イボ・カロビッチ

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イボ・カロビッチ Tennis pictogram.svg
Ivo Karlovic Davis Cup 06032011 1p.jpg
イボ・カロビッチ
基本情報
ラテン文字名 Ivo Karlović
国籍 クロアチアの旗 クロアチア
出身地 同・ザグレブ
生年月日 (1979-02-28) 1979年2月28日(38歳)
身長 211cm
体重 104kg
利き手
バックハンド 片手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2000年
ツアー通算 10勝
シングルス 8勝
ダブルス 2勝
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2010)
全仏 3回戦(2014・16)
全英 ベスト8(2009)
全米 4回戦(2016)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト4(2010)
全仏 2回戦(2004・11)
全英 3回戦(2005)
全米 2回戦(2004・07・11)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 14位(2008年8月18日)
ダブルス 44位(2006年4月10日)
2017年8月9日現在

イボ・カロビッチIvo Karlović, 1979年2月28日 - )は、クロアチアザグレブ出身の男子プロテニス選手。カルロビッチとも表記される。自己最高ランキングはシングルス14位、ダブルス44位。これまでにATPツアーでシングルス8勝、ダブルス2勝を挙げている。2017年6月現在、ATPワールドツアー歴代2位の年長優勝記録保持者である(37歳5か月)[1]

男子プロテニス界で最も大柄な身長211cm、体重104kgの体格から繰り出す強烈なサーブを持ち味とし、通算サービスエース数歴代1位記録を保持する。

選手経歴[編集]

カロビッチは父親が気象予報士、母親は農業従事者という家庭に生まれ、6歳からテニスを始めた。2000年にプロ入り。転向後はしばらく下積み生活が続いたが、4大大会初出場となった2003年ウィンブルドンで一躍世界の注目を集めた。当時世界ランキング203位の予選勝者だったカロビッチは、第1シードの前年度優勝者レイトン・ヒューイットを1-6, 7-6(5), 6-3, 6-4のスコアで倒した。ウィンブルドン選手権の歴史において、男子シングルス前年度優勝者が1回戦敗退を喫したのは、1967年マニュエル・サンタナ以来36年ぶり2人目の出来事だった。カロビッチはこの大会で、マックス・ミルヌイとの3回戦まで進出した。この後全米オープンでも予選を勝ち上がり、チャン・シャルケンとの3回戦まで勝ち進む。年初に217位だった彼の世界ランキングは、年末には72位と大幅に上昇した。

2004年ウィンブルドンで2年連続の活躍を見せ、ロジャー・フェデラーとの4回戦まで勝ち上がった。それからアテネ五輪にもクロアチア代表選手として初出場し、シングルス3回戦でカルロス・モヤに敗れた。2006年全豪オープン男子ダブルスでヤン・ヘルニチと組んでベスト8に入り、2月末の全米国際インドアテニス選手権クリス・ハガードと組んで男子ツアーダブルス初優勝を果たしている。

ウィンブルドン1回戦でヒューイットを破ってから4年後、2007年に男子ツアーのシングルスで以下の通り、年間3勝を獲得した。

2008年にはノッティンガム・オープンで2連覇を達成する。2008年8月18日付で、彼はシングルス自己最高ランキング「14位」を記録した。

2003年の衝撃的なデビューの後、彼はウィンブルドンで2005年-2008年まで4年連続の1回戦敗退にとどまっていたが、2009年ウィンブルドンにて、久々に芝コートの大舞台で活躍を見せ、初の準々決勝に進出した。準々決勝では、5年前の4回戦と同じフェデラーと対戦し、3-6, 5-7, 6-7(3)のストレートで敗れた。デビスカップ2009準決勝チェコ戦のラデク・ステパネク戦で78本のサービスエースを決め、1試合のサービスエース数歴代最多を更新した(この記録は2010年ウィンブルドン選手権ジョン・イズナーニコラ・マユの史上最長試合でイズナーが113本で更新。マユも103本決め、カロビッチの記録は歴代3位となった)。

