武田尾駅
武田尾駅 | |
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東側から望む駅入口 | |
たけだお Takedao | |
◄西宮名塩 (3.2 km) (5.0 km) 道場► | |
所在地 | 兵庫県宝塚市玉瀬字イズリハ1 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■福知山線(JR宝塚線) |
キロ程 |
25.1km(尼崎起点) 大阪から32.8 km |
電報略号 | タケ |
駅構造 | 高架駅* |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
572人/日(降車客含まず) -2010年- |
開業年月日 | 1899年(明治32年)1月25日 |
備考 |
無人駅(自動券売機 有) * 一部は山岳トンネル内 |
武田尾駅(たけだおえき)は、兵庫県宝塚市玉瀬字イズリハにある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線の駅である。「JR宝塚線」の愛称区間に含まれている。
概要
武庫川橋梁とトンネルで構成されている。武庫川からホームまで高さがあるのは、駅移転当時、武庫川にダムが計画されていたからである。対岸に馳渡山(かけわたりやま)がある。
武田尾の集落は旧線の駅よりさらに武庫川の下流に所在し、現在の駅からは見えにくい。当駅付近はかつて道路環境が悪く、鉄道以外ではアクセスの困難な陸の孤島とも言われたが、道路の改良により1924年からは西谷自動車(現在の阪急田園バス)が西谷地区(現在の宝塚市北部)から当駅までのバス路線を開業し、西谷地区へのターミナルの役割を果たすようになった。
電化以後は停車列車の本数が大幅に増加した。
駅から10分程度歩けば武田尾温泉があり、温泉郷の最寄り駅でもある。
駅構造
相対式2面2線のホームを持つ高架駅になっている。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。ホームの北半分がトンネル(第1武田尾トンネル)内にあり、南半分が橋梁(第二武庫川橋りょう)の上にある。また、橋梁の尼崎寄りは西宮市域である。
ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)であるが、宝塚駅管理の無人駅である。当駅には自動券売機および降車時に切符を回収しない簡易式の自動改札機が設置されている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■JR宝塚線 | 下り | 三田・篠山口方面 |
2 | ■JR宝塚線 | 上り | 宝塚・大阪・北新地方面 |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
ダイヤ
日中時間帯は1時間あたり4本が停車する。朝ラッシュ時の大阪方面は本数が多い。
利用状況
1日平均の乗車人員は572人である(2010年度)。かつて多かった西谷地区からの利用客は過疎化や宝塚市街への道路が整備されたことから減少、宝塚市内の駅では最も利用者が少ない。
近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
- 730人(2000年度)
- 720人(2001年度)
- 660人(2002年度)
- 646人(2003年度)
- 609人(2004年度)
- 563人(2005年度)
- 549人(2006年度)
- 574人(2007年度)
- 564人(2008年度)
- 589人(2009年度)
- 572人(2010年度)
駅周辺
- 駅から西へ徒歩10分程度。
- 阪急田園バス「JR武田尾」バス停 西谷・東部・波豆方面行き
- 武田尾と西谷地区を結ぶ系統は同社の主力路線であり、事実上同社のターミナルの役割を果たしている。
- 現在の駅前ロータリーとバス道が旧線の駅ホーム跡地を利用したもので、その名残がある。
- 当駅 - 生瀬駅間旧線廃線跡
- 1986年に旧国鉄が宝塚駅から三田駅の新線を整備し、廃線後から口コミで広がり、今では人気のハイキングコースとなっている。廃線直後は立入禁止と明記され入口に柵が設置され、その後、ハイキング利用者が増加してからは「事故が起きても当社(JR西日本)は一切責任を負いません」と書かれた看板が設置された。実際に、2008年8月10日、西宮市内のトンネル近くでハイカーが別の歩行者とすれ違い、岩場に転落・死亡するという事故が起こったため、これを機にJR西日本は対策を行ったが、歩行者からなる団体に反対され、現在決定的な対策もないままに事が進んでいる。宝塚市も財政難状態であり、整備が難しいのが現状である。
- コース上の落石対策等の安全対策は万全ではなく、コース中、照明のないトンネルや(長いもので300 - 400mあるため懐中電灯など明かりになるものは必携)、当時のままの古い鉄橋も存在し、大半は枕木がそのまま放置されていて足場も悪い為、安全には十分留意する必要がある。また、当駅 - 生瀬駅間のコース途中に抜け道は存在しないため、体調はもちろんのこと、水場やトイレ、食料や飲み物についても考慮する必要がある。常に山間のコースであるため、携帯電話の電波は弱い(携帯機種によっては圏外)。なお、往年、行楽本で紹介されたり、また関係各所も事実上黙認していたことから、廃線跡のうち武田尾側一部が遊歩道として整備された。武田尾側入口付近にはトイレが設置され、200m程度は遊歩道として整備された。前述のように足元が良くないため、比較的早い人でも所要時間は約2時間である。
- 桜の園
その他
- 西村京太郎の『雷鳥九号殺人事件』掲載の『急行だいせん殺人事件』に通過駅ながら掲載されている。
- 単線であった旧線時代は非電化単線であり、列車交換のため長時間停車する鈍行があった。
- 旧線は山間の狭いV字谷となっている武庫川渓谷沿いに線路が敷かれてあることから、敷設建設工事や落石防止などの護岸工事また保線作業が大変な区間であった。福知山線の大半のトンネルがこの周辺に集中しており、現在でも当時の護岸工事の痕跡が多数存在する。
- 駅前には神戸水道の水道管が道路と武庫川を跨いでおり、旧線時代ではその水道管の真下に島式ホームであった旧武田尾駅の三田方面のポイントがあった。
歴史
- 1899年(明治32年)1月25日 - 阪鶴鉄道の有馬口駅(現・生瀬駅) - 三田駅間延伸により開業。旅客・貨物取扱開始。
- 1907年(明治40年)8月1日 - 阪鶴鉄道国有化。国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。阪鶴線所属駅となる。
- 1912年(明治45年)3月1日 - 線路名称改定。阪鶴線の福知山駅以南が福知山線に改称し、当駅もその所属となる。
- 1971年(昭和46年)3月1日 - 貨物取扱廃止。
- 1986年(昭和61年)8月1日 - 当駅を含む生瀬駅 - 道場駅間の新線切り替えに伴い、駅を移転。同時に無人駅化された(同年11月1日に電化。代わりに西宮名塩駅に駅員を配置)。旧駅跡は道路として整備された。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカードICOCA供用開始。
隣の駅
関連項目
外部リンク
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