シッコ
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| シッコ Sicko SiCKO |
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|---|---|
| 監督 | マイケル・ムーア |
| 製作総指揮 | キャスリーン・グリン ボブ・ワインスタイン ハーヴェイ・ワインスタイン |
| 製作 | メーガン・オハラ マイケル・ムーア |
| 脚本 | マイケル・ムーア |
| 出演者 | マイケル・ムーア |
| 撮影 | クリストフ・ヴィット |
| 編集 | クリストファー・スウォード ダン・スウィエトリク ジェフリー・リッチマン |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 113分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| allcinema | |
| allmovie | |
| IMDb | |
『シッコ SiCKO』は、アメリカ合衆国の医療制度をテーマとしたドキュメンタリー調、かつコメディー調のアメリカ映画。「シッコ (sicko)」とは、「狂人」「変人」などを意味するスラングである。
監督は、社会問題を扱ったドキュメンタリー作品で物議を醸すマイケル・ムーア。アメリカでは2007年6月に公開、日本では同年8月25日より公開された。日本でのキャッチコピーは、「テロより怖い、医療問題」。
目次 |
[編集] 概要
作品では、マイケル・ムーアがアメリカの医療制度の問題をWEBサイトで募り、実際に寄せられた話をもとにドキュメンタリー展開される。
医療保険未加入者が約5,000万人に達し、また保険加入者に対しても、あらゆる手段を講じて保険金の支払拒否をおこない、利益を上げる営利主義一辺倒の医療保険会社や製薬会社。それに癒着、取り込まれた政治家(アメリカではかつて民主党のヒラリー・クリントン議員がファーストレディとしての立場(当時)から公的医療皆保険制度の整備を求め、議会の反対により頓挫したことがある)という構造を暴き、事実上、崩壊に瀕している状況のアメリカ医療制度に対して、イギリス、フランス、カナダ、キューバなどの医療制度と対比させるなど、これまで公然と触れられることの少なかった米国医療の暗部を赤裸々に描き出している。
作品中のマイケル・ムーアのスタンスは、よその国では当たり前のことが、「何故?アメリカが、出来ないのか?」である。
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[編集] 作品中で示されているアメリカ医療制度の問題の実例
- アメリカ合衆国は国民健康保険制度がない唯一の先進国である。民間の医療保険に入れない人がおよそ5000万人いる。貧困層でなくても、ちょっとした疾患によって保険への加入を拒否されたり、保険金の支払いを拒否される人は多い。
- 一般のアメリカ人はこの映画の中で、国民皆保険制度はソ連型のような社会主義であるとしてアレルギーと恐怖を感じ、いざというときの状況に対する危機意識が低く、政治については無関心あるいは条件反射的な反応しかせず、相互扶助や弱者を助けようとする精神にも乏しいとされている(これはマイケル・ムーアの一貫したスタンスでもあり、華氏911やボウリング・フォー・コロンバイン、マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選(出演作品)においても共通している)。この事は、国民皆保険制度があり、さらに医療費が無料のカナダやイギリス、フランスなどの一般国民の意識と対比され、危機意識については、ちょっとの旅行にも保険をかけていくカナダ在住のマイケル・ムーアの両親の事例も対比として示される。
- 医療費が払えず病院にかかれないので、自分で傷口を縫う人。
- 仕事中に誤って指を二本切断。指をくっつける手術費用が薬指は12,000USドル、中指なら60,000USドルと言われ、中指は諦めざるを得なかった人。
- 医療費があまりに高額で家を売りに出す人。
- 高齢であってもなお、自分の医療費を払うために働かざるを得ない老人。
- 交通事故により病院に運ばれ一命を取り留め、保険会社に保険金を支払ってもらおうと連絡したら、当時は意識不明の重態であったにもかかわらず「救急車が使用される場合には、事前に連絡が無ければ保険は適用されない」と言われた人(ちなみにアメリカでは、救急隊を派遣させるだけでも日本円にして数万円単位の請求が来る。救急隊は日本のような消防所属ではなく、独立した機関)。
- 複数の医師からなる病院の医療チームが「この検査と手術が必要」と言っているにもかかわらず、保険会社はそんな検査や手術は必要ないとして保険金の支払いを拒否し、結果として治療を受けられずに亡くなった人。
