バーナード・ホプキンス

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バーナード・ホプキンス
Bernard Hopkins
ニューヨークMSGの会見にて(2015年)
基本情報
本名 バーナード・ハンフリー・ホプキンス・ジュニア
通称 The Executioner(死刑執行人)[1]
B-Hop
The Alien(宇宙人)[2]
階級 ライトヘビー級
身長 185cm
リーチ 191cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 (1965-01-15) 1965年1月15日(59歳)
出身地 ペンシルベニア州フィラデルフィア
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 67
勝ち 55
KO勝ち 32
敗け 8
引き分け 2
無効試合 2
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バーナード・ホプキンスBernard Hopkins1965年1月15日 - )は、アメリカ合衆国の元プロボクサーペンシルベニア州フィラデルフィア出身。史上初の主要4団体統一王者。元WBAスーパーWBCIBFWBO世界ミドル級統一王者。元WBAスーパー・WBC・IBF世界ライトヘビー級王者。ニックネームは「The Executioner(死刑執行人)」と2013年10月26日からは「The Alien(宇宙人)」。

2004年9月に3団体統一王者となっていたホプキンスはWBO世界ミドル級王者オスカー・デ・ラ・ホーヤに勝利し、史上初めて主要4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)の王座を統一した。2011年5月には46歳4か月でWBC世界ライトヘビー級タイトルマッチに勝利しジョージ・フォアマンの持つ最年長王座獲得記録(45歳9か月)を塗り替え、2014年4月には49歳3か月でWBA世界ライトヘビー級スーパー王座獲得に成功し、自身の持つ最年長王座獲得記録を更新すると共に最年長防衛記録も更新した。ゴールデンボーイ・プロモーションズの重役に就任しており、HBOでゲスト解説としても度々登場している。

来歴[編集]

10歳でボクシングを始め、アマチュアでは99戦95勝4敗という戦績を残しているが、17歳の時に9つの罪で懲役18年を宣告され約5年間服役する。

1988年、仮出所。キリスト教からイスラム教へ改宗する。

1988年10月11日、23歳の時にライトヘビー級でデビューするが、黒星でプロのキャリアをスタートした。デビュー戦後は1年以上リングへは上がらなかった。2戦目以降は徐々に身体を絞り、ミドル級前後の体重で試合経験を重ねた。

1992年12月4日、USBA全米ミドル級王座を獲得。その後4度の防衛に成功。

1993年5月22日、ロイ・ジョーンズ・ジュニアアメリカ)と空位のIBF世界ミドル級王座を争うが0-3の判定負け。

1994年12月17日、セグンド・メルガド(エクアドル)とのIBF世界ミドル級王座決定戦で引き分けた。

1995年4月29日、メルカドと再戦し7回TKOで破り、IBF世界ミドル級王座を獲得に成功した。

1996年1月27日、スティーブ・フランク(ガイアナ)を右アッパーで倒し、ミドル級世界戦最速KO記録となる初回24秒TKOで勝ちを収め初防衛。以後、同級で12回の王座防衛に成功。

2001年には主要3団体の王者と1階級上げたフェリックス・トリニダードプエルトリコ)の4人で王座統一トーナメントが行われ、2001年4月14日にはキース・ホームズ(アメリカ)に3-0の判定勝ちを収めWBC王座を吸収した。

続いて2001年9月29日にはフェリックス・トリニダードに12回1分18秒TKO勝ちを収めWBA王座を吸収し、マービン・ハグラー以来の3団体統一王者となった。

2003年3月29日、モラード・アッカール(フランス)と対戦し、8回TKO勝ちを収めWBAは2度目、WBCは3度目、IBFは16度目の防衛に成功した[3]

2003年12月13日、ボードウォーク・ホールでWBA世界ミドル級正規王者ウィリアム・ジョッピーと対戦し、3-0(119-109、119-108、118-109)の判定勝ちを収めWBAは王座統一による3度目、WBCは4度目、IBFは17度目の防衛に成功した。

