ドナルド・ヤング
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![]() 2017年ウィンブルドン選手権でのドナルド・ヤング | ||||
基本情報 | ||||
フルネーム | Donald Oliver Young, Jr. | |||
国籍 |
![]() | |||
出身地 |
同・イリノイ州 シカゴ | |||
生年月日 | 1989年7月23日(33歳) | |||
身長 | 183cm | |||
体重 | 79kg | |||
利き手 | 左 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2007年 | |||
ツアー通算 | 0勝 | |||
シングルス | 0勝 | |||
ダブルス | 0勝 | |||
生涯獲得賞金 | 4,673,047 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 3回戦(2014) | |||
全仏 | 3回戦(2014) | |||
全英 | 2回戦(2016・17) | |||
全米 | 4回戦(2011・15) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 3回戦(2017) | |||
全仏 | 準優勝(2017) | |||
全英 | 2回戦(2014) | |||
全米 | 3回戦(2015) | |||
4大大会最高成績・混合ダブルス | ||||
全米 | ベスト4(2014) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 38位(2012年2月27日) | |||
ダブルス | 43位(2017年8月14日) | |||
2022年8月15日現在 |
ドナルド・オリバー・ヤング・ジュニア(Donald Oliver Young, Jr., 1989年7月23日 - )は、アメリカ・イリノイ州シカゴ出身の男子プロテニス選手。身長183cm、体重79kg。左利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。ATPツアーでシングルス・ダブルスともにまだ優勝はない(準優勝はある)。自己最高ランキングはシングルス38位、ダブルス43位。
選手経歴[編集]
ジュニア時代[編集]
2003年、オレンジボウル16歳以下の部でアメリカ人として1986年ジム・クーリエ以来となる優勝を果たす。2005年ジュニア世界ランキング1位。2005年ジュニア全豪を当時の大会最年少記録で優勝。2005年最終ランキングで最年少記録となる16歳5ヶ月での1位獲得。アフリカ系アメリカ人男子初の世界ランキング1位で、アメリカ人男子が全豪優勝・1位を獲得したのは2000年のアンディ・ロディック以来。
大会 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | ||||
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ジュニアグランドスラム | |||||||||
全豪オープン | A | A | W | A | A | ||||
全仏オープン | A | 2R | 2R | 3R | A | ||||
ウィンブルドン | A | 2R | SF | 3R | W | ||||
全米オープン | Q1 | 1R | QF | SF | A |
2007年 トップ100入り[編集]
年間最終ランキングは100位。
2008年 トップ75入り[編集]
年間最終ランキングは138位。
2009年 チャレンジャー3勝目[編集]
年間最終ランキングは194位。
2010年 チャレンジャー4勝目[編集]
年間最終ランキングは127位。
2011年 全米4回戦進出 トップ40入り[編集]
全豪オープンではマリン・チリッチに初戦敗退。その後のBNPパリバ・オープンでは当時世界ランキング4位のアンディ・マリーをストレートで破る番狂わせを起こした。4月のタラハシー・チャレンジャーではATPチャレンジャーツアー通算5勝目を挙げた。
8月のシティ・オープンではATPツアー・500シリーズで初のベスト4入りを果たす。全米オープンでは1回戦でルカシュ・ラツコを下して、2回戦では当時世界ランキング14位のスタニスラス・ワウリンカを4時間21分のフルセットの末に破り、3回戦ではフアン・イグナシオ・チェラをストレートで破り、グランドスラム初の4回戦進出を果たした。4回戦では雨で中断を挟む中、アンディ・マリーに敗れた。
10月初旬のタイ・オープンでは当時世界ランキング14位のガエル・モンフィスを破り、ATPツアー決勝進出。決勝ではマリーに敗れて準優勝。今季の活躍により、年間最終ランキングは39位となり、トップ40入りでシーズン終了を果たした。
2012年 ロンドン五輪初出場[編集]
昨年のウィンストン・セーラム・オープンでレオナルド・マイエルを破って勝利がなく、17試合連敗をして、長期的な不調となった。
2012年ロンドンオリンピックではアメリカ合衆国代表としてオリンピック初出場を果たす。全米オープンでは1回戦でロジャー・フェデラーに敗れた。年間最終ランキングは190位。
2013年 チャレンジャー8勝目[編集]
全豪オープンとウィンブルドン選手権では予選突破できず、本戦出場は叶わなかったが、全米オープンでは本戦出場を果たして、マルティン・クリザンを下して、初戦突破を果たす。
4月のレオン・チャレンジャー、9月のナパ・チャレンジャー、10月のサクラメント・チャレンジャーでATPチャレンジャーツアーで3勝を挙げて、チャレンジャーツアー通算8勝目を挙げた。年間最終ランキングは96位。
2014年 グランドスラム3回戦進出[編集]
全豪オープンではワイルドカードを取得して、本戦3回戦進出を果たす。その結果世界ランキング79位までランキング上昇。デビスカップにはアメリカ合衆国代表として初出場を果たす。イギリス戦でアンディ・マリーに敗れた。
全仏オープンでも3回戦進出。3回戦でギリェルモ・ガルシア=ロペスにフルセットの末に敗れた。シティ・オープンではミロシュ・ラオニッチに敗れたが、ATPツアー・500シリーズでベスト4入り。年間最終ランキングは54位。
