サダムパテック
この記事は「新馬齢表記」で統一されています。 |
サダムパテック | ||||||||||||||||||
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第62回中京記念出走時 (2014年7月27日) | ||||||||||||||||||
欧字表記 | Sadamu Patek[1][2] | |||||||||||||||||
香港表記 | 瑞士名錶[3] | |||||||||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||||||||
性別 | 牡[1] | |||||||||||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||||||||||||||
生誕 | 2008年3月30日[1] | |||||||||||||||||
死没 | 2022年9月13日(14歳没) | |||||||||||||||||
抹消日 | 2015年1月7日[4] | |||||||||||||||||
父 | フジキセキ[1] | |||||||||||||||||
母 | サマーナイトシティ[1] | |||||||||||||||||
母の父 | エリシオ[1] | |||||||||||||||||
生国 | 日本(北海道白老町)[1] | |||||||||||||||||
生産者 | (有)社台コーポレーション白老ファーム[1] | |||||||||||||||||
馬主 | 大西定[1] | |||||||||||||||||
調教師 | 西園正都(栗東)[1] | |||||||||||||||||
競走成績 | ||||||||||||||||||
生涯成績 |
30戦6勝 中央競馬:29戦6勝 海外:1戦0勝 [1] | |||||||||||||||||
獲得賞金 | 4億665万円[1] | |||||||||||||||||
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サダムパテック(欧字名:Sadamu Patek、2008年3月30日 - 2022年9月13日)は、日本の競走馬、日本および大韓民国の種牡馬[1]。
2012年のマイルチャンピオンシップ(GI)を優勝し、2010年に落馬負傷後成績が低迷していた武豊に2年ぶりのGI制覇をもたらした[5]。その他の勝ち鞍に、2010年の東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)、2011年の弥生賞(GII)、2012年の京王杯スプリングカップ(GII)、2014年の中京記念(GIII)。
戦績
[編集]- 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[6]
2010年10月17日、京都競馬場での2歳新馬戦でデビューし、2着。2戦目で勝ち上がると、続く東京スポーツ杯2歳ステークスも制して重賞初制覇を飾った[7] 。12月の朝日杯フューチュリティステークスはグランプリボスの4着に終わり、2歳時を終える。3歳を迎え、初戦の弥生賞を制する[8]。クラシック三冠路線に乗るが、1番人気で迎えた皐月賞はオルフェーヴルの2着、二冠目の東京優駿もオルフェーヴルの前に7着に終わり、秋もセントライト記念3着から駒を進めた菊花賞では、オルフェーヴルに三冠達成を許して5着。12月の鳴尾記念でもレッドデイヴィスの3着に終わった。
4歳となった2012年、初めの2戦は振るわなかったものの、5月12日の京王杯スプリングカップではレオプライムをおさえて弥生賞以来の勝利を挙げた[9]。安田記念9着、秋初戦の天皇賞 (秋)も8着に終わったが、秋2戦目のマイルチャンピオンシップでは直線逃げるシルポートら先行勢をかわして先頭に立ち、グランプリボスの追撃を振り切ってGI初勝利[10]。鞍上の武豊も、これがマイルチャンピオンシップ初制覇となった[4]。12月には香港マイルに遠征もアンビシャスドラゴンの6着に終わり[11]、5歳となった2013年も5戦してスワンステークスの3着が最高と勝てずじまい、2014年も初めの3戦は未勝利だったものの、7月の中京記念でマイルチャンピオンシップ以来の勝利[12][13]。重賞5勝目を挙げた。その後は4戦して勝てず、12月の阪神カップ11着が最後の競馬となって2015年1月7日付で競走馬登録を抹消された[4]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[6]、netkeiba.com[14]、香港賽馬會[15]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭数 | 枠番 | 馬番 | オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬(2着馬) |
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2010.10.17 | 京都 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 16 | 1 | 1 | 15.8 (5人) | 2着 | 1:37.1 (33.5) | 0.2 | 柴田善臣 | 55kg | ケイティーズジェム | |
10.30 | 京都 | 2歳未勝利 | 芝1600m(良) | 14 | 3 | 3 | 2.4 (1人) | 1着 | 1:34.3 (34.8) | -0.5 | C. スミヨン | 55kg | (ダノンシャーク) | |
11.20 | 東京 | 東京スポーツ杯2歳S | GIII | 芝1800m(良) | 16 | 1 | 2 | 4.6 (1人) | 1着 | 1:47.3 (33.7) | -0.6 | C. スミヨン | 55kg | (リフトザウイングス) |
12.19 | 中山 | 朝日杯FS | GI | 芝1600m(良) | 16 | 5 | 10 | 1.8 (1人) | 4着 | 1:34.1 (34.9) | 0.2 | C. スミヨン | 55kg | グランプリボス |
2011. 3. 6 | 中山 | 弥生賞 | GII | 芝2000m(良) | 11 | 6 | 6 | 2.7 (1人) | 1着 | 2:01.0 (34.2) | -0.1 | 岩田康誠 | 56kg | (プレイ) |
4.24 | 東京 | 皐月賞 | GI | 芝2000m(良) | 18 | 2 | 4 | 2.5 (1人) | 2着 | 2:01.3 (34.9) | 0.5 | 岩田康誠 | 57kg | オルフェーヴル |