- 上記の例のように医師が必要と判断している治療への保険金の支払いを拒否していた保険会社に、「マイケル・ムーアが映画のために、このことについて社長へのインタビューを要求している」という嘘の手紙を、マイケル・ムーア本人には知らせずに出して、即座に保険金の支払いが認められた人。
- 保険金の支払いを(相手の命に関わる場合であっても)徹底的に減らそうとする保険会社のエージェント。
- 貧困層向けの医療保険制度メディケイド(medicaid)やHMOによる治療において、治療費用が安く済めばボーナスをもらえるので、患者が検査を受けないかもしれないことを見計らって、わざと遠方の病院を検査のために指定する医師。
- 医療費の支出を抑えるため、命に関わる場合であっても十分な検査治療を認めないことに同意し、それによって多額の献金を得て昇進した医師の、議会における証言。
- 入院治療費が払えずに病院を強制的に追い出され、車で貧民街まで運ばれて路上に放置される患者。
- 議会における医療・保険業界との癒着や寄付金の実態。
- ヒラリー・クリントンがすすめていた国民皆保険制度が頓挫したのは医療・保険業界の献金を受けた野党共和党の反対によるという疑惑。
- ニクソン大統領の、医療保険に関する会話の盗聴テープ。ニクソン大統領の健康保険制度になど興味は無いという主旨の発言に対して、民間の保険会社だからお金になると述べる側近。それに「悪くない」と応じるニクソン大統領。
- 9.11のとき、瓦礫の山を取り除く救援作業にボランティアとして参加したが、その影響で肺を悪くし、多額の医療費がかかるようになってしまった人。米政府はそういうボランティアには治療費を全額出すと明言しているが、それを示す証拠や条件が厳しすぎて、払ってもらえていない人も大勢いる。この事例は映画の中で、手厚い医療看護を受けるテロリスト容疑者達や、キューバの医療福祉制度と強く対比される。「9.11の英雄」であるそのボランティアが、アメリカで苦労しながら多額のお金を出して買っていた薬は、発展途上国であるはずのキューバでは…。
以上で作品に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 反響
2007年のカンヌ国際映画祭では特別招待上映された。撮影のため米国政府に申請の上キューバを訪問したが、米国財務省が同申請書の渡航目的記載に問題があるとして調査し、カンヌでの上映直前に同省から通告書を受け取ったことを記者会見の席で明らかにしていた。ムーアはこれをブッシュ政権の妨害行為と断じ、フィルムを没収されないように、カナダに隠したとも言及した。
アメリカでの公開では、ドキュメンタリー史上第2位の動員を得た。同時期に公開された「ダイ・ハード4.0」を上回る数字であったこともあり、直後に200館での拡大上映となった。
[編集] 日本での上映
海外での反響と比較して、日本での反響は少なく、マスコミでの報道も皆無に等しい状態であった。一部の医師会での自主的な上映会なども行われた。また題名も<シッコ>と排尿を連想するような判りにくいものだったことも影響した。
[編集] 参考
- 医療
- 医療保険
- 医療費
- 社会保障制度
- 健康保険制度(日本)
- 国民健康保険制度(日本の健康保険制度のひとつ)
- クリントン医療保険計画
- MA皆保険法(マサチューセッツ州の皆保険法案)
- ニクソンの福祉改革案
- 保険福祉省
- キューバの医療制度
- グァンタナモ米軍基地
- ガン
- 塵肺
- 消防士
- アメリカ同時多発テロ事件
- アメリカ合衆国
- 図書館奉仕
- 社会主義
- 福祉国家
- 大きな政府
- 小さな政府
- HMO
[編集] 外部リンク
- Sicko(公式サイト)
- 映画『シッコ Sicko』(日本語公式サイト)
- マイケル・ムーア公式サイト (英語)
- A Letter from Michael Moore: 'Sicko' is Socko in Cannes!(2007年5月23日)
- "Sicko" is Completed and We're Off to Cannes!(2007年5月17日)
- 'SiCKO' Selected for Cannes Film Festival!(2007年4月19日)
- BBC News (英語)
- Moore courts Cannes controversy(2007年5月19日)
- Press views: Michael Moore's Sicko(2007年5月19日)
- Movie Review Querry Engine (MRQE): Sicko (2007) (英語)
- SiCKO (Trailers, Video Clips and Interviews @ MovieWeb.com)
- Michael Moore standing ovation for SiCKO - YouTube(スタンディングオベーション@カンヌ)
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