マイケル・ベイ

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マイケル・ベイ
Michael Bay
Michael Bay
本名 Michael Benjamin Bay
生年月日 1965年2月17日(49歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
職業 映画監督映画プロデューサー
活動期間 1984年–
主な作品
バッドボーイズ
アルマゲドン
トランスフォーマー

マイケル・ベイMichael Bay, 1965年2月17日 - )はアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の映画監督映画プロデューサー

アメリカ合衆国色の強い娯楽大作映画を監督することで知られ、アクション映画のヒット作を多く手がけている。

養子として育てられており、実の父親はジョン・フランケンハイマーだと公言していたが、後にDNA鑑定で完全に否定された[1]。いとこの女優スーザン・ベイは俳優レナード・ニモイの妻。

プロフィール[編集]

パサデナアートセンター・カレッジ・オブ・デザインと、ウェスリアン大学で学んだ。卒業後、ミュージックビデオの演出と製作に携わるようになる。

CMのディレクターとして金獅子賞をはじめとする数々の賞を受賞し、1995年『バッドボーイズ』で監督デビューした。

2006年VFXスタジオのデジタル・ドメインを買収。オーナーに就任。

2010年2月、『ヴァニティ・フェア』誌が「2009年に最も稼いだハリウッドの稼ぎ手」のランキングを発表し、1億2,500万ドル(日本円で約112億円5,000万円)を稼いで1位にランクインした。この金額は映画のギャラだけでなく、商品のロイヤリティ収入なども含んでおり、『トランスフォーマー』関連の映画のほか、DVDのロイヤリティやおもちゃのライセンス料がかなりの額を占めるという[2]

2010年12月、経済誌『フォーブス』が「エンターテインメント業界で最も稼いだ人物」のランキングを発表し、1億2,000ドル(日本円で約98億4,000万円)を稼いで4位にランクインした[3]

映画人として[編集]

マイケル・ベイ(青いシャツの人物)

映画では、ジェリー・ブラッカイマーとタッグを組むことが多く、『アルマゲドン』、『パール・ハーバー』、『ザ・ロック』、『バッドボーイズ』など6作品の合計興行収入は2400億円(20億ドル)とメガヒットを連発している。

2012年現在はプロデュース業にも力をいれており、『テキサス・チェーンソー』シリーズや『悪魔の棲む家』、『ヒッチャー』、『13日の金曜日』などホラー映画の制作を務めている。

興行的には成功している一方、娯楽性が高い作品が多く映画評論家からは評価されることが少ない。

映画の特徴[編集]

現実では有り得ないような演出・展開を米国では「ベイ・ヘムBay-hem[4]」という造語で表現している。

作品の特徴として下記のものが挙げられる。

  • 斬新でスタイリッシュな映像
  • テンポがよく、大胆な物語
  • ド迫力のアクション(全ての監督作品にアクションが盛り込まれている)
  • 1つの作品に5回以上のハプニング
  • 戦う男たちの描写
  • 車のCMを手がけており、それらの演出が映画でも活かされていて、スティーヴン・スピルバーグをして「車をカッコよく撮らせたら彼の右に出る者はいない」と言わしめた(ほとんどの監督作でカーチェイスバトルが盛り込まれている)
  • 映像の色彩表現がカラフル
  • カメラアングルが過剰なまでに動き回る演出で「画面酔い」を引き起こす観客が多く、「カメラが動きすぎ」という意見があるが、カメラアングルがよく動く作品は『バッド・ボーイズ2バッド』と『トランスフォーマー』のみ
  • 米軍が頻繁に登場し、実際の基地や兵士を使って撮影を行うことも多い。作中で軍を格好良く描くことが多いため、撮影許可が下りやすいという。

監督の映画撮影[編集]

