ヒットマン (漫画)

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ヒットマン
ジャンル 漫画編集者漫画家ラブコメ
漫画
作者 瀬尾公治
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル 講談社コミックス
発表号 2018年29号 -
発表期間 2018年6月20日 -
巻数 既刊6巻(2019年10月17日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

ヒットマン』は、瀬尾公治による日本漫画。『週刊少年マガジン』(講談社)にて、2018年29号から連載中[1]

概要[編集]

瀬尾公治シリーズ・5作目の『週刊少年マガジン』連載作品。

歴代の中でも過去作とのコネクションが強く[注 1]、前々作『君のいる町』の脇役・天谷栞が主要キャラに抜擢される[2]、前作『風夏』および前々作『君のいる町』のヒロインが表紙を飾るなど、今までにない措置が取られている。

その他、2019年41号では「全キャラクターが全裸になった第1話のリメイク[3][4][5]」、同年46号では「主人公とヒロインの生々しい初体験」が袋とじ掲載され、さらに巻末で「過去作のセクシーなおまけページ」が盛り込まれているなど、性的描写が顕著になっている。

本作の連載誌である講談社週刊少年マガジン』編集部が舞台。『ViVi』や『月刊少年シリウス』なども登場し、さらに『おそ松くん』などの実在漫画も言及されている。

連載当時のインタビューにて、作者の瀬尾は「実体験を元にしたフィクション」と明かしている[6]。また、別のインタビューにて「本作では大人の恋愛を描きたい」と語っている[7][注 2]

本作では「編集者の累計発行部数」および「作家のステータス」を戦闘力(スキル)として表現し、エピソードごとに変動している。

あらすじ[編集]

講談社の最終面接に訪れていた剣埼龍之介は、直前に見知らぬネームを拾う。その内容を見て、龍之介は思わず作品に引き込まれてしまうが、同じく就活生である小鳥遊翼に没収されてしまう。数か月後、めでたく入社となった龍之介は悪戦苦闘を繰り返していく中、持ち込みにきた翼と劇的な再会を果たす。編集者の道を蹴った理由を問いただすと、翼は「アナタが面白いって言ってくれたからです!」と述べ、責任を取れと要求してきた。

登場人物[編集]

講談社[編集]

週刊少年マガジン編集部[編集]

