ボウリング・フォー・コロンバイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ボウリング・フォー・コロンバイン
Bowling for Columbine
監督 マイケル・ムーア
製作総指揮 ウォルフラム・ティッチー
製作 チャールズ・ビショップ
ジム・チャルネッキ
マイケル・ドノバン
キャサリン・グリン
音楽 ジェフ・ギブス
編集 カート・イングファー
配給 ギャガ・コミュニケーションズ
公開 2002年10月11日 アメリカ合衆国の旗
2003年1月25日 日本の旗
製作国 アメリカ・カナダ・ドイツ
言語 英語
制作費 $4,000,000
allcinema
IMDb
 表示 

ボウリング・フォー・コロンバイン』(Bowling for Columbine)は、2002年に製作されたアメリカ映画である。日本公開は2003年1月25日キャッチフレーズは「こんなアメリカに誰がした」。

目次

[編集] 作品概要

1999年4月20日に発生したコロンバイン高校銃乱射事件に題材を取った、マイケル・ムーア監督のノンフィクションドキュメンタリー作品。事件の被害者、犯人が心酔していた歌手マリリン・マンソン全米ライフル協会(NRA)会長チャールトン・ヘストンサウスパークの制作者マット・ストーン清教徒アメリカ大陸移住から現在までの銃社会の歴史検証や、コロンバイン市民らへのインタビュー

そして、アメリカの隣国で隠れた銃器大国のカナダや、日本イギリスなどの他の先進国との比較から、事件の背景と銃社会アメリカの歪で異常な姿をあぶり出してゆく。本作では銃規制を訴えてはいるが、しかしカナダはアメリカ以上に銃の普及率が高いのに、銃犯罪の発生率が低いのはなぜなのかという点についても取材している。

作品中でムーアは、事件の被害者を伴ってアメリカ第2の大手スーパーマーケットチェーンであるKマートの本社を訪れ、交渉の末全ての店舗で銃弾の販売を止めさせることに成功した。

制作費はわずか400万ドルに過ぎなかったが、公開以来全世界で4,000万ドルの興行収入を上げ、世界各国のドキュメンタリー作品の興行成績を塗り替えた。

一方、意図的な編集がなされているという批判がなされる事もある。例えば、コロンバイン高校での事件を受けてNRAの集会がわざわざコロラド州で行われたように見せかけているがこれは事前から決まっていたことであり、別にコロンバインで銃乱射事件があったからデンバーを年次集会の会場に選んだわけではない(乱射事件は年次集会予定日のわずか11日前に発生したのである)。全米ライフル協会のサイトを見ても分かるが、年次集会の日程は前年の時点で決まっている[1]。また、事件から1年後の集会でチャールトン・へストンが言った台詞を彼がデンバーでの集会で言ったように見せかけている。

[編集] 受賞歴

[編集] キャスト

[編集] 題名

題名の『ボウリング・フォー・コロンバイン』はダブル・ミーニングである:

  • 「犯人達がマリリン・マンソンの影響を受けた」として保守派メディアからマンソンが批判されたにも拘らず、犯行の直前までプレイしていたボウリングの悪影響が論じられないのはおかしいという皮肉。なお、マンソンの影響は後に否定された。
  • ボウリングのピンは人間と形が似ているので、銃の射撃練習に使われる事。

[編集] 参考文献

  • デヴィッド・T. ハーディ&ジェイソン クラーク著/明浦綾子、小林敦子、岡本千晶、友田葉子訳 『アホでマヌケなマイケル・ムーア』(白夜書房)2004年 ISBN 4-89367-968-6

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

[編集] 参考

  1. ^ 全米ライフル協会年次集会の公式サイト - また、この時NRAは被害者たちに配慮してか通常は数日かけて行われる行事のほとんど(銃製造会社による商品の説明や講習会、バーベキューなど)を取りやめており、集会は1日で終わった。ただし、これに関しては「本当に被害者のことを考えていたのであれば集会自体を中止したはずだ」と言う批判もある。