千代田区立麹町中学校

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千代田区立麹町中学校
千代田区立麹町中学校正門
国公私立 公立学校
設置者 千代田区
設立年月日 1947年4月1日
開校記念日 5月2日
共学・別学 男女共学
学期 3学期制
所在地 102-0093
地図
北緯35度40分47.6秒 東経139度44分19.5秒 / 北緯35.679889度 東経139.738750度 / 35.679889; 139.738750座標: 北緯35度40分47.6秒 東経139度44分19.5秒 / 北緯35.679889度 東経139.738750度 / 35.679889; 139.738750
外部リンク 公式サイト
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千代田区立麹町中学校(ちよだくりつ こうじまちちゅうがっこう)は、東京都千代田区平河町二丁目に所在する区立中学校

概要

千代田区麴町地域に所在する唯一の公立中学校である。通称は麹中。

麹町中学校は、六三制の新制中学校として昭和22年4月に設立され、千代田区立永田町小学校3階7教室にて発足する[1]。その後、現在の地に校舎が造られた。校地は、安田財閥の祖である安田善次郎が、自宅の土地を「庭に植えてあるソテツの木を枯らさないこと」を条件に寄贈したものである。ソテツは現在もシンボルとして存在する。初代校長は、のちの京都大学理学博士である有元石太郎が就任した。現在、脆震の2号館のみを改修しているが近いうちに校舎を全面改修する予定になっている。

近隣には国会議事堂最高裁判所がある。全校生徒数は308名・10学級編成(1年:3学級94名・2年:3学級97名・3年:4学級117名、2009年7月現在)。

東京都立日比谷高等学校をはじめとする難関校に多数合格者を輩出してきたことから「名門公立中学校」の一つとしてしばしば名前が挙げられる。また、麹町中学校内申書事件(最二小判昭和63年7月15日判時1287号65頁)の判例を通して、法学を学ぶ学生に、また、『積木くずし』の舞台となった学校として年配者に有名である。

1950~60年代、東京大学合格の全国一位は都立日比谷高校であった。その近隣に所在する事から、高校受験過熱化と共に日比谷志望の入学希望者が全国から殺到し、団塊の世代が在籍していた1960年代には全校生徒1700人を数える大規模校であった(当時は、番町小学校 - 麹町中学校 - 日比谷高校 - 東京大学と辿る進学コースが、日本のエリートの常道と言われていた)。麹町中学校は、番町小学校麹町小学校、永田町小学校(閉校し、現・麹町小学校)3校の学区指定の進学先であるため、これらに越境入学者が集まり、附属幼稚園から越境する者も少なくなかった。

現在も学校全体では学力が高く、進学実績も比較的良好である。近隣の中学校と同様、入学時から越境通学する生徒の割合も高い。教科指導では習熟度別授業少人数授業を以前から実施している。以前は内申点と照合すると、学力と乖離した分不相応の都立高校受験となる生徒も出ていたが、近年は評価方法が相対評価から絶対評価へ変わったことにより都立高校への進学率が増加している。なお、2008年春の都立日比谷高校進学者数は3名であった。

教育目標

  • 自主性・社会性・創造性

学生生活

本校は公立中学としては進学実績が良好ではあるが中学入試で失敗し不本意で入学してくる者がかなりいて、そのような生徒が高校入試でリベンジしていることが実績に大いに関係している。学校側の指導は積極的ではあるが生徒の学力差は卒業時には上位層と下位層で大きく開いている現状がある。また越境入学者の割合が5割以上を占めているがその目的は多種多様である。難関校への進学を考えていても学校の教育に期待をせずに学校の授業と行事などに消極的な生徒と、学校生活の全てに期待をしている生徒が同じくらいの割合を占めその温度差は非常に大きい。ただほとんどの生徒と親は最低でも麹町中学卒業という学歴確保の為に無理をして入学しているという信念を持っている。また帰国子女を中心に小学校の卒業間近、番町小学校や麹町小学校に転校して本校に入学してくる生徒がいる。その中で都立日比谷高校を中心に都心部の都立高校進学を希望する生徒は多く、生徒会に入り生徒会長を目指して高い内申点を確保しようとする者も多い。しかし内申点を活かして推薦入試を受ける者は少ない。結局私立高校へ進学する者が半数以上を占めている。内申が取りにくい学校事情を知っている者は入学時から既に推薦入試を諦め早慶やその他の有名私大の付属校だけを受験しようと試みるケースも珍しくはない。これには生徒が比較的所得の高い両親のもとで育っていることも関係している。よってクラスや学年単位でのまとまりや一体感には欠ける場合もあり、いじめに悩まされる機会は多くはないがしっかりと自分の目的や意志を持って生活することが必要となる環境である。 また部活動において優れた環境や指導者を求めて入学する生徒はほとんどいないが、私立高校へスポーツや芸術面での推薦を活かした進学者も存在している。

部活動

運動部

文化部

主な学校行事

宿泊行事は1年次からある。伝統の卒業講演では、著名人が多数いることから非常に充実している。

進学実績(2008年春)

交通

著名な卒業生

関連項目

外部リンク

  1. ^ 『二十年のあゆみ』東京都千代田区立麹町中学校 1967