2007年公開の『トランスフォーマー』撮影中

マイケル・ベイ監督は、自ら撮影カメラを持って撮影することがあり、その理由として、撮影スタッフに説明してもスタッフが理解できないことが挙げられる。

また、監督の撮影手段の特徴として下記のものが挙げられる。

  • 登場人物を中心点として、カメラを螺旋状に回して上昇しながら撮影する
マイケル・ベイ監督の最も特徴となっている撮影方法で、初監督作品『バッドボーイズ』で実装し、その後の『ザ・ロック』や『パール・ハーバー』、『バッドボーイズ2バッド』でも採り入れている。『バッドボーイズ』の撮影中に監督が思いついたことがきっかけで、当時の撮影スタッフ達は半ば理解できない中、監督の指示通り行った。ちなみに、「トランスフォーマー」シリーズで、ロボットの変形シーンや合体シーンでも、変形・合体工程を360度で見せられるように効果的に用いられている。
  • 特殊撮影車両
カーチェイスシーンでは、改造された撮影専用車両を用いており、地面すれすれの状態で斬新かつスタイリッシュな映像を実現している。
下記が、監督が用いている撮影車両である。
  • ベイ・ボマー
黒い四角形の形をしたゴーカートで車体の地面すれすれの映像を撮る場合や、高速でのカーチェイスなどで用いられる。
トランスフォーマー』での主人公とディセプティコン・バリケードのカーチェイスや市街地でのディセプティコン・デバステーターに向かって行くオートボット・アイアンハイドの走行シーンなどで使われた。
予想以上の速度を出す事ができ、障害物だらけで入り組んだ道路を130km近くの速度で走行させて撮影することがほとんどで、監督は「自殺未遂車」と呼ばれたことがある。
  • ベイ・バスター
ピックアップトラックを鉄筋や鉄骨で溶接して改造された、一見三角形状になっている特殊撮影車両。
カーチェスシーンにおいて放り出された車めがけて突進し、車に衝突してもビクともせずにそのまま走行し続けるほどの頑丈さを誇っている。
この車両に搭載されているカメラとして物にぶつけることを目的として使われる特殊固定カメラ「アイモ」を使っていて、通常ならば危険な映像を撮ることができる。
初めて使われた作品は『バッドボーイズ2バッド』。『トランスフォーマー』のディセプティコン・ボーンクラッシャーの猛追撃シーンでも使われている。
マイケル・ベイ監督とは関係の無い、『スパイダーマン3』での銀行車両の暴走シーンの撮影でも用いられている映像がDVDのメイキングシーンに収録されている。
屋根に大型のリモコン駆動の無人クレーンカメラが付いた、5人乗りのカイエン。
クレーンを動かすことで、カイエンの周囲を360°撮影することができ、走行しながら円を描くように走行する車を撮影することを主体として用いられる。
屋根との接着部分、カメラとクレーンをつなぐ関節部分それぞれが回転させることができ、多彩な角度での撮影を実現させている。
トランスフォーマー』の撮影で新しく造られた。

次世代DVDに対して[編集]

次世代DVDの規格争い時、ブルーレイが圧倒的に優位だった中、2007年8月20日 パラマウント映画は突如としてHD DVDでの独占供給を発表する。この際、消費者の意思を無視しているとして、マイケル・ベイはパラマウント社や東芝をかなり厳しく非難し、翌日「流石に言い過ぎた」「私はファンが最も望む形で楽しんで欲しいのだ」と謝罪するに至った[5]

しかし、その後も2008年1月にワーナーがHD DVDでの発売終了し、ウォルマートがHD DVD製品の撤去を発表した際には 「Fat ladyが歌った(HD DVDに終幕が来た)」 「昨年、私が予告したように、HD DVDは緩やかな死を遂げるだろう」などと、自身のオフィシャルブログで度々HD DVDを批判していた[6]

2008年2月にHD DVDが撤退を表明し、パラマウントもブルーレイへの再参入を発表したが2008年6月4日には、9月にブルーレイでも『トランスフォーマー』の発売が決まり、歓喜を露にした[7]

フィルモグラフィ[編集]

映画[編集]

コマーシャル[編集]

ミュージックビデオ[編集]

Year Song Band Notes
2001 "There You'll Be" フェイス・ヒル パール・ハーバー』のテーマ
1997 "Falling in Love (Is Hard on the Knees)" エアロスミス
1994 "Objects in the Rear View Mirror May Appear Closer Than They Are" Meat Loaf
1994 "Rock and Roll Dreams Come Through" Meat Loaf
1993 "I'd Do Anything for Love (But I Won't Do That)" Meat Loaf
1992 "You Won't See Me Cry" Wilson Phillips
1992 "Do It to Me" ライオネル・リッチー
1992 "Love Thing" Tina Turner
1991 "I Touch Myself" Divinyls
1989 "I'll Be Holding On" グレッグ・オールマン ブラック・レイン』のテーマ
1989 "Angelia" リチャード・マークス
1989 "Soldier of Love" Donny Osmond

脚注[編集]

外部リンク[編集]