エーシンフォワード

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エーシンフォワード
第27回マイルチャンピオンシップ表彰式
(2010年11月21日)
欧字表記 A Shin Forward[1]
香港表記 榮進快蹄/捷足先得[2]
品種 サラブレッド[1]
性別 牡[1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2005年2月16日[1]
抹消日 2011年12月30日[3]
父 Forest Wildcat[1]
母 Wake Up Kiss[1]
母の父 Cure the Blues[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
生産者 Edition Farm[1]
馬主 平井宏承
→（株）栄進堂
[1]
調教師 西園正都（栗東）[1]
競走成績
生涯成績 31戦6勝[1]
獲得賞金 2億9907万1000円[1]
勝ち鞍
GI マイルチャンピオンシップ 2010年
GIII 阪急杯 2010年
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エーシンフォワード(A Shin Forward)[1]とはアメリカ合衆国生産・日本調教の競走馬・種牡馬。主な勝ち鞍に2010年のマイルチャンピオンシップ、阪急杯。馬名は冠名＋攻める[4]。

戦績[編集]

  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[5]

2007年10月8日、京都競馬場での2歳新馬戦でデビューし、1着[6]。続く500万下戦も勝って2連勝とし[7]、朝日杯フューチュリティステークスに駒を進めるもゴスホークケンの9着に終わる。3歳を迎え、初戦のアーリントンカップ、2戦目のニュージーランドトロフィーともに2着に入るが、NHKマイルカップと東京優駿は10着、15着に終わって下半期も阪神カップで11着、4歳初戦の京都金杯も12着と4戦続けて二桁着順を記録し、オープン特別もジャニュアリーステークス、すばるステークスと勝てず、すばるステークス後に休養に入ってその間に準オープンクラスに降級する。秋に復帰して初めの2戦を3着、5着としたあと12月の六甲アイランドステークスで2年ぶりの勝利を挙げ、次戦の2009ファイナルステークスも直線抜け出して連勝をした[4][8]。

5歳となった2010年、初戦のニューイヤーステークスで2着、東京新聞杯で3着となったあとの阪急杯では好位の競馬から抜け出し、重賞を初めて制した[9]。続く2戦、高松宮記念は3着、京王杯スプリングカップでも4着に入るが安田記念はショウワモダンの10着に終わり、秋初戦のスワンステークスでも8着と振るわなかった。11月のマイルチャンピオンシップでは直線で馬群を割って出て抜け出し、追い迫るダノンヨーヨーをクビ差退けて1分31秒8のレコードタイムでG1競走を制覇した[10]。12月には香港マイルに遠征して、ビューティーフラッシュの4着となった。2011年の6歳時は7戦して3着以内は一度もなく、12月の兵庫ゴールドトロフィー4着が最後の競馬となって12月30日付で競走馬登録を抹消した[3]。

  • 2010年阪急杯
    2010年阪急杯

競走成績[編集]

