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2022年のラリージャパン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2022年のラリージャパンは、2022年世界ラリー選手権 (WRC) 第13戦として、2022年11月10日から11月13日にかけて、日本愛知県岐阜県で行われた。

正式名称は「FIA世界ラリー選手権 フォーラムエイトラリージャパン2022」(FIA World Rally Championship FORUM8 Rally Japan 2022)[1][2]

概要

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WRCの日本開催は2010年以来12年ぶり、通算7回目となる。過去6大会は北海道グラベルラリーとして行われており、今回初めて本州ターマックラリーとして開催される。本来は2020年にラリージャパンが復活するはずだったが、新型コロナウイルス感染症の流行(コロナ禍)における入国制限などにより2年連続で中止となり、3年目にようやく実現した。

2022年シーズン最終戦を迎え、チャンピオンシップは前戦スペイン終了時点でトヨタの2年連続3部門制覇が確定している[3]。トヨタは以前のラリージャパン開催時にはワークス活動を行っておらず、今回が初参戦であり、地元愛知県でのホームイベントとなる。トヨタからレギュラー参戦中の日本人ドライバー勝田貴元も愛知出身である。

WRC2クラスはシュコダ勢のドライバー3人によるタイトル争い。ポイントリーダー(109点)のアンドレアス・ミケルセンはすでにWRC2規定の7戦出場を終えているため参戦しない。104点で並ぶカエタン・カエタノビッチエミル・リンドホルムの最終戦の成績次第でチャンピオンが決まる。

なお、ラリージャパンのプレイベントとして2019年と2021年に行われたセントラルラリー (Central Rally) が、本年は国内格式のクラシックカー・JMRCオールスター戦としてラリージャパンと併催される[4]

エントリーリスト

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10月17日に発表されたエントリーリストとその後の変更を踏まえると、WRC最高峰のラリー1カーが9台、WRC2を争うラリー2カーが17台、ほか国内組10台をあわせて計36台のエントリーとなっている[5]

No. エントラント ドライバー
コドライバー
マシン クラス
グループ
選手権
1 日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシングWRT フランスの旗 セバスチャン・オジェ
フランスの旗 バンサン・ランデ
トヨタ・GRヤリス ラリー1 RC1
ラリー1
M
33 イギリスの旗 エルフィン・エバンス
イギリスの旗 スコット・マーティン
RC1
ラリー1
M
69 フィンランドの旗 カッレ・ロバンペラ
フィンランドの旗 ヨンネ・ハルットゥネン
RC1
ラリー1
M
18 日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシングWRT NG 日本の旗 勝田貴元
アイルランドの旗 アーロン・ジョンストン
RC1
ラリー1
M/T
6 大韓民国の旗 ヒョンデシェル・モビスWRT スペインの旗 ダニ・ソルド
スペインの旗 カンディード・カレラ
ヒョンデ・i20 N ラリー1 RC1
ラリー1
M
8 エストニアの旗 オィット・タナック
エストニアの旗 マルティン・ヤルヴェオヤ
RC1
ラリー1
M
11 ベルギーの旗 ティエリー・ヌービル
ベルギーの旗 マルティン・ウィダグ
RC1
ラリー1
M
42 イギリスの旗 MスポーツフォードWRT アイルランドの旗 クレイグ・ブリーン
アイルランドの旗 ジェームス・フルトン
フォード・プーマ ラリー1 RC1
ラリー1
M
44 イギリスの旗 ガス・グリーンスミス
スウェーデンの旗 ヨナス・アンダーソン
RC1
ラリー1
M
20 ポーランドの旗 カエタン・カエタノビッチ ポーランドの旗 カエタン・カエタノビッチ
ポーランドの旗 マチェイ・スチェパニアク
シュコダ・ファビア ラリー2 evo RC2
ラリー2
WRC2(D/C)
21 ドイツの旗 トクスポーツWRT フィンランドの旗 エミル・リンドホルム
フィンランドの旗 リータ・ハマライネン
RC2
ラリー2
WRC2(T/DJ/C)
23 フィンランドの旗 サミ・パヤリ
フィンランドの旗 エンニ・マルコネン
RC2
ラリー2
WRC2(T/DJ/C)
22 大韓民国の旗 ヒョンデ・モータースポーツN フィンランドの旗 テーム・スニネン
フィンランドの旗 ミッコ・マルックラ
ヒョンデ・i20 N ラリー2 RC2
ラリー2
WRC2(T/D/C)
27 パラグアイの旗 ファブリツィオ・ザルディバール
アルゼンチンの旗 マルセロ・デル・オハネシアン
RC2
ラリー2
WRC2(T/DJ)
24 ルクセンブルクの旗 グレゴワール・ミュンステール ルクセンブルクの旗 グレゴワール・ミュンステール
ベルギーの旗 ルイ・ルーカ
ヒョンデ・i20 N ラリー2 RC2
ラリー2
WRC2(DJ/CJ)
25 ドイツの旗 トクスポーツWRT 2 ボリビアの旗 ブルーノ・ブラシア
ブラジルの旗 ガブリエル・モラレス
シュコダ・ファビア ラリー2 RC2
ラリー2
WRC2(TT/DJ/C)
28 イタリアの旗 マウロ・ミーレ
イタリアの旗 ルカ・ベルトラメ
シュコダ・ファビア ラリー2 evo RC2
ラリー2
WRC2(TT/DM/C)
26 フランスの旗 サンテロック・ジュニアチーム アメリカ合衆国の旗 ショーン・ジョンストン
アメリカ合衆国の旗 アレクサンダー・キフラニ
シトロエン・C3 ラリー2 RC2
ラリー2
WRC2(D/C)
29 フィンランドの旗 ヘイキ・コバライネン フィンランドの旗 ヘイキ・コバライネン
日本の旗 北川紗衣
シュコダ・ファビアR5 RC2
ラリー2
WRC2(D/C)
30 日本の旗 福永修 日本の旗 福永修
日本の旗 齊田美早子
RC2
ラリー2
WRC2(DMDM/C)
31 日本の旗 新井敏弘 日本の旗 新井敏弘
日本の旗 田中直哉
シトロエン・C3 ラリー2 RC2
ラリー2
WRC2(DM/C)
32 オーストラリアの旗 ルーク・アネア オーストラリアの旗 ルーク・アネア
イギリスの旗 スチュワート・ルードン
フォード・フィエスタ ラリー2 MkII RC2
ラリー2
WRC2(D/C)
34 フランスの旗 ジャン=ミシェル・ラウー フランスの旗 ジャン=ミシェル・ラウー
フランスの旗 ローラン・マガ
フォルクスワーゲン・ポロGTI R5 RC2
ラリー2
WRC2(DM/CM)
35 アイルランドの旗 エイモン・ボランド アイルランドの旗 エイモン・ボランド
アイルランドの旗 MJ
フォード・フィエスタ ラリー2 MkII RC2
ラリー2
WRC2(DM/CM)
36 フランスの旗 フレデリック・ロサッティ フランスの旗 フレデリック・ロサッティ
フランスの旗 パトリック・シアップ
ヒョンデ・i20 N ラリー2 RC2
ラリー2
WRC2(DM/C)
37 日本の旗 新井敏弘 日本の旗 今井聡
日本の旗 竹原静香
シトロエン・C3 ラリー2 RC2
ラリー2
WRC2(D/C)
38 日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシング 日本の旗 勝田範彦
日本の旗 木村裕介
トヨタ・GRヤリス NAT
JRCar1
39 日本の旗 クスコ・レーシング 日本の旗 柳澤宏至
日本の旗 保井隆宏
トヨタ・GRヤリス NAT
JRCar1
40 日本の旗 アヘッド・ジャパン・レーシングチーム 日本の旗 新井大輝
オーストリアの旗 イルカ・ミノア
プジョー・208 ラリー4 RC4
ラリー4
41 日本の旗 R-ARTラリーチーム 日本の旗 中平勝也
日本の旗 島津雅彦
トヨタ・GT86 RC4
R3
43 日本の旗 Team BRIDE 日本の旗 佐々木康行
日本の旗 中嶌杏里
トヨタ・GRヤリス NAT
JRCar1
45 日本の旗 K-ONEレーシングチーム 日本の旗 山本悠太
日本の旗 立久井和子
トヨタ・86 NAT
JRCar2
46 日本の旗 ウェルパイン・モータースポーツ 日本の旗 村田康介
日本の旗 梅本まどか
プジョー・208 RC4
ラリー4/R2
47 日本の旗 Kunisawa.net 日本の旗 国沢光宏
日本の旗 木原雅彦
ルノー・クリオ RSライン RC5
ラリー5
48 日本の旗 K'sワールドラリーチーム 日本の旗 伊豆野康平
日本の旗 東山徹大
トヨタ・ヴィッツ RC5
ラリー5/R1
49 日本の旗 Dスポーツ・ハーフウェイレーシング・ラリーチーム 日本の旗 相原泰祐
日本の旗 萩野司
ダイハツ・コペン NAT
JRCar3
出典[17][8][18]

