コナミアミューズメント

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コナミホールディングス > コナミアミューズメント
株式会社コナミアミューズメント
Konami Amusement Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報
東証1部 6423
2010/12/28上場廃止
大証1部(廃止) 6423
2010/12/28上場廃止
略称 コナミ(ブランド)、TAKASAGO
本社所在地 日本の旗 日本
491-0125
愛知県一宮市高田字池尻1番地
設立 1956年昭和31年)7月28日
(高砂電器産業株式会社)
業種 機械
法人番号 6180001104652 ウィキデータを編集
事業内容 アーケードゲーム・パチスロ遊技機・パチンコ遊技機の開発、製造および販売
代表者 代表取締役社長COO 沖田勝典
資本金 1億円
純利益 22億8600万円(2020年03月31日時点)[1]
総資産 242億6100万円(2020年03月31日時点)[1]
従業員数 788名(2018年3月31日現在)
主要株主 コナミホールディングス株式会社 100%
外部リンク https://www.konami.com/amusement/
特記事項:旧社名:高砂電器産業株式会社(設立 - 2003年・2011年 - 2016年)、アビリット株式会社(2003年 - 2010年)
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株式会社コナミアミューズメントは、愛知県一宮市に本社を置く、コナミグループのアーケードゲーム及び遊技機パチンコパチスロ機器)メーカーである。

概要

1956年7月高砂電器産業株式会社として設立。1981年パチスロ事業へ、2005年パチンコ事業へそれぞれ進出。かつてはプリペイドカード関連事業(譲渡時点で業界3位)を手掛けていたが、2008年グローリーに譲渡している。

5号機時代に入って以降はパチンコ・パチスロ機の販売不振が続き、事業の大幅な整理・縮小や希望退職を進めていたが[2]、2010年には『鬼浜爆走紅蓮隊 爆音烈士編』に対するゴト事案が発生し、それに伴う特別損失の発生[3]や新台の売上不振[4]など経営状況の悪化が止まらず、同年9月にコナミ(後のコナミホールディングス)傘下入りすることが決定し、2011年1月に株式交換によりコナミ傘下に入った。

親会社であるコナミホールディングスは2016年8月5日に、同年11月1日付でコナミデジタルエンタテインメントが手掛けているアーケードゲームの企画・製造・販売部門並びに関連する資産・負債を吸収分割で譲受することと、同年8月5日付でコナミホールディングスからの借入金50億円の債務免除をそれぞれ発表したと同時に、社名を高砂電器産業株式会社から株式会社コナミアミューズメントへ変更した[5][6][7][8]。コナミアミューズメントは予定通り、同年11月1日付でコナミデジタルエンタテインメントからアーケードゲーム事業を譲受したと同時に、日本アミューズメントマシン協会のAMマシン事業部会員もコナミデジタルエンタテインメントから引き継いだ[9]。これにより、コナミアミューズメントは従来の遊技機事業と一体化してアミューズメント事業を担う。また、コナミグループにおけるアーケードゲーム事業の移管は、2006年3月のコナミからコナミデジタルエンタテインメントへの移管以来2度目となる。

社名ロゴは、アビリットへのCI変更前に用いられていた「TAKASAGO」のデザインを「コナミレッド」カラーにした物を再使用していたが、コナミアミューズメントへの社名変更に伴い、コナミホールディングスやコナミデジタルエンタテインメントと同様に「KONAMI」となった。

営業活動を行う際のブランドは、アーケードゲームが従来通り、遊技機(パチンコ・パチスロ)がコナミアミューズメントへの社名変更時からそれぞれアルファベット表記の「KONAMI」を使用している。コナミグループが製造・発売を行う遊技機機種におけるコピーライト表記は、コナミアミューズメント単独で製造・発売を行う機種はコナミアミューズメントのみ、KPEからコナミアミューズメントへ製造・発売の移管が行われた機種はKPEとコナミアミューズメントの2社をそれぞれ表記している。[独自研究?]

