岩崎こよみ
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基本情報 | ||||||||||||
国籍 | 日本 | |||||||||||
生年月日 | 1989年5月1日(35歳) | |||||||||||
出身地 | 東京都狛江市 | |||||||||||
ラテン文字 | Koyomi Iwasaki | |||||||||||
身長 | 175cm | |||||||||||
体重 | 67kg | |||||||||||
血液型 | B | |||||||||||
選手情報 | ||||||||||||
所属 | 埼玉上尾メディックス | |||||||||||
背番号 | 2 | |||||||||||
愛称 | コヨミ | |||||||||||
ポジション | S | |||||||||||
指高 | 228cm | |||||||||||
利き手 | 右 | |||||||||||
スパイク | 305cm | |||||||||||
ブロック | 280cm | |||||||||||
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岩崎 こよみ(いわさき こよみ、1989年5月1日 - )は、日本の女子バレーボール選手。旧姓は冨永(とみなが)。
来歴
2人姉妹の次女。小学3年(9歳)のとき、姉の影響でバレーボールを始める。
下北沢成徳高等学校時代には、全日本ジュニア代表としてアジアジュニア選手権や世界ジュニア選手権を経験。
2008年、パイオニアレッドウィングスに入団。
2009年4月、全日本女子代表メンバーにセッターとして登録された。同年のモントルーバレーマスターズで国際大会デビューし、ワールドグランドチャンピオンズカップにも出場した。2010年度も全日本代表候補に登録された[1]。
2011年6月、パイオニアレッドウィングスの副主将に就任[2]。
2012年12月8日、Vプレミアリーグの岡山シーガルズ戦の最中、左足アキレス腱断裂の重傷を負い、長期離脱を余儀なくされた[4][5][6]。
2013年の第68回国民体育大会バレーボール競技で復帰し、同大会で12年ぶりの優勝を果たした。また、2013-14シーズンより背番号を入団時の24番へ戻した。セッターのポジションでありながら、最高到達点305cmの高さを生かし、試合途中ではライトアタッカーとしても活躍した。
2014年5月のパイオニア廃部に伴い[7]、同年7月11日、上尾メディックス(現・埼玉上尾メディックス)へ移籍した[8]。
2017年3月、中田久美体制の全日本メンバーに登録され、2010年以来、7年ぶりに全日本代表へ復帰した[9]。
2017年9月8日、ワールドグランドチャンピオンズカップ2017ブラジル戦に出場した富永は、バックアタックを積極的に取り入れるトスワークで前回大会と今季ワールドグランプリを制した女王を揺さぶり、フルセットの末このゲームに勝利。同年7月に仙台で行われたワールドグランプリ予選から数え、女王ブラジル相手に2連勝。これは実に30年ぶりとなる快挙であった。
2018/19シーズン、イタリアのラルディーニ・フィロットラーノに1シーズンの期限付き移籍となった[10]。
2019年4月、2019年度の日本代表に選出された[11]。
2020年、第一子妊娠のため2020-21シーズンの公式戦を欠場。出産後復帰予定[12]。
2021年5月24日、埼玉上尾メディックス公式サイトにて冨永が第一子となる男児を出産したことが発表された。具体的な時期は明らかにされなかったが、今後は育児をしながら競技復帰を目指すという[13][14]。
2021年7月1日、埼玉上尾は、活動再開に先立って、2021-22シーズンより登録名を「冨永こよみ」から「岩崎こよみ」に変更すると発表した[15]。
2023年、出産から復帰後初めて日本代表登録メンバーに選出された[16][17]。
プレースタイル
- 高校時代までアウトサイドヒッターだったが、パイオニアレッドウィングス入団後にセッターへ転向。
- 前述のとおり、パイオニア時代には試合途中でオポジットとしての役割もこなした。
- 高さを生かしたツーアタックや、ラリー中に積極的にスパイクを狙う姿勢を見せている[18][19][20]。
所属チーム
- 狛江七小(狛江セブン)
- 下北沢成徳中学校
- 下北沢成徳高校
- パイオニアレッドウィングス(2008-2014年)
- 上尾メディックス/埼玉上尾メディックス(2014年-)
- ラルディーニ・フィロットラーノ(2018-2019年)
球歴
- 日本代表 - 2009年-2010年、2017-2019年、2023年-
受賞歴
- 2017年 バレーボール・ワールドグランドチャンピオンズカップ:ベストセッター賞[21]
個人成績
Vプレミアリーグレギュラーラウンドにおける個人成績は下記の通り[22]。
シーズン | 所属 | 出場 | アタック | ブロック | サーブ | レセプション | 総得点 | 備考 | |||||||||
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試合 | セット | 打数 | 得点 | 決定率 | 効果率 | 決定 | /set | 打数 | エース | 得点率 | 効果率 | 受数 | 成功率 | ||||
2008/09 | パイオニア | 27 | 62 | 104 | 37 | 35.6% | % | 15 | 0.24 | 91 | 6 | 6.59% | 12.9% | 102 | 48.0% | 58 | |
2009/10 | 28 | 91 | 97 | 37 | 38.1% | % | 20 | 0.22 | 246 | 13 | 5.28% | 13.7% | 6 | 33.3% | 70 | ||