運営

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ルート

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愛知県(豊田市岡崎市新城市設楽町)と岐阜県(中津川市恵那市)の6市町で開催される。競技区間のスペシャルステージ (SS) は計19本。4日間の総走行距離は965.25km、うちSS走行距離は283.27km(29.3%)、移動区間(リエゾン)は681.98kmである[19]

豊田市の豊田スタジアムの駐車場にサービスパークを設置し、ここを拠点に東の山間部へ移動して競技走行が行われる(参照:公式動画[20] / 全体地図[21] / 詳細地図[22])。

  • 11月10日(DAY1)
    • 走行距離:25.05km SS距離:2.75km リエゾン距離:22.30km[19]
    • 初日はオープニングのSS1鞍ケ池のみ。豊田スタジアムでのセレモニアルスタート後、東へ5kmほど離れた鞍ケ池公園内で、日没後のナイトステージとして行われる。なお、午前中のシェイクダウンはSS1鞍ケ池の逆走で行う。
  • 11月11日(DAY2)
    • 走行距離:395.70km SS距離:130.22km リエゾン距離:265.48km[19]
    • 二日目はSS2からSS7までの6本。矢作川沿いに北東へ移動し、県境の矢作ダム周辺からSS2伊勢神(23.29km)がスタート。途中、旧伊勢神トンネルを通過する[23]。設楽町へ入り、黒田湖周辺のSS3稲武(19.38km)、県道80号のSS4設楽(22.44km)を走行。一度サービスパークへ戻り、午後は同じルートでSS5伊勢神、SS6稲武、SS7設楽をリピートする。
  • 11月12日(DAY3)
    • 走行距離:298.83km SS距離:80.48km リエゾン距離:218.35km[19]
    • 三日目はSS8からSS14までの7本。国道301号を東南方面へ移動し、岡崎市のSS8額田(20.56km)から豊田市のSS9三河湖(14.74km)へ。新城市へ入り、本宮山スカイラインのSS10新城(7.08km)を走行後、サービスパークへ戻る。午後はSS11額田とSS12三河湖をリピートしたのち、岡崎市街地へ向かい、岡崎城下の乙川河川敷(一部未舗装)でスーパースペシャルステージ(SSS)を2本続けて行う(1.40km×2)。
  • 11月13日(DAY4)
    • 走行距離:245.67km SS距離:69.82km リエゾン距離:175.85km[19]
    • 最終日はSS15からSS19までの5本。昼間サービスパークに戻らないノーサービスデイとなる。DAY2と同じく矢作ダム周辺からSS15旭高原(7.52km)がスタートし、県境を越えて恵那市の県道11号を北上しSS16恵那(21.59km)へ。中津川市に入り、県道413号のSS17根の上(11.60km)を走行。国道19号から阿木川湖を廻って南下し、SS18恵那とSS19旭高原をリピートし、旭高原元気村でフィニッシュする。最終SS19は上位5名にボーナスポイントが与えられるパワーステージ(PS)となる。その後、豊田スタジアムへ戻り、セレモニアルフィニッシュと年間表彰式を行いイベント完了となる。