以下の内容は、JBISサーチ[5]、netkeiba.com[11]、香港賽馬會[12]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 格 頭数 枠番
(Draw) 		馬番
(Horse No.) 		オッズ
（人気） 		着順 騎手 斤量 距離（馬場） タイム
（上り3F） 		タイム
差 		勝ち馬/（2着馬） 馬体重
[kg]
2007 10. 8 京都 2歳新馬 8 1 1 002.4 0（1人） 01着 福永祐一 55kg 芝1400m（良） R1:23.6 (35.0) -0.3 （マックスバリハイ） 462
11. 3 京都 2歳500万下 9 6 6 003.3 0（2人） 01着 福永祐一 55kg 芝1400m（良） R1:23.0 (34.5) -0.1 （マリエンベルク） 470
12. 9 中山 朝日杯フューチュリティS JpnI 16 5 10 011.7 0（6人） 09着 福永祐一 55kg 芝1600m（良） R1:34.9 (36.1) -1.4 ゴスホークケン 464
2008 3. 1 阪神 アーリントンC JpnIII 12 4 5 034.3 0（9人） 02着 福永祐一 56kg 芝1600m（良） R1:34.9 (34.2) -0.3 ダンツキッスイ 470
4. 12 中山 ニュージーランドT JpnII 16 6 11 017.4 0（5人） 02着 和田竜二 56kg 芝1600m（良） R1:35.1 (35.8) -0.1 サトノプログレス 468
5. 11 東京 NHKマイルC JpnI 18 8 16 014.6 0（7人） 10着 福永祐一 57kg 芝1600m（稍） R1:35.7 (35.3) -1.5 ディープスカイ 472
6. 1 東京 東京優駿 JpnI 18 7 14 179.5 （18人） 15着 和田竜二 57kg 芝2400m（良） R2:28.5 (35.8) -1.8 ディープスカイ 472
12. 21 阪神 阪神C JpnII 18 7 13 070.4 （14人） 11着 秋山真一郎 56kg 芝1400m（良） R1:22.5 (35.9) -0.9 マルカフェニックス 472
2009 1. 5 京都 京都金杯 GIII 16 8 15 051.1 （12人） 12着 秋山真一郎 54kg 芝1600m（良） R1:33.8 (35.4) -0.9 タマモサポート 472
1. 17 中山 ジャニュアリーS OP 16 7 13 016.6 0（8人） 09着 勝浦正樹 54kg ダ1200m（良） R1:10.8 (36.8) -0.9 ヒシカツリーダー 472
2. 7 京都 すばるS OP 16 5 9 015.4 0（7人） 15着 吉田稔 56kg ダ1400m（良） R1:26.4 (38.7) -2.7 ペプチドルビー 474
10. 4 阪神 道頓堀S 1600 18 8 17 064.9 （12人） 03着 秋山真一郎 57kg 芝1400m（良） R1:20.7 (35.2) -0.2 ボストンオー 468
10. 25 京都 桂川S 1600 18 7 13 005.6 0（2人） 05着 秋山真一郎 57kg 芝1200m（良） R1:08.1 (33.9) -0.2 セブンシークィーン 474
12. 12 阪神 六甲アイランドS 1600 18 6 11 004.9 0（3人） 01着 池添謙一 57kg 芝1400m（良） R1:21.6 (35.3) -0.3 （オセアニアボス） 476
12. 27 阪神 ファイナルS OP 13 6 9 005.0 0（3人） 01着 小牧太 55kg 芝1600m（良） R1:33.3 (34.0) -0.2 （フィフスペトル） 476