2004年9月18日、オスカー・デ・ラ・ホーヤ(アメリカ)とミドル級の規定体重を2ポンド下回る158ポンドのキャッチウェイトで対戦。それまでKO負けがなったデ・ラ・ホーヤを左ボディ一発でカウントアウトさせ、9回1分38秒KO勝ちを収めWBO王座を獲得し、初の主要4団体の王座統一に成功した[4]

2005年7月16日、ジャーメイン・テイラー(アメリカ)と対戦し、ホプキンスにとってロイ・ジョーンズ・ジュニアに敗れて以来12年ぶりの敗戦となる1-2の判定負けを喫し、WBAは7度目、WBCは8度目、IBFは21度目、WBOは2度目の防衛に失敗、王座をから陥落した[5]。2005年12月3日、WBAスーパー・WBC・WBO世界ミドル級王者ジャーメイン・テイラーと再戦したが、初戦以上の力量差を見せつけられ0-3の判定負けを喫し7か月ぶりの王座返り咲きに失敗した。

2006年6月10日、ライトヘビー級に転向し、IBONBAライトヘビー級王者アントニオ・ターバー(アメリカ)と対戦、ライトヘビー級のターバーに対し一方的な内容で3-0の判定勝ちを収めた。この試合がラストファイトと宣言していたホプキンスだが、2007年7月21日、元WBAスーパー・WBC・IBF世界スーパーウェルター級王者のロナルド・ライト(アメリカ)と170ポンドのキャッチウェイトで対戦、3-0の判定勝ちを収めた[6]

2008年4月19日にラスベガス・トーマス&マック・センターで、ジョー・カルザゲ戦がライトヘビー級のウェイトにて行われた。1Rに右のショートストレートでダウンを奪ったが中盤以降盛り返され10Rにはローブローを受けて中断もあった中12Rを戦い抜き、判定1-2(114-113, 112-115, 111-116)にて辛くも敗北した[7]。お互いにクリンチが多く、決定打にかける試合であり、手数とスタミナが勝敗の分かれ目になった。

2008年10月18日、34戦全勝(30KO)のホープであり、WBC・WBO世界ミドル級統一王者ケリー・パブリク(アメリカ)とノンタイトル12回戦、170ポンドのキャッチウェイトで対戦。試合前の予想ではパブリクが有利といわれていたが、ホプキンスは若いパブリクを完全に翻弄し切って3-0(117-109、119-106、118-108)の判定勝ちを収め、パブリクに初黒星をつけた[8]

2009年12月2日、エンリケ・オルネラス(メキシコ)とノンタイトル12回戦で対戦し、3-0の判定勝ちを収めた[9]

2010年4月3日、ロイ・ジョーンズ・ジュニアとおよそ17年ぶりに再戦し、3-0の判定勝ちを収めた[10]

2010年12月18日、WBC・IBO世界ライトヘビー級王者ジャン・パスカルカナダ)と対戦。1、3回にダウンを奪われたものの盛り返し、1-0(114-112、114-114、113-113)の判定で引き分けた為、WBC王座とIBO王座の獲得に失敗した[11]。この試合はWBCの年間最高試合に選出された[12]

2011年5月21日、前回引き分けに終わったジャン・パスカルとの再戦。試合は3-0の判定勝ちでWBC王座獲得、WBCダイヤモンド王座の獲得に成功、ジョージ・フォアマンの持つ45歳9か月での最年長世界王座獲得記録を更新する、46歳4か月での世界王座獲得を達成した[13]。IBO世界ライトヘビー級王座はホプキンスがIBOへの認定料の支払いを拒否した為、試合後に空位となった。

2011年10月15日、チャド・ドーソンと防衛戦を行う。2ラウンド途中にドーソンに投げられるような形でキャンバスに転倒した際に左肩を強打、試合続行不可能となり無効試合となった。しかしWBCは試合後にビデオ検証の結果引き分けと判断したため、ホプキンスに王座が返還され初防衛に成功した。[14]。なおWBCの判断は引き分けとなったが、公式記録は無効試合と記録されている。

