ワセリン

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ワセリン
Vaseline
種別 白色ワセリン
主な市場 グローバル
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ワセリン石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したもの。大部分は、分岐鎖を有するパラフィン(イソパラフィン)および脂環式炭化水素(シクロパラフィンナフテン)を含む。ワセリンという場合、一般的には白色ワセリンを指す事が多い。

概要[編集]

日本では日本薬局方において白色ワセリンは「石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したものである」と定義されている[1]
米国では、「Uses-temporarily protects minor- cuts- scrapes- burns- temporarily protects and helps received chapped or cracked skin and lips- helps protect from the drying effects of wind and cold weather 」と製品ラベルに明記されている。すなわち「切創擦過傷熱傷、ひび割れ、乾燥肌に使う」とうたわれている。

用途[編集]

皮膚科を中心とした医療機関において、白色ワセリンはアトピー性皮膚炎をはじめとする各種皮膚疾患に対する皮膚保護剤として、もしくは鎮痛・消炎・鎮痒などの軟膏基剤として汎用されている。その他、湿潤療法や切り傷からの出血を一時的に止める目的でも多用されている。

ワセリンは皮膚表面に油分の膜を張り、角質層の水分蒸発を防ぐことで皮膚の乾燥を防ぐ効果に加え、外的刺激から皮膚を保護するという働きがある。天然由来であること、また、副作用が極めて少ない安全な成分であることから、ハンドクリームリップクリームなどの基剤として使用されているほか、以下のように日常生活の様々な場面でも活用されている。


・リップクリームの代わりに    ワセリンを指先に少しとって唇に伸ばします。グロスのような保湿力が長時間持続し、乾燥を防ぎます。

・マラソンの前に    足の指や脇、太ももに塗ることで肌の擦れ防止に。また、かかとに塗ることで摩擦を軽減し、靴ずれの予防にも。

・虫刺されに     蚊に刺された箇所にワセリンを分厚く塗り、その上から絆創膏を貼ることで、かゆみが起きるのを防いでくれます。

・香水の香りが長持ち    香水をつけた箇所にワセリンを上から塗ることで、成分を閉じ込め、香りが長持ちします。

・染料の液だれ防止に    髪の毛を染める時に、ワセリンを髪の毛の生え際に塗っておくと、染料が垂れてくるのを防げます。

・靴磨きに    ワセリンを靴にちょっとつけて擦ればピカピカに。外出先で靴磨きがなくても、カバンにワセリンを入れておけば安心です。

・シェービングのあとに    毛を剃った後の肌にワセリンを塗ることで、スベスベのお肌をキープできます。

・ひび割れそうな革製品に    革のバッグや財布、コートなどの革製品の保湿に、お手入れ用のミンクオイルなどがないときの代用としても使えます。

・花粉症対策に    綿棒などを使ってワセリンを薄く鼻の中に塗ります。花粉がワセリンにとどまり、粘膜まで届かないため症状が和らぎます。   

副作用[編集]

アレルギー、発赤、発疹、かゆみなど。

脚注[編集]

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参考資料[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]