国際ボクシング機構
国際ボクシング機構(こくさいぼくしんぐきこう、英:International Boxing Organization)はプロボクシングの王座認定団体である。略称はIBO。世界的な認知度は低く、いわゆるマイナー団体に分類される。
歴史
国際ボクシング機構は1990年代初頭にアメリカ合衆国のフロリダ州コーラルゲーブルズ市で設立された。
創設者はエドワード・レヴァイン (Edward Levine) であり、そのまま初代会長に就任し現在も在職中。息子のジェレミーは副会長で次期会長は確実。しかし、王座認定団体としての歴史は浅く、主要4団体(WBA・WBO・WBC・IBF)に比べ影の薄いマイナーなボクシング団体となっている。
だが、プロボクシングの盛んなアメリカの団体であるため、ボクサーのキャリアの箔付けとしてタイトル獲得を目指す選手は多い。また、敗戦や返上でタイトルを持たない有名選手の試合に掛る事も多い。
マイナー団体のため日本ボクシングコミッション(JBC)からは認められていないが、2012年5月12日にウクライナ・キエフ州ブロヴァルィーで淵上誠が、2013年3月30日にモナコ・モンテカルロで石田順裕が、いずれもゲンナジー・ゴロフキンのWBA世界ミドル級王座に挑戦した際、同じく保持していたIBO王座も懸けられていた(敗戦のため獲得ならず)。
各階級の呼称は殆ど交流の無いJBCと大概は一致するが、リミット154ポンドのスーパーウェルター級は「ジュニアミドル級」、リミット140ポンドのスーパーライト級は「ジュニアウェルター級」、リミット108ポンドのライトフライ級は「ジュニアフライ級」、リミット105ポンドのミニマム級は「ストロー級」となっている。
JBCルールや他の世界王座認定機関では試合の際のボクシンググローブ、ウェルター級以上が10オンス、スーパーライト級以下が8oz着用。しかしIBOはジュニアミドル級以上が10オンス、ウェルター級以下が8oz着用。
ユース世界王座(オーバーエイジ容認)や女子世界王座、ラテンアメリカ王座、地中海王座、アジア太平洋王座、全米王座、インターナショナル王座、インターコンチネンタル王座も設置しているが、これまで暫定王座としての世界戦実施した例は皆無。世界ランキングは1~100位まで設置されている。
認定王者
国際ボクシング機構からは、1993年ごろより認定チャンピオンが生まれ始めた。有名なチャンピオンとしては以下のような選手がいる。有名団体との掛け持ちがほとんどである。
- トーマス・ハーンズ (元クルーザー級王者)
- レノックス・ルイス (元ヘビー級王者)
- ハシーム・ラクマン (元ヘビー級王者)
- ウラジミール・クリチコ (元ヘビー級王者)
- ロイ・ジョーンズ・ジュニア (元ライトヘビー級王者)
- バーナード・ホプキンス (元ライトヘビー級王者)
- ジョー・カルザゲ (元スーパーミドル級王者)
- フロイド・メイウェザー・ジュニア (元ウェルター級王者)
- ラファエル・マルケス (元バンタム級王者)
- マニー・パッキャオ (元スーパーライト級王者)
- マルコ・アントニオ・バレラ (元フェザー級王者)
- ナジーム・ハメド (元フェザー級王者)
- ルシア・ライカ(元女子ジュニアウェルター級王者、元女子ジュニアミドル級王者)
- ノニト・ドネア(元フライ級王者)
- ビック・ダルチニアン (元フライ級王者、元スーパーフライ級王者、元バンタム級王者)
- トマシュ・アダメク (元クルーザー級王者)
- リッキー・ハットン (元スーパーライト級王者)
- セルヒオ・マルチネス (元スーパーウェルター級王者)
- サーシャ・バクティン (元スーパーバンタム級王者)
- ダニエル・ゲール (元ミドル級王者)
- ゲンナジー・ゴロフキン (現ミドル級王者)
- カビブ・アーラフベルディエフ (元スーパーライト級王者)
- ダウド・ヨルダン (元フェザー級王者、元ライト級王者)
- シンピウィ・ベトイェカ (元バンタム級王者、元フェザー級王者)
- ヘッキー・ブドラー (元ミニマム級王者、元ライトフライ級王者)
- オラ・アフォラビ (元クルーザー級王者)
- ジョセフ・アグベコ (元バンタム級王者)
- ギデオン・ブゼレジ (元ミニマム級王者、元ライトフライ級王者、元スーパーフライ級王者)
- ヌコシナチ・ジョイ (元ミニマム級王者)
- ジョニー・ゴンサレス (元フェザー級王者)
- ブヤニ・ブング (元フェザー級王者)
- タカラニ・ヌドロブ (元フェザー級王者)
- モルティ・ムザラネ (現フライ級王者)
- ジェシー・バルガス (元スーパーライト級王者)
- ザウルベック・バイサングロフ (現スーパーウェルター級王者)
- パウルス・アムブンダ (現スーパーバンタム級王者)
- マルコ・フック (現クルーザー級王者)
現王者
- ミニマム級
空位
- ライトフライ級
- フライ級
- スーパーフライ級
- バンタム級
- スーパーバンタム級
- フェザー級
- スーパーフェザー級
- ライト級
- 空位
- スーパーライト級
- ウェルター級
- スーパーウェルター級
- ミドル級
- スーパーミドル級
- ライトヘビー級
- 空位
- クルーザー級
- ヘビー級
関連記事
ボクシング主要4団体