2012年4月28日、ロサンゼルスステイプルズ・センターからアトランティックシティボードウォーク・ホールに舞台を移して行われたチャド・ドーソンとの再戦は0-2(114-114、2者が111-117)の判定負けで2度目の防衛に失敗し、王座から陥落した[15]

2013年3月9日、IBF世界ライトヘビー級王者タボリス・クラウドに挑戦し、3-0(117-111、2者が116-112)の判定勝ちで王座獲得に成功。自身の持つ46歳4か月での世界王座獲得を更新する48歳2か月での世界王座獲得を達成した[16]

2013年10月26日、当初は2013年7月13日にニューヨークバークレイズ・センターカロ・ムラトと対戦予定であったが、理由は明らかになっていないがムラトにアメリカ入国ビザが発給されず一旦は中止となった[17]。ムラトの代役にセルゲイ・コバレフと交渉していたが[18]、コバレフはWBO王者ネイサン・クレバリーに挑戦することになった為コバレフ戦は実現しなかった[19]。しかしその間にムラトにアメリカ入国ビザが発給されることになり、アトランティックシティボードウォーク・ホールでカロ・ムラトとの対戦が決定した[20]。試合は中盤以降ホプキンスがペースを握り、9回にムラトが左目をカットする、ホプキンスにしては珍しくKO狙いがうかがえる攻撃的な試合を展開するが、デ・ラ・ホーヤ戦以来9年ぶりのKO勝ちはならず、3-0(117-110、119-108、119-108)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[21]

2014年4月19日、ワシントンD.C.DCアーモリーでWBA世界ライトヘビー級スーパー王者ベイブット・シュメノフカザフスタン)と王座統一戦を行い、12回2-1(113-114、116-111、116-111)の判定勝ちを収めIBF王座2度目の防衛、WBAスーパー王座の獲得に成功、王座統一を果たすと共に自身の持つ世界王座最年長獲得記録と世界王座最年長防衛記録を49歳3か月に更新し、統一世界王者としての最年長記録も塗り替えた[22]。シュメノフが持っていたIBA世界ライトヘビー級王座はホプキンスがIBAへの認定料の支払いを拒否した為、空位となった。[要出典]

2014年5月9日、WBAはホプキンスを4月度の月間MVPに選出した[23][24][25]

2014年11月8日、アトランティックシティボードウォーク・ホールでWBO世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフロシア)と王座統一戦を行うが、12回0-3(2者が107-120、106-120)の判定負けを喫しWBA王座初防衛、IBF王座3度目の防衛、WBO王座獲得に失敗。ミドル級に続きライトヘビー級での3団体統一に失敗すると共に自身の持つ世界王座最年長獲得記録と世界王座最年長防衛記録を49歳10か月に更新することにも失敗した[26]

2015年8月5日、IBFがIBF世界ライトヘビー級王者セルゲイ・コバレフの指名挑戦者決定戦でIBF世界ライトヘビー級2位のアルツール・ベテルビエフと対戦するよう指令を出すが、ホプキンスは指令を断った[27]。後日ホプキンスが会見を開き「スーパーミドル級に転向し4階級制覇を目指すよ」と話し、ゴールデンボーイ・プロモーションズも要望に応えてWBO世界スーパーミドル級王者アルツール・アブラハムとの対戦を目標にしたがヒルベルト・ラミレスに敗れてしまった為、対戦は実現できなかった。

2016年12月17日、2年1か月ぶりの試合でカリフォルニア州イングルウッドザ・フォーラムでWBC世界ライトヘビー級2位でWBCインターナショナルライトヘビー級王者ジョー・スミス・ジュニアと引退試合として対戦し、スミスのパンチでリング下に転落し20カウント以内にリングに戻れなかったことで、プロ初のKO負けとなる8回53秒TKO負けを喫し王座獲得に失敗、試合後に引退を表明しゴールデンボーイ・プロモーションズの副社長に就任した[28][29]

戦績[編集]

