ゾイド

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ゾイドZOIDS)は、タカラトミー(旧トミー)から販売されている玩具シリーズである。動物をモチーフとする架空の兵器の組み立て玩具を中心とし、テレビアニメなどのメディアミックス展開も行われている。「ZOIDS」という名称は英語の「ZOIC ANDROIDS(動物のアンドロイド)」に由来する造語である[1]

沿革

メカ生体ゾイド

1982年、トミー(現タカラトミー)が生産し、アメリカ現地法人であるトミーコーポレーションが「ZOIDS」として発売したことからシリーズは始まる。元々、トミーには「ちっちゃな仲間たち」と呼ばれるマイクロゼンマイを用いた玩具シリーズが存在し、これを男児向けの新商品として開発するところからスタートした[2]。これが欧米市場で好評だったため、日本でも「メカボニカ」とタイトルを変えて売り出された[1]

しかし、メカボニカの人気は振るわなかったため、1983年にタイトルを欧米と同様の「メカ生体ゾイド」に改めた。この時、初の電動モーター搭載キットであるビガザウロが発売された[3]。その後、飯島敬らの手によってゾイド星におけるヘリック共和国ゼネバス帝国の戦いといったストーリーが作られ、世界観の形成も進んだ。1984年には、シリーズの中でも象徴的なゴジュラスや帝国側ゾイドも発売され、展開が本格化。小学館の学年別学習雑誌に掲載されたジオラマ(ゾイドバトルストーリー)や、特撮を使ったCMなどで人気を集めた。1987年には従来の1/72スケールに加え、横山宏がデザインした1/24スケールの24ゾイドが登場した[1]

1989年にはガイロス帝国(暗黒軍)の登場で新展開が始まり、ゾイドのデザインはヒーロー色の強いものになっていった。しかし、ミニ四駆などの人気に押され、1990年デス・キャットを最後にゾイドシリーズは一度終了した。1991年から1993年までは、世界観につながりのある人型電動歩行キット「装甲巨神Zナイト(ズィー・ナイト)」シリーズが展開されていた[1]

欧米での展開

アメリカでは1984年から1986年ごろまで「ROBO STRUX」の商品名で販売されていた。同時期のヨーロッパでは「ZOIDS」として販売されていたが、それぞれのシリーズで異なる成型色や設定が使われていた。日本のゾイドシリーズが休止中の間も、1993年からヨーロッパでメッキを多用した「ZOIDS2」、アメリカでも1994年に「TECHNO ZOIDS」といったシリーズが展開された[1]。アメリカや西ドイツよりもイギリスで人気が高かった[4]

機獣新世紀ゾイド

1990年代後半、インターネットの普及に伴い、Web上で旧来のゾイドファンに向けたコンテンツの提供が開始。1997年から公式ウェブサイトが設立され、イベントでのゾイドの限定販売が行われるようになった。1998年3月の東京ゲームショウにて少量再生産されたダークホーンが販売された。この時の売れ残りはその後、改造コンテストの景品用として小売店に配布された。1998年10月には韓国からZOIDS2をトミー側が買い戻し、東京ゲームショウにおいて数量限定の販売が行われた。会場内では16画面によるデモムービーも放映、またその最後に「1999年何かが起こる」と発表された。

こうした下準備を経て、1999年8月、ゾイドは9年ぶりに復活し新シリーズ「機獣新世紀ゾイド」として再スタート。RBOZ(共和国軍巨大ゾイド対象)、RPZ(共和国軍大型ゾイド対象)、RHI(ハイパワーユニット搭載の共和国軍中型ゾイド対象)RMZ(共和国軍小型・中型ゾイド対象)の4つの共和国軍ゾイドの型式番号をRZひとつに統一し、帝国側もEPZ(帝国軍巨大、大型ゾイド対象)、EHI(ハイパワーユニット搭載の帝国軍中型ゾイド対象)、EMZ(帝国軍小型・中型ゾイド対象)、DHI(暗黒軍中型ゾイド対象)の4つの帝国軍ゾイドの型式番号をEZひとつに統一した。