剣埼 龍之介(けんざき りゅうのすけ)
本作の主人公静岡県伊豆市出身。東都大学卒業。22歳。小鳥遊翼、島風奈佳、天谷栞、春日清辰のチーフ担当[注 3]
第1話で配属された若手社員。アシンメトリー調の逆立ったヘアスタイルが特徴。明朗快活で要領の悪い性格。大の漫画好きが高じて講談社の採用試験を受け、最終面接で桂木マサトの打ち切り作品『トラベリング』を絶賛し、それがきっかけで採用された変わり種。
当初は経験の浅さゆえ、自分の考えを頭ごなしに押し通すなどの面が目立ったものの、指導役である夏目の教育を受けて少しずつ成長していく。編集者としての腕はまだまだ未熟[注 4]であるが、「漫画の面白さ」を見抜く洞察眼に関しては、山城も認めるほど長けている。その他、並外れた強運(早織曰く「不思議な力」)をたびたび発揮している[注 5]
色恋沙汰については疎く、異性の扱いも慣れていない。その上、容姿に対する評価もあまり芳しくないが、真摯で面倒見のよい人柄から好意を抱かれやすい(翼曰く「ラブコメの主人公体質」)。
初めての担当作家である翼に対しては、再会時および受賞式で交わした「日本一の漫画家にしてみせる」という誓いもあり、一貫して親身に接している。度重なる苦難を乗り越えていくうちに相思相愛になっていくが、山城の教え[注 6]から深い関係になることを踏みとどまっていた。
『Blue Wells物語』の連載前、想いを抑え切れずに翼とキスを交わしてしまう。その矢先、幼馴染である有果子の介入によって一時決別してしまうが、沖縄撮影へ赴いた際に思いがけず本音を知られてしまう。後に改めて想いを打ち明け、恋人同士となって一夜を過ごしてしまう[注 7]
実家は老舗旅館を営んでいるものの、本人はまるで継ぐ気がない。
敷島 怜奈(しきしま れな)
龍之介の後輩。『週刊少年マガジン』史上3人目の女性編集者。京極薫のチーフ担当、および島風奈佳のサブ担当。
第36話より登場。黒縁眼鏡とマッシュルームカットが特徴。かなりの巨乳。真面目でお堅い性格。指導役こそ綿貫であるが、北条の指示により剣埼と仕事をすることが多い。
元来『灼熱の鬼神』の大ファンであったが、ネット上の批判をうっかり奈佳本人に見せてしまい、休載に追い込んでしまう大問題へと発展する。その後、龍之介の機転により事なきを得て、仮配属から正式配属へと昇格した。
当初は龍之介のことを毛嫌いしていたものの、奈佳の休載騒動で救ってくれたことを機に好意を抱く。編集者としての腕は確であり、まもなく京極のチーフ担当に抜擢されている。
浅間 大翔(あさま ひろと)
龍之介の同期。22歳。
裏表の激しい性格。普段こそ温厚に振る舞っているが、実際はしたたかな人物。龍之介のことは嫌っているものの、翼の素質自体は高く評価している。
北条編集長体制になって以降、他誌で連載中のベテラン漫画家を3人引き抜きに成功し、夏目と共に担当することになった。
仲田 帝士(なかた たいし)
作中唯一の実在人物[8][9]。入社3年目の平社員。
担当作品の累計発行部数が少なく、担当作家もことごとく新人賞を逃しているため、登場初期から焦りを感じている。同僚の乙黒と共に時折嫉妬を口にしているが面倒見はよく、定期的にアドバイスを送っている。
「Blue Wells」の大ファンであり、龍之介にバンドの存在を教えた張本人。
乙黒 和彦(おとぐろ かずひこ)
入社8年目の平社員。いつも仲田とつるんでおり主にツッコミ役として登場している。
夏目 晶(なつめ あきら)
入社16年目の副編集長であり、龍之介の指導役。天谷栞の元チーフ担当(第25話まで)。
編集者としては非常に優秀であるが、出世欲に乏しいリアリスト。以前より打ち切り候補作ばかり引き継いできたため、担当作品の累計発行部数はいまだゼロ。
北条体制になって以降、浅間と共に北条派の編集部員として身を置いている。
山城 廉太郎(やましろ れんたろう)
初代『週刊少年マガジン』編集長。入社27年目の大ベテラン。桂木マサトの2代目チーフ担当。
龍之介が配属される契機を作った張本人。編集者時代は桂木マサトを売れっ子漫画になるまで育て上げ、コミックス累計2億部以上売り上げた伝説の編集者として評されていたが、編集長としては「アタリ・ハズレ」の激しい新人作家を大量に起用したことで部数を激減させ、そのことで17話より編集長の座を降りることとなる。
編集長の座を降りた後、ヤングマガジン編集部に異動した。
北条 伸時(ほうじょう しんじ)
2代目『週刊少年マガジン』編集長。入社21年目の大ベテラン。第17話より登場。
公家顔が特徴。『月刊少年シリウス[注 8]編集長時代の手腕を買われ、山城の後任として就任する。奈佳に対しては絶賛している一方、翼に対しては否定的な意見を述べている。編集会議では八神と対立しているが、それでも個人的に龍之介のことを買っているらしく、「SNSで話題になった作品を容易に連載させて失敗した例」「読者もバカではないこと」など、自らの経験を語っている。
八神 千虎(やがみ かずたけ)
入社16年目の編集次長。桂木の3代目チーフ担当。第17話以降、龍之介の実質的な上司となる。
クールで物怖じしない性格。「音羽プロダクション」との不祥事の際、極秘裏にフリーライターを使って蛮行現場を撮影し、週刊誌に提供しようと計画していた(明日香の介入により、未遂に終わった)。
若月とは極秘に交際している。
名取 賢治(なとり けんじ)
入社12年目の副編集長であり、浅間の指導社員。
有果子のグラビア撮影時、龍之介にしぶしぶ頼みごとをする姿が描かれた。
綿貫 雅(わたぬき みやび)
入社10年目の副編集長であり、敷島の指導社員。『週刊少年マガジン』史上2人目の女性編集者[注 9]
隠れがちな左目と一本結びが特徴。サバサバとした男勝りな性格。ギャンブラー体質であり、よく競馬新聞を眺めている。
伏見 直樹(ふしみ なおき)
入社6年目の副編集長。異例の速さで昇格を成し遂げ、その手腕は周囲からも認知されている。