  • アマチュアボクシング:99戦 95勝 4敗
  • プロボクシング:67戦 55勝 (32KO) 8敗 2引分 2無効試合
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 1988年10月11日 4R 判定0-2 クリントン・ミッチェル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 プロデビュー戦
2 1990年2月22日 4R 判定3-0 グレグ・パイジ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
3 1990年4月26日 1R TKO キース・グレイ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
4 1990年5月18日 1R TKO エド・テーラー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
5 1990年5月31日 2R 0:43 TKO ヨウビン・メルカド アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
6 1990年6月30日 1R 0:36 KO カリフ・シャバス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
7 1990年8月5日 6R 判定3-0 パーシー・ハリス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
8 1990年10月20日 1R TKO ダーリン・オリバー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
9 1990年11月17日 1R 0:35 TKO マイク・サップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
10 1991年2月26日 1R KO リチャード・キレス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
11 1991年3月18日 3R 1:10 TKO スチーブ・ラングレー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
12 1991年6月20日 1R 0:56 TKO ペドロ・マルケス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
13 1991年7月9日 1R KO ダン・ミッチェル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
14 1991年9月23日 1R 1:28 TKO ラルフ・モンクリーフ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
15 1991年11月26日 7R TKO デビッド・マクラスキー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
16 1991年12月13日 10R 判定3-0 ウィリー・ケンプ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
17 1992年1月31日 4R 終了 TKO デニス・ミルトン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
18 1992年4月3日 10R 判定3-0 ランディ・スミス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
19 1992年5月21日 10R 判定 アニバル・ミランダ  コロンビア
20 1992年8月28日 1R 1:44 KO ジェームス・ストークス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
21 1992年9月14日 1R 1:47 KO エリック・ラヒネハート アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
22 1992年12月4日 1R 0:21 TKO ウェイン・パウエル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 USBA全米ミドル級王座決定戦
23 1993年2月16日 12R 判定3-0 ギルベルト・バプチスト アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 USBA防衛1
24 1993年5月22日 12R 判定0-3 ロイ・ジョーンズ・ジュニア アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBF世界ミドル級王座決定戦
25 1993年8月3日 7R 1:41 TKO ロイ・リッチー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 USBA防衛2
26 1993年11月23日 3R 0:28 TKO ウェンドール・ホール アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 USBA防衛3
27 1994年2月26日 3R 0:48 TKO メルビン・ワイン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
28 1994年5月17日 12R 判定3-0 ルペ・アキノ メキシコの旗 メキシコ USBA防衛4
29 1994年12月17日 12R 判定1-1 セグンド・メルガド エクアドルの旗 エクアドル IBF世界ミドル級王座決定戦
30 1995年4月29日 7R 1:10 TKO セグンド・メルガド エクアドルの旗 エクアドル IBF世界ミドル級王座決定戦
31 1996年1月27日 1R 0:24 TKO スティーブ・フランク ガイアナの旗 ガイアナ IBF防衛1
32 1996年3月16日 4R 2:50 KO ジョー・リプシー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBF防衛2
33 1996年7月16日 11R 2:02 TKO ウィリアム・ボー・ジェームス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBF防衛3
34 1997年4月19日 7R 2:22 TKO ジョン・デビッド・ジャクソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBF防衛4