9月からは毎日放送によるテレビアニメ『ゾイド -ZOIDS-』が放映された。当初は旧シリーズの色換え品だったが、ジェノザウラーブレードライガーなどの新作キットも登場。2001年には2作目となるアニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』も放送された。2002年からはゾイドブロックスシリーズなども登場。アニメシリーズ放映10周年となる2009年にはそれを記念して主人公のバンが乗ったシールドライガーとアニメの登場人物であるシュバルツ少佐の愛機であるアイアンコングSS(シュバルツスペシャル)などが発売された。

アニメ再開後

2004年からはテレビ東京によるテレビアニメが再開。『ゾイドフューザーズ』、翌2005年には完全な新作の『ゾイドジェネシス』を軸にした商品展開が行われ、バイオゾイドなどの新たな製品に加え、ギルドラゴンカノンフォートなどの復刻ゾイドも発売された。2006年4月からブロックスを更に発展させた新シリーズ「ネオブロックス」を展開し、他にも新動力機構を備えたゾイドエヴォドライブをゴジュラスとレッドホーンの2種類をリリース。さらにタカラトミー初のオンラインゲームでもある「ゾイドオンラインウォーズ」の運営を開始。

合併と他社の本格参入

2007年にトミーはタカラと合併。その一方、ゾイドは前年開始したネオブロックス、ゾイドオンラインウォーズがともに終了するなど展開は停滞する。しかしそれに先んじる2006年、他社からの展開としては過去類を見ない大型商品として、コトブキヤとのコラボレート企画である高年齢ファン層向けの1/72スケールプラモデルシリーズ、ゾイド ハイエンドマスターモデルシリーズ(以下HMMシリーズ)の展開が開始。賛否両論ありながらも、以降ラインナップを増やし続ける。またHMMを皮切りに、海洋堂リボルテックシリーズやまとの完成品フィギュアの発売、さらに2012年にはタカラトミーの子会社であるトミーテックブランドより1/144スケールのプラモデルシリーズ、モデラーズスピリットシリーズ(以下MSS)の展開が開始されるなど、他社からの参入が相次ぐ。

タカラトミー自身も、ゾイドシリーズのありかたを従来の児童玩具中心から高年齢層向けへシフトを図り、[要出典]イベントや通販限定品が多くを占めるようになった。2008年に入り月刊ゾイドグラフィックスによる旧キットの復刻、そして電撃ホビーマガジン創刊10周年企画及びゾイド誕生25周年記念企画であるゾイドリバースセンチュリーシリーズなど本格的なシリーズ展開が復活したが、商品展開は2009年3月に発売されたガルタイガーGCで商品展開と生産を終了。2009年7月のおもちゃショーでの暗黒軍仕様ディメトロドンの会場限定販売されている。2013年3月からはゾイド30周年を記念して『ZOIDS concept art』の世界観を基軸にした新シリーズが開始され、ゾイドオリジナルと銘打ったキットシリーズが翌年2014年3月までリリースされた。2015年には旧タカラ主導であったトランスフォーマー マスターピースとのコラボレーションとして「ZOIDSマスターピース シールドライガー」と「セイバータイガー」が 発表、2016年3月発売予定である。

主な玩具シリーズ作品

特徴

1/72キットなどの製品は、組み立てに接着剤が不要なスナップフィット方式を採用している。ゴムキャップで固定されるパーツもあり、組み立てた後でも簡単に分解することができる。こうした仕様は、安全性が重視される欧米市場を意識したものだった。また、小型ゾイドはゼンマイ、大型のものにはモーターが内蔵されており、歩行などの動作を行う[1]

デザインはモチーフとなった動物の意匠を活かしており、陣営によって差別化が図られている。デザインの募集も行われ、バリゲーターのようにデザインコンテストの受賞作が製品化されたこともある[1]