2010/11 | 26 | 101 | 1220 | 61 | 50.8% | % | 41 | 0.41 | 372 | 8 | 2.15% | 9.7% | 7 | 0.0% | 110 | ||
2011/12 | 21 | 81 | 112 | 48 | 42.9% | % | 34 | 0.42 | 304 | 13 | 4.28% | 12.3% | 7 | 42.9% | 95 | ||
2012/13 | 7 | 30 | 43 | 15 | 34.9% | % | 7 | 0.23 | 114 | 2 | 1.75% | 9.1% | 2 | 50.0% | 24 | ||
2013/14 | 28 | 104 | 256 | 88 | 34.4% | % | 39 | 0.38 | 356 | 20 | 5.62% | 14.3% | 3 | 33.3% | 147 | ||
2014/15 | 上尾/埼玉上尾 | 21 | 67 | 16 | 6 | 37.5% | % | 12 | 0.18 | 109 | 6 | 5.50% | 13.5% | 0 | 0.0% | 24 | |
2015/16 | 21 | 67 | 15 | 7 | 46.7% | % | 4 | 0.06 | 76 | 5 | 6.58% | 16.4% | 1 | 0.0% | 16 | ||
2016/17 | チャレンジリーグIのため、記録を記載せず。 | ||||||||||||||||
2017/18 | 21 | 80 | 105 | 46 | 43.8% | % | 23 | 0.29 | 304 | 17 | % | 13.2% | 3 | 0.0% | 86 | ||
2018/19 | % | % | % | % | % |
参考文献
脚注
- ^ 『月刊バレーボール』、日本文化出版、2010年7月、19頁。
- ^ “新入団選手および新体制のお知らせ”. パイオニアレッドウィングス (2011年6月24日). 2013年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月29日閲覧。
- ^ “新体制記者会見および公開練習を行いました”. パイオニア・レッドウィングス (2012年6月29日). 2013年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年6月29日閲覧。
- ^ “試合レポート - 12月8日(土) ~岡山大会~”. パイオニアレッドウィングス. 2013年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年12月17日閲覧。
- ^ “危機的状況を転機に変えたパイオニア=バレー天皇杯・皇后杯”. スポーツナビ. 2012年12月19日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “難乗り越え全日本返り咲き バレ・冨永こよみ(下)”. 日本経済新聞 (2017年11月24日). 2020年8月9日閲覧。
- ^ 東北パイオニア. “女子バレーボール部「パイオニアレッドウィングス」の廃部について”. 2014年5月23日閲覧。
- ^ 上尾メディックス. “2014.7.11 新加入選手と荒木選手背番号決定のお知らせ。”. 2014年7月11日閲覧。
- ^ “2017年度全日本女子チーム 選手・監督・スタッフ”. 日本バレーボール協会. 2017年3月24日閲覧。
- ^ “冨永こよみ選手 イタリアチームへの期限付き海外移籍のご案内”. 埼玉上尾メディックス (2018年8月10日). 2018年8月11日閲覧。
- ^ “2019年度全日本女子バレーボールチーム・火の鳥NIPPONに冨永こよみ選手、山岸あかね選手、吉野優理選手が選出されました。”. 発行 (2020年1月1日). 2020年1月1日閲覧。
- ^ 『冨永こよみ選手についてのご報告』(プレスリリース)埼玉上尾メディックス、2020年12月1日 。2021年2月23日閲覧。
- ^ “冨永こよみ選手、第1子出産のご報告”. 埼玉上尾メディックス (2021年5月24日). 2021年5月29日閲覧。
- ^ “埼玉上尾 冨永こよみが男児を出産。母子共に健康”. バレーボールマガジン (2021年5月26日). 2021年5月29日閲覧。
- ^ “登録名称変更について”. 埼玉上尾メディックス (2021年7月1日). 2021年7月1日閲覧。
- ^ “2023年度 日本代表選出について”. 埼玉上尾メディックス (2023年3月28日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ “2023年度女子日本代表チーム 選手・監督・スタッフ”. 日本バレーボール協会. 2023年3月27日閲覧。
- ^ “バレー・岩崎こよみ選手初の五輪へ 癒しは「最愛の息子とのテレビ電話」【フルVer.】”. テレ朝news. 2024年6月24日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2024年6月20日). “【試合結果】女子日本代表、中国にストレート勝ち!ベスト4入り ネーションズリーグ/バレー”. サンスポ. 2024年6月24日閲覧。
- ^ “「息子と会えないのは寂しいけど…」女子バレー岩崎こよみ(35歳)涙で明かした代表復帰の本音「母になってから、自分にも優しくなれた」(米虫紀子)”. Number Web - ナンバー. 2024年6月24日閲覧。
- ^ “火の鳥NIPPON、中国に敗れグラチャンバレー2017を5位で終える”. 日本バレーボール協会. 2017年9月14日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “選手別成績”. 2018年7月23日閲覧。