横内謙介

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横内 謙介(よこうち けんすけ、1961年 - )は、日本演出家劇作家劇団扉座主宰。

人物

東京都生まれ。父親の転勤に伴い、母親の出身地である福岡県北九州市小倉で小学校5年生から中学1年生までを過ごす。

1979年神奈川県立厚木高等学校在学時に処女作『山椒魚だぞ!』が全国高等学校演劇大会にて優秀賞と創作脚本賞を受賞[1]六角精児岡森諦は、この時演劇部員として出演しており、「扉座」(後述)の座員でもある。

高校卒業後、早稲田大学第一文学部在学中(1982年)に劇団「善人会議」を旗揚げする。劇団はその後「扉座」と改名。

横内には劇団での作・演出の他に、他のプロデュース公演への書き下ろしが多数ある。市川猿之助スーパー歌舞伎『新三国志』三部作、V6トニセンの『青春』三部作、セゾン劇場(現ル・テアトル銀座)で三演された『陽だまりの樹』、さいたまスーパーアリーナこけら落とし作品、蜷川幸雄演出『火の鳥』など。

ここ数年は演劇の枠を越え、福岡マリンメッセで開かれた国民文化祭開会式イベント「人生号」の構成演出。愛地球博・愛知県館のアトラクション「地球タイヘン大講演会」の構成演出なども手がける。2006年7月には、フジテレビテレビドラマダンドリ。~Dance☆Drill~』の脚本も執筆した。2008年現在、日本劇作家協会副会長も務めている。

2008年9月、厚木市文化会館開館30周年記念として、170人近くの市民と、厚木出身の榊原郁恵小泉今日子らが出演した市民劇『リバーソング 永遠のハックルベリィ・フィンたちへ』を作・演出した。

2011年11月-12月、韓国ソウル大学路で『ハカナ』(原作名 愛しの儚)が韓国の劇団詩月により、韓国語訳で上演された。

  • 1982年 - 劇団「善人会議」旗揚げ
  • 1992年 - 『愚者には見えないラマンチャの王様の裸』で第36回岸田國士戯曲賞を受賞
  • 1993年 - 「善人会議」を「扉座」へと名称変更
  • 1999年 - 『新・三国志』で第28回大谷賞を史上最年少で受賞
  • 2004年 - 北九州市市民文化賞受賞
  • 2010年 - 厚木市文化芸術特別大使 就任
  • 2011年 - 厚木市文化振興財団芸術監督 就任

作品

善人会議・扉座

  • 新羅生門
  • フォーティンブラス
  • ジプシー 千の輪の切り株の上の物語
  • まほうつかいのでし
  • 夜曲 ~放火魔ツトムの優しい夜~
  • アトムへの伝言
  • 新浄瑠璃 百鬼丸(2004年)紀伊國屋ホール 出演:鈴木里沙岩本達郎
  • ドリル魂 ガ・ガ・ガ・ガ・ガ(2007年)紀伊國屋ホール他 工事現場ミュージカル 
  • お伽の棺(2008年)扉座初の海外公演として韓国へ。仁川、釜山の演劇祭に参加。
  • つか版・忠臣蔵

スーパー歌舞伎

その他

テレビドラマ

著作

  • 曲がり角の悲劇 新水社 1988.2
  • 夜曲 放火魔ツトムの優しい夜(角川書店、1988)
  • 新羅生門 横内謙介戯曲集 テアトロ 1991.2
  • ジプシー 千の輪の切り株の上の物語 テアトロ 1991.5
  • 愚者には見えないラ・マンチャの王様の裸 横内謙介戯曲集 テアトロ 1994.9
  • 雪之丞変化2001年 原作:三上於菟吉 モーニングデスク 1995.8
  • 陽だまりの樹 戯曲 原作:手塚治虫 モーニングデスク 1995.6
  • 夢の海賊(モーニングデスク社、1996)
  • カグヤ 新竹取物語 モーニングデスク 発売:星雲社 1996.4
  • 龍神伝(モーニングデスク、1998)
  • 「ホテル・カリフォルニア-私戯曲 県立厚木高校物語」カモミール社、1999
  • 幕末ガール~ドクトル☆おイネ物語~ (黒沢明世との共著) 2013
エッセイ
  • ヒミツの稽古場(NHK出版、1994)
  • 「夢みるちから」は眠らない 劇場からの風景 春秋社 2005.3
  • 考えると夜も眠れない(アクセスパブリッシング、2007)
対談
  • 夢みるちから スーパー歌舞伎という未来 (市川猿之助「新・三国志」台本収録 春秋社、2002)

出典・脚注

  1. ^ この全国大会の時、初出場だった厚木高校は、上演時間が1時間以内というコンクールのルールを知らず数分間オーバーしてしまい、本来なら失格になるはずだったところを、審査委員だった劇作家・清水邦夫が、それはあまりに惜しいと入選に戻したという逸話がある[要出典]
  2. ^ 歌舞伎『ワンピース』配役発表 ルフィは猿之助、エースは福士誠治”. ORICON (2015年7月28日). 2015年7月28日閲覧。
  3. ^ 元エビ中の鈴木裕乃主演、「リボンの騎士」を上演する高校演劇部の部員役に”. 2016-02-06. 2016年2月8日閲覧。

外部リンク