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2020年2月15日 (土) 01:44時点における版

筒石駅
駅舎(2017年7月)
筒石駅の位置(日本内)
筒石駅
つついし
Tsutsuishi
能生 (7.5 km)
(4.2 km) 名立
地図
青.筒石駅、灰.旧筒石駅跡
所在地 新潟県糸魚川市大字仙納字大谷928[2]
北緯37度7分39.4秒 東経138度3分38.2秒 / 北緯37.127611度 東経138.060611度 / 37.127611; 138.060611座標: 北緯37度7分39.4秒 東経138度3分38.2秒 / 北緯37.127611度 東経138.060611度 / 37.127611; 138.060611
所属事業者 えちごトキめき鉄道[1]
所属路線 日本海ひすいライン[1]
キロ程 40.9km(市振起点)
から50.3km
米原から335.4 km
電報略号 ツツ[1]
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
19人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1912年大正元年)12月16日*[1]
備考 無人駅
* 1969年昭和44年)10月1日に現在地へ移転。
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筒石駅(つついしえき)は、新潟県糸魚川市大字仙納字大谷にある、えちごトキめき鉄道(ETR)日本海ひすいラインである[1]

歴史

駅構造

筒石駅上りホーム(JR西日本時代)

駅舎は海抜約60mの地点に位置するが、上下線ともホームは全長11,353mの頸城トンネル内(海抜約20m)にある[1]。トンネルの当該部分は断面積を抑えながらホームを設置するため、側面に幅2m の片面ホームをトンネルの片方の側面に設置する特殊断面とし、これを上下線でずらして互い違いに配置する相対式2面2線である[1]分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。

駅舎の改札口からホームまでは、途中まで建設時の斜坑(筒石斜坑)を活用した階段で降りて行き[10]、途中で上りと下りそれぞれのホームへと分岐している。改札から下りホームまでは290段[1][11]176m、同じく上りホームまでは280段[1][11]212mである。エスカレーターエレベーターは設置されていない[10]

列車が通過する際ホームは風穴のようになるため、風圧によって非常に強い風が吹き抜ける。このためホームと通路とは頑丈な引き戸で遮断されており、待合所もこの扉の内側にある[1]

のりば

ホーム 路線 方向 行先
西側 日本海ひすいライン 下り 直江津方面
東側 上り 富山金沢方面
  • 案内上ののりば番号は設定されていない。
地図
1.地上駅舎、2.地下通路、3.上下ホームへの分岐、4.上り待合室、5.地下ホーム

有人駅時代の駅業務

後述のように1日の乗車客数は20人前後であるが、ホームがトンネル内にある特殊な構造となっていることから、危険防止のため駅員が配置されていた。JR西日本時代末期はジェイアール西日本金沢メンテックのへ業務委託し、委託駅員5名が交替で24時間年中無休で常駐し、窓口業務のほか列車到着ごとにホームでの安全確認や乗降客への案内と地上駅舎への連絡を行っていた(JR時代の管理元は糸魚川地域鉄道部)。普通列車到着時は、必ず地上の駅員がホームまで降りて客の乗降に立ち会い、ホームから客が全員退去したことを確認していた[12]

えちごトキめき鉄道移管後も引き続きジェイアール西日本金沢メンテックが業務を委託されていたが、5名配置されていた駅員は3名に減らされ、1名の駅員で駅舎での出札業務とホーム上での集札業務を兼務するかたちとされた。その後、平成29年に業務がえちごトキめき鉄道直営とされた際に改札からホームへの通路上に監視カメラを設置した。同時に駅員配置は日中のみに短縮し集札業務を取りやめ、ワンマン列車においては終日車内精算となっている。

平成31年になり1日平均利用客数が20人前後と落ちこんでいることを受け、同年3月16日より無人化された[9]

駅スタンプなど

JR時代には赤い地紋の青春18きっぷ(赤券)を発売していた[13][14]。特殊な駅構造を反映し、駅スタンプも「日本でも珍しいトンネル地下駅」であった。2007年(平成19年)4月からは入場券購入者に対し、絵はがき状の「入坑・入場証明書」を希望者に配布している[11]。これらはえちごトキめき鉄道移管後も無人化まで継続されていた。

