スーパーミドル級

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スーパーミドル級(スーパーミドルきゅう、: super middle weight)は、ボクシングで用いられる階級の1つ。ミドルは「中間」のこと。

ボクシング[編集]

プロボクシングでの契約ウェートは、160 - 168ポンド (72.575 - 76.204kg) 。ミドル級ライトヘビー級の間の階級で、全17階級中4番目に重い階級。1984年設置。

アマチュアではこの階級に相当する階級は存在せず、ライトヘビー級に属する。

初代世界王者はWBA(1987年から)は朴鐘八韓国) 、WBC(1988年から)はシュガー・レイ・レナードアメリカ合衆国)。

この階級の世界王座防衛最多記録はスベン・オットケドイツ / IBF)、ジョー・カルザゲイギリス / WBO)の21度。またサウル・アルバレスメキシコ)が史上7人目となる主要4団体王座統一をこの階級で達成。

プロボクシングでは2009年–2011年の間で行われたSuper Six World Boxing Classic、2017年–2018年の間で行われたWorld Boxing Super Seriesシーズン1のトーナメント戦がこの階級で行われた。

JBCでは2009年9月度より空位のランキングとして新設されたが[1][2]、2011年8月度に三浦広光が初めて日本ランク入りした[3]。2023年6月10日、野中悠樹帝尊康輝の間で初代日本王座決定戦が行われ、勝利した帝尊が初代日本王者となった。2023年現在、日本のジム所属選手からは田島吉秋西澤ヨシノリ清田祐三がこの階級の世界王座に挑戦しているが、世界王者は生まれていない。

総合格闘技[編集]

総合格闘技での契約ウェートは、185 - 195ポンド (83.9146 - 88.4505kg) 。ミドル級ライトヘビー級の間の階級であり、全14階級中5番目に重い階級。2017年7月26日にボクシング・コミッション協会によって規定された。

UFC等のメジャー団体ではスーパーミドル級を設置していない。

ムエタイ[編集]

ムエタイでの契約ウェートは、160 - 168ポンド (72.575 - 76.204kg) 。ミドル級ライトヘビー級の間の階級であり、全19階級中6番目に重い階級。世界ムエタイ評議会により規定されている[4]

脚注[編集]

  1. ^ 日本にS・ミドル級超ランキング設置”. ボクシングニュース「Box-on!」 (2009年9月24日). 2010年3月31日閲覧。
  2. ^ ヘビーなど4重量級を追加 ボクシング日本ランキング”. 朝日新聞 (2009年9月24日). 2009年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年3月31日閲覧。
  3. ^ 三浦広光「日本ランカーに見合った試合を心掛けます」 帝拳ジム公式モバイルサイト
  4. ^ 6. Age, Weight Divisions and Weigh-inWorld Muaythai Council 2020年4月3日

外部リンク[編集]