のろい屋しまい
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『のろい屋しまい』(のろいやしまい)は、ひらりんによる日本の漫画作品。『月刊COMICリュウ』(徳間書店)で連載された。
本作以降『のろい屋シリーズ』として続編が製作されており、最新作は2013年から2014年まで『COMICリュウ』にて連載された『のろい屋シークレット』。また、番外編となる『のろい屋ケモノカル』がニコニコ静画にて公開されている[1]。
2013年にはアニメ映画が公開された(後述)。
ストーリー
『魔の国』にヨヨとネネという仲の良い魔法使いの姉妹がいた。姉妹は魔法や呪いをかけたり解いたりすることを生業とする「のろい屋」を営んでいた。
世界設定
物語の世界には「魔の国」のほか、「剣の国」や「知の国」など様々な国があり、12年前に剣の国との大規模な「剣魔戦争」があり、今でもその爪痕を多く遺している。基本的に魔法使いの能力は女性にのみ隔世遺伝で受け継がれ、女児が生まれればその次に生まれる女児には魔力が発現しないのが普通であり(ヨネとヨミは双子として出生したため二人とも魔力を備わっている)、ネネに魔力が備わっているのは極めて稀なケースである。魔法使いには6つの階級があり、最上位の「終言級特大魔法使い」になると即座に国の権限を扱える事を許されている。
主な登場キャラクター
声優は、アニメ映画のもの。
- ヨヨ
- 声 - 諸星すみれ
- 姉妹の姉。大魔法使いで「絵本級大魔法使い」。
- 実年齢は18歳だが、12年前に起こった戦争で自らの魔法が暴走して氷漬けになってしまいネネによって蘇生したものの、肉体の成長が止まってしまった為その姿は6歳の少女である。計り知れないほどの底なしの魔力を持ち、33歳になったら世界を征服すると予言されている[2]。
- ネネ
- 声 - 加隈亜衣
- 姉妹の妹。15歳。「最優秀お手本級魔法使い」。
- 先天的魔力は姉には及ばなかったが[3]、努力で魔法中学校を首席で卒業した頑張り屋。
- ニルス
- 声 - 子安武人
- かつて世界を救った勇者の孫で、本名ニルス=カーニバル。ただしその際に勇者がかけられた呪いのせいで自身も呪いがかけられ、さらにネネがうっかりかけた魔法で重複する形でカエルの姿になってしまっている。
- おヨネ
- 声 - 本田貴子
- ヨヨとネネの祖母。887歳。世界で3人しかいない「超大魔法使い」のひとりで、世界最強の証である「終言級超特大魔法使い」の称号を持つ。
- 劇場版では魔法使い軍の総司令官でもあり、戦艦級超特大魔法ボウキ「カボチャパーティー MarkⅡ」の艦長として出撃している。
- おヨミ
- 声 - 氷上恭子
- おヨネの双子の妹。世界最高の死霊使いで、寿命でなければどんな生物も生き返られることができる。
- ビハク
- 声 - 中川翔子
- おヨミの元使い魔。887歳。ヨヨとネネのボディーガード役を買って出ている。首輪の鈴を外すと封印が解け、翼を持つ大型の獣へと姿を変える。
- 樹老長
- 声 - 長克巳
- 「のろい屋」がある森の長老。三千年前は荒くれ者の強者として魔の国では有名だった。
- リュータロ
- ヨヨとネネの父親。43歳。荒くれ者が多い事で有名な「ジロリ海運」社長。紳士的な容姿をしているが荒くれ者を束ねるだけあり腕っぷしが強い。妻と娘たちを世界一愛している。
- マーマレット
- ヨヨとネネの母親。37歳。魔力は持っていない普通の人。元新聞記者で、現在はジロリ海運副社長兼ベストセラー作家。
- タツゾー
- ヨヨとネネの祖父。87歳。元マフィアのボスで、おヨネと恋愛の末に結婚した。とある理由で魔法で竜の姿に変えられている。
- 魔王
- 魔の王でおヨネの魔法の師匠。
書籍情報
- ひらりん 『のろい屋しまい』 徳間書店〈リュウコミックススペシャル〉、全1巻
- 2008年6月20日発売 ISBN 978-4-19-950085-5
- ひらりん 『のろい屋姉妹 ヨヨとネネ』 徳間書店(リュウコミックス)上下巻
- 上巻 2012年1月13日発売 ISBN 978-4-19-950285-9
- 下巻 2013年3月13日発売 ISBN 978-4-19-950336-8
- 2014年5月13日には新装版(リュウコミックススペシャル、上下巻)が発売。装丁を「シークレット」に合わせたデザインとしている。
- ひらりん 『のろい屋シークレット』徳間書店(リュウコミックス)、上下巻
- 上巻 2014年3月29日発売 ISBN 978-4-19-950372-6
- 下巻 2014年11月13日発売 ISBN 978-4-19-950420-4
アニメ映画
魔女っこ姉妹のヨヨとネネ | |
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監督 | 平尾隆之 |
原作 | ひらりん(物語環境開発) |