2010 1. 16 中山 ニューイヤーS OP 16 1 1 002.3 0（1人） 02着 蛯名正義 57kg 芝1600m（良） R1:33.0 (35.2) -0.0 レッドスパーダ 478
1. 30 東京 東京新聞杯 GIII 16 1 1 011.3 0（6人） 03着 柴田善臣 56kg 芝1600m（良） R1:32.3 (33.4) -0.2 レッドスパーダ 478
2. 28 阪神 阪急杯 GIII 16 1 2 004.4 0（2人） 01着 岩田康誠 56kg 芝1400m（良） R1:21.4 (34.8) -0.2 （ワンカラット） 480
3. 28 中京 高松宮記念 GI 18 8 16 004.9 0（3人） 03着 岩田康誠 57kg 芝1200m（良） R1:08.6 (34.5) -0.0 キンシャサノキセキ 482
5. 15 東京 京王杯スプリングC GII 17 8 17 002.3 0（1人） 04着 岩田康誠 57kg 芝1400m（良） R1:20.2 (33.6) -0.4 サンクスノート 480
6. 6 東京 安田記念 GI 18 8 18 017.4 0（9人） 10着 岩田康誠 58kg 芝1600m（良） R1:32.6 (36.3) -0.9 ショウワモダン 486
10. 30 京都 スワンS GII 14 4 6 003.6 0（1人） 08着 C. スミヨン 57kg 芝1400m（良） R1:21.6 (34.3) -0.6 マルカフェニックス 478
11. 21 京都 マイルCS GI 18 7 13 052.4 （13人） 01着 岩田康誠 57kg 芝1600m（良） R1:31.8 (34.3) -0.0 （ダノンヨーヨー） 488
12. 12 沙田 香港マイル G1 13 8 6 0(9.2) 0（4人） 04着 岩田康誠 126lbs. 芝1600m（Gd） 01:35.01 (34.8) -0.22 ビューティーフラッシュ -
2011 3. 27 阪神 高松宮記念 GI 16 7 14 012.7 0（6人） 09着 岩田康誠 57kg 芝1200m（良） R1:08.7 (34.0) -0.8 キンシャサノキセキ 492
5. 14 東京 京王杯スプリングC GII 17 8 16 009.8 0（5人） 08着 岩田康誠 59kg 芝1400m（良） R1:20.7 (33.9) -0.5 ストロングリターン 492
6. 5 東京 安田記念 GI 18 8 17 030.9 （10人） 12着 岩田康誠 58kg 芝1600m（良） R1:33.0 (34.3) -1.0 リアルインパクト 492
10. 29 京都 スワンS GII 18 8 16 023.5 0（9人） 06着 岩田康誠 59kg 芝1400m（良） R1:20.4 (34.0) -1.0 リディル 488
11. 20 京都 マイルCS GI 18 3 6 024.5 （10人） 15着 岩田康誠 57kg 芝1600m（稍） R1:35.2 (35.7) -1.3 エイシンアポロン 484
12. 17 阪神 阪神C GII 18 2 3 025.4 0（9人） 07着 岩田康誠 57kg 芝1400m（良） R1:21.2 (35.2) -0.7 サンカルロ 484
12. 28 園田 兵庫ゴールドT JpnIII 11 5 5 013.0 0（5人） 04着 岩田康誠 58.5kg ダ1400m（良） R1:27.8 (36.6) -0.5 スーニ 494
  • 香港マイルのオッズおよび人気は、香港賽馬會によるもの。また、「Draw」が枠番、「Horse No.」が馬番に該当。
  • 馬場状態：Gd=Good