ViVi編集部[編集]

川内 美緒(かわうち みお)
本作のサブヒロインの1人。龍之介とは大学時代からの友人。22歳。
センター分けのボブカットが特徴。龍之介とは対照的に要領のいい性格。以前から龍之介に気があり、よくヤキモチを焼いている。
初期の頃はたびたび登場していたものの、中盤以降あまり登場しなくなった。
若月 藍子(わかつき あいこ)
入社9年目の副編集長であり、美緒の指導社員。
妖艶な美女。八神とは極秘に交際している。

作家[編集]

小鳥遊 翼(たかなし つばさ)
本作のメインヒロイン。龍之介が受け持った最初の担当作家。22歳。旧姓は桂木(かつらぎ)
姫カットロングヘアが特徴。読者モデルにスカウトされるほど容姿端麗だが、非常にヒステリックで負けん気が強い。普段こそ礼儀正しく振る舞っているが、酔うと砕けた性格に豹変する。
元々は編集者希望の就活生だったが、ネームを龍之介に絶賛されたことを機に再び漫画家を志した。当初はあまり実力が伴っておらず、編集者や他の作家から「下手クソ」と酷評されていたが、栞のアシスタントを務めるようになって以降、徐々に「プロのイラスト」を描くようになっていく。
元来、紙とペンによるアナログ執筆を行っていたが、栞のアシスタントを経験して以降、スクリーントーンカラー原稿液晶タブレットで執筆している。しかし、ペン入れのみアナログ(本人曰く「絵を描いている楽しさが実感できるから」)[注 10]
まもなく週刊少年マガジン新人漫画賞を受賞し、期待の新鋭作家とみなされていく。読み切り作品として『ラブレター』でデビュー。若年層に支持されたことで連載に漕ぎ着けるが、編集長交代により連載中止に追い込まれる。しかし、龍之介の交渉により4ページのショート漫画として連載開始。
それから連載を重ねていく中、ストーリー漫画への思いが強くなり、連載中の作品に迷いが生じてからは人気が急落する。同時期、「スポーツ選手の実録漫画」を描ける作家を募集していたため、八神と交渉の末に『御島明日香物語』が描けることになり、再度モチベーションを上げることに成功した。
担当編集者である龍之介に対しては、再会時および受賞式で交わした「日本一の漫画家にしてみせる」という誓い以降、厚い信頼を寄せている。当初こそ方向性の違いなどで衝突が絶えなかったものの、彼の誠実さと向き合っていくうちに好意を抱いていく。紆余曲折の末、栞の誘いで沖縄旅行に訪れた際、思わぬ形で龍之介の想いを耳にする。その後、改めて告白されて恋人同士となり、肉体関係を結んでしまう[注 7]
小学生時代に母を亡くし、家族を捨てた実父・桂木マサトの間に深い確執がある。母の死後、祖母に引き取られて小鳥遊姓となり、厳しく育てられたという。
島風 奈佳(しまかぜ なのか)
本人のサブヒロインの1人。龍之介が受け持った2人目の担当作家。広島県出身。第16話より登場。18歳。
広島弁が特徴。非常にマイペースで自由奔放な性格。16歳でデビューを果たした経歴を持ち、高校卒業を控えた数か月前に『月刊シリウス』から移籍してきた。
『シリウス』連載当時の担当編集が自分の意見を押し付けるタイプであったことから当初は龍之介に対しても良い印象を持っていなかったが、打ち合わせを繰り返す内に龍之介に対し信頼を寄せるようになり、漫画家人生の全てを捧げるために卒業まで残り3ヵ月であるにもかかわらず、高校を中退して龍之介と同じマンションに引越し上京した。
『週マガ』移籍後は『KING'S KNIGHT』の連載を開始し、アンケート集計結果でTOP 3にランクインするほどの人気を獲得する。北条からは「20年に一度の逸材」、桂木からは「教えることは何もない」と評されるほどの画力の高さと速筆ぶりを持つ一方、温室育ちでインターネットを一切触れていなかったことから敷島経由で自身の作品がネット上で否定的な意見が書き込まれていることを知った瞬間に強いショックを受けて泣きながら引退を口にするなどメンタル面では弱く、マガジン編集部内で大きな騒動となった。