35 1997年7月20日 11R 1:23 TKO グレンコフ・ジョンソン ジャマイカの旗 ジャマイカ IBF防衛5
36 1997年11月18日 12R 判定3-0 アンドリュー・カウンシル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBF防衛6
37 1998年1月31日 6R 1:00 TKO サイモン・ブラウン ジャマイカの旗 ジャマイカ IBF防衛7
38 1998年8月28日 - 4R NC ロバート・アレン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBF防衛8
39 1999年2月6日 7R 1:18 TKO ロバート・アレン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBF世界ミドル級王座統一戦
IBF防衛9
40 1999年12月12日 12R 判定3-0 アントワン・エコーズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBF防衛10
41 2000年5月13日 12R 判定3-0 シド・バンダープール カナダの旗 カナダ IBF防衛11
42 2000年12月1日 10R 1:42 TKO アントワン・エコーズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBF防衛12
43 2001年4月14日 12R 判定3-0 キース・ホームズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC・IBF世界ミドル級王座統一戦
WBC獲得・IBF防衛13
44 2001年9月29日 12R 1:18 TKO フェリックス・トリニダード プエルトリコの旗 プエルトリコ WBA・WBC・IBF世界ミドル級王座統一戦
WBAリングマガジン王座獲得
WBC防衛1・IBF防衛14
45 2002年2月2日 10R 終了 TKO カール・ダニエルズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBA防衛1・WBC防衛2・IBF防衛15
46 2003年3月29日 8R 終了 TKO モラード・アッカール フランスの旗 フランス WBA防衛2・WBC防衛3・IBF防衛16
47 2003年12月13日 12R 判定3-0 ウィリアム・ジョッピー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBA・WBC・IBF世界ミドル級王座統一戦
WBA防衛3・WBC防衛4・IBF防衛17
48 2004年6月5日 12R 判定3-0 ロバート・アレン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBA防衛4・WBC防衛5・IBF防衛18
49 2004年9月18日 9R 1:38 KO オスカー・デ・ラ・ホーヤ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBA・WBC・IBF・WBO世界ミドル級王座統一戦
WBA防衛5・WBC防衛6・IBF防衛19・WBO獲得
50 2005年2月19日 12R 判定3-0 ハワード・イーストマン イギリスの旗 イギリス WBA防衛6・WBC防衛7・IBF防衛20・WBO防衛1
51 2005年7月16日 12R 判定1-2 ジャーメイン・テイラー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBA・WBC・IBF・WBO王座陥落
52 2005年12月3日 12R 判定0-3 ジャーメイン・テイラー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBA・WBC・WBO世界ミドル級タイトルマッチ
53 2006年6月10日 12R 判定3-0 アントニオ・ターバー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBO・リングマガジン・NBAライトヘビー級タイトルマッチ
54 2007年7月21日 12R 判定3-0 ロナルド・ライト アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
55 2008年4月19日 12R 判定1-2 ジョー・カルザゲ イギリスの旗 イギリス
56 2008年10月18日 12R 判定3-0 ケリー・パブリク アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
57 2009年12月2日 12R 判定3-0 エンリケ・オルネラス メキシコの旗 メキシコ
58 2010年4月3日 12R 判定3-0 ロイ・ジョーンズ・ジュニア アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
59 2010年12月18日 12R 判定1-0 ジャン・パスカル カナダの旗 カナダ WBC・IBO世界ライトヘビー級タイトルマッチ
60 2011年5月21日 12R 判定3-0 ジャン・パスカル カナダの旗 カナダ WBC世界ライトヘビー級タイトルマッチ
61 2011年10月15日 - 2R NC チャド・ドーソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC防衛1
62 2012年4月28日 12R 判定0-2 チャド・ドーソン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC王座陥落
63 2013年3月9日 12R 判定3-0 タボリス・クラウド アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBF世界ライトヘビー級タイトルマッチ
64 2013年10月26日 12R 判定3-0 カロ・ムラト ドイツの旗 ドイツ IBF防衛1
65 2014年4月19日 12R 判定2-1 ベイブット・シュメノフ カザフスタンの旗 カザフスタン WBA・IBF世界ライトヘビー級王座統一戦
WBA獲得・IBF防衛2
66 2014年11月8日 12R 判定0-3 セルゲイ・コバレフ ロシアの旗 ロシア WBA・IBF・WBO世界ライトヘビー級王座統一戦
WBA・IBF王座陥落
67 2016年12月17日 8R 0:53 KO ジョー・スミス・ジュニア アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBCインターナショナルライトヘビー級タイトルマッチ
テンプレート