2015年 グランドスラム4回戦進出[編集]
デルレイビーチ・オープンでは2011年以来のツアー決勝進出。決勝でイボ・カルロビッチに敗れて準優勝。3月のデビスカップではイギリスのアンディ・マリーに敗れた。その後のマイアミ・オープンでもマリーに連敗した。
全米オープンでは3回戦で当時世界ランキング22位のビクトル・トロイツキをフルセットで下して、2011年以来の4回戦進出を果たす。4回戦では第5シードのスタン・ワウリンカに敗れたが、自身2度目のグランドスラム4回戦進出を記録した。年間最終ランキングは48位。
2016年 ツアーベスト4[編集]
ハレ・オープンでベスト4入りをする。準決勝でジル・ミュラーに3-6, 4-6で敗れた。2016年シーズンではこのベスト4入りが最高戦績だった。年間最終ランキングは88位。
2017年 全仏ダブルス準優勝[編集]
デルレイビーチ・オープンとメンフィス・オープンではベスト4入り。そしてBNPパリバ・オープンとマイアミ・オープンではATPマスターズ1000ベスト16入りを果たし、世界ランキング42位まで上昇させた。
全仏オープン男子ダブルスではサンティアゴ・ゴンサレスと組み、グランドスラム初の準優勝を果たす。2017年にはシングルスツアー通算100勝を記録した。年間最終ランキングは61位。
2018-2022年 ランキング急降下[編集]
全豪オープンでは1回戦でノバク・ジョコビッチにストレートで敗れた。そして全米オープンが現在のところ最期のグランドスラム本戦出場となった。1回戦でフアン・マルティン・デル・ポトロにストレートで敗れた。
2019年はATPツアーに僅か2大会しかエントリーしていなかった。2021年にはデルレイビーチ・オープン予選に出場。その時までの世界ランキングはジュニア時代初期である2007年6月4日に記録した335位と同じぐらいの327位までにランキングが下降していた。2022年アトランタ・オープンでは予選にワイルドカードで出場するも、予選2回戦でドミニク・コプファーに敗れた。2019年から2022年にかけて、世界ランキングを646位まで大幅下降させた。
ATPツアー決勝進出結果[編集]
シングルス: 2回 (0勝2敗)[編集]
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2011年10月2日 | ![]() |
ハード (室内) | ![]() |
2–6, 0–6 |
準優勝 | 2. | 2015年3月4日 | ![]() |
ハード | ![]() |
3–6, 3–6 |
ダブルス: 2回 (0勝2敗)[編集]
結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2015年2月15日 | ![]() |
ハード (室内) |
![]() |
![]() ![]() |
7–5, 6–7(1), [8–10] |
準優勝 | 2. | 2017年6月10日 | ![]() |
クレー | ![]() |
![]() ![]() |
6–7(5), 7–6(4), 3–6 |
プレースタイル[編集]
左利きを活かしたサーブ&ボレー、バランス型ベースライナーでストロークも安定している選手であるが、決定力が欠けており、プレッシャーに弱いのが弱点である。
2007年若干15歳でプロ転向。ジュニア世界ランキング1位を記録して、今まででジュニアランキング1位を獲得したのはアンディ・ロディック以来だったのでアメリカ合衆国で最も期待された選手であった。しかし、プロ転向後は伸び悩み同世代の錦織圭に大きく水をあけられているが、2017年の全仏オープン男子ダブルスで準優勝を記録している。
シティ・オープンと全米オープンが好きな大会であり、得意なサーフェスはハードコートである。憧れていた選手はピート・サンプラスであった。
ラケットはかつてはプリンス (テニスラケット)やTecnifibreのラケットを使用してた。現在ではダンロップを使用している。ストリングはソリンコハイパーG、シューズはK・Swissを使用している。ウェアは現在ではアメリカ合衆国のアパレルブランドであるBoostを着用している。
シングルス成績[編集]
- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
大会 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 通算成績 |
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全豪オープン | A | A | A | 1R | A | 2R | 1R | 2R | LQ | 3R | 2R | 1R | 2R | 1R | 6–9 |
全仏オープン | A | A | A | 1R | A | A | A | 1R | A | 3R | 1R | 1R | 1R | LQ | 2–6 |
ウィンブルドン | A | A | A | 1R | LQ | LQ | 1R | 1R | LQ | 1R | 1R | 2R | 2R | LQ | 2–7 |
全米オープン | 1R | 1R | 3R | 1R | 1R | 1R | 4R | 1R | 2R | 1R | 4R | 2R | 2R | 1R | 10–14 |
大会最高成績[編集]
大会 | 成績 | 年 |
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ツアーファイナル | A | 出場なし |
インディアンウェルズ | 4R | 2017 |
マイアミ | 4R | 2017 |
モンテカルロ | 1R | 2012 |
マドリード | 1R | 2012, 2015 |
ローマ | 1R | 2012, 2015, 2017 |
カナダ | 3R | 2015 |
シンシナティ | 1R | 2008, 2010, 2012, 2017 |
上海 | 2R | 2011 |
パリ | 1R | 2011, 2014 |
オリンピック | 1R | 2012 |
デビスカップ | 1R | 2014 |
ATPカップ | A | 出場なし |