1/72スケール組み立てキット

ゾイドの主力となるシリーズであり、大きく分けると電動モーター駆動によるキットとゼンマイ駆動のキットに二別される。さらに電動モーター駆動キットは大型キットと中型キットに分けられ(さらに超大型キットに分ける場合もある)、ゼンマイ駆動キットも中型と小型に分けられる。また、グラビティーゾイドの一部や、SSゾイド、TFゾイドのように歩行ギミックを持たないゾイドも存在する。

商品は以下の項目を参照。

ただし。上記の超巨大ゾイドから小型ゾイドまでの分類は、記載・書籍媒体によって差異が存在する

メカボニカ
ゾイドの前身に当たるシリーズ。
(以下、メカボニカでの名称 - ゾイドでの名称の順)
アタックゾイド
ゾイドMZ
旧シリーズ終了後に発売されたシリーズ。海外で生産したゾイドをトミーメイト(現タカラトミーアーツ)が輸入し、スーパーマーケット等の食品売り場の玩具コーナーにて販売された。ラインナップは、カラーリングを変更したグランチュラザットンの2種類。
RZ・EZシリーズ
1999年に復活したゾイドのシリーズ。2004年まで展開された。ゾイドバトルストーリーが世界観の背景となっており、パッケージにはストーリーの概要が記載されている。共和国と帝国ひとまとめで通しの番号が振られているが、共和国側の機種はRZ、帝国側はEZが番号の頭に付く(例:RZ-001 ゴジュラス)。全76種類(限定生産製品、店舗限定販売製品を除く)で展開は終了。なお、タカラトミーと特約を結んだトイザらスは2005年まで再生産キットの販売を行った。
ハズブロ版
米大手玩具メーカーのハズブロ社から発売されているシリーズ。海外放映された『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』・『ゾイドフューザーズ』に登場するゾイドが主だが、日本未販売のオリジナルゾイドや未販売のバトルクーガーを発売している。カラーリングを変更したものや、日本未販売のクリア(ホロテック)ゾイドも販売している。
アジア限定版
台湾や中国等のアジア圏でトミーより発売されているゾイド。カノンダイバー深海仕様・ブレードライガー森林・夜間戦闘仕様の2種類がある。他にコマンドウルフやサイカーチス等のメッキ版も確認されている。
サイバードライブゾイド
2003年に発売された赤外線通信によるラジコンゾイド。BB弾発射機構を持ち対戦を前提としたシリーズ。これに合わせてゲームボーイアドバンス用ソフト『サイバードライブゾイド 機獣の戦士ヒュウ』が発売された。ディアブロタイガーとサイクロプスの2種類。
FZシリーズ
2004年のアニメ『ゾイドフューザーズ』の放映に合わせて販売されたシリーズ。基本的にはRZ・EZシリーズ商品のカラーバリエーションで構成されているが、アニメの設定にあわせ新規パーツなどが追加されたものもある。全22種類で生産終了(限定生産販売製品を除く)。
GZシリーズ
2005年のアニメ『ゾイドジェネシス』の放映に合わせて販売されたシリーズ。アニメ用に新規開発された商品と従来の商品のカラーバリエーションの両方で構成されている。レドラーは「Zキャンペーン」の賞品として配布された。全15種類で生産終了(店舗限定販売製品を除く)。
バイオゾイド
ZOIDSメモリアル
2006年、2007年に発売された初期小型ゾイドの復刻版5体セットのシリーズ。ヘリック版2種、ゼネバス版1種が発売された。
月刊ゾイドグラフィックス
2007年から翌08年まで展開したシリーズ。小型ゾイドの復刻版にデータファイル冊子が付属している。毎号ボーナスパーツとしてカスタマイズキットとディオラマベースのパーツが付属する。増刊号としてガン・ギャラドとオルディオスが復刻され、またシリーズ途中からはRCZシリーズのストーリーとも連動した。全12種類で展開終了。
RCZシリーズ