5.29 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(不) | 18 | 1 | 2 | 6.0 (2人) | 7着 | 2:32.8 (37.4) | 2.3 | 岩田康誠 | 57kg | オルフェーヴル |
9.18 | 中山 | セントライト記念 | GII | 芝2200m(良) | 17 | 7 | 14 | 3.1 (1人) | 3着 | 2:10.7 (34.1) | 0.4 | 岩田康誠 | 56kg | フェイトフルウォー |
10.23 | 京都 | 菊花賞 | GI | 芝3000m(良) | 18 | 6 | 11 | 24.0 (7人) | 5着 | 3:03.8 (35.9) | 1.0 | 岩田康誠 | 57kg | オルフェーヴル |
12. 3 | 阪神 | 鳴尾記念 | GIII | 芝1800m(良) | 13 | 7 | 11 | 2.9 (1人) | 3着 | 1:45.7 (34.1) | 0.1 | 岩田康誠 | 56kg | レッドデイヴィス |
2012. 1. 5 | 京都 | 京都金杯 | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 5 | 10 | 2.7 (1人) | 5着 | 1:33.2 (34.4) | 0.3 | 岩田康誠 | 57kg | マイネルラクリマ |
2. 5 | 東京 | 東京新聞杯 | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 7 | 14 | 5.3 (3人) | 13着 | 1:34.2 (34.7) | 1.4 | 岩田康誠 | 57kg | ガルボ |
5.12 | 東京 | 京王杯SC | GII | 芝1400m(良) | 15 | 7 | 12 | 7.2 (4人) | 1着 | 1:20.1 (33.3) | -0.1 | C. ウィリアムズ | 56kg | (レオプライム) |
6. 3 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 4 | 7 | 6.6 (1人) | 9着 | 1:32.0 (34.8) | 0.7 | C. ウィリアムズ | 58kg | ストロングリターン |
10.28 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m(良) | 18 | 3 | 5 | 38.0(10人) | 8着 | 1:57.9 (34.0) | 0.6 | 武豊 | 58kg | エイシンフラッシュ |
11.18 | 京都 | マイルCS | GI | 芝1600m(稍) | 18 | 1 | 1 | 10.5 (4人) | 1着 | 1:32.9 (34.1) | 0.0 | 武豊 | 57kg | (グランプリボス) |
12. 9 | 沙田 | 香港マイル | G1 | 芝1600m(Gd) | 12 | 2 | 5 | 23.0 (7人) | 6着 | 1:34.65 | 0.53 | 武豊 | 126lbs. | Ambitious Dragon |
2013. 5.11 | 東京 | 京王杯SC | GII | 芝1400m(稍) | 18 | 7 | 14 | 5.4 (3人) | 7着 | 1:20.9 (34.0) | 0.3 | 武豊 | 58kg | ダイワマッジョーレ |
6. 2 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 18 | 20.4 (8人) | 13着 | 1:32.4 (33.6) | 0.9 | 武豊 | 58kg | ロードカナロア |
10.26 | 京都 | スワンS | GII | 芝1400m(稍) | 13 | 5 | 7 | 33.1(10人) | 3着 | 1:21.1 (33.6) | 0.3 | 和田竜二 | 58kg | コパノリチャード |
11.17 | 京都 | マイルCS | GI | 芝1600m(良) | 18 | 1 | 2 | 11.2 (5人) | 7着 | 1:33.0 (34.3) | 0.6 | 和田竜二 | 57kg | トーセンラー |
12.23 | 阪神 | 阪神C | GII | 芝1400m(良) | 18 | 4 | 8 | 9.9 (5人) | 8着 | 1:21.9 (34.5) | 0.5 | 和田竜二 | 57kg | リアルインパクト |
2014. 1.26 | 中山 | AJCC | GII | 芝2200m(良) | 16 | 6 | 11 | 17.2 (9人) | 11着 | 2:14.8 (36.9) | 0.8 | 戸崎圭太 | 57kg | ヴェルデグリーン |
3. 2 | 中山 | 中山記念 | GII | 芝1800m(稍) | 15 | 7 | 13 | 96.5(15人) | 7着 | 1:50.8 (36.6) | 1.0 | 田中勝春 | 57kg | ジャスタウェイ |
6. 8 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(不) | 17 | 8 | 15 | 213.9(17人) | 7着 | 1:37.5 (37.6) | 0.7 | 田中勝春 | 58kg | ジャスタウェイ |
7.27 | 中京 | 中京記念 | GIII | 芝1600m(稍) | 16 | 8 | 15 | 15.2 (7人) | 1着 | 1:37.1 (36.1) | 0.0 | 田中勝春 | 58kg | (ミッキードリーム) |
9.14 | 新潟 | 京成杯AH | GIII | 芝1600m(良) | 15 | 3 | 5 | 10.0 (6人) | 8着 | 1:33.7 (33.4) | 0.4 | 田中勝春 | 58.5kg | クラレント |
11. 1 | 京都 | スワンS | GII | 芝1400m(良) | 13 | 5 | 7 | 10.4 (6人) | 10着 | 1:21.2 (33.8) | 0.9 | 田中勝春 | 57kg | ミッキーアイル |
11.17 | 京都 | マイルCS | GI | 芝1600m(良) | 17 | 2 | 4 | 109.5(17人) | 11着 | 1:32.5 (34.6) | 1.0 | 田中勝春 | 57kg | ダノンシャーク |
12.27 | 阪神 | 阪神C | GII | 芝1400m(良) | 18 | 7 | 15 | 52.9(12人) | 11着 | 1:21.4 (34.6) | 0.7 | 菱田裕二 | 57kg | リアルインパクト |