この騒動で敷島が激しく落ち込んでしまったが龍之介の発案で過去に敷島がアルバイトとして勤務していた本屋で島風のためにサイン会を開き、ファンとの交流を深めたことで引退を撤回した。また、島風が休載している間に北条の案で翼の代原で穴埋めしていたことから以降は翼のことをライバルとしてだけでなく恩人として接しており、翼が『御島明日香物語』で機材トラブルが起きた際に臨時アシスタントとして恩返しをした。
天谷 栞(あまや しおり)
中堅作家。龍之介が受け持った3人目の担当作家。『君のいる町』の脇役であり、『風夏』に登場した天谷早織の妹。本編では35歳。
前々作では眼鏡にアップスタイルという容貌だったが、本作では裸眼[注 11]にショートカットという容貌に様変わりしている[注 12]。性格もより大胆になっており、巻末の「おまけページ」では主要キャラとして活躍。
デビュー当時、編集部の依頼により(得意分野でもない)テニス漫画を連載していたが、短期間で打ち切りとなった過去が明かされている。しかし、連載時にお色気シーンを描いた際に限りアンケートの好結果だったため、お色気路線を確立していく。
長らく担当編集だった夏目に対して好意を抱いているものの、当の夏目からは「担当と作家」という考えで恋愛対象に含まれていない。チーフ担当になって5年を迎えるにあたり、高級時計タグ・ホイヤーをプレゼントしようと計画するが、夏目が担当から降りたため失敗に終わる[注 13]
やがて約6年間連載していた『霧隠れさんは忍ばない!』が円満終了し、お色気漫画は描き切ったことで“今のマガジン”にはない料理漫画を執筆したいという理由の元、数ヵ月後には友人である桐島青大をモデルにした料理漫画「バリうま食堂桐島!!」を連載開始するが、2週目の時点で15位にまで落ち込むなど苦戦を強いられてしまう。
主要キャラに抜擢された理由は、作者曰く「"ちょうどいいや"と思ったから」という軽い経緯[7]
桂木マサト(かつらぎ まさと)
本作のキーパーソン。翼の実父であり、大御所作家。49歳。愛煙家
傲岸不遜を絵に描いた性格。デビュー以前、ヤンキー[注 14]として喧嘩に明け暮れる一方、ネームを送り続けるという生活を送っていた。そんな中、巡り会った女性編集者と恋仲になり、結婚して翼を儲けた。
デビュー当時はひたすら打ち切りを繰り返していたが、売れっ子作家になってからは家庭を顧みなくなり、挙句の果てに翼のことを捨てた過去がある。それ以降、翼からは徹底的に蔑視されており、さらに本人も「自分に家族などいない」と述べ、父娘の縁は完全に切れている。
執筆スタイルはアナログ派。本人曰く「(デジタル作画は)絵を描いている気がしない」らしく、さらに「紙にペンでガリガリ描くから面白ェんだよ」と述べている。
京極 薫(きょうごく かおる)
大御所作家。画業27年目。46歳。
数々の原作者付きの作品をアニメ化、ドラマ化、映画化に導き、累計8000万部以上もの発行部数を持つ作画のスペシャリスト。多くの大ヒット作を持つ一方、自身のオリジナル作品は打ち切りに遭うなど原作者としての才能は貧しい。
それでもオリジナル作品で勝負したいという思いから、憧れの『週刊少年マガジン』に別名義で持ち込みをすべきか悩んでいるところ、偶然通りかかった龍之介に(やや上から目線の)エールを送られた後[注 15]、編集部に持ち込んで北条を驚かせた。
当初は他紙の漫画編集者である盾山の依頼を受け、「Blue Wells」の実録漫画を執筆する予定だったが、上記の理由により断っている。
春日 清辰(かすが きよたつ)
中堅作家。34歳。龍之介が受け持った4人目の担当作家。京極の弟子。
元々は他雑誌で活動していたが、後に週マガへ移籍する。コワーキングスペースで出会った翼に興味を抱き、まもなく告白するが振られてしまう[注 16]。その後、龍之介が翼と交際していることを知り、条件付き[10]で連載することを要求。数か月後に『WILD HUNTERS』を連載開始。
当初は売れっ子作家という話題性もあり、読者アンケートで1位を獲得する。しかし、龍之介の意見を耳を傾けず読者を見下した姿勢が仇となり、翌週からは徐々に低迷してしまう。
若手時代は京極の下でアシスタントを経験していたが、他紙の編集者との打ち合わせでボツになったアイデアが別の作家に流用され、そのことが明らかになってからは編集者に対する拒絶反応がより強くなり、一種のトラウマを抱えてしまっている。