アイテナリー

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ラリージャパン公式サイト版(10月1日付[24])と改訂版[25]より。カッコ内は観戦ポイント。

  • DAY1 11月10日 木曜
    • 09:01〜 シェイクダウン 鞍ケ池リバース Kuragaike Park Reverse
    • 16:00〜 セレモニアルスタート(豊田スタジアム)
    • 17:38〜 SS1 鞍ケ池 Kuragaike Park SSS鞍ケ池公園
  • DAY2 11月11日 金曜
  • DAY3 11月12日 土曜
    • 07:07〜 SS8 額田 Nukata Forest 1千万町楽校
    • 08:08〜 SS9 三河湖 Lake Mikawako 1(三河湖)
    • 09:03〜 SS10 新城 Shinshiro City(鬼久保ふれあい広場[26]
    • 12:37〜 SS11 額田 Nukata Forest 2(千万町楽校)
    • 13:38〜 SS12 三河湖 Lake Mikawako 2(三河湖)
    • 15:36〜 SS13 岡崎 Okazaki City SSS 1(岡崎乙川河川敷)
    • 15:54〜 SS14 岡崎 Okazaki City SSS 2(岡崎乙川河川敷)
  • DAY4 11月13日 日曜
    • 08:08〜 SS15 旭高原 Asahi Kougen
    • 09:12〜 SS16 恵那 Ena City 1恵南林道)
    • 10:10〜 SS17 根の上 Nenoue Prateau(根の上高原)
    • 11:48〜 SS18 恵那 Ena City 2(恵南林道)
    • 14:18〜 SS19 旭高原 ウルフ・パワーステージ Asahi Kougen Wolf Power Stage旭高原元気村
    • 17:00〜 セレモニアルフィニッシュ(豊田スタジアム)

画像ギャラリー

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観戦

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SS区間は観戦チケットが販売されたポイント以外での観戦はできない。自治体によっては地元住民用の観戦ポイントを設ける場合もある。アクセス方法は駅からのシャトルバス、駐車場からのパーク&ライド、自家用車での駐車場乗入れなどがチケットごとに指定されている。河川敷に5,000人を集める岡崎SSSは公共交通機関の利用を推奨している[27]。詳細はラリージャパン公式サイトの観戦エリア・チケットのご案内を参照。

豊田スタジアムではスタート/フィニッシュセレモニーや表彰式のほか、ドライバーのサイン会(10日)やトークショー、SSライブ中継、名古屋出身のSonar Pocketのミニライブ(12日)などのイベントが行われる[28]。サービスパークではメカニックたちの迅速な作業を間近に見ることができる。

なお、SS観戦チケットは7月28日にオンライン受付けが始まり、即日完売[29]。宿泊パック付きチケットや追加販売分も完売した[30]。開幕前(11月9日)時点ではサービスパーク入場券のみ入手可能。

リエゾン区間については観戦制限はなく、迷惑駐車・不法投棄など地元住民へのマナーを守りながらの応援が推奨される。自治体によっては無料のリエゾン観戦エリアや駐車場を設けたりしている[31][32][33][34]

レポート

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DAY1のナイトステージSS1では、21番手出走の新井敏弘シトロエン)がスタート500m地点でクラッシュ。車両がコースを塞いだため赤旗が提示され、22番手以降は走行キャンセルとなった[35]。クルーは病院へ搬送され、新井は胸部骨折により一時ICUで治療を受けた[36]

DAY2最初のSS2でもアクシデントは続き、SS1トップタイムのセバスチャン・オジェトヨタ)がパンクを喫し、早くも優勝争いから脱落した。さらに、ダニ・ソルドヒョンデ)の車両から火災が発生。クルーの消火活動も及ばず車両は全焼し、再びステージ途中キャンセルとなった[37][38]

スケジュール遅延のため、SS3をキャンセルしてSS4へ向かったが、7番手出走のクレイグ・ブリーンMスポーツ)がガードレールに衝突。さらに、WRC2のサミ・パヤリシュコダ)とエミル・リンドホルム(シュコダ)がコースに侵入して逆走する一般車両と遭遇し、SS4も途中キャンセルとなった[39][40]。SS1・SS2・SS4でキャンセルの影響を受けたクルーはノーショナルタイム[注 1]を与えられたが、2日目午前のループを終えても、下位クラスの多くが競技走行をできていない事態となった。午後のループはSS2を再走するSS5の走行距離が短縮され、SS4を再走するSS7もブリーンが当たったガードレールの破損のためキャンセルとなった[41]

DAY3最初のSS8では、総合3位につけていたカッレ・ロバンペラ(トヨタ)がパンクし、優勝争いは好調のエルフィン・エバンス(トヨタ)と、それを僅差で追うティエリー・ヌービル(ヒョンデ)の2台に絞られた。SS10を終えて差は6.5秒に開いたが、午後のループ(SS11-SS14)では「午前中のようなフィーリングが得られなかった」というエバンスをヌービルが逆転し、逆に4秒のリードをつけて終えた[42]。ふたりから離れてタナック(ヒョンデ)が単独の3位。勝田(トヨタ)はSS9で土手に乗り上げるミスがあったものの、総合4位をキープしている[43]

