真梨邑ケイ

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真梨邑 ケイ
生誕 (1957-08-29) 1957年8月29日(66歳)
出身地 日本の旗 日本東京都千代田区
学歴 頌栄女子学院高等学校卒業
職業 ジャズ歌手・女優
活動期間 1982年 - (歌手)
事務所 真梨邑オフィス
公式サイト http://keimarimura-love.cocolog-nifty.com/

真梨邑 ケイ(まりむら けい、1957年8月29日 - )は、日本ジャズ歌手・女優。東京都千代田区出身。[1][2][3]所属事務所は、真梨邑オフィス[1]身長165cm。スリーサイズはB85・W59・H86。

略歴[編集]

千代田区立麹町小学校千代田区立麹町中学校から頌栄女子学院高等学校卒業[3]宝塚歌劇団の試験に合格していたが、それを辞退して[4]東宝現代劇付属研究所入り、これを経て女優デビュー[3]。本名の川口今日子名義で、NHKの朝の連続ドラマいちばん星』、『おていちゃん』、フジテレビの『がしんたれ』などに出演した[3]。また大河ドラマにも出演した[5]1982年、優れたプロポーションと退廃的な雰囲気を買われ、ジャズヴォーカリストとしてメジャーデビュー[3][6]。当時は「ジャズ界に久しぶりに大型新人現る」と騒がれた[3]。その後、代表作『THE MAN I LOVE』(編曲:ネルソン・リドル、Tp:ハリー・ジェームス)ではヒット賞、作品賞を受賞[7]、ベストテン入り(当時のオリコンアルバムチャート)となる大ヒットを記録し、ゴールド・ディスクを受賞した。

1994年に写真集でオールヌードを披露、1996年にはVシネマ主演作品で鶴見辰吾大杉漣との濡れ場を演じた[5]

2001年、映画『マーメイド〜海から来た少女〜』で監督・脚本を務めた[7]

2009年9月[8]アダルトイメージビデオ作品(AIV[8])『情事 jyoji』[8]でAIV(AVとの違いはセクシーシーンでの本番行為は一切無い擬似作品)デビュー[8]、4万本を超える大ヒット作品となり[9]、現役の有名ジャズシンガーのAIVデビューは世間を驚かせた[6]

2011年、徳間書店より小説『インティマシー』を出版した[7]

2015年、劇場公開映画としては初の主演作となる『女詐欺師と美人シンガーお熱いのはどっち?』(浜野佐知監督)が公開される。

2017年、フジテレビ『ザ・ノンフィクション』のカメラが初めて夫妻に9か月間密着取材、10月1日の放送ではドキュメンタリー番組としては異例の4.7%(関東地区ビデオリサーチ)の高視聴率を記録した。

2022年3月、歌手デビュー40周年を迎え全国各地のジャズフェスティバルに出演、ジャズライブを中心に活動している。

音楽[編集]

アルバム[編集]

  • ELEGANCE(1982年)
  • MOOD INDIGO(1982年)
  • THE MAN I LOVE(1983年)
  • PS. I LOVE YOU(1983年)
  • BEAUTIFUL DREAMER(1984年)
  • フェイバリット・スタンダード(1984年)
  • TIEMPO DE AMOR(1985年11月21日)
  • LA CALIFUSA(1986年)
  • CONTINENTAL(1987年)
  • THE GIFT〜ベストコレクション〜(1987年)
  • NOUVEAU(1991年)
  • 〜STANDARD OF LOVE シリーズ〜(1992年/全7枚)
  • MUCHO MUCHO(1992年)
  • 〜LOVE MEDICINE シリーズ〜(1995年/全3枚)
  • KEI MARIMURA VOICE(1998年)
  • マーメイド〜海から来た少女〜サウンドトラック盤(2001年)
  • JAZZYな歌姫たち(2003年/全2枚)
  • 大人たちのオアシス(2003年/全2枚)
  • フェイバリッツ!(2004年)
  • 君のうた 僕のうた(2006年/全2枚)
  • ブリリアント・ベスト(2010年/2枚組)
  • Midnightの誘惑(2014年)
  • オリジナル・ベスト(2016年)
  • 今宵、あなたと過ごしたい Vol1~3 (2016年)
  • 君のうた 僕のうた Vol.2 (2020年再発売)

シングル[編集]

  • さよならは昼下がり/愛・フォーエヴァー(1985年11月、テイチクレコード、RE-698)- 石原裕次郎とのデュエット
  • 私生活/ファイナル・フライト(テイチク・コンチネンタルレコード、CE-59)
  • STARDUST NIGHT(テイチク・コンチネンタルレコード、CE-73)
  • Starlight Lover/It's My Night(日本テレビーSEIKOグルメワールド「世界食べちゃうぞ!」イメージソング)

楽曲提供[編集]

  • 「ラブリーエンジェルアリスた〜ず★」(アリスた~ず★ 2013年) - 作詞・作曲

メディア[編集]

映画[編集]

テレビ番組[編集]

ビデオソフト[編集]

MV[編集]

  • ファースト・リサイタル(1982年)
  • MISTY(1983年)
  • BEAUTIFUL DREAMER(1984年)
  • 上海ラプソディー(2002年)
  • AVENTURE(2004年)
  • DEEP MOON〜遊戯〜真梨邑ケイ(2012年)
  • 石原裕次郎 生誕80年記念BOX(2014年)

AIV[編集]