人物[編集]

戦術に長けた万能型であり、優れた防御感とテクニックで相手の長所を消す戦法を得意とし、またレスリングの練習に裏打ちされたクリンチワークの巧さも持ち合わせている。ボディーワークをベースにしたディフェンスで相手の攻撃を空に切らせ、オフェンスにおいてはダイレクトライトとカウンターを得意とする。全盛期はそのリングネームがそのまま通用するほどの凄みとキレを誇った。また、パンチの次に飛んでくる頭、相手を巧妙にホールドしながらのパンチ、相手のローブローを大げさにアピールしての時間稼ぎ、レフェリーが見ていない隙の加撃などで、悪い流れも自分のほうに引き寄せてしまう。

そのファイトスタイルでフェリックス・トリニダードオスカー・デ・ラ・ホーヤといった人気者をことごとく打ち倒してきたため、ヒール(悪役)が彼のキャラクターとなっている。なお、試合の際のリング入場時にはニックネーム通りの死刑執行人の衣装(死刑執行人の意味のX字が書かれているマスクをかぶっている)で登場したり、棺桶に入って登場して来たり、宇宙人のマスクをかぶって登場したりした。現在でこそ当世きっての狡智に長けた完成度の高いボクサーと目されるが、キャリア前半期は死刑執行人の名にふさわしい荒々しい倒し屋というイメージが付き纏っており、好戦的なハードパンチャーだった。世界戦も含め1RKOが13度ある。キャリアのハイライトの一つとなったフェリックス・トリニダード戦では荒々しさを封印して高度なテクニックと狡猾な戦術でスーパースターであったトリニダードを圧倒し、驚きを持って迎えられた。

獲得タイトル[編集]

  • USBA全米ミドル級王座(防衛4)
  • IBO世界ライトヘビー級王座
  • NBA全米ライトヘビー級王座
  • IBF世界ミドル級王座(防衛20)
  • WBC世界ミドル級王座(防衛7)
  • WBA世界ミドル級スーパー王座(防衛6)
  • WBO世界ミドル級王座(防衛1)
  • WBC世界ライトヘビー級王座(防衛1)
  • IBF世界ライトヘビー級王座(防衛2)
  • WBA世界ライトヘビー級スーパー王座(防衛0)
  • WBC世界ライトヘビー級ダイヤモンド王座

ペイ・パー・ビュー売上げ[編集]

日付 イベント 売上げ テレビ局
2011年10月15日 バーナード・ホプキンス vs. チャド・ドーソン 1 4万件 HBO
2010年4月3日 バーナード・ホプキンス vs. ロイ・ジョーンズ・ジュニア 2 14万件 HBO
2008年10月18日 バーナード・ホプキンス vs. ケリー・パブリク 19万件 HBO
2007年7月21日 バーナード・ホプキンス vs. ロナルド・ライト 31万件 HBO
2006年6月10日 バーナード・ホプキンス vs. アントニオ・ターバー 33万件 HBO
2005年12月13日 バーナード・ホプキンス vs. ジャーメイン・テイラー 2 41万件 HBO
2005年7月16日 バーナード・ホプキンス vs. ジャーメイン・テイラー 1 37万件 HBO
2004年9月18日 バーナード・ホプキンス vs. オスカー・デ・ラ・ホーヤ 100万件 HBO
2001年9月29日 バーナード・ホプキンス vs. フェリックス・トリニダード 48万件 HBO

脚注[編集]

