VAB装甲車
基礎データ | |
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全長 | 5.93m |
全幅 | 2.49m |
全高 | 2.06m |
重量 | 13t |
乗員数 | 2名+兵員10名 |
装甲・武装 | |
装甲 | 最大32mm |
主武装 |
12.7mm重機関銃M2×1挺 7.62mm機関銃NF-1×1挺 |
機動力 | |
速度 | 92km/h |
エンジン |
ルノー社製MIDR 062045 直列6気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル 300hp |
懸架・駆動 | 装輪式 |
行動距離 | 1,000km |
出力重量比 | 23hp/t |
VAB装甲車(フランス語:Véhicule de l'Avant Blindé)は、フランス製の装輪式装甲兵員輸送車である。1976年に就役し、5,000両が生産されている。
この車両は、後部の左右両側に装備されたウォータージェット推進装置による水上走行能力とNBC防護機能、優れた路外走行能力を併せ持っており、多数の派生型が存在する。
派生型
VABには大きく分けて4x4輪式と6x6輪式の派生型が存在し、フランス軍では主に4輪型が使用されている。 用途としては、
- 装甲兵員輸送車(助手席上に7.62mm機関銃NF-1もしくは12.7mm重機関銃M2のターレット、またはプロテクターM151 RWS)
- 火力支援車(キャビン上部に20mm機関砲ターレットを搭載)
- 戦車駆逐車(キャビン上部にHOT対戦車ミサイル発射機を搭載)
- 戦場救急車(ジュネーヴ条約に基づき、武装は撤去されている。衛生兵の項目を参照)
- 指揮統制車(より強力な無線機を搭載)
- 迫撃砲運搬車(81mm迫撃砲を車内に搭載するか、120mm迫撃砲 RTを牽引し、弾薬と運用要員を運搬する)
- 装甲工兵車(工兵用の作業用車両。6x6輪となっているのが特徴)
などが挙げられるほか、フランス国家憲兵隊に放水銃あるいはブルドーザーブレードを装備したVBRGと呼ばれる派生型が配備され、暴動鎮圧を主任務としている。
発展型のMK2、MK3も存在し、現在MK3が開発中である。
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戦場救急車型
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戦場救急車型の後部キャビン
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HOT対戦車ミサイル装備型
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20mm機関砲装備型。ターレットは後部キャビン上に搭載
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VAB基本型の後部ドア
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VAB基本型の助手席上ターレットに搭載されている12.7mm重機関銃M2
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国家憲兵仕様のVBRG(前部)
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VBRG(後部)
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プロテクター RWS搭載車両
戦闘経験
VABは、フランス軍歩兵連隊はもちろん、砲兵連隊や騎兵連隊、工兵連隊などでもで現在まで広く使用されており、湾岸戦争やユーゴスラビア内戦およびコートジボワール内戦への介入任務などに投入された。
フランス以外ではモロッコが西サハラにおけるポリサリオ戦線との戦闘に投入した。