業界人[編集]

音羽 明文(おとわ あきふみ)
「音羽プロダクション」取締役であり、御島明日香のマネージャー。32話から35話まで登場。
利益追求のためなら平然と嘘をつく陰湿な性格。打ち合わせの際、明日香がアメリカ遠征中であることを利用し、「(明日香に)恋愛経験などない」「国民はそんな漫画を望んでいない」「恋愛話なんて描いてもスポンサーは喜ばない」など、偽りの情報をひたすら吹き込んだ。さらに漫画そのものを馬鹿にする言動を取ったため、龍之介と口論する事態になった。
後日、講談社に圧力をかけて億単位の損害が出る大問題に発展してしまう。まもなく謝罪に訪れた八神に対して土下座を強要し、頭を踏みつけるという蛮行を行った末、「役員を連れて来い」という傲岸不遜な態度を取り、講談社にさらなる圧力をかけ続けた。
その最中、当事者である明日香が帰国。それから栞経由で龍之介と対面し、事前に送っていたメール内容とまったく異なることが発覚。その後、明日香を含めた関係者3人から問い詰められ、虚偽が明るみになって失脚。
スター選手である明日香に対しては頭が上がらず、彼女からも信頼されていなかった模様。
盾山 清輝(たてやま きよてる)
他雑誌にいる乙黒の同期。入社8年目の副編集長。
『Blue Wells物語』の漫画化に際し、龍之介とプレゼン勝負を繰り広げた。担当作家を引き合いに出して連載を勝ち取ったが、先述の通り京極が週マガに移籍してしまったため、結果的に龍之介へ譲渡する形となった。
七尾 有果子(ななお ゆかこ)
龍之介の2歳下の幼馴染。売り出し中のファッションモデル。「ジャンヌプロモーション」所属。静岡県伊豆市出身。
狡猾な性格。翼が認めるほどの美貌を持ち、若い世代から人気を得ている。龍之介のことを「龍兄ちゃん」と呼んで慕っている。

その他[編集]

