国際ボクシング機構

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国際ボクシング機構
International Boxing Organization
略称 IBO
設立 1988年
設立者 ジョン・W・ダダノ
種類 ボクシング組織
本部 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フロリダ州コーラルゲーブルズ英語版
会長 エドワード・レヴァイン
ウェブサイト https://www.iboboxing.com/
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国際ボクシング機構(こくさいぼくしんぐきこう、英:International Boxing Organization)は、プロボクシングの王座認定団体。略称はIBO。いわゆるマイナー団体に分類される。

歴史

1988年にジョン・W・ダダノにより設立され、1992年イリノイ州で法人格の認可を得た団体で、1996年フロリダ州に移転し法人格の認可を得た団体である。1999年の会長就任以来エドワード・レヴァインが会長を務めている。王座認定団体としては、主要4団体(WBAWBCIBFWBO)に比べマイナーなボクシング団体となっているが、数多くの有名ボクサーがタイトルを獲得している。

マイナー団体で日本ボクシングコミッション(JBC)から認められていないが、日本人選手としては 2012年5月12日ウクライナキーウ州ブロヴァルィー淵上誠が、2013年3月30日モナコモンテカルロ石田順裕が、いずれもゲンナジー・ゴロフキンのWBA世界ミドル級王座に挑戦した際、同じく保持していたIBO王座も懸けられていた(敗戦のため獲得ならず)。日本のジムに所属歴のある選手であれば、サーシャ・バクティンがロシア帰国後の2012年9月18日にスーパーバンタム級王座を、レイ・ロリトが来日前の2014年2月1日にライトフライ級王座をそれぞれ獲得している。

各階級の呼称の多くはJBCと一致するが、リミット154ポンドスーパーウェルター級は「ジュニアミドル級」、リミット140ポンドのスーパーライト級は「ジュニアウェルター級」、リミット108ポンドのライトフライ級は「ジュニアフライ級」、リミット105ポンドのミニマム級は「ストロー級」と、一部異なっている。

JBCや他の世界王座認定団体では試合の際のボクシンググローブは、ウェルター級以上が10オンス、スーパーライト級以下が8オンスを使用するが、IBOではジュニアミドル級以上が10オンス、ウェルター級以下が8オンスを使用する。

ユース世界王座オーバーエイジ容認)や女子世界王座、ラテンアメリカ王座、地中海王座、アジア太平洋王座、全米王座、インターナショナル王座、インターコンチネンタル王座も設置しているが、これまで暫定王座を懸けた世界戦の実施例はない。世界ランキングは100位まで発表している。

認定王者

国際ボクシング機構からは 1993年頃より認定チャンピオンが生まれ始めた。有名選手では以下のようなチャンピオンがいるが、主要4団体との掛け持ちがほとんどである。

現王者

階級 王者 獲得日
ミニマム級  アヤンダ・ンドゥラニ (RSA) 2021年5月21日
ライトフライ級  デイブ・アポリナリオ (PHI) 2022年7月29日
フライ級  ジョージ・ウリー (FRA) 2022年6月30日
スーパーフライ級 空位
バンタム級 空位
スーパーバンタム級 空位
フェザー級  ジェームス・ディッケンズ (GBR) 2022年10月15日
スーパーフェザー級  アンソニー・カカス (GBR) 2022年9月24日
ライト級  ダニエル・ヒューズ (GBR) 2021年9月4日
スーパーライト級  アレハンドロ・メネセス (MEX) 2022年4月22日
ウェルター級  ダニヤル・イェレウシノフ (KAZ) 2021年12月18日
スーパーウェルター級  デニス・ホーガン (IRL) 2022年10月8日
ミドル級  ゲンナジー・ゴロフキン (KAZ) 2019年10月5日
スーパーミドル級  レロン・リチャーズ (GBR) 2021年12月18日
ライトヘビー級  パッドレイグ・マクローリー (IRL) 2022年10月22日
クルーザー級  ジャック・マッシー (GBR) 2021年11月26日
ヘビー級  オレクサンドル・ウシク (UKR) 2021年9月25日

関連項目

外部リンク