成田国際空港 (企業)

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成田国際空港株式会社
NARITA INTERNATIONAL AIRPORT CORPORATION
Narita International Airport Corporation Building.JPG
成田国際空港株式会社本社ビル
種類 株式会社(政府保有)
市場情報 非上場
略称 NAA
本社所在地 日本の旗 日本
282-8601 
千葉県成田市古込字古込1番地1
(成田国際空港内)
設立 2004年(平成16年)4月1日
事業内容 成田国際空港の設置・管理等
代表者 夏目誠(代表取締役社長)
斉田正己(代表取締役副社長)
長田太(代表取締役専務)
資本金 1,000億円(2016年3月31日現在)
発行済株式総数 200万株(2016年3月31日現在)
売上高 連結:2,184億80百万円
単独:1,584億75百万円
(2016年3月期)
営業利益 連結:433億08百万円
単独:350億23百万円
(2016年3月期)
純利益 連結:243億67百万円
単独:190億69百万円
(2016年3月期)
純資産 連結:2,954億90百万円
単独:2,620億83百万円
(2016年3月31日現在)
総資産 連結:8,542億31百万円
単独:8,136億80百万円
(2016年3月31日現在)
従業員数 連結:2,192人 単独:676人
(2016年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 国土交通大臣 90.01%
財務大臣 9.99%
(2015年3月31日現在)
主要子会社 株式会社NAAリテイリング100%
成田高速鉄道アクセス株式会社 53.7%
外部リンク http://www.naa.jp/ www.naa.jp
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成田国際空港株式会社(なりたこくさいくうこう、英語: Narita International Airport Corporation; NAA)は、2004年平成16年)4月1日に施行された成田国際空港株式会社法により、成田国際空港(成田空港)の設置および管理を目的として設立された株式会社。通称は「成田空港会社」。

概要[編集]

新東京国際空港公団の業務及び資産負債を承継した特殊会社で、全株式日本国政府国土交通大臣 90.01%, 財務大臣 9.99%)が所有する。略称である NAA は、公団の英字略称 (New Tokyo International Airport Authority)と同じである。

成田国際空港株式会社法に基づき、日本国政府から無利子貸付、出資や債務保証をうける事ができる。一方で、営業年度毎の事業計画新株発行社債の募集、資金の借入については国土交通大臣の認可を要する。

なお、株式会社化する際に空港公団の政府出資金等のうち1497億円が政府の無利子融資として振り替えられ、その返済を継続しているところであるが、2017年度に完済予定である[1][2]

会社の事業の範囲として、空港周辺における航空機騒音等により生ずる障害の防止と損失補償のための諸事業が盛り込まれている。

株式会社化して以降、飲食店やショップなどのテナントによる収入等を非航空系収入と称して強化しており、空港使用料等の航空系収入に依存しない経営体質を目指している。 2015年度決算では、航空収入が45に対し非航空収入が55という比率になっている。(公団時代は航空系収入の方が主であった。)
なお、2014年度の成田国際空港ターミナル全体の店舗売上は972億円であり、ショッピングセンターとしてはラゾーナ川崎プラザ(767億円)や御殿場プレミアムアウトレット(761億円)の売上を上回り、全国1位である[3]

事業[編集]

法令等で定められた事業[編集]

成田国際空港株式会社法第5条や定款第2条で定められた主な事業は以下のとおり。

  • 成田国際空港の設置及び管理
  • 成田国際空港における航空機の離陸又は着陸の安全を確保するために必要な航空保安施設の設置及び管理
  • 航空旅客及び航空貨物の取扱施設、航空機給油施設その他の成田国際空港の機能を確保するために必要な航空保安施設の建設及び管理
  • 事務所、店舗その他の成田国際空港を利用する者の利便に資するために成田国際空港の敷地内に建設することが適当であると認められる施設の建設及び管理
  • 成田国際空港の周辺における航空機の騒音等により生ずる障害を防止し、又はその損失を補償するために行う事業(移転補償、騒音防止工事等)
  • 成田国際空港の周辺における生活環境の改善に資するために行う事業(空港周辺における環境評価、自治体への交付金交付等)

