佐藤幹夫 (数学者)

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佐藤 幹夫
生誕 (1928-04-18) 1928年4月18日(89歳)
日本の旗 日本東京都
国籍 日本の旗 日本
研究分野 数学
研究機関 京都大学
出身校 東京大学
博士課程
指導教員
彌永昌吉
博士課程
指導学生
柏原正樹
村瀬元彦
主な業績 佐藤超函数
主な受賞歴 朝日賞(1969年)
日本学士院賞(1976年)
ショック賞数学部門(1997年)
ウルフ賞数学部門(2003年)
プロジェクト:人物伝

佐藤 幹夫(さとう みきお、男性、1928年4月18日 - )は、日本数学者佐藤超函数概均質ベクトル空間D加群の創始者。大阪大学教授を経て京都大学数理解析研究所名誉教授。京都大学数理解析研究所元所長。1992年退官。東京都出身。

東京大学理学部数学科彌永昌吉に師事した後、一時期高校教師を務めるなど異色の経歴を持つ。ノーベル物理学賞受賞の物理学者朝永振一郎に学んだこともある。

業績[編集]

超函数を相対コホモロジー類としてとらえ、代数解析学を生み出した。超函数の理論としてはすでにローラン・シュヴァルツによるものがあったが、佐藤は解析函数境界値の差として超函数をとらえるという、まったく独自の視点から定式化し直し、発展させた。ソリトンなど可積分系の研究、特に、ソリトン方程式のモジュライが無限次元グラスマン多様体になるという佐藤-佐藤の定理(夫人と共著)で有名。この定理は可積分微分方程式に対するガロア理論と見なすことができる。また、数論における佐藤・テイト予想や、ホロノミック量子場の理論でも知られる。

彼の弟子には柏原正樹河合隆裕三輪哲二神保道夫らがおり、「佐藤スクール」と呼ばれることがある。

人物[編集]

  • 不快でなじめぬ中学時代、それを忘れるため数学に没頭していたという。
  • 彼の講演を理解できる人がおらず、「ほとんどの聴衆は道に迷ってしまう」と述懐している。
  • 自身では論文をほとんど書かず、アイデアや方針を受けた弟子が書き留める。
  • 数学を解説するのではなく、独創的に作り上げるタイプの数学者。

受賞・講演歴[編集]

講義録[編集]

  • 佐藤幹夫述、野海正俊記「ソリトン方程式と普遍グラスマン多様体」上智大学数学講究録 No.18 (1984年)、上智大学数学教室
  • 梅田亨記「佐藤幹夫 講義録」数理解析レクチャー・ノート 5 (1989年)、 数理解析レクチャー・ノート 刊行会

脚注[編集]

  1. ^ ウルフ賞受賞 -京大広報 2003.6 No.580- pdf[2Mb] http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kenkyubu/past-director/sato-koho.pdf

参考文献[編集]

  • 『Weil予想とRamanujan予想』「数学の歩み」1963年
  • 『佐藤幹夫述,新谷卓郎記,概均質ベクトル空間の理論』「数学の歩み」15-1(佐藤幹夫特集号,1970年刊)
  • 『佐藤幹夫の数学』木村達雄編、日本評論社 2007年
  • 『オイラーの数学-代数解析の立場から』(数学セミナー 1983年11月号 日本評論社)
  • 『代数解析学と私』(数理科学講究録810、代数解析学と整数論、1992年)
  • 『現代数学の広がり2 岩波講座 現代数学の基礎 34』(岩波書店 1997年)
  • 『数学のたのしみ no.13 佐藤幹夫の数学』(日本評論社 1999年)
  • 『佐藤幹夫の数学』木村達雄(編)(日本評論社 2007年)

外部リンク[編集]