ノー・プー

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ノー・プーNo pooNo shampooの略)とは、シャンプー剤製品を用いずに洗髪する手法の総称である[1][2](シャンプーを自作する場合もある)。

シャンプー剤は往々にして、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)やラウレス硫酸ナトリウム(SLES)等の様な、髪を乾燥させると信じられている硫酸塩を含有する。あるシャンプー剤は毛髪をコーティングするシリコン誘導体(例:ジメチコン)を含有する。シリコン誘導体は毛髪を保護し、より扱い易い状態にしているが(ジメチコンは、髪を滑らかにする美容液や、髪を解れ易くするコンディショナーにおいて、ありふれた含有成分である)、同時に、毛髪を覆う薄膜が毛髪に水分が入るのを妨げ、結果として過乾燥状態になってしまう。あるシャンプー剤は鉱物油を含有し、それらが柔軟性と艶を与えているが、それらが水溶性でない故に、毛髪を乾燥させてしまうSLSを含んだシャンプー剤を必要としてしまう。あるシャンプー剤はアルコールを含有し、それらは毛髪を清潔にするが、同時に毛髪を乾燥させてしまう。高級アルコールはそれらよりは毛髪を乾燥させないので、それらよりは良い。

シャンプー剤は陰イオン及び両性界面活性剤を含有し、それは脂の分解という点に於いては優秀であるものの、毛髪及び頭皮を乾燥させ、乾燥して活力の無い髪をもたらしてしまう。シャンプー剤はアルカリ性であり、毛髪のキューティクルを開いてダメージを与えてしまう。キューティクルを閉じる為に、毛髪は冷水で濯ぎ流す必要がある。

シャンプー剤を用いずに洗髪する手法には、重曹溶液と希釈したリンゴ酢等の酸性リンスを使う手法等がある。蜂蜜や各種オイル(ヤシ油等)も用いられる。[3]

CO
Conditioner only。ヘア・コンディショナーと水のみで洗髪する手法。
WO
Water only。水のみで洗髪する手法。

日本では主にインターネット掲示板において、湯のみで洗髪することを「湯シャン」と呼ぶ。

理論[編集]

シャンプー剤が広く使われる様になったのは、まだ1970年代からの事である。その以前は、月に数度通常の石鹸で洗い、20世紀初頭以降になってからは年に数度シャンプー剤を用る事もあった。1970年代になり、シャンプーは一般に普及した。広告にファラ・フォーセットクリスティ・ブリンクリーを登場させ、週に数回シャンプーをしないのは不健康であると主張した。この考え方は、シャンプー剤を用いなかった1日か2日後の、頭皮のベタつき感により強固なものとなった。シャンプー剤を毎日使用し皮脂を除去すると、頭皮から油分が分泌される。これは、シャンプー剤の使用で失われた皮脂バランスを調整する為に、皮脂腺がより多くの油分を分泌するからである。何人かの皮膚科医によれば、シャンプー剤使用を徐々に減らす事により、皮脂腺の油分分泌も緩やかになり、頭皮の油分もより少なくなるという事である。[4]

シリコン[編集]

Silicon 水溶性 Soluble with...
シクロペンタシロキサン No SLS、SLES、 ラウリル硫酸アンモニウム(ALS)、又はウレス硫酸アンモニウム(ALES)
ジメチコン No SLS、SLES、コカミドプロピル・ベタイン、ココベタイン、ALS、又はALES
ジメチコノール No SLS、SLES、コカミドプロピル・ベタイン、ココベタイン、ALS、又はALES
フェニルトリメチコン No SLS、SLES、コカミドプロピル・ベタイン、ココベタイン、ALS、又はALES
アモジメチコン No SLS、SLES、コカミドプロピル・ベタイン、ココベタイン、ALS、又はALES
シクロメチコン No SLS、SLES、コカミドプロピル・ベタイン、ココベタイン、ALS、又はALES
PEG-modifiedジメチコン Yes コカミドプロピル・ベタイン、ココベタイン
ジメチコンコポリオ-ル Yes コカミドプロピル・ベタイン、ココベタイン

植物油[編集]

ヤシ油アンズ油、アボカド油、コーン油ヘンプ・オイルホホバ・オイル、オリーブ・オイルごま油及びひまわり油の様な油が髪に良いだろう。

関連項目[編集]

引用文献[編集]

外部リンク[編集]