事業部門[編集]

同社では事業部制を採用しており、事業を「空港運営事業」「リテール事業」「施設貸付事業」「鉄道事業」の4つに分類している。

沿革[編集]

事務所[編集]

  • 本社・成田国際空港 千葉県成田市古込字古込1番地1(成田市成田国際空港内NAAビル)
  • 東京事務所 東京都千代田区丸の内二丁目2番1号 岸本ビルヂング11階
  • 千葉港頭事務所 千葉県千葉市美浜区新港234番地
  • 四街道事務所 千葉県四街道市山梨字松山2351番地

本社ビルについて[編集]

旧本社ビル(現在解体)

1996年7月から第1ターミナルビル前の旧日本航空オペレーションセンタービル跡をNAA本社ビルとして使用してきたが、2007年4月1日までに、第2ターミナルビルに隣接する旧全日空マネジメントセンタービル跡に本社機能を移転した。旧本社ビルは解体され、跡地は2008年より空港利用者用の立体駐車場(P5駐車場)となった。

旧本社ビルは、日本航空のオペレーションセンタービルとして、空港開港の1978年当時から存在する建物であった。ドラマスチュワーデス物語」のロケ地などにも使用された経緯がある。

不祥事[編集]

官製談合事件[編集]

2005年11月18日に旧新東京国際空港公団発注の成田空港電気設備工事で、空港公団主導による受注調整など官製談合の疑いが浮上し、関わった電機企業各社と成田国際空港会社が東京地検特捜部の捜索を受けた。この官製談合疑惑では、成田国際空港の社員2人(懲戒解雇処分)が競売入札妨害の疑いで逮捕されるなど、一連の談合疑惑は官製談合事件へと発展した[5]

俳優のクレジットカード伝票の無断撮影[編集]

2013年(平成25年)9月16日、俳優の玉木宏が同社の子会社、成田国際空港の制限区域内にあるNAAリテイリングの免税店を訪れ、土産クレジットカードで購入した。その際に接客した女性派遣社員(当時23歳)が、玉木のサインやカード番号(下3桁は非公表)が書かれたクレジットカード伝票を無断で撮影し、8名の仕事仲間にLINEでその画像を送信した。その内、女性パート店員(当時19歳)が、Twitterに「玉木宏さんが来店しました」というツイートを送信された画像とともに投稿した(該当の画像はネットユーザーの指摘を受けて削除された)[6]

これを受けてNAAリテイリングは、玉木の所属芸能事務所に謝罪をした上で、女性パート店員を懲戒解雇処分、女性派遣社員を派遣契約解除の処分にした[7]

関連会社[編集]

連結子会社[編集]

同社の連結子会社は以下のとおり(2016年3月31日時点)。

持分法適用関連会社[編集]

同社の持分法適用会社は以下のとおり(2016年3月31日時点)。

キャラクター[編集]

  • 「クウタン」
    • 成田国際空港株式会社の民営化1周年を迎えた平成17年4月に作られた。キャラクターの設定は、性別は男。年齢は不詳。夢はヒーローになる事。趣味は深夜の滑走路散歩。

脚注[編集]

  1. ^ 成田国際空港株式会社の経営について - 会計検査院 平成23年度 決算検査報告
  2. ^ 2016年3月期決算説明会資料 - 成田国際空港株式会社
  3. ^ WWD『売上高5年で約2倍!アジアからのインバウンドが急増する成田国際空港の実情』
  4. ^ デルタ航空、成田空港に「成田テクニカルオペレーションセンター」をオープン - デルタ航空日本支社ニュースリリース 2014年12月1日
  5. ^ 旧公団 空港会社部長を逮捕 成田官製談合 業者に予定価格漏えい 天下り状況で発注調整 2005年12月6日(火)「しんぶん赤旗」
  6. ^ 玉木宏“ツイッター被害” 店員に署名&カード番号アップされ… zakzak by 夕刊フジ 2013年9月21日
  7. ^ 玉木宏の伝票をツイッター投稿の土産物店員ら解雇 スポニチSponichi Annex 2013年9月26日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]