ハイウェイ・スター (曲)
「ハイウェイ・スター」 | ||||
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ディープ・パープルの楽曲 | ||||
収録アルバム | 『マシン・ヘッド』 | |||
リリース | 1972年3月 | |||
録音 | 1971年 - 1972年 | |||
ジャンル | ハードロック ヘヴィメタル | |||
時間 | 6分08秒 | |||
レーベル | パープル ワーナー | |||
作詞者 | イアン・ギラン | |||
作曲者 | リッチー・ブラックモア ロジャー・グローヴァー ジョン・ロード イアン・ペイス | |||
プロデュース | ディープ・パープル、サイモン・ロビンソン | |||
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ハイウェイ・スター(英題:Highway Star)とは、イギリスのロックバンド、ディープ・パープルの楽曲。
歴史
1971年、ディープ・パープルがポーツマスへ向かうバスの中で生まれたとされる。1972年にリリースされたアルバムLP『マシン・ヘッド』の収録中、伝説の放火事件(詳細は『マシン・ヘッド#アクシデント』参照)により、安ホテルへと移動せざるをえない状況となったメンバーが、ローリング・ストーンズのモービル・ユニットを借りて録音したという逸話も残っている。
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「紫の炎」「ブラック・ナイト」と並ぶ、ディープ・パープルの代表曲となり、ライヴではオープニング・ナンバーに、第三期はアンコールによく披露され、その模様もベスト・アルバムに収められていることがある。
評価
バンドの代表格であるリッチー・ブラックモアとジョン・ロードはクラシック音楽の影響を非常に強く受けており、それまでにもロックとクラシックの融合を試みた経緯がある。そこで彼らはこの楽曲にもクラシックフレーズ導入を決意し、中盤部分でJ・S・バッハのコード進行が反映されている。結果として成功し、ディープ・パープル第三期の曲「burn」でも、バッハのコード進行が引用されている。
ブラックモアのギターフレーズは、ギタリストとして必要最低限のギターテクニックが多く含まれているとされ、この楽曲にもそれは当てはまることから、ヘヴィメタル分野での教則本では、この楽曲が掲載されることが多い。
コンサートでは、キーボードとギターの各ソロはほぼ即興で行われることもあってか、その時のメンバーの状態によって演奏の質も長さも若干変化する。
カバー
フェイス・ノー・モア、メタル・チャーチ、アルター・ブリッジ、ドリーム・シアター、チキンフット、KUWATA BANDなど、数々のミュージシャンに取り上げられている。また、シンプソンズなどのアニメやゲームソフト中にも、この曲のカバーが部分的に収録されるなどしている。また、日本語直訳ロックの王様が「高速道路の星」という曲名でカバーしている。
栗コーダーカルテットによるカバー(『ウクレレ栗コーダー』収録)は、バラエティー番組のBGMにも時折用いられている。
その他
- 海上自衛隊のアクロバット飛行隊「ブランエール」がテーマソングとして使用している。
- NHKのテレビ番組『ディープピープル』のタイトル表示の際に使用されている。
- スズキ・ワゴンR RRのCMにおいても用いられた。
- 新谷かおるの短編漫画『ハイウェイ・スター』(月刊サウンドレコパル1981年2月号掲載)は、本曲をモチーフとしオートバイ事故で亡くなった友人を偲ぶ作品。「この車は何でも持っている」という歌詞の内容に対し「命の予備だけは持っていない」と〆ている。