緑山高校
![]() |
|---|
『緑山高校』(みどりやまこうこう)は、1984年から1988年にかけて、週刊ヤングジャンプに連載されていた桑沢篤夫の野球漫画。
目次 |
[編集] 甲子園編
[編集] ストーリー
第66回全国高校野球選手権福島県大会。創立されたばかりの緑山高校が決勝へと駒を進め、優勝候補の神堂高校を破り甲子園出場を決めた。甲子園大会でも強豪校を次々と破り勝ち進んでいくのだった…。
[編集] 登場人物
[編集] 緑山高校
創立開校されたばかりの全員一年生チーム。打順はじゃんけんで決定されたものであるが、時々変更される。福島県大会のチーム打率は2割以下。『意外性の緑山』と評されている。
- 二階堂定春(にかいどう さだはる 声:千葉繁)
- 背番号1。9番(時に1番)、投手。左投げ左打ち。1969年4月1日生まれ。身長198cm、体重110kg。
- 投げては200km/h近い速さの超剛速球を武器に相手のバットや腕をへし折りつつ三振の山を築き、打ってはバックススクリーンを貫通させ、さらに遥か場外に飛ばすほどの凄まじい打球を放つ史上最強の高校球児、まさに人間を完全に超越した怪物である。野球のみならず馬鹿力と屈強な体により喧嘩も凄まじく強い。その規格外な投打力のため、彼が出場する試合では選手、観客を含め瀕死の重傷者が数多く出ている。気分次第で棒球を投げることもあり、これが失点の原因となる。一度だけフォークボールを投げたことがある。自己中心的な性格ゆえ、他のナインの反感を買い喧嘩になることが多い。本人曰く「俺さえ完璧であればいい」との事で犬島と共にチームの不協和音の原因でもある。実家はヤクザ。
- ナムコの野球ゲーム・ファミスタシリーズの『プロ野球ワールドスタジアム』(PCエンジン版)や『ファミスタ'89 開幕版!!』『ファミスタ'90』、また『プロ野球ファミリースタジアム ペナントレース』(MSX2版)ではアニメスターズで190km/hの直球を投げる先発投手として登場するが、左投げではなく右投げである。登録名は「にかいと」または「にかいと゛」。
- 犬島雅美(いぬじま まさみ 声:玄田哲章)
- 背番号2。5番、捕手。右投げ右打ち。1969年1月1日生まれ。身長172cm、体重72kg。
- 二階堂とは犬猿の仲であるが、二階堂の球を受け止める事が出来る唯一無二の捕手。二階堂の超剛速球を受け続けたことにより、左手を破壊される。何事も「気合」で乗り切る事を身上としており、能力重視の二階堂とは水と油である。二階堂と同等の傲慢さで、チームメイトからの信望は薄い。
- ファミスタシリーズでは二階堂と同様、アニメスターズの選手として登場するがポジションは捕手ではなく中堅手となっている(アニメスターズの捕手は「と゛かへ゛」)。登録名は「いぬしま」。
- 花岡祐平(はなおか ゆうへい 声:水島裕)
- 背番号5。4番、三塁手・投手。右投げ両打ち。1969年2月28日生まれ。身長171cm、体重65kg。
- ミーティング中にトイレに行っている間に勝手にキャプテンに任命されてしまった。地区予選の打率は280。チームの中では一番の常識人。野球センスもあり、ピッチャー経験もあるのでチームメイトからも一番人望がある。
- 北村忠男(きたむら ただお 声:久賀健治)
- 宮一紀(みや かずのり 声:久保田雅人)
- 白石守(しらいし まもる 声:関俊彦)
- 背番号6。6番、遊撃手。右投げ右打ち。1968年10月25日生まれ。身長167cm、体重67kg。
- 犬島から激励されるが「俺はさっき(ヒットを)打ったから満足だ」と言う不甲斐なさだが、この打席でホームランを打った。アメリカ選抜に選ばれる。
- 早坂徹(はやさか とおる 声:安倍敦)
- 背番号7。8番、左翼手。右投げ右打ち。1968年11月20日生まれ。身長175cm、体重73kg。
- 犬島と花岡がベンチで問答している内に三振する程不甲斐ない。花岡「よし、早坂かっ飛ばして来い!」早坂「もう三振しちゃったよ」といった具合である。
- 佐山義雄(さやま よしお 声:星野充昭)
- 背番号8。1番(時に9番)、中堅手。右投げ右打ち。1968年12月12日生まれ。身長171cm、体重71kg。
- 死球男。何度も血みどろになる。その苦労あってかアメリカ選抜に選ばれる。予選決勝でホームランを打つがチームメイトから無視される。
- 高村健一郎(たかむら けんいちろう 声:堀本等)