製作 | 魔女っこ姉妹のヨヨとネネ製作委員会 |
出演者 |
諸星すみれ 加隈亜衣 沢城みゆき 櫻井孝宏 佐々木りお 子安武人 中川翔子 長克巳 本田貴子 氷上恭子 浅沼晋太郎 雪野五月 新垣樽助 |
音楽 | 椎名豪 |
主題歌 |
小松未可子 「虹の約束」 |
製作会社 | ufotable |
配給 |
キングレコード ティ・ジョイ |
公開 |
2013年12月28日 2013年12月25日 |
上映時間 | 100分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』(まじょっこしまいのヨヨとネネ)のタイトルで、2013年12月28日に公開。原作とは異なり、現代世界を舞台にした完全オリジナルストーリーである。韓国ではティ・ジョイと共同配給しているMEGABOX / CINUSにより日本よりも早く劇場公開され、韓国国内118スクリーンにて世界初公開となり25日の公開初日だけで、1万932人の動員を達成した[4]。2014年1月4日の初回上映以降、先着の観客には徳島製粉の特製焼きそばが観賞記念品として用意される[5]。
キャッチコピーは「かけます、ときます、のろい屋しまい!」。
スタッフ
- 原作 - ひらりん(物語環境開発[6])「のろい屋しまい」徳間書店刊
- 監督・音響監督 - 平尾隆之
- 副監督 - 高橋タクロヲ
- 脚本 - 佐藤和治(ufotable)、平尾隆之(ufotable)、実弥島巧
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 柴田由香
- 美術監督 - 三宅昌和
- 色彩設定 - 千葉絵美
- 撮影監督 - 棚田耕平
- CG監督 - 宍戸幸次郎
- 編集 - 今井剛
- 音楽 - 椎名豪
- 音楽制作 - スターチャイルドレコード
- 企画 - 重村博文、平野健一
- 製作 - 宿利剛、近藤光、紀伊宗之、岩上敦宏、佐藤憲
- アニメーションプロデューサー - 松尾亮一郎
- プロデューサー - 島居理恵、近藤光、三ッ木早苗
- 制作プロデューサー - 近藤光
- アニメーション制作 - ufotable
- 製作 - 魔女っこ姉妹のヨヨとネネ製作委員会(キングレコード、ufotable、ティ・ジョイ、アニプレックス、徳間書店)
- 配給 - キングレコード、ティ・ジョイ
音楽
公開前特番
公開当日の2013年12月28日に特別番組『映画『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』公開記念特番』がTOKYO MX、とちぎテレビ、群馬テレビで放送(いずれも23:30 - 24:00に放送)。翌12月29日にはBS11でも放送(24:30 - 25:00)。
批評
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』監督の長井龍雪、『進撃の巨人』監督の荒木哲郎、『ガンダムビルドファイターズ』監督の長崎健司は、今作に対して監督である平尾隆之の手腕を讃えている。また、グッドスマイルカンパニー代表取締役の安藝貴範、ニトロプラス代表取締役のでじたろうは、ハイクオリティな映像を作り上げたufotableを絶賛した。また、バンダイナムコゲームス所属で『GOD EATER』シリーズプロデューサーの富澤祐介、TYPE-MOON所属で『Fate/stay night』シナリオライターの奈須きのこなど、ゲーム業界からも称賛の声が挙がった[7][8]。
脚注
- ^ 大塚英志プロデュース。連載を謳っているが、実際は第1話以降更新がなされていない。
- ^ ちなみにヨの片方を逆さにしてくっつけると「王」になる。
- ^ 母・マーマレットのお腹の中にいた時にヨヨがお腹をさすって魔力を分け与えた影響で魔力が覚醒した。
- ^ 劇場アニメ「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」韓国初日で動員1万人!NARUTO、ドラえもん超えた
- ^ 「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」アニメ史上初? 来場者特典は焼きそば配布 - アニメ!アニメ!(イード)、2013年12月28日配信
- ^ 大塚英志の個人事務所。
- ^ 「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」アニメ業界人も絶賛 応援コメント公開
- ^ 竹箒日記
外部リンク
- のろい屋しまい|月刊COMICリュウ
- 新作劇場アニメーション 魔女っこ姉妹のヨヨとネネ
- 映画『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』 (@yoyonene_movie) - X(旧Twitter)