エクラアニマル

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株式会社エクラアニマル
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
188-0033
東京都西東京市北原町3-6-10
北緯35度44分12.2秒 東経139度32分31.0秒 / 北緯35.736722度 東経139.541944度 / 35.736722; 139.541944座標: 北緯35度44分12.2秒 東経139度32分31.0秒 / 北緯35.736722度 東経139.541944度 / 35.736722; 139.541944
設立 2007年11月
業種 情報・通信業
法人番号 4012701009075
事業内容 アニメーションの企画・制作
代表者 豊永ひとみ(代表取締役)
従業員数 約10名
外部リンク http://www.anime.or.jp/
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株式会社エクラアニマルは、アニメーションの企画・制作を主な事業内容とする日本企業

本項では事実上の前身である「あにまる屋」についても述べ、作品履歴も同一のものとして扱う。

概要

1982年12月13日、「有限会社アニマル屋」[1](あにまるや)として、当時シンエイ動画が制作していたテレビアニメ『怪物くん』のプロデューサー・真田芳房を中心に福冨博森脇真琴本多敏行木上益治奈須川充、鈴木信一らシンエイ動画所属の演出家・アニメーターが独立する形で設立。代表には真田が就任した[2]。本社所在地は東京都西東京市北原町三丁目6番10号で、社屋は同年12月に業務拡大のため田無市(現:西東京市)南町へ移転したシンエイ動画の旧社屋を譲り受けたものである。

人脈的にはAプロダクション(以下、Aプロ)出身のメンバーが多く、その関係から引き続きAプロの後身であるシンエイ動画や、Aプロに制作委託していた東京ムービーの仕事を行った。さらに土田プロダクションとその実質的後継であるスタジオコメット[3]などの他社制作作品の演出、作画協力、グロス請けを中心に活動して来た。『だるまちゃん』や『フイチンさん』、『風のように』など、自主制作作品も手掛けている。

過去には所属していた木上益治プロレスファンであった[4]ことから「肉体派アニメーター」を自称し、シンエイ動画時代からスタジオにトレーニング場を設け、ダンベルバーベルなどボディビルの器具が設置されているという異色のスタジオであった[5][6][7]。入社の基準もある程度の重さのバーベルを持ち上げられることになっていたという[8]。 本多のAプロ時代の同僚である近藤喜文テレコム・アニメーションフィルムを退社した際、細身であった氏を招こうと、バーベルの基準を大幅に下げることを考えていたという逸話がある [9]

1987年12月、真田が肝硬変のため死去し、本多が二代目代表取締役となった。会社で入っていた生命保険は遺族の意向で受け取られず、絵本の自費出版資金となり、木上が中心となって『小さなジャムとゴブリンのオップ』を製作[10]。関係者に配布された。同書の登場人物であるジャムはそのままあにまる屋のマスコットキャラクターとなったほか、社内でアニメを自主制作する機運が高まったきっかけになった。

2007年、「株式会社エクラアニマル」を設立し業務を継承。制作プロデューサーの豊永ひとみが代表取締役に就任した。

主な作品履歴

テレビシリーズ

OVA

劇場映画

関係者 

関連項目

脚注

  1. ^ 有限会社アニマル屋 法人番号 7012702005178 2017年1月30日法人格消滅
  2. ^ リスト制作委員会『アニメージュ アニメポケットデータ2000』徳間書店、2000年、p.78
  3. ^ データ原口「STUDIO スタジオコメット」『アニメージュ』1981年8月号、徳間書店、p119。
  4. ^ 「師匠」京アニ取締役木上益治さん功績の声相次ぐ日刊スポーツ2019年8月3日
  5. ^ 岡田斗司夫山本弘大地丙太郎「アニメ業界徹底大研究」『空前絶後のオタク座談会1 ヨイコ』音楽専科社、2001年、pp.281-282
  6. ^ 岡田斗司夫、山本弘、原恵一「オトナ帝国徹底大研究」『空前絶後のオタク座談会2 ナカヨシ』音楽専科社、2002年、p.216.
  7. ^ アニメージュ』1981年6月号、徳間書店、p.103
  8. ^ 片渕須直β運動の岸辺で 第42回 道はあちこちにある」 WEBアニメスタイル 2010年8月2日
  9. ^ 片渕須直β運動の岸辺で 第42回 道はあちこちにある」 WEBアニメスタイル 2010年8月2日
  10. ^ 《京アニ放火》犠牲になった天才アニメーターの人生と、残された絵本に宿る思い 週刊女性PRIME(2019年10月13日閲覧)
  11. ^ 惑星アトン外伝|NETWORK租税史料|税務大学校|国税庁

参考資料