ジョンジョ・シェルヴェイ

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ジョンジョ・シェルヴェイ
ニューカッスル・ユナイテッドでのシェルヴェイ(2018年)
名前
ラテン文字 Jonjo Shelvey
基本情報
国籍 イングランドの旗 イングランド
生年月日 (1992-02-27) 1992年2月27日(32歳)
出身地 ロムフォード英語版
身長 183cm
体重 73kg
選手情報
在籍チーム トルコの旗 チャイクル・リゼスポル
ポジション MF
背番号 6
利き足 右足
ユース
2001-2002 イングランドの旗 アーセナル
2002-2004 イングランドの旗 ウェストハム・ユナイテッド
2004-2008 イングランドの旗 チャールトン・アスレティック
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2008-2010 イングランドの旗 チャールトン・アスレティック 42 (7)
2010-2013 イングランドの旗 リヴァプール 47 (2)
2011 イングランドの旗 ブラックプール (loan) 10 (6)
2013-2016 ウェールズの旗 スウォンジー・シティ 79 (10)
2016-2023 イングランドの旗 ニューカッスル・ユナイテッド 186 (16)
2023- イングランドの旗 ノッティンガム・フォレスト 8 (0)
2023- トルコの旗 チャイクル・リゼスポル (loan) 10 (1)
代表歴
2007-2008  イングランド U-16 6 (3)
2008-2009  イングランド U-17 7 (1)
2009-2010  イングランド U-19 4 (3)
2011-2013  イングランド U-21 13 (4)
2012-2015 イングランドの旗 イングランド 6 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年12月12日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ジョンジョ・シェルヴェイ(Jonjo Shelvey [ˈɒn ˈʃɛlvi], 1992年2月27日 - )は、イングランドロムフォード英語版出身のサッカー選手スュペル・リグチャイクル・リゼスポル所属。元イングランド代表。ポジションはミッドフィールダー

経歴[編集]

クラブ[編集]

チャールトン・アスレティック[編集]

アーセナルウェストハム・ユナイテッドの下部組織を経てチャールトン・アスレティックの下部組織と契約[1]したシェルヴェイは、2007-08シーズンにアンダー18チームでカップ戦含めて23試合14得点を記録する活躍を見せると、2008年4月26日にフットボールリーグ・チャンピオンシップバーンズリー戦(3-0)でトップチーム初出場を飾り、ポール・コンチェスキーの持つクラブ最年少出場記録(16歳97日)を16歳59日に更新した[2][3]。さらに、2009年1月3日にFAカップノリッジ・シティ戦で前半20分に初得点を挙げたことでピーター・リーヴス(Peter Reeves)の持つクラブ最年少得点記録(17歳100日)を16歳310日に更新した[4]。偶然にもリーヴスの記録は43年前の1966年5月にノリッジ戦でのものだった。

その才能からプレミアリーグの複数クラブが関心を寄せる中、17歳の誕生日である2009年2月27日にチャールトン・アスレティックと2年半の契約でプロ契約を締結[5]し、4月1日のサウサンプトン戦(3-2)でリーグ初得点を記録[6]。9月5日に契約を1年延長した[7]

リヴァプール[編集]

2010年4月28日に移籍金170万ポンドリヴァプールと5月10日からの加入で契約[8]し、9月22日にアンフィールドでのフットボールリーグカップノーサンプトン・タウン戦(2-2、PK戦2-4)で途中出場から初出場を飾った[9]。2010年10月21日にUEFAヨーロッパリーグナポリ戦(0-0)で初先発フル出場を果たし[10]、10月24日のブラックバーン・ローヴァーズ戦(2-1)で78分からリーグ戦初出場をした。

2010-11シーズンは出場15試合全部で途中出場ながらも出場機会を得ていたものの、2011-12シーズンは出番が訪れなかったため、2011年9月29日に2部のブラックプールへ期限付き移籍[11]をし、翌日にブルームフィールド・ロードでのブリストル・シティ(5-0)戦で初出場を飾る[12]。11月3日にアウェイのリーズ・ユナイテッド戦でプロになってから初のハットトリックを達成した[13]

