勝利への脱出
| 勝利への脱出 | |
|---|---|
| Escape to Victory | |
| 監督 | ジョン・ヒューストン |
| 脚本 | ジェフ・マグワイヤ エヴァン・ジョーンズ ヤボ・ブロンスキー |
| 製作 | マリオ・カサール ゴードン・マクレンドン アンドリュー・G・ヴァイナ |
| 出演者 | シルヴェスター・スタローン マイケル・ケイン ペレ |
| 音楽 | ビル・コンティ |
| 撮影 | ゲリー・フィッシャー |
| 編集 | ロベルト・シルヴィ |
| 配給 | パラマウント映画 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 110分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
『勝利への脱出』(Escape to Victory)は、1981年製作のアメリカ映画のタイトルである。
目次 |
概要 [編集]
1942年8月、第二次世界大戦下のウクライナで行われたドイツ空軍対ディナモ・キエフの親善試合をモデルとしている[1]。史実では2試合を戦い5-1、5-3とディナモの圧勝に終わるが、面目を潰されたドイツ軍は報復としてディナモの選手達をバビ・ヤールなどの強制収容所へ送り、多くの選手達が処刑されている[1][2]。
この試合をモデルとした映画にはハンガリーで1962年に公開された『Két félidő a pokolban』(ケート・フェーリデ・ア・ポコルバン、地獄のハーフタイム[3]の意)があり、こちらの作品は史実の結末に近い内容となっている[1]。
サッカーの王様ことペレや1966 FIFAワールドカップ優勝メンバーのボビー・ムーアといった往年のスター選手や、1978 FIFAワールドカップ優勝メンバーのオズワルド・アルディレスといった現役スター選手達が多数出演。ペレは作品内のサッカーシーンにおいてテクニカル・アドバイザーを担当した[4]。これらのスター選手の他に連合国軍チームにはイプスウィッチ・タウンFCの選手[4]、ドイツ代表チームにはニューヨーク・コスモスの2軍選手達[5]がエキストラとして出演した。
俳優陣ではシルベスター・スタローンとマイケル・ケインの2名が実際の試合に選手として出場し、スタローンはアメリカンフットボール経験者という設定[6]でゴールキーパー、ケインはイングランド代表とウェストハム・ユナイテッドFCの名選手だったとの設定[5]でセンターバックを務めた。当初の構想では試合のクライマックスとなるシーンで主役の一人であるスタローンが決勝ゴールを決めることになっていたが、この案はゴールキーパーというポジションの性質上、非現実的であるということで見送られた[4]。
試合会場は1938 FIFAワールドカップ決勝会場のスタッド・オランピック・ドゥ・コロンブという設定[5]だが、撮影はハンガリーで行われ、時代背景を考慮して、照明設備などの近代的な設備の整っていないブダペスト市内のスタジアムが使用された[4]。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
ストーリー [編集]
1943年、第二次世界大戦最中のドイツ南部のゲンズドルフ捕虜収容所。暇を持余し空地でサッカーに興ずる連合国軍捕虜達の姿を見て、ドイツ軍情報将校フォン・シュタイナーはドイツ代表対連合国軍捕虜チームとの親善試合を思いつく。
捕虜のリーダーの一人、コルビー大尉はこの提案を受け入れメンバーの人選に入るが、上官達は裏では試合を利用した大規模な脱走を計画し、コルビーに対しこの計画に加わるよう強く勧めていた。その後、ドイツ軍上層部はこの試合を利用したプロパガンダを企画し、会場はヴィシー政権下でドイツ軍による事実上の占領下であったフランスのパリと決定。
選手の中にはトリニダード・トバゴ出身のテクニシャンのルイス・フェルナンデスも加わり猛特訓を開始するが、米軍捕虜のハッチは外部のレジスタンス組織と連絡を取る為にいち早く収容所を脱走する。
キャスト [編集]
| 氏名 | 配役 | 備考 |
|---|---|---|
| ジョン・コルビー | イギリス軍大尉、連合軍チーム選手 | |
| ロベルト・ハッチ | アメリカ軍軍曹、連合軍チーム選手 | |