無人化後は、来駅記念入場券を糸魚川駅能生駅直江津駅の窓口で販売している。

利用状況

2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員19人である[15]

近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り[16]

年度 1日平均
乗車人員
2004年 68
2005年 67
2006年 62
2007年 57
2008年 59
2009年 60
2010年 49
2011年 46
2012年 42
2013年 39
2014年 37
2015年 29
2016年 28
2017年 23
2018年 19

駅周辺

筒石駅の入口を示す看板(2016年3月24日)
筒石駅の入口を示す看板(2016年3月24日)
北陸自動車道高架下より筒石漁港方面を望む

駅舎からしばらく曲がりくねった坂道を登ると数戸の人家がある。そこから北東方向に300メートルほど起伏のある道を進み、北陸自動車道高架をくぐったあたりで眼下には日本海が見えるようになる。そこからさらに北東方向へ下り坂を500メートルほど行った海辺に筒石の集落が開けている。

1969年(昭和44年)9月の移転前の筒石駅は集落から西に少々離れた海岸沿いにあり、跡地には石碑が建っている。

筒石の集落には小学校郵便局がある。また筒石の海辺には国道8号が所在する。

路線バス

筒石学校下バス停

隣の駅

えちごトキめき鉄道
日本海ひすいライン
能生駅 - 筒石駅 - 名立駅

その他

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k 鉄道友の会新潟支部『新潟県鉄道全駅 増補改訂版』新潟日報事業社、2015年6月30日、246頁。ISBN 9784861326066 
  2. ^ 沿線ガイド(筒石駅)<日本海ひすいライン|えちごトキメキ鉄道”. えちごトキメキ鉄道. 2016年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月6日閲覧。
  3. ^ 大正元年12月13日鉄道院告示第51号(『官報』第112号、大正元年12月13日、印刷局)
  4. ^ 大正2年3月26日鉄道院告示第14号(『官報』第194号、大正2年3月26日、印刷局)
  5. ^ 写真『鉄道物語』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ 『最近国有鉄道災害記録』鉄道省工務局 編 (鉄道技術者新聞社, 1936)
  7. ^ 祖田圭介「北陸本線の線路改良,駅構内配線の興味」『鉄道ピクトリアル』第59巻第8号(通巻821号)、鉄道図書刊行会、2009年8月1日、pp.15-23、ISSN 0040-4047 
  8. ^ 郡司武編、『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR13』(『週刊朝日百科』2009年(平成21年)10月11日号)、朝日新聞出版
  9. ^ a b 筒石駅の駅員無配置駅(無人駅)化について”. えちごトキめき鉄道 (2018年2月18日). 2018年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月18日閲覧。
  10. ^ a b “頸城トンネル内の筒石駅 閉ざされた異空間 地上に駅舎、ホームは地下40メートル/新潟”. 毎日新聞. (2018年8月10日). https://mainichi.jp/articles/20180810/ddl/k15/040/052000c 2019年1月24日閲覧。 
  11. ^ a b c 糸魚川市 鉄道だよりウラ 並行在来線沿線を巡る”. 糸魚川市. 2018年8月23日閲覧。
  12. ^ “笑顔が似合う不便なホーム 筒石駅(新潟県、JR北陸線)”. 朝日新聞デジタル. (2011年7月26日). http://www.asahi.com/travel/hitoekigatari/TKY201107250434.html 2019年1月24日閲覧。 
  13. ^ “地鳴り 青春18きっぷで楽しみな旅”. 北國新聞 (北國新聞社). (2002年7月5日) 
  14. ^ “(ひとえきがたり)筒石駅 新潟県、JR北陸線 笑顔が似合う不便なホーム”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 5(夕刊be火曜3面). (2011年7月19日) 
  15. ^ えちごトキめき鉄道ご利用状況
  16. ^ 統計いといがわ (PDF) - 糸魚川市

関連項目

外部リンク