ゲーリー・ラス

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ゲーリー・ラス
Gary Rath
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ミシシッピ州ガルフポート
生年月日 (1973-01-10) 1973年1月10日(51歳)
身長
体重
188 cm
84 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 1994年 MLBドラフト2巡目
初出場 MLB / 1998年6月2日
KBO / 2001年
NPB / 2003年5月9日
CPBL / 2007年3月17日
最終出場 MLB / 1999年6月22日
KBO / 2008年4月20日
NPB / 2005年9月27日
CPBL / 2007年8月26日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アルフレッド・ゲーリー・ラス・ジュニアAlfred Gary Rath Jr., 1973年1月10日 - )は、アメリカ合衆国ミシシッピ州出身の元プロ野球選手投手)。左投左打。韓国球界での登録名は「레스」(ラス)。台湾球界での登録名は「銳斯」。

経歴[編集]

ミシシッピ州立大学から1994年にドラフト2位でロサンゼルス・ドジャースに入団。のちミネソタ・ツインズに移籍するが、メジャーでは勝利を挙げることは出来なかった。

2001年に、シーズン途中で退団したマーティー・ジャンゼンの代役として韓国プロ野球起亜タイガースに入団。オフにトレードで斗山ベアーズに移籍し、2002年は16勝を記録。

2003年に日本の読売ジャイアンツに入団。故障で出遅れ開幕一軍を逃した。その後一軍に昇格すると5月9日の中日ドラゴンズ戦に来日初先発し、勝ちはつかなかったが7回無失点に抑えた。次の16日の阪神タイガース戦では8回無失点に抑え来日初勝利を挙げた。しかしその後7月12日の阪神戦で失策絡みではあるものの、2回持たず10失点(自責点は2)と火だるまになったり、危険球退場などで調子を大きく崩し先発ローテーション定着とはならず13試合、3勝4敗、防御率4.14の成績しか挙げられずオフに解雇された。

2004年に斗山に復帰し、17勝を挙げ最多勝投手となった。

2005年パ・リーグに新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。選手層の薄いチーム事情から先発を任されるがボーク癖が直らず6月までに未勝利に陥り6連敗を喫する。7月13日オリックス・バファローズ戦で5回2/3を投げて3失点で楽天入団後初勝利を挙げた。7月は3連勝を記録し、チーム初の月間勝ち越しの立役者となった。しかし、シーズンを通しての勝ち星は7月の3勝だけで、全体の成績は23試合で3勝9敗、防御率6.33に終わり11月に戦力外通告を受け退団した。

2006年ベネズエラのリーグでプレー、18勝を挙げた。

2007年2月13日台湾プロ野球La Newベアーズと契約。

2008年1月10日に斗山と契約し、4年ぶりに韓国球界に復帰したが、家庭の事情でシーズン中の5月4日に退団、再来韓が難しくなり、そのまま任意引退となった。

選手としての特徴・人物[編集]

ゆっくりタメを効かせた変則サイド気味のフォームからMAX140km/h前後の速球に変化球を織り交ぜて打者を打ち取る。好調時には圧巻の制球力を発揮する。先発、中継ぎいずれもこなした。

甘いものが好きなことから「クッキーマン」のあだ名を持つ。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
1998 LAD 3 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 15 3.1 3 1 2 0 0 4 0 0 3 4 10.80 1.50
1999 MIN 5 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 25 4.2 6 1 5 0 0 1 2 1 6 6 11.57 2.36
2001 起亜 27 24 2 0 -- 7 9 0 0 .438 665 153.1 139 21 85 0 3 104 10 1 81 74 4.34 1.46
2002 斗山 31 31 1 0 -- 16 8 0 0 .667 867 202.1 202 19 69 1 8 154 5 0 97 87 3.87 1.34
2003 巨人 13 12 0 0 0 3 4 0 -- .429 286 63.0 79 7 21 3 4 42 0 4 40 29 4.14 1.59
2004 斗山 29 29 4 2 -- 17 8 0 0 .680 831 200.2 189 12 57 3 15 116 6 0 68 58 2.60 1.23
2005 楽天 23 16 0 0 0 3 9 0 0 .250 417 91.0 118 10 28 2 2 57 3 5 68 64 6.33 1.60
2007 La New 26 23 1 1 0 12 5 0 1 .706 619 143.1 160 10 35 0 5 117 2 0 69 56 3.52 1.36
2008 斗山 6 6 0 0 0 3 2 0 0 .600 138 31.2 36 2 13 0 3 21 0 0 13 10 2.84 1.55
MLB:2年 8 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 40 8.0 9 2 7 0 0 5 2 1 9 10 11.25 2.00
KBO:4年 93 90 7 2 0 43 27 0 0 .614 2501 588.0 566 54 224 4 29 395 21 1 259 229 3.51 1.34
NPB:2年 36 28 0 0 0 6 13 0 0 .316 703 154.0 197 17 49 5 6 99 3 9 108 93 5.44 1.60
CPBL:1年 26 23 1 1 0 12 5 0 1 .706 619 143.1 160 10 35 0 5 117 2 0 69 56 3.52 1.36
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル[編集]

KBO
  • 最多勝:1回(2004年)

記録[編集]

NPB投手記録
NPB打撃記録
  • 初安打:2003年5月16日、対阪神タイガース7回戦(阪神甲子園球場)、7回表に伊良部秀輝から右前安打

背番号[編集]

  • 49(1998年、2001年)
  • 57(1999年、2002年、2004年)
  • 30(2003年)
  • 47(2005年)
  • 46(2007年)
  • 56(2008年)

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]