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月光 (鬼束ちひろの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「月光」
鬼束ちひろシングル
初出アルバム『インソムニア
A面 月光
B面 Arrow of Pain
リリース
録音 2000年
ジャンル J-POP
ロック
時間
レーベル 東芝EMIVirgin TOKYO
プロデュース 羽毛田丈史
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間11位(オリコン
  • 鬼束ちひろ シングル 年表
    シャイン
    2000年
    月光
    2000年
    Cage
    2000年
    ミュージックビデオ
    「月光」 - YouTube
    インソムニア 収録曲
    This Armor 収録曲
    the ultimate collection 収録曲
    SINGLES 2000-2003 収録曲
    "ONE OF PILLARS" 〜BEST OF CHIHIRO ONITSUKA 2000-2010〜 収録曲
    GOOD BYE TRAIN 〜ALL TIME BEST 2000-2013 収録曲
    REQUIEM AND SILENCE 収録曲
    テンプレートを表示

    月光」(げっこう)は、鬼束ちひろの2枚目のシングル

    概要

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    2000年8月9日に発売された。作詞・作曲は鬼束ちひろ、編曲は羽毛田丈史。表題曲は、抑圧からの解放を願うミディアム・バラードである[3]

    「月光」はテレビ朝日系ドラマ「トリック」の主題歌に起用された。ドラマがヒットしたこともあり、オリコンウィークリーチャート初登場30位から11位までランクアップ、10か月近くもチャート内にランクインするロングヒットを記録した。累計売上は50万枚以上を、出荷枚数にして60万枚以上を記録している。これはシングル作品としては自己最高である。また当楽曲は音楽配信でもロングヒットを続けており、日本レコード協会からダブル・プラチナの有料音楽配信認定(50万ダウンロード以上)を受けている。

    もともとこの作品は2枚目のシングルとしてリリースする予定はなかったが、ドラマのヒットにより急遽シングル化されることとなった(詳細はシングル「Cage」の項を参照のこと)。

    2014年に上映された映画『トリック劇場版 ラストステージ』のCMにも流されている。

    「月光 (鬼束ちひろの曲)」の調
    頭サビ・Aメロ1・サビ1・
    Aメロ2・サビ2・Bメロ
    大サビ
    嬰ヘ短調
    (Fm)
    嬰ト短調
    (Gm)

    楽曲解説

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    月光
    • 吉田真佐男と土屋望が出会い「月光」が生れる[4]
    • ドラマタイアップに起用された事により、急遽シングルリリースが決定したため、全作品中最も制作期間が短い。後に羽毛田丈史はベストアルバム『the ultimate collection』のライナーノーツにおいて、「楽曲のアレンジが3パターン、ピアノのみ、ピアノとストリングスカルテット、バンド、それぞれ存在した。ピアノだけでは強烈な歌詞には脆弱で、バンドでは楽曲の持つ美しさや儚さが損なわれる恐れがあるため、ピアノとストリングスカルテットを採用した」と公言しており、短い制作期間の中でも楽曲の世界観を見出し、こだわりを持って制作されたことが窺える。
    • バンドバージョンはボツとなったが、ピアノのみのバージョンは後に1stアルバム『インソムニア』に「月光 (album version)」として収録されることとなる。その他のバージョンとして、ドラマのエンディング用に編集され使用された「月光 〜TV86〜」はドラマのサウンドトラックに収録されている。
    • イントロのピアノの伴奏部分(6秒)は、羽毛田丈史の創作である。
    • タイトルについて、「アレンジが決まって「月の光が射してるみたいだな」と思って「月光」って付けたんです」と語っている[5]
    • 歌詞に関しては、「その当時の自分の心境そのままを表した形となっていて、歌詞の一部で切り取って見ても当時の自分なりの意地を持って、その時の自分に自信が持てなかった事や、居場所が分からずにいたことを表したかったんだと思います」・「たびたび登場する『腐敗』という単語に至っては、若さゆえであり、当時のプロデューサーと一悶着があった」と語っている[6]
    • この楽曲のヒットにより鬼束=月光というイメージが定着してしまったせいで、本人は後に「この曲は嫌い」と、音楽雑誌や『Pretty Witch Complete Book』においても発言したことがある。しかし、一方では、「私の名前を世に知らしめてくれた良い曲。自分の曲を子供だと思っていて、沢山いる子供の中の一人になりますね。」と語ってもいる[6]。なお、本曲は複数のアーティストによってカバーされている(後述参照)
    • 2020年2月放送の音楽活動20周年を記念する特別番組のNHKの「Songs」において、鬼束自身の各楽曲にはカラーリングを決めていると証言し、本曲のカラーはジャケット写真の衣装の色と同じ「紫」であるとインタビューで語った。続いて、「1stシングルの『シャイン』はあらかじめきめられていたが、この曲を発表するまで、プロデュサーから7曲つくってと頼まれ、そのうちの1曲である」(未発表の曲が6曲ある)とも語った。
    Arrow of Pain
    • 2ndアルバム『This Armor』に収録され、後に映画『グローウィン・グローウィン』の挿入歌として起用されることとなった。