ブラックプールには2011年末までの滞在の予定だったが、ルーカス・レイヴァの長期離脱やスティーヴン・ジェラードの負傷により11月30日にリヴァプール復帰が決定[14]し、翌週末のアストン・ヴィラ戦にプレミアリーグの舞台で初先発出場を飾り[15]、2012年1月6日にアンフィールドでのオールダム・アスレティックとのFAカップ3回戦(5-1)でリヴァプールでの初得点を挙げた[16]。その後、あまり出場機会を得られていない状況から2月に2部のミドルズブラへの期限付き移籍の話が持ち上がった[17]が、シーズン終了まで滞在することとなり、5月8日のチェルシー戦(4-1)で30ヤードからプレミアリーグ初得点を記録した[18]

2012年7月10日にリヴァプールと長期契約を締結[19]し、大きな期待を寄せられたシェルヴェイは、9月20日にUEFAヨーロッパリーグヤングボーイズ戦(5-3)で途中出場から2得点を挙げて早速期待に応えるべく活躍を見せた[20]。3日後のマンチェスター・ユナイテッド戦(1-2)でジョニー・エヴァンズに対する危険なタックルにより前半で1発退場をしたことで、チームの敗因の1つとなる[21]場面も見られたが、10月4日にUEFAヨーロッパリーグのウディネーゼ[22]、11月22日のヤング・ボーイズ戦で得点を重ね[23]、12月10日にウェストハム・ユナイテッドとのリーグ戦ではルイス・スアレスの不在により不慣れな前線に起用されると、得点こそ挙げられなかったものの、得点に絡む活躍を見せ、試合後にブレンダン・ロジャーズ監督から絶賛された[24]

スウォンジー・シティ[編集]

2012-13シーズンは所々で活躍を見せていたが、ジェラードとの定位置争いにより出場機会が限られており[25]、そのために多くの出場機会を望んだことで2013年7月3日に移籍金500万ポンドでスウォンジー・シティと4年契約を締結した[26][27]。9月16日の古巣リヴァプール戦(2-2)で移籍後初得点を挙げ、ミチュの得点をアシスト提供する一方、自身のパスを2度も奪われてダニエル・スタリッジビクター・モーゼスに得点を許してしまった[28]

2015年7月8日、スウォンジー・シティと新たに4年契約を結んだことをクラブの公式ツイッターで発表した[29]

ニューカッスル・ユナイテッド[編集]

2016年1月12日、ニューカッスル・ユナイテッドへの移籍が発表された[30]。契約期間は5年半[30]。4日後のウェストハム・ユナイテッド戦でデビューした。

2016-17シーズンは8月27日のブライトン&ホーヴ・アルビオン戦で移籍後初得点を挙げた。12月に、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズロマン・サイスに対する人種差別発言で5試合の出場停止処分と10万ポンドの罰金処分を受ける[31]。同シーズンは47試合に出場し、チームのプレミアリーグ復帰を助けた。

2017-18シーズンは背番号を12番から8番に変更した。8月13日のトッテナム・ホットスパーとの開幕戦では先発出場をするも、後半立ち上がりにデレ・アリを踏みつけたことで一発退場を受けた[32]

代表[編集]

2007年にU-16代表の主将として参加したヴィクトリー・シールド英語版で3試合3得点を挙げ[33]、翌年のモンテギュー国際大会では全4試合に出場して優勝に貢献した[34]。2008年10月のU-17エストニア戦(7-0)でU-17代表初出場・初得点を記録している[35]

2010年9月のU-19スロバキア戦でU-19代表の主将として初出場を飾り、フリーキックにより初得点を記録[36]。また、同カテゴリーでは2得点を挙げている。2011年9月にUEFA U-21欧州選手権2013予選のU-21アゼルバイジャン戦(6-0)で初出場・初得点を記録し、同試合の最優秀選手に選出された[37]

イングランドの各世代別代表をプレーしていながらも、祖父母にアイルランド人スコットランド人を持つため、アイルランド共和国代表ジョバンニ・トラパットーニ監督とスコットランド代表クレイグ・レヴェインから接触があった[38][39]。しかし、2012年10月8日に負傷したフランク・ランパードの代役として2014 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選サンマリノ戦とポーランド戦に向け、ロイ・ホジソン監督の下でイングランドA代表に初招集され[40]、10月12日のサンマリノ戦(5-0)でマイケル・キャリックに代わり後半から初出場を飾った[41]

私生活[編集]

