アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝

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アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝
Uncharted: Drake's Fortune
ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 PLAYSTATION 3
開発元 ノーティドッグ
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
シリーズ アンチャーテッドシリーズ
人数 1人
メディア BD-ROM
発売日 カナダの旗 アメリカ合衆国の旗 2007年11月19日
日本の旗 オーストラリアの旗 2007年12月6日
欧州連合の旗 2007年12月7日
日本の旗 2009年9月3日(Best版)
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
ESRB: Teen
BBFC: 15
USK: 16
OFLCA: MA15+
OFLCZ: R16+
PEGI: 16+
コンテンツ
アイコン
日本の旗 欧州連合の旗:暴力
アメリカ合衆国の旗:Blood, Language, Mild Suggestive Themes, Use of Tobacco, Mild Animated Violence
デバイス DUALSHOCK 3対応
トロフィー対応(2008.8.29〜)
売上本数 469万本[1](出荷数/2014年1月)
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アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝』(アンチャーテッド エル・ドラドのひほう、Uncharted: Drake's Fortune)は、アンチャーテッドシリーズの第1弾のPLAYSTATION 3専用アクションアドベンチャーゲーム。「アンチャーテッド1」と呼ばれることが多い。キャッチコピーは「PLAYする映画」。略称はアンチャが使われる。「Uncharted」は「未知の領域」を意味する。

2009年10月15日に続編の『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』が発売された。

2011年現在、ハリウッドでは第一作を原作とした実写映画化(制作:コロンビア映画)が決定している。

概要

開発は『クラッシュ・バンディクー』シリーズ等を制作したノーティドッグが担当した。海洋冒険家・フランシス・ドレイクの残した手帳を手に入れた、彼の子孫を自負するトレジャーハンターのネイサン・ドレイク(愛称:ネイト)が、ジャングルや遺跡、古城を舞台伝説の財宝「エル・ドラド」を求め、陰謀の渦に巻き込まれる。

PS3の描写能力を余すことなく活用したリアルなグラフィック、光源処理、水面の表現などは、PS3タイトルの中でも高いレベルに位置する。プレイ画面は非常に個性的で、一般的なアクションゲームに見られる体力ゲージマップ等は表示されず(しかし、力が尽きてもすぐに復帰できる)、装備中の銃器や残弾数、照準といったものも戦闘時以外は表示されない。これは、PLAYする映画という本作の肝をより実感してもらう為の工夫である。演出やストーリーは多くのアドベンチャー映画を意識しており、行く手を阻む様々なトラップや“呪い”の件、また、財宝を巡って争う主人公と悪の組織など、王道的な展開が多い。特に日本語吹き替え版はB級映画のノリと評され、良い意味でシリーズを通しての持ち味でもある。

登場人物

ネイサン・ドレイク - 声:東地宏樹
本作の主人公。歴史の謎を紐解くプロのトレジャーハンターで愛称は「ネイト」。海洋冒険家「フランシス・ドレイク」の子孫を自負しており、首から下げているリングには彼が死んだとされる翌日の日付と格言、彼の日記が納められた棺の座標(パナマ沖)が彫られている。皮肉屋でユーモアセンス溢れる人柄だが、その身体能力と考古学を始めとする豊富な知識は本物。銃火器の扱い、格闘術、飛行機や水上バイクなどの操縦にも長けている。
今回、海底から引き揚げた「ドレイク卿の手帳」を元にエルドラドの黄金像伝説と、同じくそれを追いかけるローマン一味との戦いに身を投じていく。
ヴィクター・サリバン - 声:千葉繁
ベテランのトレジャーハンターで愛称は「サリー」。ネイトのパートナーであり、師匠でもある。多方面に多額の負債を抱えており金には少々汚い。しゃべりがうまく、未だに若い女性を口説くことも。現在は力仕事などはネイトに任せているが、冒険家としての腕、知識は衰えていない。
今回のネイトの「黄金像伝説」に己のはした財産と人生を全て賭け、彼について行くが・・・。
エレナ・フィッシャー - 声:永島由子
アドベンチャー番組「アンチャーテッド」の司会を務めているジャーナリスト。少々頑固で奔放な性格だが、その行動力はネイトに引けをとらない。女性ながらに銃や乗り物の扱いにも長けており、また古代建築などの知識も豊富である。ネイトの良きパートナーとして数々の活躍を見せる。
「黄金像伝説」の取材という名目で、半ば無理やりネイト達に同行する。
ガブリエル・ローマン - 声:土師孝也
裏社会で名を馳せる犯罪組織のボス。私設の傭兵部隊を組織するほどの財力を持つ。コレクションの充実のため、ドレイク卿の財宝を狙う。紳士的な物腰だが、ビジネスの為ならば手段を選ばない非情な一面を持つ。
アトック・ナヴァロ - 声:奥田啓人
ローマンが所有する傭兵部隊のリーダー。その性格は凶暴でローマンにたしなめられる事もしばしば。傭兵として優秀なだけでなく、インカ帝国神話など考古学関連の知識も造詣が深く、今回の話をローマンに持ちかけたのも彼。
エディー・ラジャ - 声:高木渉
ローマンに雇われている海賊団のリーダー。ネイトとはかつて「ビジネス」を共にしたことがあり、顔馴染みだが今回はナヴァロの手下として容赦なくネイト達に襲いかかる。