DAY4のタイヤ選択[44]
チーム クルー タイヤ種別
Hard Soft Wet
トヨタ 01. オジェ/ランデ 3 3
18. 勝田/ジョンストン 3 2 1
33. エバンス/マーティン 3 3
69. ロバンペラ/ハルットゥネン 5
ヒョンデ 08. タナック/ヤルヴェオヤ 2 2 2
11. ヌービル/ウィダグ 2 2 2
Mスポーツ・フォード 42. ブリーン/フルトン 2 4
44. グリーンスミス/アンダーソン 4 2

DAY3までの3日間は好天に恵まれたが、DAY4は午後から雨が降るという天気予報が出ていた[45]。この日は1日中ノーサービスとなるため、出発時の6本のタイヤセットが注目されたが、ヒョンデ勢がハード・ソフト・ウェットを2本ずつ選んだのに対し、トヨタはウェット1本を選んだ勝田以外はドライ用タイヤのみを選択。Mスポーツ勢は雨寄りのソフトとウェットを選ぶというように各陣営で戦略が別れた[44]

SS15ではエバンスがベストタイムを出し、ヌービルに0.6秒差まで肉薄したが、続くSS16でコースをはみ出し痛恨のパンク。タイヤ交換のため1分30秒以上をロスし、総合4位に転落した[46]。プレッシャーのなくなったヌービルはペースコントロールに入り、勝田がトヨタ勢最上位の3位に浮上した。SS18と最終SS19は本格的に雨が降り始め、ウェット4本を持つブリーンが連続ベストタイムを記録。SS19は時間経過とともに雨量が多くなったため、出走順が早かったWRC2勢が上位に食い込んだ。

最終的にヌービルが優勝、タナックが1分11秒差の2位でフィニッシュし、トヨタのホームイベントでヒョンデがワンツーフィニッシュを飾った[47]。勝田とオジェがSS19まで3位表彰台を争い、勝田が日本人ドライバーとして初のラリージャパン表彰台を獲得した[48]。トヨタ勢は相次ぐタイヤトラブルに見舞われ、オジェはタイヤサプライヤーのピレリに苦言を呈した[49]

WRC2クラスでもヒョンデのグレゴワール・ミュンスターテーム・スニネンがワンツーフィニッシュを飾った。チャンピオン争いは、SS2でカエタン・カエタノビッチ(シュコダ)がクラッシュ・リタイア。エミル・リンドホルム(シュコダ)が3位(総合9位)でフィニッシュし、WRC2チャンピオンを獲得した[50]。コ・ドライバーのリータ・ハマライネンはガン闘病を経て競技に復帰し、女性初のWRC2チャンピオンに輝いた[51]。WRC2マスターズカップはマウロ・ミーレ(シュコダ)がチャンピオンを獲得。初挑戦のヘイキ・コバライネン(シュコダ)はWRC2クラス4位(総合10位)と健闘した[52]

ナショナルクラスは柳澤宏至(トヨタ)が優勝[53]ダイハツ・コペンは総合30位でフィニッシュし、1993年サファリラリーに出場したスバル・ヴィヴィオ以来のWRCで完走した軽自動車となった[54]