マスター(仮称)
都内某所にある地下バーの経営者。本名不明。
妙齢の艶っぽい女バーテンダー。恋愛経験が豊富らしく、龍之介に時折アドバイスを送っている。
剣埼家(仮称)
老舗旅館『剣崎旅館』を経営している。
翼の母(仮称)
桂木の妻であり、初代チーフ担当。『週刊少年マガジン』史上初の女性編集者。故人。旧姓は小鳥遊(たかなし)
本編開始の約10年前に死亡している。泣きボクロが特徴。病弱であったが芯は強く、公私ともに夫を支える献身的な性格だった。編集者時代、桂木のネームを臆することなくボツにし、さらに「髪型を気にしている暇があったら面白い話しを考えろ」と説教までしていた。
山城の証言によると、桂木にとって「自分に臆することがない初めての相手」だったらしく、惚れ込んで猛アタックを繰り返した結果、交際をすることになり後に結婚。同時に講談社を退職し翼を生んだとのこと。
桂木が「妻の病気」を漫画のネタにした際、アシスタントたちが反発して出て行った時も「あの人を見捨てないでほしい」と説得し、桂木のことを亡くなるまで見守り続けていた。
ヤス、ノブ、シロ
桂木の専属アシスタントたち。3人ともアナログ派だが、業界トップクラスの実力を持つ。

過去作[編集]

涼風[編集]

秋月 大和(あきつき やまと)
3作前の主人公。第52話に登場。本編では38歳。
秋月 涼風(あきつき すずか)
3作前のヒロイン。第52話に登場。本編では38歳。
桜井 萌果(さくらい ほのか)
3作前のサブヒロイン。名前のみの登場。本編では38歳。

君のいる町[編集]

桐島 青大(きりしま はると)
前々作の主人公。本編では33歳。第36話、単行本書き下ろし作品に登場。
桐島 柚希(きりしま ゆずき)
前々作のヒロイン。本編では33歳。第36話、単行本書き下ろし作品に登場。
翼の高校時代の恩師。
御島 明日香(みしま あすか)
前々作のサブヒロイン。本編では33歳。第32話から36話まで登場。女子ソフトボール日本代表エース。

風夏[編集]

榛名 優(はるな ゆう)
前作の主人公。第45話より登場。本編では19歳。「Blue Wells」のボーカル兼ベーシストであり、バンドリーダー。
自身のバンド「Blue Wells」を漫画化されることに歓迎する一方、秋月風夏の死が描かれることに関しては難色を示しており、The fallen moon時代のことは触れてほしくないとしていた。
しかし、龍之介達による奮闘もあり秋月風夏の話ありきのネームを見せたことで自身が今でも秋月風夏の死を完全に乗り越えておらず、精神的に落ち込んで心を閉ざしていた頃の自分[注 17]に引き戻されるのではないかと恐れていたことを明かしていた。
秋月 風夏(あきつき ふうか)
前作のヒロインにして、大和と涼風の長女。故人享年16。
本編では翼が『Blue Wells物語』を執筆するにあたり、モデルとして取り上げられることになったが、そのことで不和が生じた。
一方で当の本人は完全に成仏していないのか幽霊として登場し、道に迷っている龍之介を陰ながらTWINKLING STARに導いたり、第6巻の描き下ろし漫画では優と碧井風夏のセックスを覗き見している。
碧井 風夏(あおい ふうか)
前作のもう1人のヒロイン。第45話より登場。本編では21歳。「Blue Wells」のボーカル兼ギター。
秋月風夏の死後、その原因が「自身の父親による運転」であるため、周囲から気を使われているが、碧井自身は自分が優たちとバンドを組んで活動していけるのは秋月風夏のおかげであるとして、もっと多くの人たちに知ってほしいと漫画化することを望んでいる。
天谷 早織(あまや さおり)
天谷栞の姉であり、芸能事務所『有限会社 TWINKLING STAR』の代表取締役社長。第45話より登場[注 18]。本編では48歳[注 19]
「Blue Wells」を漫画化するにあたり別冊ではなく、発行部数が最も多い週刊連載という条件を突きつけている。
西辺 誠(にしべ まこと)
伝説のロックバンド『HEDGEHOGS』の創設者。
第2話からモブキャラとしてたびたび登場しており[7][注 20]、第45話でようやく龍之介と絡んだ。その際、龍之介は「少年誌でヒットしそうな実録作品のモデル(若い著名人)」を探していたら、バーで都合よく飲んでいた龍之介に絡んだものの、まるで相手にされなかった。
ちなみに、後日真相を知った龍之介はすっかり青ざめてしまった。