2011年3月5日、デビスカップ2011・ワールドグループ1回戦クロアチアドイツのダブルスで歴代最速サーブとなる251km/hを記録した[2]。この記録は2012年5月に263km/hを出したサム・グロス英語版に更新されている。

2012年2月のデビスカップ20121回戦ではビーンズドーム日本と対戦した。カロビッチは錦織圭を6-4, 6-4, 6-3、添田豪を7-6, 6-1, 6-4で破り、ダブルスも制して3勝を挙げ日本に勝利した[3]

2013年春にはウィルス性髄膜炎でツアーの離脱を余儀なくされランキングは100位以下に低下してしまったが、7月のコロンビア・オープンで決勝に進出しアレハンドロ・ファジャを6–3, 7–6(4)で破り5年ぶりのツアー5勝目を挙げた。

2014年シーズンはサービスエース数1185本、ファーストサービスポイント率84%でツアー1位を記録。サービスゲーム勝率93%、ブレークポイントセーブ率72%は2位にランクインした。

2015年1月カタール・エクソンモービル・オープン1回戦にて通算サービスエース数9000本を達成。ゴラン・イワニセビッチアンディ・ロディックに次ぐ史上3人目の記録[4]。また準々決勝で世界ランク1位のノバク・ジョコビッチを6-7(2), 7-6(6), 6-4で勝利した。2月のデルレイビーチ・オープンドナルド・ヤングを6-3, 6-3で勝利し優勝。35歳11ヵ月での優勝は大会最年長で1989年のジミー・コナーズ(37歳1ヶ月)以来のATPツアー年長記録。[5]

6月、ゲリー・ウェバー・オープン準々決勝対トマーシュ・ベルディハ戦にてサービスエースを45本決め、3セットマッチの男子シングルス最多サービスエース数の新記録を更新した。[6]

10月、チャイナ・オープン2回戦対パブロ・クエバス戦にてサービスエースを26本決め、キャリア通算でのサービスエースを10247本とし、ゴラン・イワニセビッチの持つ記録を更新して歴代でのキャリア通算サービスエース数で1位となった[7]

2016年7月のテニス殿堂選手権では、決勝でジル・ミュラーを6-7(2), 7-6(7), 7-6(12)の接戦を制し、優勝。この優勝は37歳4か月の優勝で、ATPワールドツアーマーティ・リーセンに次ぐ歴代2位の年長優勝記録となった[1]。翌週のシティ・オープンでは500シリーズの決勝に初めて進出するが、ガエル・モンフィスに7-5, 6-7(6), 4-6で敗れた。

2017年全豪オープンの1回戦ではオラシオ・セバジョスと6-7(6), 3-6, 7-5, 6-2, 22-20の5時間14分の試合でサービスエースを75本決め、歴代4位の記録を作った[8]

サーブ記録[編集]

現役男子プロの中でも群を抜くビッグサーバーとして知られるカロビッチだが、他にもサーブにまつわる様々な記録を残している。

ATPツアー決勝進出結果[編集]

シングルス: 18回 (8勝10敗)[編集]