リザルト

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スペシャルステージ順位

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曜日 SS 距離 SS順位 リーダー
1位 2位 3位
DAY1
11月10日
SS 1 鞍ヶ池[注 2]
Kuragaike Park
002.75km 1. オジェ/ランデ
2:07.0
42. ブリーン/フルトン
2:07.1 (+0.1)
8. タナック/ヤルヴェオヤ
2:07.2 (+0.2)
1. オジェ/ランデ
2:07.0
DAY2
11月11日
SS 2 伊勢神[注 3]
Isegami's Tunnel 1
023.29km 69. ロバンペラ/ハルットゥネン
17:44.6
11. ヌービル/ヴィダグ
17:46.4 (+1.8)
33. エバンス/マーティン
17:50.1 (+5.5)
69. ロバンペラ/ハルットゥネン
19:52.2
SS 3 稲武
Inabu Dum 1
019.38km キャンセル[注 4]
SS 4 設楽[注 5]
Shitara Town R 1
022.44km 33. エバンス/マーティン
14:23.3
1. オジェ/ランデ
14:27.6 (+4.3)
11. ヌービル/ヴィダグ
14:27.9 (+4.6)
11. ヌービル/ヴィダグ
33. エバンス/マーティン
34:21.6
SS 5 伊勢神
Isegami's Tunnel 2
023.29km
→14.33km
33. エバンス/マーティン
10:38.0
11. ヌービル/ヴィダグ
10:39.1 (+1.1)
1. オジェ/ランデ
10:40.4 (+2.4)
33. エバンス/マーティン
44:59.6
SS 6 稲武
Inabu Dum 2
019.38km 69. ロバンペラ/ハルットゥネン
12:18.9
33. エバンス/マーティン
12:19.2 (+0.3)
8. タナック/ヤルヴェオヤ
12:20.6 (+1.4)
33. エバンス/マーティン
57:18.8
SS 7 設楽
Shitara Town R 2
022.44km キャンセル[注 6]
DAY1-DAY2総合 132.97km
→82.19km
33. エバンス/マーティン
57:18.8
11. ヌービル/ヴィダグ
57:21.8 (+3.0)
69. ロバンペラ/ハルットゥネン
57:23.9 (+5.1)
DAY3
11月12日
SS 8 額田
Nukata Forest 1
020.56km 33. エバンス/マーティン
14:17.1
11. ヌービル/ヴィダグ
14:20.0 (+2.9)
1. オジェ/ランデ
14:23.8 (+6.7)
33. エバンス/マーティン
1:11:35.9
SS 9 三河湖
Lake Mikawako 1
014.74km 1. オジェ/ランデ
10:26.5
11. ヌービル/ヴィダグ
10:26.8 (+0.3)
33. エバンス/マーティン
10:28.0 (+1.5)
33. エバンス/マーティン
1:22:03.9
SS10 新城
Shinshiro City
007.08km 8. タナック/ヤルヴェオヤ
3:31.5
1. オジェ/ランデ
3:31.6 (+0.1)
18. 勝田/ジョンストン
3:31.9 (+0.3)
33. エバンス/マーティン
1:25:36.3
SS 11 額田
Nukata Forest 2
020.56km 1. オジェ/ランデ
14:06.9
11. ヌービル/ヴィダグ
14:07.0 (+0.1)
33. エバンス/マーティン
14:09.6 (+2.7)
33. エバンス/マーティン
1:39:45.9
SS 12 三河湖
Lake Mikawako 2
014.74km 1. オジェ/ランデ
10:18.2
11. ヌービル/ヴィダグ
10:19.7 (+1.5)
33. エバンス/マーティン
10:25.6 (+7.4)
11. ヌービル/ヴィダグ
1:50:09.5
SS 13 岡崎
Okazaki City SSS1
001.40km キャンセル[注 7]
SS 14 岡崎
Okazaki City SSS2
001.40km 11. ヌービル/ヴィダグ
1:18.8
8. タナック/ヤルヴェオヤ
1:19.2 (+0.4)
1. オジェ/ランデ
1:19.4 (+0.6)
11. ヌービル/ヴィダグ
1:51:28.3
DAY1-DAY3総合 213.45km
→161.27km
11. ヌービル/ヴィダグ
1:51:28.3
33. エバンス/マーティン
1:51:32.3 (+4.0)
8. タナック/ヤルヴェオヤ
1:52:08.2 (+39.9)
DAY4
11月13日
SS 15 旭高原
Asahi Kougen
007.52km 33. エバンス/マーティン
4:49.5
1. オジェ/ランデ
4:51.8 (+2.3)
11. ヌービル/ヴィダグ
4:52.9 (+3.4)
11. ヌービル/ヴィダグ
1:56:21.2
SS 16 恵那
Ena City 1
021.59km 11. ヌービル/ヴィダグ
15:38.7
1. オジェ/ランデ
15:41.3 (+2.6)
8. タナック/ヤルヴェオヤ
15:58.6 (+19.9)
11. ヌービル/ヴィダグ
2:11:59.9
SS 17 根ノ上
Nenoue Prateau
011.60km 1. オジェ/ランデ
7:45.1
33. エバンス/マーティン
7:49.7 (+4.6)
18. 勝田/ジョンストン
7:50.1 (+5.0)
11. ヌービル/ヴィダグ
2:19:53.1
SS 18 恵那
Ena City 2
021.59km 42. ブリーン/フルトン
17:42.1 (+)
1. オジェ/ランデ
17:50.6 (+8.5)
44. グリーンスミス/アンダーソン
18:01.1 (+19.0)
11. ヌービル/ヴィダグ
2:38:16.9
SS 19 旭高原PS
Asahi Kougen PS
007.52km 42. ブリーン/フルトン
5:20.5
ミーレ/ベルトラーメ
5:32.3 (+11.8)
22. スニネン/マルクラ
5:33.7 (+1.4)
11. ヌービル/ヴィダグ
2:43:52.3
DAY1-DAY4総合 283.27km
→231.09km
11. ヌービル/ヴィダグ
2:43:52.3
8. タナック/ヤルヴェオヤ
2:45:03.4 (+1:11.1)
18. 勝田/ジョンストン
2:46:03.6 (+2:11.3)