    収録曲

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    CD[7]
    1. 月光 (5:09)
      テレビ朝日金曜ナイトドラマトリック」主題歌(2000)
      東宝系映画「トリック-劇場版-」主題歌(2002)
      東宝系映画「トリック-劇場版-ラストステージ」主題歌(2014)
      FOXチャンネルジャーニーマン 時空を越えた赤い糸」日本語版イメージソング(2009)
      朝日放送ミナミ極楽堂」エンディングテーマ
      朝日放送「百万馬力」エンディングテーマ
      朝日放送「おもしろレンタルビデオ スピルバーガー」エンディングテーマ
    2. Arrow of Pain (5:15)
      映画「グローウィン・グローウィン」挿入歌(2002)
    3. 月光 (Inst.) (5:09)

    ミュージックビデオ

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    曲名 ミュージックビデオ
    月光 「月光」 - YouTube
    月光 (album version) 「月光(album version)」 - YouTube

    収録アルバム

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    月光
    Arrow of Pain

    カバー

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    楽曲 リリース アーティスト 収録作品 備考
    月光 2001年7月18日 小原孝 カバーアルバム「TRY TRY TRY [ピアノよ歌え]スペシャル*J-POP特集2001*」
    2008年4月23日 NICOTINE カバーアルバム「COVER OF IT ALL -JAPANESE BEST SHITS-」[8]
    2009年3月25日 ベントレー・ジョーンズ カバーアルバム「TRANS//LATION 〜J-POP DANCE COVER〜」[9]
    2010年6月23日 lela アルバム「樹海の月」[10]
    2010年4月20日 徳永英明 カバーアルバム「VOCALIST 4
    2010年6月16日 SoulJa アルバム「Letters 「月光 〜GOD'S CHILD〜 feat.鬼束ちひろ」
    2012年11月7日 Ms.OOJA カバーアルバム「WOMAN -Love Song Covers-
    2015年1月1日 96猫 アルバム「Brand New...」[11]
    2015年8月1日 上新功祐 カバーアルバム『ウタモノ2 -COVER SONGS-』
    2017年11月22日 山猿 カバーミニアルバム『えんむすび[12]
    2019年4月15日 富士葵 カバーアルバム「声 〜Cover ch.〜」
    2021年9月10日 アオルタ(CV:平流エレン カバーアルバム「NEON SKY」 音楽プロジェクト『AKROGLAM』関連曲

    関連項目

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    • あばれる君 - お笑い芸人。BGMとして当曲を使用しているコントがある。

    脚注

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    1. ^ 2014年5月 認定
    2. ^ Hot 100”. Billboard Japan (2014年1月15日). 2023年8月27日閲覧。
    3. ^ 月光| 鬼束ちひろ”. EMI Records Japan. 2013年6月29日閲覧。
    4. ^ [1][2]
    5. ^ [3]
    6. ^ a b 鬼束ちひろ、『月光』歌詞誕生秘話「元の自分に自信がなくて」”. サンケイスポーツ (2020年2月2日). 2024年7月28日閲覧。
    7. ^ 鬼束ちひろ/月光”. Tower Records. 2021年7月1日閲覧。
    8. ^ NICOTINE、初の日本語カヴァー集『COVER OF IT ALL-JAPANESE BEST SHITS-』を4月23日にリリース”. Tower Records. 2021年8月1日閲覧。
    9. ^ Bentley Jones/Trans-Lation”. Tower Records. 2021年8月1日閲覧。
    10. ^ lela/樹海の月”. Tower Records. 2021年8月1日閲覧。
    11. ^ 歌い手96猫、ニューアルバムで鬼束ちひろの名曲を熱唱”. 音楽ナタリー (2014年11月11日). 2017年3月5日閲覧。
    12. ^ 山猿 カバーアルバム『えんむすび』ビジュアル&収録曲解禁”. Billboard JAPAN. 2023年2月20日閲覧。

    外部リンク

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