- 香港マイルのオッズおよび人気は、香港賽馬會によるもの。また、「Draw」が枠番、「Horse No.」が馬番に該当。
- 馬場状態:Gd=Good
引退後
[編集]引退後は優駿スタリオンステーションで種牡馬となり[4]。2016年に韓国に輸出されて済州島に移った[16]。
2022年9月13日、斃死を理由として種牡馬登録を抹消される[17]。14歳没。
血統表
[編集]サダムパテックの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系/ヘイロー系 |
[§ 2] | ||
父 フジキセキ 1992 青鹿毛 千歳市 |
父の父 *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 アメリカ |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ミルレーサーMillracer 1983 鹿毛 アメリカ |
Le Fabuleux | Wild Risk | ||
Anguar | ||||
Marston's Mill | In Reality | |||
Millicent | ||||
母 サマーナイトシティ 1999 鹿毛 白老町 |
*エリシオ Helissio 1993 鹿毛 フランス |
Fairy King | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | ||||
Helice | Slewpy | |||
Hirondelle | ||||
母の母 *ダイアモンドシティDiamond City 1988 鹿毛 アメリカ |
Mr. Prospector | Raise a Native | ||
Gold Digger | ||||
Honey's Flag | Hoist the Flag | |||
Cathy Honey | ||||
母系(F-No.) | ダイアモンドシティ(USA)系(FN:9-h) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | アウトブリード | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “サダムパテック”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年9月25日閲覧。
- ^ “SADAMU PATEK (P607) - Racing Information” (英語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2016年2月24日閲覧。
- ^ “瑞士名錶 (P607)- 馬匹資料 - 賽馬資訊” (中国語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2016年2月24日閲覧。
- ^ a b c d e “2012年のマイルCS覇者サダムパテックが引退 種牡馬入り”. 競馬ラボ. KEIBA LAB (2015年1月7日). 2021年7月11日閲覧。
- ^ 武豊2年ぶりGI美酒、西園師「彼は競馬界の宝物」=マイルCS - スポーツナビ、2022年9月25日閲覧。
- ^ a b “サダムパテック 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月11日閲覧。
- ^ “【東スポ杯2歳S】サダムパテック完勝!”. SANSPO.COM (2010年11月20日). 2010年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月18日閲覧。
- ^ “【弥生賞】パテック汚名返上!ねじ伏せV”. SANSPO.COM (2011年3月7日). 2010年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月18日閲覧。
- ^ “サダムパテックが豪快に差し切り復活の重賞V/京王杯SC”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年5月12日). 2021年7月11日閲覧。
- ^ “ユタカスマイル全開!サダムパテックが初G1V/マイルCS”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年11月18日). 2021年7月11日閲覧。
- ^ “好走ならずサダムパテック6着、グランプリボス12着/香港マイル”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年12月9日). 2021年7月11日閲覧。
- ^ “【中京記念】(中京)~GI馬サダムパテックが制す”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2014年7月27日). 2021年7月11日閲覧。
- ^ 「【中京記念】サダムパテック大外一気!12年マイルCS以来の復活V」『スポーツニッポン』2014年7月28日。2015年1月7日閲覧。
- ^ “サダムパテックの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月11日閲覧。
- ^ “RACE 7 (228) - THE LONGINES HONG KONG MILE” (英語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2021年7月11日閲覧。
- ^ 日本軽種馬協会、競走馬のふるさと案内所、馬産地ニュース、2016年1月22日付、「サダムパテックが韓国へ輸出」、2019年3月19日閲覧
- ^ 사담파테크(SADAMU PATEK) - KRA Studbook、2022年9月25日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|サダムパテック|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018年5月13日閲覧。
- ^ “サダムパテックの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2021年10月23日閲覧。
- ^ a b c “サダムパテックの血統表”. netkeiba.com. 2018年5月13日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post