劇中劇[編集]

小鳥遊翼[編集]

ラブレター
翼のデビュー作。恋愛を題材にした学園漫画
龍之介が立ち上げた最初の連載作品。読み切りの読者アンケートは11位だったものの、29歳以下の読者層から評価を得て連載決定。しかし、編集長交代の憂き目に遭って連載中止に追い込まれる。そんな中、翼が起死回生のためSNSに拡散したところ、思いのほか好評で龍之介の交渉も相まり、最終的にショート漫画という形で連載スタート。
下記「Blue Wells物語」の短期集中連載に伴い、現在は休載中。
御島明日香物語
読み切りのエッセイ漫画。全30ページ。
前々作『君のいる町』のサブヒロイン・御島明日香を題材に取り上げ、主人公・桐島青大との出会いから別れまでを描いている。マガジン編集部で作家を募集していたところ、ちょうどストーリー漫画を描きたがっていた翼が選ばれる。
読者アンケートでは、非常に僅差ながら1位を獲得している。
Blue Wells物語
翼にとって初のストーリー漫画。
前作『風夏』のロックバンド「Blue Wells」を題材に取り上げている。前身「The fallen moon」の創設メンバー・秋月風夏との死別、その後に主催した「BLUE SUMMER」フェスが描かれている。

島風奈佳[編集]

灼熱の鬼神
奈佳のデビュー作。掲載誌は月刊少年シリウス。連載期間は約2年半。全6巻。累計発行部数は約100万部。
KING'S KNIGHT
奈佳の代表作。ファンタジー系のバトル漫画
敷島の軽率により一時休載するが、後に連載復活を果たす。

天谷栞[編集]

LOVEスマッシュ!!
栞のデビュー作。テニスを題材にしたスポーツ漫画。連載期間は約3か月。全2巻。
霧隠さんは忍ばない!
栞の代表作。女忍者を題材にしたお色気漫画。連載期間は約6年。累計発行部数は約500万部。
龍之介が携わった最初の連載作品。作中に登場するお色気ポーズは、翼や柚希[注 21]がモデルになっている。
バリうま食堂桐島!!
栞の新作。心機一転を図ったグルメ漫画
前々作『君のいる町』の主人公・桐島青大がモデル。連載当初から読者アンケートで下位に沈むなど、悪戦苦闘を強いられている。

桂木マサト[編集]

トラベリング
桂木の打ち切り作品。バスケットボールを題材にしたスポコン漫画
第1話で龍之介の採用きっかけになる。
タッチアップ
桂木の代表作。高校野球を題材にしたスポコン漫画。累計発行部数は約9000万部。

春日清辰[編集]

