唐揚げ

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竜田揚げ から転送)
の唐揚げ
皿に盛りつけた唐揚げ

唐揚げ(からあげ、空揚げ)とは、揚げ油を使用した調理方法、またその調理された料理を指す。料理例は、鶏肉小麦粉片栗粉などを薄くまぶして油で揚げたもの、ワカサギカレイタカサゴ(グルクン)などの白身魚、テナガエビサクラエビなど小型のエビを利用した物がある。天麩羅とは、が異なる。


目次

[編集] 各種唐揚げ

ゴボウの唐揚げ
アンコウの唐揚げ

[編集] 竜田揚げ

竜田揚げ(たつたあげ)という唐揚げによく似た料理がある。唐揚げは片栗粉と小麦粉を使用し、なおかつ下味ににんにくを使用するのに対して、竜田揚げは肉などを醤油みりんから作ったタレに漬け込んで下味をつけて片栗粉のみで揚げる。

「竜田揚げ」の名前は、百人一首のひとつであり、落語「千早振る」でも有名な在原業平の歌から付けられている。

千早振る 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは

在原業平, 百人一首

材料に染み込んだ醤油の色が、揚げることで紅葉のような色合いになるために、紅葉の名所である竜田川に紅葉が流れる姿が連想されるからである。

また旧日本海軍軽巡洋艦龍田」の司厨長が、唐揚げを作る際に小麦粉が無かった為代用に片栗粉を用いて揚げた事を由来とする説もある。この説から略字で表記せずに龍田揚げと表記する店もある。

昭和12年発行の軍隊調理法にも記載のあるところから、すでに昭和初期には一般的な料理であったと思われる。

[編集] 軟骨の唐揚げ

軟骨唐揚げは、鶏の手羽、または脚の軟骨部分を切り分けて、唐揚げもしくは竜田揚げの手法で調理したもの。居酒屋メニューとして、ビールのつまみなどにされている。

[編集] 小海老の唐揚げ

小海老の唐揚げは、殻ごと食べられる程度の小振りのエビを唐揚げの手法で揚げた料理。日本や中国で作られる。淡水産のテナガエビスジエビ、浅海産のシバエビやトラエビ、深海産のサクラエビシラエビ、ジンケンエビなどが用いられる。

[編集] 南蛮漬け

南蛮漬け(なんばんづけ)は、唐揚げに「南蛮酢」というネギ唐辛子南蛮)の刻みを混ぜた甘酢を掛けた(あるいは漬けた)料理。掛けるなら西洋料理でいう「エスカベージュ」に、長く漬ければマリネに相当する。鶏肉、ワカサギアジイワシなどの魚類でも作られる。

[編集] 各地の唐揚げ

[編集] 日本

唐揚げは日本で人気の高い料理の一つであり、弁当のおかずから酒の、子供の誕生日会のおかず等、幅広い場で食べられる。定食屋などでは唐揚げ定食が人気メニューの一つとなっている。

[編集] グルクンの唐揚げ・沖縄のバター焼き

海水魚の一種タカサゴは、沖縄方言グルクンと呼ばれる。南西諸島でよく食べられるが、刺身と並んで唐揚げの人気が高い。沖縄県では居酒屋の定番メニューとなっている。 グルクンを丸ごと揚げることについては、鮮度が落ちやすく、また、淡泊な味であるグルクンを、油で揚げることで日持ちさせ、さらにうまみをつけるという狙いがあると言われている[誰?]。また、沖縄にはバター焼きと称する魚料理があるが、これは日本本土で一般的なムニエルのような切身のバターソテーではなく、マーガリンとにんにくで風味を付けた魚の丸揚げのことである。

[編集] ザンギ

ザンギは、北海道で作られる鶏や魚介類(烏賊)の唐揚げの一種である。 唐揚げの下味付けの際に、醤油やショウガニンニクなどで濃厚な味付けを施したものであるが、釧路の有名店は味がほとんど付いていない。一般的に、北海道では釧路市の「鳥松」が発祥の地と言われている[誰?]昭和35年ごろからメニューに入っていたとの証言もある。ただし、戦前(昭和12年)から出されていたとされることから、函館市の「陶陶亭」であったという説もある。こちらは、関係者が全て故人となり、店も現存していないことから、現在では釧路説が一般的に支持されている[1]

「ザンギ」という名称は上記の鳥松の主人によれば、中国語で鳥の唐揚げを意味する言葉をザーギー(炸鶏)と認識していて、その間に「運がつくように」ウンを入れた、という事である。しかし他にも中国語の「炸子鶏」(ジャーズージー。若鶏の唐揚げ)が訛ったものなど諸説があり、別に発祥とされる店も存在するので正確には不明である。