若手ながらスキンヘッドと年齢に見合わない風貌の持ち主であるが、これは彼が幼少期に発症した汎発性脱毛症の影響である[42]。2013年8月にシェルヴェイと婚約者で元S Club 8のデイジー・エヴァンス (Daisy Evans) は、2014年初旬に子供が誕生する予定と発表した[43]

個人成績[編集]

代表での成績[編集]

出典[44]


イングランド代表国際Aマッチ
出場得点
2012 1 0
2013 0 0
2014 0 0
2015 5 0
通算 6 0

タイトル[編集]

クラブ[編集]

ニューカッスル・ユナイテッド

脚注[編集]

  1. ^ "Shelvey hopes to copy pal Jack"
  2. ^ "Charlton Athletic FC Youth Academy" cafc.co.uk
  3. ^ "Pardew hails Shelvey's potential"
  4. ^ "Who is Jonjo Shelvey? Top five facts"
  5. ^ "Shelvey signs Charlton contract"
  6. ^ "Southampton 2-3 Charlton" BBCスポーツ
  7. ^ "Shelvey signs new Charlton deal"
  8. ^ "リヴァプールが期待の18歳を獲得"
  9. ^ "Liverpool 2 - 2 Northampton" BBCスポーツ
  10. ^ "Napoli 0 – 0 Liverpool" BBCスポーツ
  11. ^ "Seasiders land Shelvey"
  12. ^ "Blackpool 5 – 0 Bristol City" BBCスポーツ
  13. ^ "Leeds 0–5 Blackpool" BBCスポーツ
  14. ^ "Jonjo Shelvey Returns to Liverpool With Lucas Facing Injury Layoff"
  15. ^ "Shelvey: Dalglish has saved my Kop career"
  16. ^ "Liverpool 5 Oldham Athletic 1: match report" デイリー・テレグラフ
  17. ^ "シェルベイがミドルスブラへとレンタル移籍へ"
  18. ^ "Liverpool 4–1 Chelsea" BBCスポーツ
  19. ^ "リヴァプール、シェルベイと契約延長"
  20. ^ "シェルビーの2発でリバプールが逆転勝利"
  21. ^ "シェルベイ退場を確信するファギー"
  22. ^ "ウディネーゼ、アンフィールドで逆転勝利"
  23. ^ "ヤングボーイズ、土壇場の同点弾で望みつなぐ"
  24. ^ "シェルベイの活躍を絶賛するロジャース"
  25. ^ "シェルベイ:「出場機会を求めてリヴァプールを離れた」"
  26. ^ Jonjo joins Swans”. Swansea City AFC (2013年7月3日). 2013年7月4日閲覧。
  27. ^ "リヴァプール、シェルベイがスウォンジーへ"
  28. ^ "シェルベイ劇場でリヴァプールの連勝がストップ"
  29. ^ スウォンジーがシェルヴェイと契約延長超ワールドサッカー 2015年7月8日
  30. ^ a b Newcastle Sign Shelvey”. Newcastle United F.C. (2016年1月12日). 2010年10月15日閲覧。
  31. ^ 人種差別行為でシェルヴェイの5試合出場停止が確定…ニューカッスルは処分に上訴せず”. Goal.com (2016年12月23日). 2019年11月1日閲覧。
  32. ^ デレ・アリ&デイビス弾でスパーズが快勝スタート! 昨季2部王者ニューカッスルはシェルヴェイ愚行退場響く…《プレミアリーグ》”. 超ワールドサッカー (2017年8月13日). 2019年11月1日閲覧。
  33. ^ "Seventh Heaven for Lions"
  34. ^ "Lions win French tournament"
  35. ^ "Lions Hit Seven"
  36. ^ "Liverpool lads fire Lions to victory"
  37. ^ "ヘンダーソン、シェルベイの活躍を称える"
  38. ^ "Shelvey spurns Ireland despite promise of cap O'Shea happy at Blues"
  39. ^ "Craig Levein wants Liverpool starlet to switch to Scotland"
  40. ^ "イングランド、シェルベイ&バートランドを招集"
  41. ^ "England 5 - 0 San Marino" BBCスポーツ
  42. ^ "Jonjo Shelvey: 'Growing up it was rough, people were getting stabbed'"
  43. ^ "Baby joy for Swansea City midfielder Jonjo Shelvey"
  44. ^ Shelvey, Jonjo”. National Football Teams. 2010年10月15日閲覧。

外部リンク[編集]