東洋町

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とうようちょう ウィキデータを編集
東洋町
東洋町旗 東洋町章
東洋町旗 東洋町章
1964年11月17日制定
日本の旗 日本
地方 四国地方
都道府県 高知県
安芸郡
市町村コード 39301-1
法人番号 8000020393011 ウィキデータを編集
面積 74.02km2
総人口 1,985[編集]
推計人口、2024年4月1日)
人口密度 26.8人/km2
隣接自治体 室戸市安芸郡北川村
徳島県海部郡海陽町
東洋町役場
町長 長崎正仁
所在地 781-7414
高知県安芸郡東洋町大字生見758番地3
北緯33度31分41秒 東経134度16分48秒 / 北緯33.52797度 東経134.28003度 / 33.52797; 134.28003座標: 北緯33度31分41秒 東経134度16分48秒 / 北緯33.52797度 東経134.28003度 / 33.52797; 134.28003
外部リンク 公式ウェブサイト

東洋町位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

地図
町役場位置
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野根の街並み

東洋町(とうようちょう)は、高知県東部の安芸郡に属するである。高知県内最東端の自治体。

概要

土佐東街道(野根の南側)。野根から南はこのような険しい地形が続く

大半が山林で、室戸阿南海岸国定公園に含まれる。太平洋に面したリアス式海岸が広がり、海岸段丘の地形で山々が海に迫る。海岸沿いの帯状の平地に国道55号(東土佐街道)が通り、沿線に集落がある。産業は水産業のほか、林業や果樹栽培。かつてはカツオ漁や捕鯨も行われ、現在では沿岸漁業が主。野根川上流は多雨地域で近世から良材を産した。

地理

甲浦港付近の空中写真。画像中央の市街地が甲浦である

地形

山地

主な山
  • 野根山
主な峠
  • 古目峠
  • 四郎ヶ野峠

河川

主な川

島嶼

主な島

人口

東洋町と全国の年齢別人口分布(2005年) 東洋町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 東洋町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

東洋町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


隣接自治体

高知県の旗高知県
徳島県の旗徳島県

歴史

沿革

昭和
合併時に町役場の位置で紛糾し、2年交代で野根と甲浦に設置し、4年後に決定することとした。しかしながら町役場問題は1963年にも解決せず、その後も分町問題が度々持ち上がり、1985年に現在の役場ができるまで、町役場が甲浦と野根を数年交代で相互に移動していた。
町名もなかなか決まらず、高知県が間に入って東洋町と命名された[1]。町名の由来は「に太平を望む町」である[1]

政治

行政

町長

現職町長

核最終処分場問題

2007年(平成19年)、田嶋裕起町長(当時)が高レベル放射性廃棄物最終処分場の候補地選定に向けた文献調査を町議会に諮らないまま原子力発電環境整備機構に申請していた[注釈 1]。このことは「ワイド!スクランブル」が最初に取り上げたことから発覚した。

推進派と反対派で町政が混乱し、橋本大二郎高知県知事(当時)や、隣接する徳島県飯泉嘉門知事も反対し、機構理事長の山路亨に対し直接受理の撤回を求めるなどの状況のなか、田嶋が「町民の真意を問いたい」として辞職したことに伴う4月22日投開票の出直し町長選挙では、反対派の沢山保太郎が田嶋の2倍以上の票を得て初当選。4月23日に応募撤回を表明、原子力発電環境整備機構側もこれを承認したが[2]、町民同士の間に出来た溝が埋まらなかったため、その時期に行われる予定だった五社神社大祭が初めて中止になった。

対外関係

姉妹都市・提携都市

国内

姉妹都市

施設

警察

消防

  • 室戸市消防署東洋出張所(東洋町生見)

医療

主な病院
  • 寿美医院

図書館

郵便局

主な郵便局
  • 甲浦郵便局
  • 野根郵便局
  • 生見簡易郵便局

経済

第一次産業

農業

漁業

教育

町内には市立小学校および市立中学校が各2校存在する。かつては高知県立室戸高等学校甲浦分校があったが、1999年に廃校となった。

中学校

小学校

保育園

交通

高知東部交通 甲浦駅乗り入れ時代

空港

町内に空港はない。最寄りの空港は、以下のとおりである。

高知龍馬空港南国市
徳島空港徳島県徳島市

鉄道

町内を阿佐海岸鉄道阿佐東線が通るが、鉄道駅は設置されていない。

かつては終点である甲浦駅が置かれていたが、デュアル・モード・ビークルへの転換以後はバスと列車の切り替え点である甲浦信号場のみが町内に置かれ、旧甲浦駅の機能はバス停である甲浦駅停留所に移行している。

バス

路線バス

高速バス

道路

国道

県道

一般県道

航路

港湾

観光

明徳寺(東洋大師)。四国八十八箇所霊場番外札所
夏の白浜海水浴場

名所・旧跡

主な寺院
主な神社
  • 磯部神社
  • 恵比須神社
  • 春日神社
  • 甲浦八幡宮 - 太刀踊り「ひよこち踊り」(旧暦8月14日・3年に一度開催)が県の無形民俗文化財に指定されている。
  • 高良神社
  • 熊野神社 - 「トントコ祭り」(旧暦9月9日)御輿が御座船にのり、沖合いに浮かぶ二子島まで向かう。大漁旗をなびかせた供船のパレードが壮観。
  • 五社神社 - 春祭り(4月29日) みこしと飾り提灯に彩られただんじりが祭りを盛り上げる。
  • 西山神社
  • 野根八幡宮
  • 妙見宮

集落活動センター

観光スポット

  • 白浜海水浴場
    遠浅の海水浴場として夏場は賑わう。ホテル・駐車場・シャワー施設・トイレ有り。
  • 生見海岸
    離岸流の恐れがあるため一般遊泳は禁止。日本有数のサーフスポットとして多くのサーファーがやってくる。サーフィン大会の会場にもなっている。
  • 野根山街道
    奈良時代養老年間に整備された街道で、奈半利町と東洋町野根を尾根伝いに結ぶ。現在は「四国のみち」環境省ルートとして整備されている。行程約36km、高低差約1,000mの歩道。
  • 海の駅 東洋町[5]
    東洋町の鮮魚や干物を販売しており、レストランもある。名前に海の駅とあるが国土交通省海の駅には登録されていない。

文化・名物

祭事・催事

  • 野根八幡宮「流鏑馬」(10月第1日曜日)
  • 春日神社「流鏑馬」(旧暦9月17日)
  • 東洋町生見アマチュアサーフィン選手権大会

名産・特産

出身関連著名人

脚注

注釈

  1. ^ 実際に最終処分場として受け入れるかは別として、調査を受け入れることによる補助金が目当てだったと「真相報道 バンキシャ!」(日本テレビ系)及び「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)が取材で明らかにしていた

出典

  1. ^ a b 今尾 2020, p. 54.
  2. ^ “東洋町の沢山町長が撤回申し入れ=核廃処分場調査は白紙に-高知”. 時事通信. (2007年4月23日). http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007042300675 [リンク切れ]
  3. ^ a b c d 学校教育”. 東洋町. 2015年2月21日閲覧。
  4. ^ 集落活動センターとは|えいとここうち”. www.eitoko.jp. 2022年9月11日閲覧。
  5. ^ 海の駅”. 東洋町. 2015年2月20日閲覧。

参考文献

  • 今尾恵介『明治・昭和・平成の大合併で激変した日本地図 市町村名のつくり方』日本加除出版、2020年11月30日、212頁。ISBN 978-4-8178-4693-8 
  • 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日。ISBN 4095263113 

関連項目

外部リンク