最終成績

[編集]
順位 No ドライバー
コ・ドライバー
エントラント 車両 タイム 獲得ポイント
(対象選手権+
パワーステージ)
総合 クラス
1 RC1
01
11 ベルギーの旗 ティエリー・ヌービル
ベルギーの旗 マルティン・ヴィダグ
大韓民国の旗 ヒョンデシェル・モビスWRT ヒョンデ・i20 N ラリー1 2:43:52.3 M:25pt. + PS:2pt.
2 RC1
02
8 エストニアの旗 オィット・タナック
エストニアの旗 マルティン・ヤルヴェオヤ
大韓民国の旗 ヒョンデ・シェル・モビスWRT ヒョンデ・i20 N ラリー1 2:45:03.4 +1:11.1 M:18pt.
3 RC1
03
18 日本の旗 勝田貴元
アイルランドの旗 アーロン・ジョンストン
日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシングWRT NG トヨタ・GRヤリス ラリー1 2:46:03.6 +2:11.3 M/T:15pt.
4 RC1
04
1 フランスの旗 セバスチャン・オジェ
フランスの旗 バンサン・ランデ
日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシングWRT トヨタ・GRヤリス ラリー1 2:46:15.9 +2:23.6 M:12pt.
5 RC1
05
33 イギリスの旗 エルフィン・エバンス
イギリスの旗 スコット・マーティン
日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシングWRT トヨタ・GRヤリス ラリー1 2:47:57.4 +4:05.1 M:10pt.
6 RC1
06
44 イギリスの旗 ガス・グリーンスミス
スウェーデンの旗 ヨナス・アンダーソン
イギリスの旗 MスポーツフォードWRT フォード・プーマ ラリー1 2:47:59.7 +4:07.5 M:8pt.
7 RC2
01
24 ルクセンブルクの旗 グレゴワール・ミュンステール
ベルギーの旗 ルイ・ルーカ
ルクセンブルクの旗 グレゴワール・ミュンステール ヒョンデ・i20 N ラリー2 2:51:43.1 +7:50.8 WRC2(DJ/CJ):25pt.
8 RC2
02
22 フィンランドの旗 テーム・スニネン
フィンランドの旗 ミッコ・マルックラ
大韓民国の旗 ヒョンデ・モータースポーツN ヒョンデ・i20 N ラリー2 2:52:04.7
(TP+50.0)
+8:12.4 WRC2(T/D/C):18pt. + PS:2pt.
9 RC2
03
21 フィンランドの旗 エミル・リンドホルム
フィンランドの旗 リータ・ハマライネン
ドイツの旗 トクスポーツWRT シュコダ・ファビア ラリー2 evo 2:52:17.9 +8:25.6 WRC2(T/DJ/C):15pt.
10 RC2
04
29 フィンランドの旗 ヘイキ・コバライネン
日本の旗 北川紗衣
フィンランドの旗 ヘイキ・コバライネン シュコダ・ファビアR5 2:52:52.1 +8:59.8 WRC2(D/C):12pt.
11 RC2
05
23 フィンランドの旗 サミ・パヤリ
フィンランドの旗 エンニ・マルコネン
ドイツの旗 トクスポーツWRT シュコダ・ファビア ラリー2 evo 2:52:53.1 +9:00.8 WRC2(T/DJ/C):10pt.
12 RC1
07
69 フィンランドの旗 カッレ・ロバンペラ
フィンランドの旗 ヨンネ・ハルットゥネン
日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシングWRT トヨタ・GRヤリス ラリー1 2:54.33.1
TP+1:40.0)
+10:40.8
13 RC2
06
26 アメリカ合衆国の旗 ショーン・ジョンストン
アメリカ合衆国の旗 アレクサンダー・キフラニ
フランスの旗 サンテロック・ジュニアチーム シトロエン・C3 ラリー2 2:54:45.8 +10.53.5 WRC2(D/C):8pt.
14 RC2
07
28 イタリアの旗 マウロ・ミーレ
イタリアの旗 ルカ・ベルトラメ
ドイツの旗 トクスポーツWRT 2 シュコダ・ファビア ラリー2 evo 2:56:25.8 +12:33.5 WRC2(T/DM/C):6pt.+
PS:3pt.
15 RC4
01
40 日本の旗 新井大輝
オーストリアの旗 イルカ・ミノア
日本の旗 アヘッド・ジャパン・レーシングチーム プジョー・208 ラリー4 3:00:39.6 +16:47.3
16 RC2
08
30 日本の旗 福永修
日本の旗 齊田美早子
日本の旗 福永修 シュコダ・ファビアR5 3:01:55.5 +18:03.2 WRC2(DM/C):4pt.
17 RC2
09
35 アイルランドの旗 エイモン・ボランド
アイルランドの旗 MJ
アイルランドの旗 エイモン・ボランド フォード・フィエスタ ラリー2 MkII 3:02:34.3 +18:42.0 WRC2(DM/CM):2pt.
18 RC2
10
32 オーストラリアの旗 ルーク・アネア
イギリスの旗 スチュアート・ルードン
オーストラリアの旗 ルーク・アネア フォード・フィエスタ ラリー2 MkII 3:05:19.4
TP+3:10.0)
+21:27.1 WRC2(D/C):1pt.
19 RC2
11
25 ボリビアの旗 ブルーノ・ブラシア
ブラジルの旗 ガブリエル・モラレス
ドイツの旗 トクスポーツWRT 2 シュコダ・ファビア ラリー2 3:05:58.2 +22:05.9
20 NAT
01
39 日本の旗 柳澤宏至
日本の旗 保井隆宏
日本の旗 クスコ・レーシング トヨタ・GRヤリス 3:08:07.0 +25:34.7
21 RC4
02
41 日本の旗 中平勝也
日本の旗 島津雅彦
日本の旗 R-ARTラリーチーム トヨタ・GT86 CS-R3 3:13:17.8 +29:25.5
22 RC2
12
37 日本の旗 今井聡
日本の旗 竹原静香
日本の旗 新井敏弘 シトロエン・C3 ラリー2 3:15:22.6
TP+20.0)
+31:30.8
23 NAT
02
43 日本の旗 佐々木康行
日本の旗 中嶌杏里
日本の旗 Team BRIDE トヨタ・GRヤリス 3:16:57.2
TP+40.0)
+33:04.9
24 RC1
08
42 アイルランドの旗 クレイグ・ブリーン
アイルランドの旗 ジェームス・フルトン
イギリスの旗 Mスポーツ・フォードWRT フォード・プーマ ラリー1 3:17:14.5 +33:22.2 PS:5pt.
25 RC2
13
36 フランスの旗 フレデリック・ロサッティ
フランスの旗 パトリック・シアップ
フランスの旗 フレデリック・ロサッティ ヒョンデ・i20 N ラリー2 3:19:43.1 +35:50.8
26 NAT
03
45 日本の旗 山本悠太
日本の旗 立久井和子
日本の旗 K-ONEレーシングチーム トヨタ・86 3:21:17.8
TP+1:40.0)
+37:25.5
27 RC4
03
46 日本の旗 村田康介
日本の旗 梅本まどか
日本の旗 ウェルパイン・モータースポーツ プジョー・208 R2 3:29:20.5 +45:28.2
28 NAT
04
38 日本の旗 勝田範彦
日本の旗 木村裕介
日本の旗 トヨタ・ガズー・レーシング トヨタ・GRヤリス 3:37:19.0
TP+1:20.0)
+53:26.7
29 RC2
14
27 パラグアイの旗 ファブリツィオ・ザルディバール
イタリアの旗 マルセロ・デル・オハネシアン
大韓民国の旗 ヒョンデ・モータースポーツN ヒョンデ・i20 N ラリー2 3:44:44.5
TP+50.0)
+1:00:52.5 PS:1pt.
30 NAT
05
49 日本の旗 相原泰祐
日本の旗 萩野司
日本の旗 Dスポーツ・ハーフウェイレーシング・ラリーチーム ダイハツ・コペン 3:48:14.0
TP+30.0)
+1:04:21.7
31 RC5
01
48 日本の旗 伊豆野康平
日本の旗 東山徹大
日本の旗 K'sワールドラリーチーム トヨタ・ヴィッツ 3:52:52.7 +1:09:00.4
32 RC2
15
34 フランスの旗 ジャン=ミシェル・ラウー
フランスの旗 ローラン・マガ
フランスの旗 ジャン=ミシェル・ラウー フォルクスワーゲン・ポロGTI R5 3:55:34.7 +1:11:42.4
Ret RC5
47 日本の旗 国沢光宏
日本の旗 木原雅彦
日本の旗 KUNISAWA.NET ルノー・クリオRSライン SS11
Ret RC2
20 ポーランドの旗 カエタン・カエタノビッチ
ポーランドの旗 マチェイ・スチェパニアク
ポーランドの旗 カエタン・カエタノビッチ シュコダ・ファビア ラリー2 evo SS2(アクシデント)
Ret RC1
6 スペインの旗 ダニ・ソルド
スペインの旗 カンディード・カレラ
大韓民国の旗 ヒョンデ・シェル・モビスWRT ヒョンデ・i20 N ラリー1 SS2(出火)
Ret RC2
31 日本の旗 新井敏弘
日本の旗 田中直哉
日本の旗 新井敏弘 シトロエン・C3 ラリー2 SS1(アクシデント)
出典[57][58]

