SOL BIANCA

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SOL BIANCA』(ソルビアンカ)は、1990年NECアベニューより発売、AICにより制作されたOVA。50分。

同年には同時企画としてPCエンジン用RPG『ソル・ビアンカ』がNCSメサイヤより発売された。

1991年には『ソルビアンカ2』も制作された。40分。

シリーズとしては多くの伏線が残されているが続刊はなく全二作で未完であり、1999年のOVA『太陽の船 ソルビアンカ』もリメイクであるため続編ではない。

2000年には、『ソルビアンカ』『ソルビアンカ2』の2作を収録したDVDがパイオニアLDCより発売されている。

登場人物

ソルビアンカ

その他

1
2

あらすじ

1
女性5人が乗り込む宇宙海賊船ソルビアンカは、貨物船を襲撃する。
貨物船の中には、惑星トゥレスへ行くために密航していた少年リムがいた。5人は、銀河最大の秘宝「黄金の箱」の情報と引き換えにリムをトゥレスに送っていく。
惑星トゥレスの二重惑星ウノでは、リムの父親が独裁政治によって多くの人々を苦しめていた皇帝バトロスの打倒を掲げて反乱を起こしていた。5人はリムの母星を守るために力を貸す。
2
ソルビアンカの5人は、高エネルギー結晶体“パーシャ”をめぐり宇宙海賊ゴメス組と強奪戦を繰り広げた。
パーシャを奪い取ったソルビアンカだったが、ゴメス組から船体にカプセル弾を打ち込まる。カプセル弾から侵入してきたロボット・ウォームによりソルビアンカ号は機能を停止してしまった。

スタッフ

主題歌

エンディングテーマ
「負けないで(サントラ・ヴァージョン)」(1)
作詞・作曲・編曲 - 安岡孝章 / 歌 - NAO 
先に発売されていたシングルとNAOのアルバムに収録の同曲を本作用にアレンジしたもの。サントラ・ヴァージョンはショートサイズの意味ではない。
「少年の瞳」(2)
作詞・歌 - ASAO / 作曲・編曲 - 軒上恒星

映像ソフト・サウンドトラック・ゲームソフト

『SOL BIANCA』
VHS(N11V-7)・S-VHS(N12V-8)・Betamax(N11X-7)・レーザーディスク(N60-L13)。
レーザーディスクにのみ作品データを収録した、NECPC-98シリーズ対応5インチフロッピーディスクが特典として添付。
発売元・NECアベニュー、販売元・ポニーキャニオン
『SOL BIANCA2』
VHS(NAVN-10001)・S-VHS(NAVN-10002)・レーザーディスク(NALN-10001)。
前作同様レーザーディスクにのみPC-98シリーズ用5インチフロッピーディスクの特典が添付。
発売元・NECアベニュー、販売元・ポニーキャニオン。
『オリジナル・アニメビデオ「ソルビアンカ」サウンドトラック ソルビアンカ〜黄金の宇宙船〜』
CD(N29C-43)
発売元・NECアベニュー、販売元・日本コロムビア
『オリジナル・アニメビデオ「ソル・ビアンカII」サウンドトラック ソル・ビアンカII〜ゴメスの逆襲〜』
CD(NACL-1017)
発売元・NECアベニュー、販売元・日本コロムビア。
『SF RPG ソル・ビアンカ』
PC-EngineCD-ROM2(NSCD-0002)
発売元・日本コンピュータシステム(NCSメサイヤ)。
『ソルビアンカ』
DVD(PIBA-1137)
発売・販売元・パイオニアLDC(現ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン)

未完

DVD同梱のライナーノーツでは、2話に登場したユーリーの脇にいる少女はソルビアンカ号のジュンにあたる存在で(ただし、ジュンの存在についても伏線がはられただけで劇中未消化の部分が多い)彼の艦がソルビアンカと同シリーズの船である事、そのような艦が合計12隻ありユーリーが残りの艦を探している事、初期の設定では太陽(ソルビアンカの「ソル」)にまつわる12という数字がキーワードになっており、ユーリー(ドイツ語の7月Juli)を含めた主要キャラクターのネーミングが月名になっていることが伏線である事が明かされている。

監督両名は「12の点と点を結ぶ、12の次元にいる存在が集合してひとつの大きなものができる」というアイデアがあり、且つそのように構想が大きく未完になってしまったことについて「性格的に『裏にあるもの、成り立ち』というものがないとお話が考えられない」「欲がでちゃった」等とそれぞれ語っているが、ハッキリとした経緯については言及していない。インタビュアーは1,2巻を指して「未完のエピローグ」という表現を使用しており、企画が継続していれば少なくとも数巻の続刊がでていたことを伺わせる内容になっている。

脚注


外部リンク