24(ツーフォー)シリーズ

ゾイドブロックス

ゾイド関連商品

ゾイコロ
ゾイドをSD化したプルバックカー。ネーミングはゾイド+ちびコロ(旧トミーが出していたチョロQのような製品)からで、初期の小型ゾイド14種類(共和国ガリウス、グライドラー、エレファンタス、グランチュラ、ゴルゴドス、ハイドッカー、ペガサロス、スパイカー、バリゲーター、マーダ、ゲーター、モルガ、ゲルダー、ザットン)がリリースされた。1999年のゾイド復活に合わせて復刻の予定があったが、実現しなかった[5]
ゼブラゾイド
製作はトミー、販売はゼブラ。ランナー付の組み立て式だが材質は消しゴムで、シャーペンが付属し、完成品にミサイルとして装備させる。キャッチフレーズは「敵をただちに『消去』せよ! 」。
(以下、形式番号 - 名称 - 型の順)
  • ZK-01 - ゾリオン - サソリ型
  • ZK-02 - マディオス - カマキリ型
  • ZK-03 - タランドス - クワガタ型
ガタローガム
カバヤから発売された食玩。時代劇風のコミカルな二頭身キャラにアレンジされたゾイドの組み立てモデルが付属。ゼンマイで歩く機能付き。
主な種類
  • ウル殿(ウルトラザウルスがモチーフ)
  • アイアン弁慶(アイアンコングがモチーフ)
  • シールド銭形(シールドライガーがモチーフ)
  • サーベル才蔵(サーベルタイガーがモチーフ)
ジュニアゾイド
ゾイドガム
カバヤから発売された組み立て式食玩。
CDゾイド
トミー(発売元ユージン)のカプセルトイやカバヤ食玩で発売されたゾイドのコミカル・ディフォルメフィギュア。
ゾイドスーパー・メタリック・コインコレクション
1999年にユージンより発売されたゾイドのメダル。全6種がゴールド・シルバー・ブロンズのどれかの色で封入されている。
ゾイドの缶詰
ユージンより発売されたゾイドのミニフィギュア。名前の通り缶詰状のケースにゾイドがランダム封入されている。
ゾイド リアルライトキーホルダー
ユーメイトより1999年に販売されたゾイドのストラップ。シールドライガーとセイバータイガーの二種類で、スイッチのON/OFFで発光するが、電池交換ができないため、電池切れ後はただのキーホルダーとして扱う事を推奨されている。
ゾイドミニコレクション
2000年3月上旬に発売されたゾイドのミニサイズフィギュア。共和国・帝国ゾイドのセット販売のほか、ブリスターの単品販売もなされていた。
ゾイド ミニダイキャストフィギュアシリーズ
ブリスターパックに入ったダイキャストのフィギュア。ゴジュラス、セイバータイガー、レッドホーン、モルガの4種類。
ゾイドコレクション
ユージンから発売されたノンスケールのカプセルトイ。2000年から2003年にわたり11弾までリリースされた。6弾以降、シークレットに装甲巨神Zナイトの装甲巨神がラインナップされている。トミーからも2001年3月中旬にボックス形式の販売で1弾のみリリースされている。
ゾイドコレクションDX
ゾイドコレクションと連動した移動要塞シリーズ。ホエールキング、ホバーカーゴ、ドラグーンネストの3種類がリリースされた。
1/72ゾイドフィギュアコレクション
2000年3月にユージンよりカプセルトイとして発売されたゾイドシリーズのパイロットフィギュアの彩色シリーズ。全1弾で、フィーネ&バン、アーバイン、ムンベイ、レイヴン、ジーク、シャドー、共和国兵&帝国兵がラインナップされていた。
後にトミー版EZ-034ジェノブレイカーに付属されたシャドーの1/72フィギュアはこれの流用となる。
ゾイドフィギュアコレクション
フルタ ゾイドコレクション
2000年にフルタ製菓より発売されたゾイドの完成・塗装済食玩。全2弾で、第1弾はシールドライガー、レドラー、レッドホーン、コマンドウルフ(アーバイン仕様)。第2弾はアイアンコング、ゴルドス、ゴジュラス、セイバータイガーのラインナップとなっている。
ゾイドシューズ
2000年頃にムーンスターより発売されたゾイドの子供靴。