- 背番号9。3番、右翼手。右投げ右打ち。1968年7月18日生まれ。身長172cm、体重74kg。
- 一応三番だがあまり活躍しない。セ-フティーバントを決めることもあり、佐山、白石と共にアメリカ選抜に選ばれる。
- 関口岳留(せきぐち たける 声:森川智之)
- 背番号10。内野手。右投げ右打ち。
- じゃんけんで負けて補欠にされた。二階堂から「補欠の意地にかけて打てよ!」と言われるが三振し、「だから何時までたっても、お前は補欠なんだ!」と呼ばれる。
- 奥田
- 背番号11。
- 竹宮
- 背番号12。三塁コーチ。
- 渡辺規彰(わたなべ のりあき 声:上田敏也)
- 監督だが試合中はいつも寝ている。一度だけ采配を振ったが9回1アウトで送りバントをさせ、犬島から「監督は何時も通り寝てればよかったんですよ」と言われる始末。なおOVAでは緑山高校監督とクレジットされている。
- 山路先生(声:村國守平)
- 髪形が変。
- 校長(声:石森達幸)
- 甲子園出場と共にプールの建設資金が消えたと言う。
- 教頭(声:椎橋重)
- 予算工面の為、また、本来県下有数の進学校を目指して創立された経緯があるので、緑山の甲子園出場を快く思っていない。
[編集] 東真高校
福島県大会1回戦の対戦相手。読切作品『剛球二階堂くんは15歳』に登場。
- 中崎
- 原口
- 中島
- 江上
- 木下
- 池内
[編集] 神堂高校
福島県大会決勝の対戦相手。
- 室丈
- 早坂
- 三田村:二階堂の本気の球をホームランにした選手。
- 本田
[編集] 宮島商業
大会1日目の第1試合で対戦。広島県代表の前年度優勝校。
- 立石(声:関俊彦):超高校級の投手であったが、「大阪見物」が賭かった緑山ナインに屈する。二階堂にバックスクリーン越えのホームランを打たれる。「俺の球はピンポン球か」
- 国枝剛太(声:大塚明夫):4番で捕手。手抜きの二階堂の球をホームランするが、その後本気を出した二階堂の手で連続三振を喫する。
- 島田
- 長山
- 佐々木 :三塁手。二階堂の「連続三振記録」をストップさせるためバントの指示をうけるが、観客のヤジで昔の練習風景を思い出し、気合で二階堂の剛速球を跳ね返し、連続三振記録をストップさせる。
- 島村
- 春井
- 安斉
- 高本
[編集] 桜島高校
2回戦で対戦。鹿児島県代表。出場校中最高のチーム打率を誇り、1回戦ではベスト8の実力をもつ集北高校を24-0で圧倒した。
- 伊集院(声:中村大樹):一年生投手。それなりの実力はあり、1回戦で集北高校を完封したが、緑山戦では先頭バッターの佐山にいきなりデッドボールを与えるも、序盤は何とか抑えていたが、二階堂参戦直後、ホームランを含む連続4長打を浴びて降板する。
- 大口:捕手。目立たない。
- 阿久根(声:梁田清之):4番一塁手。先発の花岡からホームランを打つが、二階堂に仇を取られる。左投げ左打ち。
- 垂水
- 枕崎
- 国分
- 加治木
- 川内
- 串木野
- 東郷:エース。登板直後、北村にクリーンヒットされ、続く二階堂にホームランを打たれる。口癖は「ふざけちょる」。打力は阿久根と二分しており、桜島高校で唯一二階堂の球をはじき返したが、本気を出した二階堂には歯が立たなかった。
[編集] 東京学院
3回戦で対戦。東東京都代表。
- 神保一彦(じんぼ かずひこ 声:山口健):ギャルに人気があり、何時も黄色い声援が飛ぶ。ワンバウンドの投球を二階堂にホームランされる。
- 永田(声:佐藤政道):捕手で4番。二階堂の球をジャストミートしたと思いきや、バックネットまで引きずられる。
- 平河
- 中野
- 若宮:三塁手。攻守による主力選手だがOVA版では目立たない。二階堂からのホームランもカットされている。
- 徳丸
- 紀尾井
- 隼
- 高輪
[編集] 海征院
準々決勝で対戦。千葉県代表。因みに、この試合と決勝の国明館戦は延長戦に突入している。
- 丸岡
- 川上
- 立林
- 青柳
- 徳田綱吉:監督の孫。二階堂からクリーンヒットを打ったらしい(描写はなし)。延長戦に入ってからリリーフとして登板するも、敗戦投手に。
- 宇野木
- 奥野
- 北見
- 迫多
- 徳田大輝:監督の孫で徳田綱吉の弟。
- 徳田監督(声:屋良有作):犬島の負傷を見抜き、そこから冷酷非情な作戦を立て、緑山を苦しめた。モデルは蔦文也か。
[編集] 南国高校