  1. ^ 「現代スーパーボクサー」【21】バーナード・ホプキンス(米国)”. 時事通信 (2012年5月1日). 2011年11月14日閲覧。
  2. ^ ホプキンスが“エイリアン”を襲名 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年10月19日
  3. ^ ホプキンスが防衛 ボクシング世界ミドル級 47NEWS 2003年3月30日
  4. ^ デラホーヤ初のKO負け 統一世界ミドル級戦 47NEWS 2004年9月19日
  5. ^ ホプキンス敗れる 統一世界ミドル級戦 47NEWS 2005年7月17日
  6. ^ ホプキンス ライトヘビー級再転向後2連勝 AFPBB News 2007年7月22日
  7. ^ カルザゲ ホプキンス下し無敗記録を伸ばす AFPBB News 2008年4月20日
  8. ^ 43歳ホプキンス、26歳王者に勝利 ロイター 2008年10月20日
  9. ^ ホプキンス、復帰戦で判定勝利 ロイター 2009年12月4日
  10. ^ ホプキンスがジョーンズに勝利、17年ぶり雪辱 ロイター 2010年4月5日
  11. ^ パスカルが論議呼ぶ引き分け ホプキンス抗議 WBC世界L・ヘビー級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年12月22日
  12. ^ 2010年最優秀はマルティネス パッキアオは過去10年のMVP WBCが発表 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年1月4日
  13. ^ ホプキンス46歳4ヵ月の王者 日刊スポーツ 2011年5月23日
  14. ^ ホプキンス王座返還 ビデオ検証でドロー 日刊スポーツ 2011年10月22日
  15. ^ 47歳ホプキンス判定で王座防衛に失敗 デイリースポーツオンライン 2012年4月29日
  16. ^ ホプキンス最年長王座奪取/ボクシング 日刊スポーツ 2013年3月10日
  17. ^ ホプキンス×ムラト戦中止に”. ボクシングニュース「Box-on!」 (2013年6月15日). 2013年6月15日閲覧。
  18. ^ コバレフまた爆発 IBF1位決定戦”. ボクシングニュース「Box-on!」 (2013年6月15日). 2013年6月15日閲覧。
  19. ^ Nathan Cleverly-Sergey Kovalev set ESPN.com 2013年6月22日
  20. ^ ホプキンスは結局ムラトと初防衛戦 10.19アトランティックシティ”. ボクシングニュース「Box-on!」 (2013年7月22日). 2013年7月22日閲覧。
  21. ^ 48歳ホプキンスが初防衛に成功 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年10月27日
  22. ^ ホプキンス49歳3ヵ月で王座統一、最年長記録更新 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年4月20日
  23. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2014年5月9日
  24. ^ Bernard Hopkins and Floyd Mayweather Jr with the honors of the month WBA公式サイト 2014年5月9日
  25. ^ WBA最新ランキング、月間MVPはホプキンス Boxing News(ボクシングニュース) 2014年5月10日
  26. ^ コバレフ大差勝ちで3団体統一、ホプキンス敗れる Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月9日
  27. ^ Beterbiev opponent? Not Hopkins, maybe Chilemba”. ESPN.com (2015年8月7日). 2015年8月10日閲覧。
  28. ^ Joe Smith Jr blasts Bernard Hopkins through the ropes and into retirement Fightnews.com 2016年12月18日
  29. ^ ホプキンスがリング下に落下、最終戦は初TKO負け Boxing News(ボクシングニュース) 2016年12月18日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
ロイ・ジョーンズ・ジュニア
IBF世界ミドル級王者

1995年4月29日 - 2005年7月16日

次王者
ジャーメイン・テイラー
前王者
キース・ホームズ
WBC世界ミドル級王者

2001年4月14日 - 2005年7月16日

次王者
ジャーメイン・テイラー
前WBA正規王者
フェリックス・トリニダード
WBA世界ミドル級スーパー王者
2001年9月29日 - 2005年7月16日
次スーパー王者
ジャーメイン・テイラー
前王者
オスカー・デ・ラ・ホーヤ
WBO世界ミドル級王者

2004年9月18日 - 2005年7月16日

次王者
ジャーメイン・テイラー
前王者
ジャン・パスカル
WBC世界ライトヘビー級王者

2011年5月21日 - 2012年4月28日

次王者
チャド・ドーソン
前王者
タボリス・クラウド
IBF世界ライトヘビー級王者

2013年3月9日 - 2014年11月8日

次王者
セルゲイ・コバレフ
前スーパー王者
ベイブット・シュメノフ
WBA世界ライトヘビー級スーパー王者
2014年4月19日 - 2014年11月8日
次スーパー王者
セルゲイ・コバレフ