「1904年のメジャーリーグベースボール」の版間の差分

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== できごと ==
== できごと ==
ナショナル・リーグはニューヨーク・ジャイアンツが優勝し、一方アメリカン・リーグは最後までもつれて、ボストン・アメリカンズとニューヨーク・ハイランダースの最終戦で、ハイランダースのジャック・チェスブロ投手が最後に暴投してボストン・アメリカンズがアメリカン・リーグを連覇した。しかしニューヨーク・ジャイアンツのジョン・マグロー監督は、アメリカンリーグ優勝チームとの対戦を潔しとはせず、対戦を拒否し、この年のワールドシリーズは開かれなかった。
* アメリカン・リーグの優勝争いは最後までもつれて、ボストン・アメリカンズとニューヨーク・ハイランダースの最終戦で、ハイランダースの[[ジャック・チェスブロ]]投手が最後に暴投してボストン・アメリカンズがアメリカン・リーグを連覇した。しかしニューヨーク・ジャイアンツのジョン・マグロー監督は、アメリカンリーグ優勝チームとの対戦を潔しとはせず、対戦を拒否し、この年のワールドシリーズは開かれなかった。
* ニューヨーク・ハイランダースの[[ジャック・チェスブロ]]投手はこの年41勝12敗で、この41勝は1901年以降のメジャー・リーグでは現在に残るシーズン最多勝利数である。しかもこの年にシーズン最多先発51、シーズン最多完投48も記録し、これも今も最多記録として残っている。しかしこの酷使が彼の投手生命を縮める結果となった。
=== 規則の改定 ===
* [[オークランド・アスレチックス|フィラデルフィア・アスレチックス]]の[[ルーブ・ワッデル]]はこの年25勝19敗で奪三振数は349を数え、これは現在でもアメリカンリーグの左腕投手の奪三振のシーズン最高記録である。
* ピッチャーのマウンドの高さに関する規則が制定された。高さはホームプレートから15インチ以内とされた。
* ピッチャーのマウンドの高さに関する規則が制定された。高さはホームプレートから15インチ以内とされた。
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== 最終成績 ==
== 最終成績 ==
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2017年7月9日 (日) 00:18時点における版

以下は、メジャーリーグベースボール(MLB)における1904年のできごとを記す。1904年4月14日に開幕し10月10日に全日程を終えた。

ナショナルリーグニューヨーク・ジャイアンツが、アメリカンリーグボストン・アメリカンズが優勝。しかし前年から始まったワールドシリーズは、ニューヨーク・ジャイアンツが対戦を拒否して中止となった。

できごと

  • アメリカン・リーグの優勝争いは最後までもつれて、ボストン・アメリカンズとニューヨーク・ハイランダースの最終戦で、ハイランダースのジャック・チェスブロ投手が最後に暴投してボストン・アメリカンズがアメリカン・リーグを連覇した。しかしニューヨーク・ジャイアンツのジョン・マグロー監督は、アメリカンリーグ優勝チームとの対戦を潔しとはせず、対戦を拒否し、この年のワールドシリーズは開かれなかった。
  • ニューヨーク・ハイランダースのジャック・チェスブロ投手はこの年41勝12敗で、この41勝は1901年以降のメジャー・リーグでは現在に残るシーズン最多勝利数である。しかもこの年にシーズン最多先発51、シーズン最多完投48も記録し、これも今も最多記録として残っている。しかしこの酷使が彼の投手生命を縮める結果となった。
  • フィラデルフィア・アスレチックスルーブ・ワッデルはこの年25勝19敗で奪三振数は349を数え、これは現在でもアメリカンリーグの左腕投手の奪三振のシーズン最高記録である。
  • ピッチャーのマウンドの高さに関する規則が制定された。高さはホームプレートから15インチ以内とされた。

最終成績

アメリカンリーグ

チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 ボストン・アメリカンズ 95 59 .617 --
2 ニューヨーク・ハイランダース 92 59 .609 1.5
3 シカゴ・ホワイトソックス 89 65 .578 6.0
4 クリーブランド・ナップス 86 65 .570 7.5
5 フィラデルフィア・アスレチックス 81 70 .536 12.5
6 セントルイス・ブラウンズ 65 87 .428 29.0
7 デトロイト・タイガース 62 90 .408 32.0
8 ワシントン・セネタース 38 113 .252 55.5

ナショナルリーグ

チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 ニューヨーク・ジャイアンツ 106 47 .693 --
2 シカゴ・カブス 93 60 .608 13.0
3 シンシナティ・レッズ 88 65 .575 18.0
4 ピッツバーグ・パイレーツ 87 66 .569 19.0
5 セントルイス・カージナルス 75 79 .487 31.5
6 ブルックリン・スーパーバス 56 97 .366 50.0
7 ボストン・ビーンイーターズ 55 98 .359 51.0
8 フィラデルフィア・フィリーズ 52 100 .314 53.5

個人タイトル

アメリカンリーグ

打者成績

項目 選手 記録
打率 ナップ・ラジョイ (CLE) .376
本塁打 ハリー・デービス (PHA) 10
打点 ナップ・ラジョイ (CLE) 102
得点 パッシー・ドーガーティ (BOS/NYY) 113
安打 ナップ・ラジョイ (PHA) 208
盗塁 ハリー・ベイ (CLE) 38
エルマー・フリック (CLE)

投手成績

項目 選手 記録
勝利 ジャック・チェスブロ (NYY) 41
敗戦 ハッピー・タウンゼント (WS1) 26
防御率 アディ・ジョス (CLE) 1.59
奪三振 ルーブ・ワッデル (PHA) 349
投球回 ジャック・チェスブロ (NYY) 454⅔
セーブ ケース・パッテン (WS1) 3

ナショナルリーグ

打者成績

項目 選手 記録
打率 ホーナス・ワグナー (PIT) .349
本塁打 ハリー・ラムリー (BRO) 9
打点 ビル・ダーレン (NYG) 80
得点 ジョージ・ブラウン (NYG) 99
安打 ジンジャー・ビューモン (PIT) 185
盗塁 ホーナス・ワグナー (PIT) 53

投手成績

項目 選手 記録
勝利 ジョー・マクギニティ (NYG) 35
敗戦 オスカー・ジョーンズ (BRO) 25
ビック・ウィリス (BSN)
防御率 ジョー・マクギニティ (NYG) 1.61
奪三振 クリスティ・マシューソン (NYG) 212
投球回 ジョー・マクギニティ (NYG) 408
セーブ ジョー・マクギニティ (NYG) 5


外部リンク