準決勝で対戦。高知県代表。大会中で緑山を最も苦しめたチーム。
- 岬田(声:梅津秀行):本作で最も健闘した投手。2年生。魔球「クロスファイヤーボール」を投げ、二階堂と剛球対魔球の頂上決戦を演じる。元々エース級の実力を持っていたが、相棒の海豊に完敗を喫したため自信を喪失。海豊を討ち取れる球「クロスファイヤーボール」を会得する為に1年棒にふった。独特のステップから繰り出されるクロスファイヤーボールは、150kmを超える上、極めて変則的な軌道をとり、これが右バッターの死角に入ってしまうため、右打ちの打者にはまるで消えたかのように見えてしまう(左バッターには見える)。が、そのフォームゆえに消耗が激しく、腕へ多大な負担がかかると言う欠点を持つ。この為、緑山との試合後、岬田は右腕が使い物にならなくなった。
- 海豊(かいほう 声:郷里大輔):4番で捕手。高校生離れした巨漢で、二階堂と唯一渡り合える人物。パワーだけならば二階堂をも凌ぐ。棍棒のような特製バットを片手だけでスイングするという異色のバッティングスタイル。二階堂の超剛速球を腕を折られつつ弾き返し、その後も棄権せず、左腕だけで捕手を勤めたり二階堂に挑むなどの死闘を演じた。2年生。
- 黒谷三郎(くろたに さぶろう 声:銀河万丈):3番で三塁手。二階堂に「ネンキの入った馬鹿」と言われる人物。活躍は別として存在感はあった。坂本龍馬を敬愛。
- 佐輪知遼司(さわち りょうじ 声:荒川太郎):1番で中堅手。信じられぬ俊足の持ち主で、予選を含めた甲子園準決勝までの全ての試合で出塁率100%という信じられない記録を保持していた。緑山戦でもいきなり振り逃げで三塁まで進み、花岡らの度肝を抜き、自分の身を犠牲にして犬島のホームランを防いだ。それらの活躍から、アメリカ選抜に選ばれている。
- 五台
- 桂木
- 立林
- 滝
- 土山
- 中岡田監督(声:辻村真人):岬田と海豊の加入で甲子園優勝を確信したが、緑山が相手では甘い考えでしかなかった。
[編集] 国明館
決勝で対戦。大阪府代表の春のセンバツ優勝校。全員が高校球児の鑑で緑山とは対極にある。
- 佐田丸建二(さだまる けんじ 声:神谷明):ライバル校を全て緑山に倒され「打倒緑山」に燃える。91イニング無失点を誇る快腕投手には間違いないが、前日に岬田の「クロスファイヤーボール」に散々苦しめられていた緑山にとっては打ちやすい球でしかなく、日本選抜チームに選出される目標に燃える緑山ナインに散々に打ちまくられた。チームメイトのファインプレーに助けられながらも力投する。「こいつら、遊んでるとしか思えん」
- 立浪茂信(たつなみ しげのぶ 声:江原正士):4番で右翼手。二階堂がアメリカ選抜から外されると思って投げたやる気のない球を快打するが、ここでも緑山の煩悩に阻まれる。身体頑強でラッキーゾーンフェンスに激突しても逆にフェンスが圧し曲がる。「こいつら、佐田丸の球を何じゃと思っとるんじゃ!」
- 浜口光太(はまぐち こうた):捕手。いい奴だが目立たない。苦しむ佐田丸を健気にリードする。アメリカ遠征編では、二階堂の剛球をキャッチ出来ず犬島に交代する。
※以下の選手は目立たないが、高校球児としての意地を見せている。「佐田丸! お前投げて俺達はここまで勝って来たんや! お前の甲子園や!」
- 吉垣
- 東
- 武神
- 伊東
- 南
[編集] アニメ版
『緑山高校 甲子園編』のタイトルで1990年7月25日にOVA化された。全10巻。OVAの1 - 4話を再編集した劇場版も同年で公開した。2006年12月6日にはOVA・劇場版・サウンドトラックを収録したDVD-BOXが限定販売された。
[編集] スタッフ
- 企画・製作:廣瀬和好
- 原作・構成・監修:桑沢篤夫
- 監督:池田成
- 構成・演出:池田成、前園文夫、湖山禎崇
- 作画監督・キャラクターデザイン:鈴木信一
- 美術:荒井和浩
- 撮影:岡崎英夫
- 編集:掛須秀一
- 音楽:片倉三起也
- 効果:糸川幸良
- 録音:上村利秋
- 劇場版51サウンドデザイン:北沢由香
- 音響演出:高橋朗
- 企画協力:桑沢プロダクション
- 協力:週刊ヤングジャンプ ソニーPCL
- アニメーション制作:バルク、あにまる屋
- 制作:本多敏行
- 制作担当:名嘉邦夫、西谷弘子
- 製作・著作:有限会社バルク
[編集] 主題歌
[編集] キャスト
[編集] エピソード
- 全員一年生の甲子園
- 剛球豪打二階堂!!
