おしろい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
舞妓の首筋に塗布された白粉

おしろい白粉)とは、本来は女性が首筋などに塗布してを色白に見せるために使用する化粧品で、その種類に応じて、粉おしろい、水おしろい、練りおしろいなどに分類される。

概要[編集]

日本でファンデーションといった油性化粧が一般化する前はベースメイクとして普及していたが、現在ではファンデーションを塗った上に仕上げとしてはたくルースパウダー、化粧直しに用いるプレストパウダーとして使用されている。また舞台俳優舞台化粧で使用したり、芸者舞妓が化粧に使用したりする。ファンデーションの肌に対する負担や害悪を低減させる目的で、白粉だけを使用したベースメークをする者もある。

白粉に鉛白が使用されていた時代、鉛中毒により、胃腸病、脳病、神経麻痺を引き起こし死に至る事例が多く、また日常的に多量の鉛白粉を使用する舞台俳優は、特にその症状が顕著であった。また、使用した母親によって胎児が死亡する場合もあった。胸元や背中に至るまで、幅広く白粉を付けるのが昔の化粧法として主流であったからである。1934年(昭和9年)には、鉛を使用した白粉の製造が禁止されたが、鉛白入りのものの方が美しく見えるとされ、依然かなりの需要があったという。

分類[編集]

粉白粉
粉白粉は、カオリンタルク炭酸マグネシウム酸化亜鉛コーンスターチ澱粉などを粉末状にし、混合した物。スキンクリームなどを化粧下地にパフ刷毛で刷くか、水か化粧水に溶いた物を塗る。パウダーファンデーションにあたる物。
水白粉
粉白粉を化粧水、もしくは乳液に溶かした物。リキッドファンデーションにあたる物。
練(煉)り白粉
粉白粉と油、もしくはグリセリンと練り合わせた白粉。水もしくは化粧水で溶いて塗り、舞台化粧などの濃厚な化粧に用いられる。ファンデーションケーキにあたる物。
紙白粉
白粉紙とも。練り白粉、もしくは水白粉を紙に塗り、乾燥させた物。外出先の化粧直しを目的とした携帯用。

関連項目[編集]

山脇房子など当時の著名人の意見が引用されている。また、当時の有鉛・無鉛白粉の商品名も列記されている)