沿革

主な事業所

  • 本社・一宮工場 - 愛知県一宮市高田字池尻1番地(コナミ一宮事業所内)
  • 赤坂事業所 - 東京都港区赤坂9-7-2(東京ミッドタウン、コナミホールディングス本社内)
  • 東京テクニカルセンター - 神奈川県座間市東原5-1-1(コナミ神奈川事業所内)
  • 神戸テクニカルセンター - 兵庫県神戸市西区高塚台6-3(コナミ神戸事業所内)
    • 2016年10月1日付で、コナミ一宮事業所内に一宮生産管理部が、コナミ神奈川事業所内に神奈川生産管理部が、コナミ神戸事業所内に神戸生産管理部がそれぞれ設置された他、コナミアミューズメント第1制作本部第1制作部は赤坂(コナミホールディングス本社内)と神戸(コナミ神戸事業所内)の2拠点体制となった[23]

事業領域

アーケードゲーム事業

コナミやコナミデジタルエンタテインメント時代の製品も含む。

ビデオゲーム・トレーディングカードゲーム型アーケードゲーム

メダルゲーム

ゴルフ製品

  • ROUND LEADER - ゴルフシミュレーター
  • ゴルフコネクション - ゴルフシミュレーター
  • スイングチェックアイ - ゴルフスイングチェック機

アーケードゲーム作品については筐体看板にプロデューサー名が記されていたが、2015年にバージョンアップを行った『REFLEC BEAT VOLZZA』以降の機種には一部例外を除き廃止されている。

コナミグループの最古のアーケードゲーム作品としてはメダルゲームピカデリーサーカス』がデビュー作で、ビデオゲームとしては『ブロックくずし』のコピーゲーム『ブロックヤード』を振り出しに、『スペースインベーダー』のコピーゲーム『スペースキング』などを出していた。最古のオリジナルビデオゲームは『スペースウォー』である。

遊技機事業

パチスロ機種一覧

3号機以前(主要機種)
4号機(主要機種)
  • 1993年 - ロイヤルタカシーRT(初の4号機、Bタイプ)
  • 1994年 - エニィセブンA(業界初の黒7図柄)
  • 1997年 - セブンティセブンA(集中搭載のA-Cタイプ)
  • 1998年 - ダブルオーセブンSP(初のタイアップ機)
  • 1999年 - ウインドフォース(初の8ライン機)、タンゴブラザー
  • 2000年 - 赤光の剣ロッキーブルース・リーX
  • 2001年 - ナイルパニック(初のAT機)、お散歩天国
  • 2002年 - ドリームセブンマックス(初のストック機)、必勝金閣寺物語
  • 2003年 - ドリセブジュニア、グルクン(業界初の9ライン機)、バクニン(社名変更後初の機種)
  • 2004年 - デスバレー、サイボーグ009
  • 2006年 - サイボーグ009SP
5号機・5.9号機
機種名 発売年月 備考
スロ原人 2006年10月 初の5号機、業界初のCS機仕様
スロットチャンネルTV 2007年4月
マリンフラッシュ(-30) 2007年4月
機動警察パトレイバー(/X) 2007年5月
パタリロ! 2007年8月
ハナマル学園奮闘記 2007年12月
エイリアン2 2008年4月
新妻イルカ夫人 2008年9月
漁師・網平 2008年9月 ダイナム専用機種
鬼浜爆走紅蓮隊 爆音烈士編 2008年12月 2010年筐体の不都合のため自主回収
GS美神 極楽大作戦!! 2009年10月
鴉 -KARAS- 2010年2月
コウヘイ最凶伝〜地獄の閻魔覚醒の刻〜 2010年6月 「鬼浜」シリーズのスピンオフ機
サイボーグ009〜地上より永遠に〜 2010年11月
鬼浜外伝 ハヤト疾風伝 2011年6月 「鬼浜」シリーズのスピンオフ機
必勝金閣寺物語〜古都絢爛〜 2011年11月
女番長(スケバン) 2012年3月
セブンバー-30 2012年6月
スカイガールズ〜よろしく!ゼロ〜 2013年2月 新筐体「メビウスター」導入
戦律のストラタス 2014年9月
ガン×ソード 2015年6月 「スラッシュAT」搭載
乙女魂〜光と無月〜 2015年8月
スカイガールズ〜ゼロ、ふたたび〜 2015年8月
サイレントヒル 2015年10月
ルーレットクイーン -女神の羅針盤- 2018年8月 5.9号機
ミリオンルーレット 2019年2月 5.9号機
6号機・6.1号機
機種名 発売年月 備考
戦コレ![泰平女君]徳川家康 2018年11月
GI優駿倶楽部2 2019年2月
実況BINGO倶楽部 2019年6月
麻雀格闘倶楽部 参 2019年8月
ドラゴンホイール 2019年10月
マジカルハロウィン7 2019年12月
スカイガールズ〜ゼロノツバサ〜 2020年1月
戦国コレクション4 2020年8月 業界初の6.1号機
ガールズケイリン〜GIフェアリーグランプリ 2020年11月 以下、6.1号機
麻雀格闘倶楽部 真 2021年1月