関連イベント

[編集]
ラリージャパン仕様のナナちゃん人形
岡崎市の桜城橋のパブリックビューイング会場[34]
  • 名古屋市
  • 豊田市
    • 大会期間中「ラリーファンフェスタ」と銘打ち、サービスパークとなる豊田スタジアム、大会本部が置かれるスカイホール豊田豊田市駅前の3会場で各種イベントを行った。スカイホール豊田ではフードパークやパブリックビューイング、豊田駅前では次世代カー試乗会「EV+ Experience 2022」が行われた[63]。豊田駅から豊田スタジアムへ向かう歩道「スタジアムアベニュー」には、ラリーカーの画像をプリントしたデザインマンホール(全24種)が設置された(11月16日まで)[64]
  • 岡崎市
  • 恵那市
    • 13日の市内リエゾン区間の東野明知岩村にイベントエリアを用意[69]。明知エリアでは日本大正村、岩村エリアでは岩村町本通りという日本の伝統ある街並みをラリーカーが走行した[70]。アクセス路線となる明知鉄道では、ラリージャパン記念1日フリー乗車券を発売した[71]
  • 中津川市
    • 12日に六斎市会場内でラリージャパン応援イベントを実施[33]。13日は「なかつがわラリーフェス2022」と題し、JR中央本線中津川駅近くのふるさとにぎわい市場にリエゾン区間のリフューエルポイントを設置。クルーの給油作業を間近に観られる無料観覧席を設けた[33]。近くのルビットタウン中津川ではWRCミニ四駆製作・走行会や電動キッズカート体験会などを行った。

関連メディア

[編集]

地上波テレビ番組

[編集]

衛星放送テレビ番組

[編集]
  • J SPORTS 3 「WRC世界ラリー選手権2022 Round13 ラリー・ジャパン」[74]
    • WRCを全戦中継しているJ SPORTSは、初の試みとして4日間全てのSSの生中継を行う。初日のシェイクダウンとセレモニアルスタート、SS1鞍ヶ池は無料放送される。
  • NHK BS1 「WRC世界ラリー選手権2022 最終戦ラリージャパン 最終ステージ」
    • 11月13日(日曜) 20時-20時55分
    • WRCのダイジェスト番組を放送しているNHK BS1は、今シーズンの勝田貴元の活動を振り返りながら、最終SSの模様を録画放送する。

配信

[編集]
  • WRC+ All Live[75]
    • WRC公式サイトで視聴できる有料配信。ラリージャパン全SSを日本語実況でライブ配信する。シェイクダウンの模様は10日9時よりYoutube Liveで日本語コメンタリー付きで無料配信する[76]
  • J SPORTS オンデマンド[74]
    • J SPORTSの配信版。内容は衛星放送と同じ。
  • Red Bull TV[77]
    • 各日22時よりハイライト番組を無料配信(英語音声)。
  • トヨタイムズ[78]
    • Youtube公式チャンネル「トヨタイムズ放送部」にて、毎日19時よりサービスパークから競技結果を生中継する。

ライブビューイング

[編集]
  • フォーラムエイト・ラリージャパン2022 ライブ・ビューイング[79]
    • 北海道東京都神奈川県大阪府福岡県の5都市の映画館でライブ・ビューイングを開催。中継映像はJ SPORTSが提供する。
      • DAY1 11月10日(木曜) 16時20分開演(セレモニアルスタート、SS1鞍ヶ池)
      • DAY2 11月11日(金曜) 13時開演(SS5伊勢神2、SS6稲武2、SS7設楽2)
      • DAY3 11月12日(土曜) 13時30分開演(SS12三河湖2、SS13岡崎市1、SS14岡崎市2)
      • DAY4 11月13日(日曜) 13時30分開演(SS19旭高原2パワーステージ)

パブリックビューイング

[編集]

