カフェデュモンド

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ハリケーン・カトリーナ襲来後に再開した本店

カフェデュモンドCafé du Monde)は、アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ喫茶店1862年フレンチ・クオーターディケイター通りに開店。当時の古風なオープン・テラス形式の店舗を現在も保っており、観光客が訪れる名店のひとつに数えられる。

概要

ベニエbeignet)と呼ばれる粉砂糖をかけた角型のドーナツチコリ入りのフレンチ・ロースト・コーヒーカフェオレが看板メニュー。1980年代になるとチェーン店展開を開始し、かつてはジョージア州アトランタにも店舗があったが、2009年3月現在はニューオーリンズ市とその近隣にリバーウォーク(ミシシッピ川沿いのショッピングモール)をはじめ、7つの喫茶店と2つのギフト店が営業中である[1]バトンルージュ市にも1店舗がある。本店は24時間営業で、ほぼ年中無休で営業しており、クリスマスハリケーン接近時のみ休業する[2]

なお、カフェデュモンドのコーヒー粉末は、同店以外にも米国内の大型のスーパーマーケットやアジア系食材店、ケイジャンクレオール食品のネットショップでも販売しているところがある。また日本国内のカフェデュモンド店舗でも販売している。

1990年ダスキンの経営により日本進出。日本国内では17店舗(2013年11月現在)を展開しているが[3]、店舗数は減少傾向にある。日本の店舗では、本場のメニューにはないディップ・ベニエ、ホットドッグなど独自のメニューも用意している。

映画『ニューオーリンズ・トライアル』でランキン・フィッチとニコラス・イースターがカフェデュモンドの店内で会っているシーンがある。

ギャラリー

特筆すべき最近の事件

異物混入問題

同社が日本に展開している25店舗のうち、京都市山口県防府市の2店舗に於いて、2010年4月23日から7月6日にかけ店頭で販売された粉末コーヒー商品・「チコリコーヒー缶」から、状もしくはフィルム状の異物が発見されたことが判明し、日本での運営母体であるダスキンは、対象商品約3,000点を自主回収することになった[4]

参考文献

外部リンク