引退後[編集]

引退後の2012年からレックススタッドで繋養され[3]、2018年よりアメリカ・ニューヨーク州のロックリッジスタッドで種牡馬生活を送ることになった[13]。2023年に種牡馬を引退し、功労馬としてオールドフレンズで繋養される事となった[14]。

主な産駒[編集]

血統表[編集]

エーシンフォワードの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 ストームバード系
 [§ 2]
父

Forest Wildcat
1991 黒鹿毛
父の父
Storm Cat
1983 黒鹿毛 		Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
Terlingua Secretariat
Crimson Saint
父の母
Victoria Beauty
1972 栗毛 		Bold Native Raise a Native
Spring Beauty
Abifaith Seaneen
Sherry Jen
母

Wake Up Kiss
1998 芦毛 		Cure the Blues　
1978 鹿毛 		Stop the Music Hail to Reason
Bebopper
Quick Cure Dr.Fager
Speedwell
母の母
Good Morning Smile
1988 芦毛 		Morning Bob Blushing Groom
Guillotine Miss
Charming Smile Mac Diarmida
Quiet Charm
母系(F-No.) (FN:16-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Nearctic 5 × 5 = 6.25％、Bold Ruler 5 × 5 = 6.25％ [§ 4]
出典
  1. ^ [16]
  2. ^ [17]
  3. ^ [17]
  4. ^ [16][17]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “エーシンフォワード(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月24日閲覧。
  2. ^ “榮進快蹄 (M609) - 馬匹資料 - 賽馬資訊” (中国語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2021年7月24日閲覧。
  3. ^ a b c “マイルCS覇者エーシンフォワード引退、種牡馬入り”. netkeiba.com. (2011年12月30日). http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=60861 2015年9月1日閲覧。 
  4. ^ a b “09年JRA最後のレースの勝ち馬はエーシンフォワード”. 競馬ラボ. KEIBA LAB (2009年12月28日). 2021年7月24日閲覧。
  5. ^ a b “エーシンフォワード(USA) 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月24日閲覧。
  6. ^ “外国産馬エーシンフォワードが完勝/2歳新馬”. netkeiba.com. (2007年10月8日). http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=23465 2015年9月1日閲覧。 
  7. ^ “外国産馬エーシンフォワードがデビュー2連勝”. netkeiba.com. (2007年11月3日). http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=24074 2015年9月1日閲覧。 
  8. ^ “エーシンフォワードが09年を締めくくる/ファイナルS”. netkeiba.com. (2009年12月27日). http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=42862 2015年9月1日閲覧。 
  9. ^ “エーシンフォワードが突き抜けて重賞初制覇/阪急杯”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2010年2月28日). 2021年7月24日閲覧。
  10. ^ “13番人気エーシンフォワードがレコードVでマイル王襲名/マイルCS”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2010年11月21日). 2021年7月24日閲覧。
  11. ^ “エーシンフォワードの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月24日閲覧。
  12. ^ “RACE 7 (245) - THE CATHAY PACIFIC HONG KONG MILE” (英語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2021年7月24日閲覧。
  13. ^ エーシンフォワード、生まれ故郷のニューヨーク州で供用（アメリカ・日本）ジャパンスタッドブックインターナショナル、2018年1月25日閲覧
  14. ^ Bauer-Herzog, Melissa (2023年8月9日). “A Shin Forward enjoying life at Old Friends at Cabin Creek” (英語). oldfriendsequine.org. 2023年8月29日閲覧。
  15. ^ “エイシンエール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月24日閲覧。
  16. ^ a b “エーシンフォワード(USA) 血統情報：5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月24日閲覧。
  17. ^ a b c “エーシンフォワードの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月24日閲覧。

外部リンク[編集]

   

国際競走指定前：
第01回（1984年） ニホンピロウイナー
第02回（1985年） ニホンピロウイナー
第03回（1986年） タカラスチール
第04回（1987年） ニッポーテイオー
第05回（1988年） サッカーボーイ
第06回（1989年） オグリキャップ
第07回（1990年） パッシングショット
第08回（1991年） ダイタクヘリオス
第09回（1992年） ダイタクヘリオス
第10回（1993年） シンコウラブリイ
第11回（1994年） ノースフライト
第12回（1995年） トロットサンダー
第13回（1996年） ジェニュイン
第14回（1997年） タイキシャトル

国際競走指定後：
第15回（1998年） 日本の旗 タイキシャトル
第16回（1999年） 日本の旗 エアジハード
第17回（2000年） 日本の旗 アグネスデジタル
第18回（2001年） 日本の旗 ゼンノエルシド
第19回（2002年） 日本の旗 トウカイポイント
第20回（2003年） 日本の旗 デュランダル

国際G1昇格後：
第21回（2004年） 日本の旗 デュランダル
第22回（2005年） 日本の旗 ハットトリック
第23回（2006年） 日本の旗 ダイワメジャー
第24回（2007年） 日本の旗 ダイワメジャー
第25回（2008年） 日本の旗 ブルーメンブラット
第26回（2009年） 日本の旗 カンパニー

第27回（2010年） 日本の旗 エーシンフォワード
第28回（2011年） 日本の旗 エイシンアポロン
第29回（2012年） 日本の旗 サダムパテック
第30回（2013年） 日本の旗 トーセンラー
第31回（2014年） 日本の旗 ダノンシャーク
第32回（2015年） 日本の旗 モーリス
第33回（2016年） 日本の旗 ミッキーアイル
第34回（2017年） 日本の旗 ペルシアンナイト
第35回（2018年） 日本の旗 ステルヴィオ
第36回（2019年） 日本の旗 インディチャンプ
第37回（2020年） 日本の旗 グランアレグリア
第38回（2021年） 日本の旗 グランアレグリア
第39回（2022年） 日本の旗 セリフォス
第40回（2023年） 日本の旗 ナミュール

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