いずれもチケット不要・観覧無料。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 前走車のアクシデントにより走行に影響を受けた競技者に対して、競技長が妥当とみなす救済タイムを与えること。
  2. ^ No.31 のクラッシュにより、ステージは中断された。No.32,34,35,36,37,38,39,40,41,43,45,46,47,48,49にはノーショナルタイム(2:24.8)が与えられた。
  3. ^ No.6 の車両炎上により、ステージは中断された。No.44,21,22,23,24にはスプリットタイムから補正時間が与えられ、No.25,26,27,28,29,30,32,34,35,36,37,38,39,40,41,43,45,46,47,48,49にはノーショナルタイムが与えられた。
  4. ^ SS2中断・キャンセルによるスケジュール遅延のため[55]
  5. ^ No.42の事故の後、安全上の懸念が発生したためレースは中断された。No.21,22,23,24にはスプリットタイムによる補正タイムが与えられ、No.25,26.27,28,29,30,32,34,35,36,37,38,39,40,41,43,45,46,47,48,49にはノーショナルタイムが与えられた。
  6. ^ SS4におけるガードレール破損のため[55]
  7. ^ SS13のキャンセル理由は発表されていないが、開始直前に潜水士を配備する必要が急遽生じ、運営団体が岡崎市のスポーツ振興課を介して、岡崎市消防本部に要請。同市の中消防署から潜水士が会場に派遣されるまでに生じた遅延が理由のようだ、と報じられた。FIAが発行する『ラリー安全ガイドライン』はSS13・SS14のような河川敷のレース会場において、潜水士の配備を義務付けていないが、講じる必要のあるリスク削減措置のひとつとして言及している[56]。結果、15時49分開始予定だったSS14のみが、約30分遅れで行なわれた。

出典

[編集]
  1. ^ セントラルラリーでFORUM8 Rally Japan 2022を発表~11月13~14日の併催イベントでシミュレータ展示も実施~”. フォーラムエイト (2021年10月29日). 2022年10月19日閲覧。
  2. ^ フォーラムエイト・ラリージャパン2022、競技スケジュールとチケットの詳細が決定”. ラリージャパン公式サイト (2022年7月15日). 2022年10月21日閲覧。
  3. ^ トヨタ、WRC最終戦ジャパンを前にマニュファクチャラーズ王座獲得決定…2年連続“全冠制覇”達成で凱旋へ”. レスポンス (2020年10月24日). 2022年10月24日閲覧。
  4. ^ Central Rally 2022 大会概要”. Central Rally 2022 (2022年). 2022年11月9日閲覧。
  5. ^ WRCラリージャパン2022のエントリーリストが発表。全日本王者コバライネンや新井親子らも参戦へ”. autosport web (2022年10月18日). 2022年10月18日閲覧。
  6. ^ トヨタのセバスチャン・オジエ、『ラリージャパン』を含むWRC終盤3戦への出場が決定”. autosport web (2022年9月20日). 2022年10月22日閲覧。
  7. ^ 【ラリージャパン2010】 接戦続きのラリージャパン、制したのはセバスチャン・オジェ”. Car Watch (2010年9月14日). 2022年10月22日閲覧。
  8. ^ a b セバスチャン・オジエ、コ・ドライバーとしてバンサン・ランデを起用。ラリージャパンからコンビ”. ラリープラス (2022年10月27日). 2022年10月29日閲覧。
  9. ^ オィット・タナック、契約終了を早めてのヒョンデ離脱を発表”. ラリープラス (2022年10月24日). 2022年10月24日閲覧。
  10. ^ Mスポーツ・フォード、アドリアン・フルモーのWRCジャパン参戦を取り止め”. ラリープラス (2022年11月3日). 2022年11月3日閲覧。
  11. ^ ブリーン、ラリージャパンは新コドライバーのフルトンと参戦へ。ネイグルはWRCスペインで引退”. autosport web (2022年10月11日). 2022年10月22日閲覧。
  12. ^ ラリージャパン参戦の新井敏弘「今後に向けて色々な模索を」”. ラリープラス (2022年10月16日). 2022年10月22日閲覧。
  13. ^ 新井大輝がラリージャパンに滑り込みでエントリー、WRCに挑戦へ”. レスポンス (2020年10月18日). 2022年10月22日閲覧。
  14. ^ 新井大輝 (Hiroki Arai) [@Hiroki_Arai82] (2022年10月19日). "皆様のあたたかいご支援のほど、感謝申し上げます!無事に100%達成致しました". X(旧Twitter)より2022年10月22日閲覧
  15. ^ WRCジャパン:WRC初挑戦のコバライネン「全日本で慣れた道だが、ここでは忍耐力を要求される」”. ラリープラス (2022年11月8日). 2022年11月9日閲覧。
  16. ^ 【ラリージャパン】元SKE48の梅本まどか、レッキで入念チェック「目標は完走」10日に開幕”. 中日スポーツ (2022年11月8日). 2022年11月9日閲覧。
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  18. ^ Amended Entry List
  19. ^ a b c d e Itinary ver 1.0b
  20. ^ Japan countdown: Route + Maps”. wrc.com (2022年11月8日). 2022年11月9日閲覧。
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  23. ^ M-Sport [@MSportLtd] (2022年11月9日). "This will be a tight fit". X(旧Twitter)より2022年11月9日閲覧
  24. ^ 走行タイムスケジュール
  25. ^ Itinerary 1.1
  26. ^ フォーラムエイト・ラリージャパン2022 新城SSに観戦エリアを設けます”. 新城市 (2022年10月19日). 2022年10月27日閲覧。
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  28. ^ ソナーポケットのライブも! 『ラリージャパン』で豊田スタジアムにサービスパーク開設”. SPICE (2020年10月1日). 2022年10月24日閲覧。
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関連項目

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外部リンク

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