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尾白内駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
尾白内駅
駅舎(2018年6月)
おしろない
Oshironai
N65 掛澗 (2.9 km)
(1.6 km) 東森 N63
地図
所在地 北海道茅部郡森町尾白内町
北緯42度6分40.4秒 東経140度36分48.67秒 / 北緯42.111222度 東経140.6135194度 / 42.111222; 140.6135194座標: 北緯42度6分40.4秒 東経140度36分48.67秒 / 北緯42.111222度 東経140.6135194度 / 42.111222; 140.6135194
駅番号 N64
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 函館本線(砂原支線)
キロ程 31.9 km(大沼起点)
電報略号 オナ←ヲナ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線[1]
開業年月日 1927年昭和2年)12月25日
備考 無人駅[1]
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尾白内駅
おしろない
Oshironai
東森 (1.3 km)
所在地 北海道茅部郡森町
所属事業者 渡島海岸鉄道
所属路線 渡島海岸鉄道線
キロ程 3.1 km(起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1927年昭和2年)12月25日
廃止年月日 1945年(昭和20年)1月25日
備考 尾白内学校裏停留所は営業キロの設定なし
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尾白内駅(おしろないえき)は、北海道渡島総合振興局茅部郡森町尾白内町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線(通称:砂原支線)のである。駅番号N64電報略号オナ事務管理コードは▲140157[2]

歴史

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1976年の尾白内駅と周囲約750m範囲。右が鹿部・大沼方面。駅表右端に本線脇から徐々に海岸側へ離れて行く渡島海岸鉄道の軌道跡が残っている。また旧駅は当駅構内左端の分岐器のある位置にあった。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

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当駅の所在する地名より。アイヌ語の「オシラナイ[注釈 1]」(川尻・岩・川)に字を当てたものとされる[9][10]

駅構造

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単式ホーム1面1線を有する地上駅[1]。ホームは線路の北側(森方面に向かって右手側、旧上り線)に存在する[11]転轍機を持たない棒線駅となっている[11]。かつては相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった[12]。当時は互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と対向側ホーム中央部分を結んだ構内踏切で連絡していた[12]。駅舎側(北側)ホームが上り線、対向側ホームが下り線となっていた(番線表示なし)[12]。上下線共に安全側線を有していた[12]。使われなくなった対向側の1線は、交換設備運用廃止後は1993年(平成5年)3月までには撤去されていた[11]。転轍機の形状は上り線からの片開き分岐であった[12]

森駅管理の無人駅となっている[1]。駅舎は構内の北側に位置しホーム中央部分に接している[11]有人駅時代の駅舎は撤去され、その基礎上に[13]ワム80000形有蓋車改造の貨車駅舎が設置されている[14]。側面に窓が設けられ、窓の上にアクセントが付けられ、向かって右より緑・白・緑に塗色されている[13]。駅舎内にトイレを有するが、閉鎖されて使用不可となっている[13]。有人駅時代の駅舎は鹿部駅と同形種で[13]、改築前の時点では窓や扉の開口部は板が打ち付けられて塞がれていた[12]。ホーム上には「安全の像」が設置されていたが、台座のみになってしまっている[13]。駅の標高は4.2mである[11]

渡島海岸鉄道

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渡島海岸鉄道時代の尾白内駅は、現在の駅の300mほど西にあった[3][15]。跡地は2003年(平成15年)時点では空地になっており、駅舎のコンクリート製の土台と、花壇と思われる土盛りが残存していた[15]

また、砂原線に転用されなかった線路跡は、2003年(平成15年)時点では駅附近は民家に紛れて不明瞭だが[15]、途中から旧・砂原町町道に転用されており[15]、さらに国道278号に転用されていた[15]

利用状況

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乗車人員の推移は以下の通り。年間の値のみ判明している年度は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

乗車人員推移
年度 乗車人員(人) 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1978年(昭和53年) 53.0 [16]
1981年(昭和56年) (22.5) [12] 1日乗降客数は45人[12]
1992年(平成4年) (34.0) [11] 1日乗降客数は68人[11]
2015年(平成27年) 「10名以下」 [JR北 2]
2017年(平成29年) 5.8 [17]
2018年(平成30年) 6.0 [18]
2019年(令和元年) 「10名以下」 [JR北 3]
2020年(令和2年) 「10名以下」 [JR北 4]

駅周辺

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隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
函館本線(砂原支線)
掛澗駅 (N65) - 尾白内駅 (N64) - 東森駅 (N63)

かつて存在した路線

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渡島海岸鉄道
渡島海岸鉄道線
東森駅 - 尾白内駅 - 尾白内学校裏停留所 - 押出停留所 - 掛澗駅

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 11号 函館駅・大沼公園駅・倶知安駅ほか72駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月21日、21頁。 
  2. ^ a b 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、217頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ a b 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)14,27ページより。
  4. ^ 座標:北緯42度6分37.5秒 東経140度36分35秒 / 北緯42.110417度 東経140.60972度 / 42.110417; 140.60972
  5. ^ a b 『道南鉄道100年史 遥』 北海道旅客鉄道函館支社 2003年2月発行
  6. ^ 森町 編『森町史森町、1980年3月15日、1259頁。doi:10.11501/9570504https://dl.ndl.go.jp/pid/9570504/1/351 
  7. ^ a b 北海道鉄道百年史 下巻、P315。
  8. ^ 森町 編『森町史森町、1980年3月15日、636-637頁。doi:10.11501/9570504https://dl.ndl.go.jp/pid/9570504/1/351 
  9. ^ アイヌ語地名リスト エン~オニシ P21-30P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
  10. ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)31ページより。
  11. ^ a b c d e f g 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)39ページより。
  12. ^ a b c d e f g h 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)54ページより。
  13. ^ a b c d e f 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)23ページより。
  14. ^ 書籍『ダルマ駅へ行こう!』(著:笹田昌宏、小学館文庫2007年5月発行)99ページより。
  15. ^ a b c d e 書籍『鉄道廃線跡を歩くX』(JTBパブリッシング2003年10月発行)48-49ページより。
  16. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、805頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  17. ^ 函館線 函館・長万部間の状況について” (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第6回ブロック会議(令和元年7月~8月)]. 北海道. pp. 4・5 (2019年8月2日). 2021年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
  18. ^ 函館線 函館・長万部間の状況について” (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第7回ブロック会議(令和2年8月)]. 北海道. pp. 4・5 (2020年8月25日). 2021年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。

JR北海道

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  1. ^ 駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2007年9月12日。オリジナルの2007年9月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20070930015220/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070912-3.pdf2014年9月6日閲覧 
  2. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
  3. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  4. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 全線区のご利用状況. 北海道旅客鉄道 (2021年9月30日). 2022年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月1日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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