出典:パチスロ機種情報(パチンコビレッジ)/機種インデックス(P-WORLD)

パチンコ機種一覧

機種名 発売年月 備考
CR海童くん 2005年12月 初参入機
CRばんことみのモンスターナイト 2006年10月 初の甘デジスペック発売
CRパープルエクシード 2006年12月
CRやばいよ!哲ちゃん 2007年3月
CR鬼浜 2007年5月 バトルスペック
CRバックドラフト 2007年10月 JN2は高確率状態が通常の状態というスペック
CRパタリロ 2007年12月
CR荒野のスーパーガンニャン 2008年3月
CR必勝銀閣寺物語 2008年5月
CRジャックラッシュ 2008年10月
CRくらげっち 2008年12月
CRデンジャラッシュ 2009年7月
CR鬼浜 走死走命編 2009年8月
CR妖怪人間ベム 2009年11月
CRイーゾーン 2010年4月
CRぱちんこマジカルハロウィン 2014年6月 新枠「プラチナティアラ」採用
CRぱちんこ悪魔城ドラキュラ 2015年10月
CRぱちんこ麻雀格闘倶楽部 2018年6月
Pゴールドマックス 限界突破!!!!! 2019年9月
Pミリオンヴィーナス 2019年12月 3段階設定
PぱちんこGI優駿倶楽部 2020年3月 2段階設定

出典:パチンコ機種情報(パチンコビレッジ)/機種インデックス(P-WORLD)

その他

2016年6月30日現在の純資産は36億円の債務超過に陥っており、同年11月1日に実施されたコナミデジタルエンタテインメントからのアーケードゲーム事業の移管に際しては、電子マネーサービスであるPASELIのみ資金決済に関する法律により要件を満たしていなかった。PASELIを移管する要件を満たすため、前述の債務免除を実施した[5]

セガ・インタラクティブと2社共同で行うアミューズメント向け電子マネーインフラ整備に関しては、交通系電子マネー、流通系電子マネー、「PASELI」による決済を1つの機器で対応する。このシステムは、端末にトッパン・フォームズの端末を使用し、回線自体もe-AMUSEMENTALL.Netを活用することで、専用回線を不要としている他、PFUが開発するマルチ電子マネーチャージ機で交通系電子マネー・流通系電子マネー・PASELIを1つの機器でチャージすることを可能としている。2016年秋から一部のアミューズメント施設への試験導入を経て、2017年4月17日より全国展開を開始した[24][25][26]。端末の取扱並びに加盟店開拓業務代行はコナミアミューズメントがそれぞれ行う[27]