シャイニング・ウィザード
春日の代表作。累計発行部数は約8500万部。
WILD HUNTERS
春日の新作。ファンタジー系のバトル漫画。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 前作および前々作では、ごく一部のキャラクターを覗き、脇役ないしはモブキャラ扱いだった。しかし、本作では『涼風』以降の主人公ヒロインが勢揃いで登場し、いずれもストーリーの軸に絡んできている。
  2. ^ その一環として、「主人公とヒロインが早い段階で肉体関係を結ぶ」などの事例が挙げられる。
  3. ^ 栞のみ4話から25話までサブ担当。
  4. ^ 当初、編集者の常識であるアオリすら知らなかった。
  5. ^ 代表的な例としては「持ち込みに訪れた翼を引き当て、運命的な再会を果たす」、「同じく持ち込みに訪れた京極を応対し、『Blue Wells物語』の連載を勝ち取る」などが挙げられる。
  6. ^ 編集者は決して作家に手を出してはいけない」「手を出した場合、作品は間違いなく劣化する」などの注意喚起。
  7. ^ a b その後、プライベートでは「翼」「龍くん」と呼び合うようになった。
  8. ^ 「月刊少年シリウス編集長」という設定は『週刊少年マガジン』及び『マガジンポケット』掲載時のみでコミックス第2巻では「月刊誌の編集長」と修正されている。
  9. ^ 敷島が配属されるまでは紅一点だった。
  10. ^ その他、スクリーントーン代を減らすなどの経済的な理由。
  11. ^ 眼鏡を着用するのは、作画もしくは閲覧時のみ。
  12. ^ 回想シーンによると、本編開始の約5年前までは『君のいる町』と同じ容貌だった。
  13. ^ ちなみに、このタグ・ホイヤーは後に龍之介へ譲渡された。
  14. ^ アシスタント曰く「金髪にリーゼントのクソヤンキーで、目が合った奴は全員殴り倒すようなイカれた人」とのこと。
  15. ^ 龍之介は「京極薫」という名前は知ってはいたが、顔までは知らなかった。
  16. ^ この行為が、後に龍之介と翼が結ばれる一端になった。
  17. ^ 『風夏』第5巻 37話~46話参照。
  18. ^ モブキャラとしては、第8話から登場している。
  19. ^ 『風夏』本編では触れられなかったものの、本作で判明する。
  20. ^ 『風夏』本編ではイギリス在住であったが、その後いつ帰国したのかは描かれていない。
  21. ^ 第1巻の描き下ろし漫画により判明。

出典[編集]

  1. ^ “瀬尾公治が実体験を元にマンガ編集者を描く「ヒットマン」、週マガで連載開始”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年6月20日). https://natalie.mu/comic/news/287409 2018年10月17日閲覧。 
  2. ^ 瀬尾公治2018年7月18日のツイート2018年12月17日閲覧。
  3. ^ 小冊子という名の薄い本(公式) 漫画「ヒットマン」特装版で“全キャラを全裸で描き直した第1話”が付録に ねとらぼ 2019年09月10日 2019年10月10日 閲覧
  4. ^ マガジン漫画、前代未聞の第1話を全裸に描き換えた“袋とじ”掲載 編集部舞台の漫画『ヒットマン』 2019年 ORICON NEWS アニメ&ゲームス 2019年9月11日 2019年10月10日 閲覧
  5. ^ 瀬尾公治「ヒットマン」キャラが裸の“全裸版”が週マガ袋とじに、吉河美希の読切も コミックナタリー 2019年9月11日 2019年10月10日 閲覧
  6. ^ 『涼風』『風夏』の瀬尾公治氏の新連載『ヒットマン』開始 舞台は『週刊少年マガジン』 ORICON NEWS 2018年6月20日 2018年8月26日閲覧
  7. ^ a b c ラブコメ王・瀬尾公治先生が描く少年漫画編集部の熱い現場が舞台の『ヒットマン』3ページ目 電子書籍ランキング.com 2018年10月29日 2018年12月20日閲覧
  8. ^ マガジン:「ヒットマン」全員全裸の笑える袋とじが話題 ギリギリ攻めて新境地 MANTAN WEB 2019年10月5日 2019年10月12日 閲覧
  9. ^ Twitter ナカタ(週刊少年マガジン編集部) @wm_nakata 2019年10月5日
  10. ^ 「担当は剣埼龍之介が担当すること」「担当編集は漫画の内容に一切口出ししないこと」という2点。
  11. ^ 『ヒットマン(1)』(瀬尾 公治)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2018年10月17日閲覧。
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  17. ^ 『ヒットマン(6)』(瀬尾 公治)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年10月17日閲覧。
  18. ^ 『ヒットマン(6)特装版』(瀬尾 公治)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年10月17日閲覧。

外部リンク[編集]