襤褸の旗
| 襤褸の旗 | |
|---|---|
| 監督 | 吉村公三郎 |
| 脚本 | 宮本研 |
| 製作 |
木原啓允 瀬戸要 山崎守邦 |
| 出演者 |
三國連太郎 田村亮 西田敏行 辻萬長 荒木道子 浜村純 原泉 楠田薫 信欣三 草野大悟 菅野忠彦 大関優子 和泉敬子 中村敦夫 志村喬 |
| 音楽 | 岡田和夫 |
| 撮影 |
宮島義勇 関根重行 |
| 編集 | 中静達治 |
| 製作会社 | 「襤褸の旗」製作委員会[1] |
| 公開 |
 1974年5月1日[1] |
| 上映時間 | 115分[1] |
| 製作国 |
日本 |
| 言語 | 日本語 |
襤褸の旗（らんるのはた）は、1974年（昭和49年）5月1日公開の日本映画である。「襤褸の旗」製作委員会製作。監督は吉村公三郎。モノクロ、シネマスコープ、115分。
概要[編集]
足尾鉱毒事件を告発した政治家・田中正造の半生を描いた作品[2]。主演の三國連太郎は、第29回毎日映画コンクール男優演技賞を受賞した[3]。第48回キネマ旬報ベスト・テン第8位。
新東京国際空港（現・成田国際空港）の反対運動を実施していた三里塚芝山連合空港反対同盟も協力し、撮影を行った。撮影も千葉県成田市の三里塚が用いられた。当時、反対同盟の戸村一作が参議院議員選挙に出馬予定をしており、反対同盟では選挙の宣伝になるとの思惑があった[注釈 1][4]。 反対同盟の農民、支援者、学生[注釈 2]も出演している[5]。
映画の完成後、反対同盟は自主上映会を実施している。北原鉱治は福岡を担当し、映画を作成した理由を講演している[4]。
後に映画『釣りバカ日誌』シリーズでコンビを組んだ三國連太郎と西田敏行が共演、西田の映画初出演作品でもある[6]。
あらすじ[編集]
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スタッフ[編集]
このほか、報道写真家の三留理男も制作に携わっている[7]。三留は2017年現在でも反対同盟の北原派[注釈 3]主催の映画上映会で話をすることがある。
キャスト[編集]
- 田中正造：三國連太郎
- 佐竹和三郎：田村亮
- 多々良治平：西田敏行
- 一ノ瀬宗八：辻萬長
- 正造の妻カツ：荒木道子
- 宗六：浜村純
- ヨネ（多々良治平の母）：原泉
- 古川為子：楠田薫
- 斎藤巡査：信欣三
- 南佐十：草野大悟
- 木下尚江：菅野忠彦
- タキ（一ノ瀬宗八の妹、多々良治平の妻）：大関優子
- 杉本燁子：和泉敬子
- ：灰地順
- 荒畑寒村：古谷一行
- ：菅沼赫
- ：松尾文人
- ：坂田金太郎
- ：鹿島信哉
- ：邦創典
- ：草間璋夫
- ：加藤茂雄
- 幸徳秋水：中村敦夫
- 古河市兵衛：志村喬
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 選挙結果は33万票を獲得しつつも落選する。
- ^ 学生インター（第四インターナショナルの青年組織・共産青年同盟の前身組織の一つ）が組織的にエキストラ出演した
- ^ 反対同盟は「北原派」「旧熱田派」「小川派」などに分裂している。
出典[編集]
- ^ a b c 襤褸の旗 KINENOTE、キネマ旬報社
- ^ 襤褸の旗、allcinema、2015年10月20日閲覧
- ^ 襤褸の旗、デジタル大辞泉プラス、コトバンク
- ^ a b 北原鉱治『大地の乱 成田闘争―三里塚反対同盟事務局長の30年』 お茶の水書房、1996年、96頁。
- ^ “「襤褸の旗」 新しいＤＶＤに”. 2017年8月19日閲覧。
- ^ “PLAZAインタビューvol.035「西田敏行さん」”. CPRA公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会 実演家著作隣接権センター (2011年12月26日). 2012年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月14日閲覧。
- ^ “レンズが見た鉱毒事件の地”. 読売オンライン (2013年12月27日). 2017年10月15日閲覧。[リンク切れ]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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