| カール・フォン・シュタイナー | ドイツ軍少佐 | |
| 実況アナウンサー | 同左 | |
| 収容所長 | 同左 | |
| ルッツ | ドイツ軍将校 | |
| ラング | ドイツ軍将校 | |
| ミュラー | ドイツ代表コーチ | |
| ウォルドロン | イギリス軍大佐、捕虜のリーダー | |
| ローズ | イギリス軍大尉、情報収集委員 | |
| シャーロック | イギリス軍、脱走作戦委員 | |
| 偽造屋 | イギリス軍大尉 | |
| パイリー | イギリス軍 | |
| ルネ | レジスタンス組織メンバー | |
| アンドレ | レジスタンス組織メンバー |
| 氏名 | 配役 | 備考 |
|---|---|---|
| ルイス・フェルナンデス | 連合軍チーム | |
| テリー・ブレイディ | 連合軍チーム | |
| アーサー・ヘイズ | 連合軍チーム | |
| カルロス・レイ | 連合軍チーム | |
| パウル・ヴォウチェク | 連合軍チーム | |
| エリック・ボルグ | 連合軍チーム | |
| ミシェル・フィルー | 連合軍チーム | |
| シド・ハーマー | 連合軍チーム | |
| グンナー・ヒルソン | 連合軍チーム | |
| ダグ・クルー | 連合軍チーム | |
| トニー・ルイス | 連合軍チーム | |
| ピーター・ファン・ベック | 連合軍チーム | |
| バウマン | ドイツ代表主将 | |
| シュミット | ドイツ代表GK |
日本語吹き替え [編集]
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え |
|---|---|---|
| フジテレビ版 | ||
| ロベルト・ハッチ大尉 | シルヴェスター・スタローン | 佐々木功 |
| ジョン・コルビー大尉 | マイケル・ケイン | 瑳川哲朗 |
| カール・フォン・シュタイナー | マックス・フォン・シドー | 中村正 |
| ウォルドロン大佐 | ダニエル・マッセイ | 大木民夫 |
| レニー | キャロル・ロール | 宗形智子 |
| ルイス・フェルナンデス | ペレ | 麦人 |
| 役不明又はその他 | 青野武 伊藤惣一 阪脩 納谷六朗 仁内建之 嶋俊介 平林尚三 村松康雄 安田隆 城山堅 藤城裕士 石森達幸 千田光男 徳丸完 大山高男 石丸博也 滝沢久美子 鈴置洋孝 郷里大輔 山本千鶴 三浦素直 |
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| 翻訳 | 飯嶋永昭 | |
| 演出 | 伊達康将 | |
| 調整 | 丹波晴道 | |
| 効果 | 遠藤堯雄 桜井俊哉 |
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| 制作 | 東北新社 | |
| 初回放送 | 1982年10月9日 『ゴールデン洋画劇場』*当時では異例の劇場公開(1981年12月)から早半年でのTV放送 |
脚注 [編集]
- ^ a b c ゲールハルト・フィッシャー、ウルリッヒ・リントナー著、田村光影 他訳『ナチス第三帝国とサッカー--ヒトラーの下でピッチに立った選手達の運命』現代書館、2006年 194-196頁
- ^ The Game of Death: playing soccer with the Nazis(英語)
- ^ ハンガリー文化センター:所蔵ビデオ目録
- ^ a b c d 『ペレ自伝』(伊藤淳翻訳、白水社、2008年)308-309頁
- ^ a b c 「サッカーファン待望の正月映画 勝利への脱出」『サッカーマガジン』1982年1月号
- ^ 『20世紀アメリカ映画事典』(カタログハウス、2002年)1521頁
外部リンク [編集]
- 勝利への脱出 - allcinema
- 勝利への脱出 - KINENOTE
- Escape to Victory - AllMovie(英語)
- Escape to Victory - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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