武器

通常は弾丸の互換も可能だが、このゲームでは弾丸は全てその武器専用となっている。

セミオートピストル
ゲーム序盤から多く手に入る武器。ネイトの初期装備でもある。初期装備品ながら意外と高性能。欠点は弾数の少なさと撃つ時の反動。
ゲーム終盤で多く手に入る。PM-9mmの強化版で欠点だった弾数と反動も改善されている。ちなみにエレナは序盤のネイトが入手不可の時から愛用していたりする。
当たればほぼ1発(高難度の場合2発)で倒せる強力武器。しかし、敵の手に渡っているときは1発でも喰らえば死亡ないし瀕死になる厄介な武器。反動が大きすぎるのが欠点。レーザーサイト付き。エディーの持つ銃は性能自体は全く同じだが黄金に塗装されておりグリップに龍の模様が刻まれている。
リボルバー
こちらも非常に強力で1、2発で仕留めることが可能。その分入手回数は少ない。サリーの愛銃でもある。
サブマシンガン
フルオート連射可能。全弾消費時の威力は高いが、弾の消費も早い。
さらに攻撃力と装弾数が上がった上位版。終盤戦で多く手に入る主力武器。
アサルトライフル
両手持ち武器としては前半戦で多く手に入る。弾数は多いが威力、集弾率、リロード性能が低い。
アサルトライフル上位版。集弾率が大きく改善されているが、リロードは相変わらず遅い。
ショットガン
接近戦では無類の強さを誇るが、集弾率の悪さから遠距離ではパフォーマンスが大きく低下する。1発ごとに排莢のため連射も不可。
後半戦で手に入るショットガン。集弾率が向上し、ある程度の距離までなら威力を維持できるようになる。
グレネードランチャー
ゲーム中わずかしか使うチャンスが無いが、威力は絶大。爆風は貫通効果もあるため、壁に隠れてる敵も倒すことができる。
スナイパーライフル
どの敵・どの難易度でも一発で倒すことのできる最強の銃。ズームも可能。使えるチャンスはゲーム中2度ほどしかない。
手榴弾
コントローラーの傾きセンサーで投げる手榴弾。効果範囲は見た目以上に狭い。
その他
  • 固定銃座
装甲板との一体型やジープに搭載されたグレネードランチャー装備の物等数種類が存在し圧倒的な火力を誇るが背後ががら空きになる為後ろからの攻撃と接近されると弱いほか、側面からの攻撃にも無防備。

メダル

ゲーム内にはメダルシステムが搭載されている。「ステージ内に隠されているお宝を所定数獲得」「特定の方法で一定数敵を倒す」「所定の難易度をクリア」といった条件を達成するとメダルを獲得できる。メダルには難易度に応じてメダルポイントが設定されており、クリアや所定のポイントに達するたびに報酬としてデザインギャラリーやメイキングカット-ンなどの特典映像の閲覧やネイトの衣装チェンジ(エレナやサリーといった仲間や海賊やローマンといった敵キャラにも変更可能、ただし声はそのまま。また、プリレンダムービーでも変更が適用されない。)、特定の武器を持つことができるようになったり、無限弾薬・一撃死といったプレーを楽にする報酬もある。(一部変更は最高難易度のプロでは適用されないが、1度プロをクリアすると使用可能。)

また、アップデートによりメダルと連動してトロフィーも獲得できるようになり、メダルを獲得することで対応するトロフィーがもらえるようになった。

用語集

フランシス・ドレイク
実在したイングランド出身の私略船船長海軍提督。イギリス人初となる世界一周を成し遂げている。その航海で得た宝はエリザベス1世に献上されたが、実はそれと別にフランシス卿が残しているお宝があるとされており、その財宝をネイトやローマンが狙っている。また、フランシス卿が死去した際、鉛の棺に納められ海中に沈められたとされており、この棺は現在も見つかっていないが、ネイトが見つけたところから物語が始まる。
エル・ドラド
アンデス山脈に伝わる黄金郷にまつわる伝説。作中では黄金と宝石で作られた豪華絢爛な像だが、手に入れようとしたものには呪いがかかるという。本作ではネイト、サリーとエレナがこの幻の黄金像を探しに壮大なアドベンチャーが繰り広げられるが、「エル・ドラドの秘宝」を巡り物語が進行していく。

実写映画化

2014年現在、ハリウッドで、本作のストーリを原作とした実写映画化がコロンビア映画により企画されている。当初、監督は映画 ザ・ファイター(2010) などを監督したデヴィッド・O・ラッセルで、主演はマーク・ウォールバーグと決定していたが、俳優がネイトに似ていない上、ストーリは実際のものとは異なり、ノーティドッグやシリーズのファンはあまり支持していなかったという[2]。これに対してデヴィッド監督は制作上での意見の食い違いから映画制作を中退[3]。その後、コロンビア映画は脚本と俳優を没にし、デヴィッド監督の代わりとなる新しい脚本家としてニール・バーガーを受け入れたが、後にはニール監督も降板することとなる[4]。2014年2月にはセス・ゴードンが監督交渉に入ったことが報じられ[5]、制作企画は健在している模様。

関連情報

関連項目

出典

外部リンク