ゾイドギア
2001年に発売された携帯液晶ゲーム。アニメゾイド新世紀スラッシュゼロ作中においてはゾイドウォーリアーの登録許可証として登場していた。
可動王
SRDX
2001年頃からユージン・SRDXシリーズの一環として発売されていたゾイドシリーズのヒロインたちのフィギュア。
ゾイドアートスタチュー
2002年から2003年まで展開されたトレーディングフィギュアシリーズ。3弾までリリースされた。原型製作はコトブキヤ。4弾も企画されたが、これは後に「ゾイドアクションアートコレクション」としてユージンから販売した。なお、試作として製作されたビガザウロとベアファイターのスタチューは製品化されなかった。
ゾイド・バトルアクションフィギュア
米国市場向けにハズブロ社から発売されていたミサイル発射機能付きのアクションフィギュア。日本でも一部店舗で発売された。
トミカブロス ブレードライガー
2003年に大ゾイド展で限定発売されたトミカの完成品ブレードライガー。ノーマルとレオン仕様の二種類が同イベントで発売されたほか、2004年にはゲームソフト『ZOIDS STRUGGLE』の特典としてブレードライガーミラージュLが付属した。
メタルコレクション ゾイド
2003年にアイコムから発売されたダイキャスト製ミニフィギュア。ゾイドブロックスの機体から6種がラインナップされた。
ゾイドヘッドコレクション
ゾイドの頭部を精巧に作り上げたトレーディングフュギュアシリーズ。13種類リリースされた。
ゾイドフューザーズ ジオラマアート
2004年頃に発売された固定完成品のジオラマフィギュア。ライガーゼロフェニックス、バスターフューラー、ライガーゼロ、ゴジュラスギガがラインナップされた。
ゾイドアクションアートコレクション
2005年にユージンより発売されたカプセルトイ。全2弾。
ゾイドクイックキット
2005年に発売された組立てを簡略化されたシリーズ。3種類。
ハイエンドマスターモデル(HMM)
SRDX SP
2007年に発売された、上記SRDXシリーズの上位フィギュア。発売されたのはセリカ・ルークラフトのみだが、アニメ版のデザイナー坂崎忠によりリデザインされたもの。
ゾイドエヴォドライブ
2007年に発売された手のひらサイズの駆動ゾイド。新開発の小型ゼンマイユニットおよび、新型モーターユニット「ハイスペックZ(充電式)」を使用する。ゼンマイユニットとモーターユニットは形状に互換性があり、それぞれを入れ替えることが可能な仕様。
ねんどろいど
2007年、2008年にねんどろいどシリーズにおいてゾイドジェネシスからレ・ミィ、コトナ・エレガンスが発売された。
ゾイドデフォルメフィギュアストラップ
2009年にコカ・コーラと提携した景品。コカ・コーラなど同社の対象製品を対象店舗(デイリーヤマザキミニストップam/pmなど)で一つ買うごとに一個付いてくる。旧大戦時代のカラーリングを基にしている。
大きさは10円玉大で種類はゴジュラス、ゴルドス、シールドライガー、コマンドウルフ、デスザウラー、アイアンコング、レッドホーン、サーベルタイガーの計8種類。
リボルテックヤマグチ ゾイド
2010年に海洋堂リボルテックシリーズから発売された。ブレードライガーとジェノブレイカー、およびブレードライガーミラージュの3種類。
やまと シールドライガー
2010年にやまとより販売された完成品トイ。シールドライガーとシールドライガーDCS-Jの二種類が発売された。
フィぎゅっと! ゾイドガール ゾイドガール シールドライガー
2012年にグリフォンエンタープライズより発売されたフィぎゅっと! シリーズのゾイドガールフィギュア。
モデラーズスピリットシリーズ(MSS)
トミーテックより2013年に展開された1/144スケールのプラモデルシリーズ。
threezero シールドライガー、アイアンコング
threezeroより2013年から発売されたゾイドの完成品トイ。デザインは『ZOIDS concept art』版を踏襲している。

