きらきらみちのく

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国鉄キハ40系気動車 (2代) > きらきらみちのく
きらきらみちのく下北
概要
日本の旗 日本
種類 快速列車
現況 運行終了
地域 青森県
運行開始 2002年7月5日
運行終了 2010年11月28日
後継 快速「リゾートあすなろ下北
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点 八戸駅
終点 大湊駅
使用路線 東北本線大湊線
車内サービス
クラス 普通車
座席 指定席(2・3号車)
自由席(1号車)
技術
車両 キハ48形気動車
八戸運輸区
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 交流20,000 V・50 Hz(八戸 - 野辺地間)[1]
非電化(野辺地 - 大湊間)
備考
臨時列車扱い
廃止時点のデータ
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きらきらみちのくは、かつて東日本旅客鉄道(JR東日本)が保有していた観光列車用車両の愛称である。本項では同車を使用して運転された臨時列車についても記述する。

概要[編集]

八戸駅で東北新幹線に接続する観光列車として登場し、主に青森県南部地方下北地方を結んでいた。列車名・車両名は「きらきらみちのく」であるが、車両のロゴタイプは「き・ら・き・ら みちのく」と、中黒が挿入される表記を使用していた。

2010年11月28日の「さよならきらきらみちのく下北」をもって運行を終了し、当列車に使用されていた車両は「リゾートうみねこ」に転用された。

車両[編集]

ねぶたのラッピング

キハ48形を改造した3両編成で、キハ48 1505・1506・1534で構成されていた。前面・側面とも、眺望に配慮して窓が大きく拡大され、UVカットガラスの固定式となった。

車内は先頭車と中間車で大きく異なっており、1号車と3号車 (1505・1506) は2+1配列の回転式リクライニングシート、2号車 (1534) はボックスシートであった。ボックスシートは背もたれを高くしたセミコンパートメントに近い構造だった。またトイレは1・3号車に設置されていた。

2号車には清涼飲料水自動販売機が設置されていた。

運用[編集]

運行時は「きらきらみちのく下北」「きらきらみちのく津軽」「きらきらみちのく青森」「きらきらみちのく八戸」といった、行先に合わせた列車名が付けられていた。区間は下記のとおりに変化している。

  • 2002.7 - 2002.11:八戸駅 - 大湊駅間・大湊駅 - 蟹田駅間・蟹田駅 - 八戸駅間
  • 2002.12 - 2003.??:八戸駅 - 大湊駅間・大湊駅 - 三厩駅間・三厩駅 - 八戸駅間
  • 2003.?? - 2004.3:八戸駅 - 大湊駅間・大湊駅 - 青森駅間(土曜日運転)、浅虫温泉駅 - 三厩駅間(日曜日運転)
  • 2004.4 - 2005.6:八戸駅 - 大湊駅間・大湊駅 - 青森駅間・青森駅 - 八戸駅間
  • 2005.7 - 2006.12:八戸駅 - 大湊駅間・大湊駅 - 青森駅間
  • 2007.3 - 2010.11:八戸駅 - 大湊駅間

当初は全車指定席であったが、2004年ごろから一部列車を除いて1号車が自由席、2・3号車が指定席となった。

いずれの列車も日本レストランエンタプライズ (NRE) による車内販売が全区間で行われており、駅弁・沿線の土産品のほか清涼飲料水酒類なども販売されていた。

停車駅[編集]

廃止時点の停車駅。

沿革[編集]

  • 2002年平成14年)
    • 7月5日:運転開始[2](八戸駅 - 大湊駅 - 蟹田駅 - 八戸駅間)。
    • 12月1日三厩駅まで乗り入れ開始。
    • 12月:「ふるさと下北号」八戸駅 - 大湊駅間1往復、「ふるさと野辺地号」八戸駅→野辺地駅間下り1本がそれぞれ運転される。
  • 2003年(平成15年)
    • 1月:「思い出野辺地号」が野辺地駅→八戸駅間上り1本、「思い出下北号」1往復がそれぞれ運転される。
    • 12月 - 2004年(平成16年)1月:「ふるさと下北号」を八戸駅 - 大湊駅間で運転(以後毎年運転)。
  • 2004年(平成16年)
    • 3月:津軽線に乗り入れる「きらきらみちのく津軽」の運行を終了。
  • 2005年(平成17年)
    • 7月:ダイヤ変更、「きらきらみちのく八戸」の運行を終了。
    • 8月2日 - 8月7日:「きらきらみちのくねぶた号」運転(全車自由席、以後毎年運転)。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月18日:運行区間が八戸駅 - 大湊駅間となり、「きらきらみちのく青森」の運行を終了。
  • 2008年(平成20年)
  • 2010年(平成22年)
    • 11月27日 - 11月28日 「さよならきらきらみちのく下北」が運転され、これをもって「きらきらみちのく」としての運行が終了。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ただし、気動車を使用。
  2. ^ 「鉄道記録帳」『RAIL FAN』第49巻第10号、鉄道友の会、2002年10月号、22頁。 

外部リンク[編集]