- なるか27三振!? なるか大阪見物!!
- 対桜島! エースはオレだ!
- なにはなくとも二階堂
- 怖いもの知らずのベスト4
- 今度は勝てない緑山!
- オレのおかげでもう止まらない
- 決勝戦は俺が主役だ!
- 夢にまで見なかった真紅の大優勝旗
[編集] 原作との相違点
- 大会の回数が第66回から第71回となっている。
- 宮島商業の帽子とヘルメットのマークが「M」から「S」に変更された。
- 1回戦終了後に大阪見物に行くシーンが追加された。
- 桜島高校の選手と遭遇するのは、原作では早朝トレーニング中だったのが、大阪見物の帰りとなっている。
- 東京学院戦・海征院戦は全体的にカットされているシーンが多く、後半の試合展開も原作と異なっている[1]。
- 犬島の左手の負傷が、東京学院戦でなく海征院戦で起こっている。
- 南国高校の岬田がクロスファイヤーボールを編み出すきっかけとなった海豊と対決するエピソードがカットされている。
- 国明館戦でニューヨーク選抜のボブ・ブレアーが登場せず、それに伴いアメリカンドッグの差し入れも観客からのものとなり、延長13回の試合展開も異なっている。
[編集] アメリカ遠征編
[編集] ストーリー
甲子園で活躍した選手達がアメリカに舞台を移し、ニューヨーク選抜やロサンゼルス選抜を相手に試合を行うことになった。二階堂の剛球はアメリカでも通用するのだろうか…(尚、南国の岬田と海豊は緑山戦の負傷のため辞退したと推測される)。
[編集] 登場人物
[編集] 全日本
- 二階堂定春:言葉なし。そもそも人間として規格外。
- 犬島雅美:控えだったが二階堂の球は彼しか捕れないので試合に出場。
- 花岡祐平:一応レギュラー。
- 佐山義雄
- 高村健一郎
- 白石守
- 佐田丸建二:先発するが通じなかった。
- 浜口光太
- 立浪茂信
- 黒谷三郎
- 佐輪知遼司
- 緒田京助(おだ きょうすけ)
- 監物武蔵(けんもつ たけぞう)
- 五ノ上大介(ごのうえ だいすけ)
- 青木一(あおき はじめ)
- 神保一彦
- 真奈辺哲治(まなべ てつはる)
[編集] ニューヨーク選抜
- グットン
- ロバート
- ボブ・ブレアー
- デュンディー・サリバン
[編集] ロサンゼルス選抜
- マービン・ストーン
- ディーン・サリバン
[編集] 2年生編
[編集] ストーリー
春のセンバツに出場した緑山高校。二階堂不在のため花岡が投手として出場し、決勝戦まで勝ち進むが広島県代表・大崎島高校のエース、正田悠吾の前に1安打27三振を喫し、準優勝に終わる。その後、二階堂は迷惑をかけたお詫びにと甲子園常連校5校と練習試合を組むが、却って反感を買い、二階堂抜きで試合を行うことにする。一方、二階堂も新たに入部した1年生と新緑山を結成し、試合を行うことになった。
[編集] 登場人物
- 若宮
- 武藤
- 岬田:再帰不能だったが左腕投手となり復活。
- 海豊
- 正田悠吾(しょうだ ゆうご)
- 国枝
- 甲子園編に登場した国枝剛太の弟。
[編集] プロ野球編
[編集] ストーリー
緑山高校を中退した二階堂はその年の暮れ、ドラフト1位で東京ジャイアントに入団し、プロ野球に活躍の場を移すことになる。
[編集] 登場人物
- 二階堂定春
- 東京ジャイアント(読売ジャイアンツがモデル)の投手。背番号101。
- 頭藤(ずとう)
- 東京ジャイアントの二軍監督。須藤豊がモデル。
- HO
- 東京ジャイアントの監督。王貞治がモデル。
- 山村(やまむら)
- 真由(まゆ)
- 真弓明信がモデル。
- 北町(きたまち)
- 北村照文がモデル。
- 海豊
- 佐田丸建二
- 国枝剛太
- KONTOH
[編集] 脚注
- ^ 次の南国戦で二階堂が同点HRを放ったときに「これで5本目か」と言っているが実際には6本目である。これは、海征院戦のサヨナラHRは原作では花岡が打っており、原作のセリフをそのまま採用したためのミスと思われる。