  • 情事 Jyoji 真梨邑ケイ(2009年9月25日、ジャパンホームビデオ
  • 情事 Jyoji II 真梨邑ケイ(2010年3月12日、ジャパンホームビデオ)
  • 喪服の貴婦人 〜濡れたストッキング〜 真梨邑ケイ(2010年11月12日、ジャパンホームビデオ)
  • 東京ナイトクラブ -Jyoji Beginning- 真梨邑ケイ(2011年11月11日、ジャパンホームビデオ)
  • ラストエクスタシー(2012年10月26日、ジャパンホームビデオ)
  • 真梨邑ケイin流されて…(2013年11月8日、ジャパンホームビデオ)
  • LOVE LIQUEUR ラヴリキュール(2014年8月8日、ジャパンホームビデオ)
  • BEST HIT OF KEI MARIMURA(4時間総集編)(2015年3月13日、ジャパンホームビデオ)
  • ニンフォマニア(2015年9月11日、ジャパンホームビデオ)
  • インモラル(2016年8月13日、ジャパンホームビデオ)
  • 媚薬 (2017年8月13日、ジャパンホームビデオ)
  • 情事 Jyoji〜ヴァーチャルワールド〜 (2018年8月13日、ジャパンホームビデオ)
  • Genderless(ジェンダーレス) (2019年3月7日、ソフト・オン・デマンド)
  • コンプリートBEST (2枚組8時間総集編) (2019年5月13日、ジャパンホームビデオ)
  • ドキュメンタルSEX (2019年11月21日、ソフト・オン・デマンド)
  • [ベストヒッツ]情事 Jyoji~ヴァーチャルワールド~(2021年2月6日再発売、ジャパンホームビデオ)

Vシネマ[編集]

  • 悪人専用(1990年)
  • 軽井沢夫人 官能の夜想曲(ノクターン)(1996年) - 主演
    • DVD「真梨邑ケイ 軽井沢夫人-官能のノクターン-」(2020年再発売) - 主演
  • XX(ダブルエックス)美しき獲物(1996年) - 主演
  • Women(ウイメン)2 オンナが淫らに脱ぐとき(1997年) - 主演
    • DVD「Women2」(2022年再発売) -主演
  • アナザーXX(ダブルエックス) マトリの女(1998年) - 友情出演
  • エクスタシー(2001年) - 主演
  • 赤蜘蛛(2004年) - 主演

インターネット動画[編集]

  • つか金フライデーDOUGA フジテレビ無料動画サイト - 見参楽(みさんが!)(2011年9月9日 - 12月15日配信)
  • 真梨邑ケイの【ゆとりStyle】 アズーリFM (2023年7月30日生放送 8月13日〜YouTube配信)

ラジオ番組[編集]

  • TBSマンスリージャズワイド(TBSラジオ、1982年4月25日から1987年3月1日まで、毎月1回・日曜深夜1:00 - 4:30に放送された番組。若山弦蔵宮内鎮雄と共演[10]
  • I LOVE NY(JFN系列各局)
  • MUSIC HOT FLAVOR(全国コミュニティFM104局&有線放送CAN SYSTEM)
  • おはようサタデー(MUSIC BIRD)
  • アートハート倶楽部(すまいるFM)
  • FM25時 あなたとケイと音楽と(FM東京、1983年7月6日 - )

CM[編集]

出版[編集]

写真集[編集]

  • 夜は気分で(1983年)
  • ドレス(1983年)
  • IMPREVU(1989年)
  • 硝子の森の異邦人(1994年)
  • SPEAK LOW(1994年)
  • HIGHER SELF(1995年)
  • R指定(1995年)
  • 軽蔑(1998年)
  • BLACK BOX(2000年)
  • 上海ラプソディー(2002年)
  • パンドラ(2010年)
  • 週刊大衆デジタル写真集 NUDE(2019年)

エッセイ[編集]

  • 硝子の森の異邦人 I LOVE N.Y.(1994年3月、徳間オリオン)ISBN 4198600783

小説[編集]

  • インティマシー 喪服の貴婦人(2011年3月29日、徳間書店ISBN 419863128X
  • 東京ナイトクラブ(2011年10月、スポーツニッポン新聞連載)

脚注[編集]

  1. ^ a b 『TVスター名鑑2011』P149「真梨邑 ケイ」
  2. ^ 『Web NDL Authorities』のプロフィールより、別名欄を参照
  3. ^ a b c d e f 『週刊サンケイ』1982年4月22日号86頁
  4. ^ 河北新報 1986年4月4日朝刊 22面「登場」コーナー
  5. ^ a b 「50代でデビュー」真梨邑ケイが語るブームの裏”. アサ芸プラス (2012年12月19日). 2014年5月18日閲覧。 ※ソース:『週刊アサヒ芸能』2012年12月20日号
  6. ^ a b 『週刊アサヒ芸能』2012年6月28日特大号 「熟女」の誕生とそれから
  7. ^ a b c 伴田良輔企画 スローナイト Vol.1 「真梨邑ケイ ★ リーディング & JAZZ ナイト」”. lastwaltz.info (2012年4月11日). 2014年5月18日閲覧。
  8. ^ a b c d 「経験は少ないのよ…」真梨邑ケイ過激な“アダルト・イメージDVD””. ZAKZAK (2009年9月24日). 2014年5月18日閲覧。
  9. ^ 大ヒットで印税は? あの有名歌手、アダルト専念か”. ZAKZAK (2009年12月8日). 2014年5月18日閲覧。
  10. ^ 『TBS50年史』DVD-ROM『ハイブリッド検索編』のラジオ番組データベースより、「出演者別リスト」→「ま」→「真梨邑ケイ」節『TBSマンスリージャズワイド』番組情報を参照。

参考資料[編集]

外部リンク[編集]