名称については、下記の説もある。

  • 中国語「炸子鶏」(ジャーズージー)説 (地方によってはザーズーギー、ザージーガイなどとも発音する)
  • 中国語「炸鶏」(ジャージー)説 (地方によってはザーギー、ザーガイなどとも発音する)
  • 日本語「散切り」(ザンギリ)説 ※かつて骨ごと切っていた為。
  • 日本語「斬切り」(ザンギリ)説 ※同上。
  • 日本語「千斬切」(センザンキ)説 (中国語としては意味をなさないので当て字であろう)
  • 仏教用語で、年端もいかない若鶏を殺生して調理する行いを恥じよという思いを込め「慚愧」(ザンギ)説
  • 「残毀」説(肉を切る=毀 → 唐揚げする → 味付けを止める=残)

釧路市を含めて北海道各地には戦後、中国満州からの引揚者が多く移り住んだことと関係があるのではないかとする説もある。また、炸子鶏と共通する部分として、衣に片栗粉を使うことが「ザンギ」の条件であるとする説もある。また、衣に卵を使うものを限定して「ザンギ」をする地方もある。

北海道民の中には、唐揚げ=鶏肉のザンギであると認識している人もおり、北海道の居酒屋のメニューにはザンギが含まれているのが一般的である。そのため、ザンギを北海道独特の物、或いは名称であると認識していない北海道民も存在する。このため、全国展開している大手のコンビニエンスストアでも、北海道内の店舗では、鶏肉のから揚げ商品にザンギの名称を用いて販売しており、また、札幌市で創業した居酒屋チェーン「つぼ八」でも、鶏肉のから揚げ商品にザンギの名称を用いている。鶏肉以外の場合は、「蛸のザンギ」など材料名を付して呼ぶことが一般的である。しかし、弁当の販売店の中には「から揚げ」として売られているほか、日清製粉の「から揚げ粉」も古くから売られており、から揚げとザンギを別物として認識している人もいる。その場合は、ザンギ=鶏の竜田揚げ、もしくは生姜味(風味)を強くしたから揚げと言う意味になる。

また、「ザンギ」を「唐揚げの意味」とする北海道弁の解説書、サイトなどがあるが、上記の通り、これは厳密には間違いである。

愛媛県今治市では揚げる前にタレに漬けて味付けした鶏の唐揚げを「せんざんき」(「千斬切」の字も当てられる)、東予地方では同じものを「ざんき」と呼ぶ。しかしこれらとの関係は不明である。[2]

[編集] 大分県中津市のからあげ

大分県中津市は鶏肉唐揚げを好む人が非常に多く、市内や近郊の宇佐市福岡県豊前市築上郡には非常に多くの唐揚げ専門店が存在し、その味を競っている。

→詳細は中津市#唐揚げを参照

[編集] 中国

中国料理の場合は、揚げたあとに、餡やたれをかけることも多い。

[編集] 油淋鶏

油淋鶏(ユーリンチー)は、鶏の唐揚げに、刻んだ長ネギをたっぷり入れた酢と醤油のタレをかけた中華料理のひとつ。鶏の唐揚げネギソースがけなどと呼ぶ店もある。粉をつけず油をかけながら皮をパリッとさせるのが本来の調理方法だが、調理時間の短縮やソースがからみやすい等の理由で、粉をまぶして揚げたものについても油淋鶏として紹介される事が多い。

[編集] 檸檬鶏

檸檬鶏(レンモンカイ)は、鶏の唐揚げに、レモンの絞り汁、砂糖、醤油などで作ったタレをかけた広東料理のひとつ。鶏の唐揚げレモンソースがけなどと呼ぶ店もある。類似のものにオレンジソースがけもある。

[編集] 辣子鶏

辣子鶏(ラーズージー)は、若鶏の唐揚げとともに、赤唐辛子を素揚げにして、刻んで塩と共に振りかけた四川料理のひとつ。激辛料理のひとつで、ビールの肴として人気がある。

[編集] ハワイ

モチコチキンは下味をつけた鶏肉にもち米の粉(白玉粉)をまぶして揚げたハワイの料理。プレートランチ屋では定番メニューとなっている。

[編集] 脚注

  1. ^ 『なんだ?コレ大事典』~北海道の鶏のからあげ、ザンギの謎~
  2. ^ 「ざんき」とは一体何なのか?

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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