メディア展開

アニメ

これ以外に、1985年頃に製作されたプロモーションアニメが存在する。2001東京おもちゃショーにて公開された。

漫画

雑誌連載
Webコミック
その他

ライトノベル

ゲーム

コンピュータゲーム

特に注記の無い限りトミー(現タカラトミー)発売(カッコ内は制作発注先)

ゲスト出演

トレーディングカードゲーム

ゾイドバトルカードゲーム
1999年のゾイド復活に合わせて2000年3月下旬から2002年春まで展開された。全6弾。ボードゲームとTCGを融合したようなゲームシステムが特徴。
ゾイドスクランブル
『ゾイドフューザーズ』や『ゾイドジェネシス』の放映に合わせ、メディアミックスの一環として短期間展開された。全3弾。
前身に当たるゾイドバトルカードゲームとは趣を変え、ポケモンカードゲーム遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームなどのTCGを彷彿とさせるゲームシステムが採用されている。
ゾイドカードコロシアム
トレーディングカード方式のアーケードゲーム
2005年11月より稼動、2006年9月にセカンドバージョンにバージョンアップ、第6弾まで発売されたが2007年7月31日にサービスを終了した。
後に「ゾイドバトルコロシアム」としてDS用ソフトが発売された。

備考

マグネッサーシステム

マグネッサーシステムはゾイドシリーズにおいて広く普及しているテクノロジーの一つである。
磁気風を発生させることでゾイドを飛行させる[6]用法がもっともメジャーだが、ゾイドにおいてはゾイドコアから発する電力を惑星Zi地表と反発させ、駆動をアシストするマグネッサー効果が普遍的に備わっている[7]
技術的な応用性があり、一部の陸戦ゾイドにおいては地上を高速滑走する効果を齎す[8]。一部のゾイドに搭載されるマグネーザーもマグネッサーシステムを応用させドリルを高速回転させている[9]ゾイドブロックスは各パーツごとにマグネッサーシステムを導入し、そのチェンジマイズを迅速に行っている[10]

ゾイドシリーズにおける掲載媒体のサイズ変化

  • ゾイドバトルストーリー1巻
    • マイクロゼンマイを使用した当時580円商品が小型ゾイド。同じゼンマイを使用した当時780円商品が中型ゾイド。電動商品が大型ゾイドもしくは巨大ゾイド(サーベルタイガーには両方使用されている)。
    • 劇中ではウルトラザウルスは超巨大ゾイドと書かれている。
  • ゾイドバトルストーリー3巻
    • 新規格であるハイパワーゼンマイを含むゼンマイ使用商品が小型ゾイド。電動商品が大型ゾイド。
    • 中型と言う分類は無い。旧式機(580円商品)が引退したことにより分類が変わったと明記されている。
  • ゾイドバトルストーリー4巻
    • 劇中に中型ゾイドと言う言葉があるが、どのゾイドを指すかは不明。
  • 新ゾイドバトルストーリー
  • ゾイド公式ファンブック
    • マイクロゼンマイ使用商品が小型ゾイド。ハイパワーゼンマイ使用商品と当時2000円未満の電動商品が中型ゾイド。それ以上の電動商品が大型ゾイド。
    • ゴジュラスデスザウラー(設定重量200t以上)は巨大ゾイド、ウルトラザウルス、マッドサンダー(設定重量500t以上)は超巨大ゾイドとの表記あり。
    • 1巻巻末の「中央大陸戦争大陸間戦争 全軍ゾイド名鑑」ではバトルストーリー1巻と同じ分類をしているため、本編とは違う分類になっている。バトルストーリー1巻当時にはなかったハイパワーゼンマイ商品と当時2000円以下の電動商品は中型ゾイド(中型ゾイドとされるゴッドカイザーは大型ゾイドとされるサーベルタイガーより重い)。
  • ゾイドバトルカードゲーム
    • マイクロゼンマイ使用商品がSサイズ、ハイパワーゼンマイ使用商品と電動商品でも設定重量150t未満の機体がMサイズ。飛行ゾイドは半分の重さで区分するらしくサラマンダーは100tだがLサイズ。
    • 設定重量500t以上がLLサイズ。やはり飛行ゾイドは半分の重さで区分するらしく設定重量333tのギル・ベイダーはLLサイズ。
    • テレビアニメ版に登場する本来の10倍の大きさに設定されたウルトラザウルス等も登場するが、サイズはLLのまま。