コナミグループ入り前は、プロバスケットボールチーム大阪エヴェッサのユニフォーム(背中)スポンサーも務めていた事もある。

脚注

  1. ^ a b 株式会社コナミアミューズメント 第65期決算公告
  2. ^ ■ アビリット、約100名の希望退職者を募集 - 月刊グリーンべると
  3. ^ 特別損失の発生及び業績予想の修正に関するお知らせ - アビリット・2010年5月14日
  4. ^ 業績予想の修正に関するお知らせ - アビリット・2010年8月10日
  5. ^ a b c "グループ会社間の事業再編及び連結子会社の債務免除に関するお知らせ" (PDF) (Press release). コナミホールディングス. 5 August 2016. 2016年8月6日閲覧
  6. ^ コナミグループの事業再編計画が明らかに。アーケードゲーム事業はパチンコ・パチスロ事業と一体化 4Gamer.net 2016年8月6日
  7. ^ 吸収分割公告 コナミアミューズメント 2016年9月16日
  8. ^ 吸収分割公告 コナミデジタルエンタテインメント 2016年9月16日
  9. ^ 会員企業一覧 一般社団法人日本アミューズメントマシン工業協会
  10. ^ ■ アビリット、カード事業をグローリーに譲渡 - 月刊グリーンべると
  11. ^ ■ クリエイションカードがグローリーの子会社に - 月刊グリーンべると
  12. ^ コナミ株式会社とアビリット株式会社の株式交換契約締結について(コナミ、2010年9月21日)
  13. ^ 商号変更のお知らせ(アビリット、2010年10月26日)
  14. ^ 吸収合併に関するお知らせ コナミアミューズメント 2017年2月2日
  15. ^ 吸収合併に関するお知らせ KPE・高砂販売 2017年2月2日
  16. ^ セガ・インタラクティブ,コナミアミューズメント,バンダイナムコエンターテインメントの3社 アーケードゲーム用ICカードの仕様統一に向けて合意― 2018年夏の提供を予定 ― セガ製品情報サイト 2018年2月9日
  17. ^ コナミアミューズメント、セガ・インタラクティブ、バンダイナムコエンターテインメントの3社 アーケードゲーム用ICカードの仕様統一に向けて合意― 2018年夏の提供を予定 ― コナミアミューズメント 2018年2月9日
  18. ^ バンダイナムコエンターテインメント、コナミアミューズメント、セガ・インタラクティブの3社 アーケードゲーム用ICカードの仕様統一に向けて合意― 2018年夏の提供を予定 ― バンダイナムコエンターテインメント 2018年2月9日
  19. ^ 株式会社インプレス (2018年7月17日). “麻雀をプロスポーツ化「Mリーグ」。“ゼロギャンブル宣言”で五輪正式種目へ” (日本語). AV Watch. https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1133113.html 2018年7月17日閲覧。 
  20. ^ アミューズメントICカード対応「e-amusement passカード」の相互利用開始-KONAMI、セガ、バンダイナムコ3社のゲームが、もっと身近に、もっと楽しく- コナミアミューズメント 2018年10月25日
  21. ^ セガ・インタラクティブ,コナミアミューズメント,バンダイナムコアミューズメント 3社共通「アミューズメントICカード」対応開始 10月25日より「アミューズメントICカード」対応Aimeカード発売 セガ・インタラクティブ 2018年10月25日
  22. ^ カード1枚でバンダイナムコ、コナミ、セガのアーケードゲーム対応サービスが相互利用可能に! 3社共通「アミューズメントICカード」の対応をスタートします 10月25日より「アミューズメントICカード対応バナパスポートカード」を発売 バンダイナムコアミューズメント 2018年10月25日
  23. ^ 人事異動に関するお知らせ コナミアミューズメント 2016年9月1日
  24. ^ セガ・インタラクティブとコナミデジタルエンタテインメント共同展開するアミューズメント向けマルチ電子マネーサービスを発表〜各種電子マネーと『PASELI』がひとつのシステム・機器で運用可能に〜 セガ・インタラクティブ 2016年10月6日
  25. ^ コナミデジタルエンタテインメント と セガ・インタラクティブ共同展開するアミューズメント向けマルチ電子マネーサービスを発表― 各種電子マネーと『PASELI(パセリ)』が一つのシステム・機器で運用可能に ―コナミデジタルエンタテインメント 2016年10月6日
  26. ^ JAEPO2017 マルチ電子マネー決済端末「シンカターミナル」導入により,プレイヤーはどんな恩恵を受けられるか。KONAMIブースで話を聞いた 4Gamer.net 2017年2月14日
  27. ^ アミューズメント向けマルチ電子マネー決済システム 『シンカターミナル』のサービスを順次開始 コナミアミューズメント 2017年4月17日

外部リンク