おいこっと
おいこっと | |
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概要 | |
種類 | 快速列車 |
現況 | 運転中 |
地域 | 長野県・新潟県 |
運行開始 | 2015年4月4日 |
現運営者 |
東日本旅客鉄道(JR東日本) しなの鉄道 |
路線 | |
起点 | 長野駅 |
終点 | 十日町駅(冬季は戸狩野沢温泉駅) |
営業距離 | 86.1 km (53.5 mi) (長野 - 十日町間) |
使用路線 |
しなの鉄道:北しなの線 JR東日本:飯山線[1] |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
技術 | |
車両 |
キハ110形気動車 (長野総合車両センター) |
軌間 | 1,067 mm (3 ft 6 in) |
電化 | 非電化 |
運行速度 | 最高100 km/h (62 mph) |
おいこっとは、東日本旅客鉄道(JR東日本)およびしなの鉄道が長野駅 - 十日町駅間を北しなの線・飯山線経由で運行している臨時快速列車であり、この列車に使用される車両の愛称である。
運行概況[編集]
JR東日本長野支社では2014年7月18日に長野総合車両センター所属のキハ110系気動車を改造した列車を2014年12月下旬から定期列車として導入し、2015年春から飯山線の観光列車として運行させることを発表した[2][3]。12月4日に列車愛称が「おいこっと」に決まったことを発表[4]。愛称の由来は東京のローマ字表記(TOKYO)を逆読みしたもの(OYKOT)[5]。12月23日に飯山駅で車両展示会を開催し[6]、2015年1月2日から定期列車として[7]、同年4月4日より観光列車として運行を開始した[8]。
使用車両[編集]
キハ110形気動車200番台2両(長野総合車両センター所属、-235(←313), 236 (←314) )
車両は元北上線特急「秋田リレー号」用300番台(南秋田運転所所属)で、200番台への編入及び長野への移籍に際し、座席の一部(東側)またはすべてがレール方向(東向き)に向けて、飯山線沿線の景色が楽しめるように改造された車両で、「眺望車"ふるさと"」と命名されていた[9]。
外観デザインは、アイボリーとえんじを基本に[3]藁葺き屋根の民家の襖や障子などをイメージした[5]ラッピングが施されているが、運転台や出入り台付近がキハ110-235がアイボリー基調、236がえんじ基調と配色が逆になっている[10][11]。
側面には唱歌「故郷(ふるさと)」の歌詞に登場する「兎」などがアイコン化して描かれており[3]、室内にはアイコンを利用した照明装置も取り付けられている。室内も、"ふる里"のイメージを具現化したソファタイプのロングシートや、障子をイメージした柄のロールカーテン等に変更されている。[12]
なお、再改造に伴う番台区分の変更や改番は行われず、200番台編入改造時の車番が維持されている。
ダイヤと停車駅[編集]
「おいこっと」として運転されるときは、長野 - 十日町間を1往復している。また、冬季は「冬のおいこっと」として、長野 - 戸狩野沢温泉間を2往復している。「おいこっと」ならびに「冬のおいこっと」での停車駅は以下の通り。
長野駅 - 替佐駅 - 飯山駅 - 北飯山駅 - 戸狩野沢温泉駅 - 森宮野原駅 - 津南駅 - 十日町駅
「おいこっと」としての運転がない日にはほかの車両と共通運用が組まれ、飯山線および北しなの線・上越線・信越本線で運行している。
沿革[編集]
- 2014年7月18日:導入を発表。
- 2014年12月4日:愛称が「おいこっと」に決まったことを発表。
- 2014年12月23日:飯山駅で車両展示会を開催[6]。
- 2015年1月2日:定期列車として運行を開始。
- 2015年4月4日:観光列車「おいこっと」として運行を開始[8]。
- 2017年5月27日:飯山市内における避難指示の影響により戸狩野沢温泉駅 - 森宮野原駅間の長期不通に伴い6月25日まで運休。
- 2017年7月1日:運転再開。
脚注[編集]
- ^ 定期列車での運行時はこの限りではない
- ^ “飯山線に新しいコンセプトの列車が誕生します。” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道長野支社, (2014年7月18日) 2019年11月3日閲覧。
- ^ a b c “JR東日本、飯山線で「古民家」運転…12月から”. Response.. (2014年7月19日) 2019年11月3日閲覧。
- ^ 飯山線新コンセプト列車の車両名決定および車両展示会の開催について (PDF) - 東日本旅客鉄道長野支社、2014年12月4日
- ^ a b “【制服図鑑】ふるさとをイメージした観光列車「おいこっと」 制服も“クラシック”を追求”. 産経ニュース. (2018年12月8日) 2019年11月3日閲覧。
- ^ a b “飯山線「おいこっと」古民家風に 飯山駅で車両展示会”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(信濃毎日新聞). (2014年12月24日) 2019年11月3日閲覧。
- ^ 飯山線観光列車 おいこっと おいこっとQ&A - 東日本旅客鉄道長野支社
- ^ a b “飯山線の新観光列車「おいこっと」運行開始”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(信濃毎日新聞). (2015年4月5日) 2019年11月3日閲覧。
- ^ 飯山線の観光列車"おいこっと"登場 - 鉄道ホビダス 2014年12月25日
- ^ “飯山線の観光列車『おいこっと』運行開始…「古民家」風の車両”. Response.. (2015年4月5日) 2019年11月3日閲覧。
- ^ 2両目改造完了! - JR東日本長野支社(2015年4月4日更新 / 2016年1月8日閲覧)
- ^ ただし一般車との共通運用も組まれるため(後述)、吊革やワンマン運転関連機器は残された。
関連項目[編集]
- 越乃Shu*Kura - 十日町駅で接続するジョイフルトレイン。
外部リンク[編集]
- 飯山線観光列車 おいこっと - 東日本旅客鉄道長野支社
- のってたのしい列車ポータル おいこっと - 東日本旅客鉄道
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