ゾイドにおける荷電粒子砲

荷電粒子砲はゾイド世界の最強兵器の一つに位置付けられており、ミサイルや機関砲、そして通常のビーム砲などの火器とは一線を画した描かれ方をしている。

ゾイドシリーズにおいてはデスザウラーにおける初登場以後、その多くはジェノザウラーセイスモサウルスといった帝国陣営大型ゾイドで採用された。その原理は荷電粒子または静電気を『シンクロトロンジェネレータ』で光速まで増大・加速、機体に存在する射出口から発射する[11]という、ビーム兵器としては比較的メジャーなプロセスを用いている。逆に、ゾイドシリーズにおいては荷電粒子砲と呼称されていない、他のビーム砲の原理は明らかにされていない。近縁の装備として荷電粒子エネルギーを円盤状に集束させて放つビームススマッシャーが存在し、ギルベイダーが搭載する。 その防護手段は限定され、作中ではエネルギーシールド超電磁シールドホーングラビヴィティモーメントバリア反荷電粒子シールド集光パネル等が存在する。射出する荷電粒子やエネルギーの供給方法、威力や射程、連射力、仕様、呼称は機体によって差異が存在する。詳細は搭載機の各項目参照。

またゾイドジェネシスではバイオ粒子砲と呼ばれる強力な兵器が存在し、バイオティラノバイオヴォルケーノが劇中で使用した。荷電粒子砲との直接の関連性は不明だが、こちらも物質を分子レベルまで分解するという性質、作中における最強兵器の一つという扱いなどの共通点がある。

脚注

  1. ^ a b c d e f g 『80年代こども大全 なつかしのおもちゃ博覧会』宝島社別冊宝島〉、2007年、44-51ページ頁。ISBN 978-4-7966-5983-3 
  2. ^ 美術出版社「デザインの現場」1984年10月号
  3. ^ トミー・ZOIDS歴史館こぼれ話 アーカイブ
  4. ^ 『子どもが消える日 保坂展人 労働教育センター 1994年1月20日初版発行』 84ページ 日本のおもちゃは、世界各国を市場とする。アメリカで発売されたゾイドだが、あまりにも細かいメカと精巧な組み立てがアメリカの少年たちには、合わなかったようだ。日本以外のどの国でいちばん反響を呼んでいるかと言えば、それはイギリスなのだそうだ。 西ドイツでも販売されたが、メカ好きのドイツの少年たちに広がるのではという予想は、当たらなかったようだ。「ドイツの親たちは、兵器のついているオモチャを子供に買い与えないんですね」とは、メーカー側の見方である。
  5. ^ 小学館「ゾイド公式ファンブック」
  6. ^ 小学館「ゾイド公式ファンブック」 ISBN 4-09-102830-6
  7. ^ ゾイドコアボックス付属「Ziヒストリーファイル」
  8. ^ 小学館「戦闘機械獣のすべて」
  9. ^ トミー「EZ-049 バーサークフューラー」パッケージ解説
  10. ^ 小学館「ゾイド公式ファンブック4」
  11. ^ ゾイドバトルストーリー2巻より

関連項目

外部リンク