大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-0)
ATPワールドツアー・500シリーズ (0-1)
ATPワールドツアー・250シリーズ (8–9)
サーフェス別タイトル
ハード (4–5)
クレー (1–1)
芝 (3–4)
カーペット (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2005年6月23日 イギリスの旗 ロンドン アメリカ合衆国の旗 アンディ・ロディック 6–7(7), 6–7(4)
準優勝 2. 2007年2月18日 アメリカ合衆国の旗 サンノゼ ハード イギリスの旗 アンディ・マリー 7–6(3), 4–6, 6–7(2)
優勝 1. 2007年4月9日 アメリカ合衆国の旗 ヒューストン クレー アルゼンチンの旗 マリアノ・サバレタ 6–4, 6–1
優勝 2. 2007年6月23日 イギリスの旗 ノッティンガム フランスの旗 アルノー・クレマン 5–7, 6–4, 7–5
優勝 3. 2007年10月14日 スウェーデンの旗 ストックホルム ハード (室内) スウェーデンの旗 トーマス・ヨハンソン 6–3, 3–6, 6–1
優勝 4. 2008年6月24日 イギリスの旗 ノッティンガム スペインの旗 フェルナンド・ベルダスコ 7–5, 6–7(4), 7–6(8)
準優勝 3. 2010年2月28日 アメリカ合衆国の旗 デルレイビーチ ハード ラトビアの旗 エルネスツ・グルビス 2–6, 3–6
優勝 5. 2013年7月21日 コロンビアの旗 ボゴタ ハード コロンビアの旗 アレハンドロ・ファジャ 6–3, 7–6(4)
準優勝 4. 2014年2月16日 アメリカ合衆国の旗 メンフィス ハード (室内) 日本の旗 錦織圭 4–6, 6–7(0)
準優勝 5. 2014年5月24日 ドイツの旗 デュッセルドルフ クレー ドイツの旗 フィリップ・コールシュライバー 2–6, 6–7(4)
準優勝 6. 2014年7月13日 アメリカ合衆国の旗 ニューポート オーストラリアの旗 レイトン・ヒューイット 3–6, 7–6(4), 6–7(3)
準優勝 7. 2014年7月20日 コロンビアの旗 ボゴタ ハード オーストラリアの旗 バーナード・トミック 6–7(5), 6–3, 6–7(4)
優勝 6. 2015年2月16日 アメリカ合衆国の旗 デルレイビーチ ハード アメリカ合衆国の旗 ドナルド・ヤング 6–3, 6–3
準優勝 8. 2015年7月19日 アメリカ合衆国の旗 ニューポート アメリカ合衆国の旗 ラジーブ・ラム 6–7(5), 7–5, 6–7(2)
優勝 7. 2016年7月17日 アメリカ合衆国の旗 ニューポート ルクセンブルクの旗 ジル・ミュラー 6-7(2), 7-6(5),7-6(12)
準優勝 9. 2016年7月24日 アメリカ合衆国の旗 ワシントン ハード フランスの旗 ガエル・モンフィス 7-5, 6-7(6), 4-6
優勝 8. 2016年8月13日 メキシコの旗 ロス・カボス ハード スペインの旗 フェリシアーノ・ロペス 7-6(5), 6-2
準優勝 10. 2017年6月18日 オランダの旗 スヘルトーヘンボス ルクセンブルクの旗 ジレ・ミュラー 6–7(5), 6–7(4)

ダブルス: 3回 (2勝1敗)[編集]

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2006年2月27日 アメリカ合衆国の旗 メンフィス ハード
(室内)
南アフリカ共和国の旗 クリス・ハガード アメリカ合衆国の旗 ジェームズ・ブレーク
アメリカ合衆国の旗 マーディ・フィッシュ
0–6, 7–5, [10–5]
準優勝 1. 2007年7月30日 アメリカ合衆国の旗 インディアナポリス ハード ロシアの旗 ティムラズ・ガバシュビリ アメリカ合衆国の旗 トラビス・パロット
アルゼンチンの旗 フアン・マルティン・デル・ポトロ
6–3, 2–6, [6–10]
優勝 2. 2015年6月14日 オランダの旗 スヘルトーヘンボス ポーランドの旗 ルカシュ・クボット フランスの旗 ニコラ・マユ
フランスの旗 ピエール=ユーグ・エルベール
6–2, 7–6(11)

4大大会シングルス成績[編集]

略語の説明
W  F  SF QF #R RR Q# LQ A WG Z# PO SF-B S G NMS NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加
WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, SF-B=オリンピック銅メダル, S=オリンピック銀メダル, G=オリンピック金メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.

大会 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 通算成績
全豪オープン A LQ A A 2R 1R 1R 1R 3R 2R 4R 1R 3R 1R 1R 2R 1R 3R 12–14
全仏オープン A A LQ LQ 1R 1R 2R 2R 1R 1R A 1R 1R A 3R 1R 3R 2R 7–12
ウィンブルドン LQ LQ LQ 3R 4R 1R 1R 1R 1R QF A 2R 2R A 1R 4R 2R 1R 15–13
全米オープン LQ LQ LQ 3R 1R 2R 1R 1R 3R 1R A 3R 1R 2R 2R 2R 4R 13–13

脚注[編集]

外部リンク[編集]