FlyingStar Records
FlyingStar Records(フライングスター レコーズ)は、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント(旧ビクターエンタテインメント)のレコードレーベル。
概要
2004年10月、新人発掘と育成を目的として、ビクターエンタテインメント傘下に前身となるBabeStar Label(ベイブスター レーベル)を設立し運営を開始。2009年4月1日にFlyingStarレーベルを新設したことにより、BabeStar Labelを合併し、再びビクターエンタテインメント傘下の新レーベルとして設立された[1]。
音源制作は、同じ部門内にある新人発掘育成セクションのAD ROOMと協業で担当している。ビクターエンタテインメントは、エイベックスやソニー・ミュージックエンタテインメント等のように傘下レーベルを子会社として分社化していないため、本レーベルに関しても、オリコンや日本レコード協会では、発売元を本社であるビクターエンタテインメントとして一貫して扱われている[2]。
レーベルの運営
FlyingStar Recordsでは、ロックを主体としたレーベル運営方針を採っている[1]。BabeStarとFlyingStarの2レーベルの性質が内包されており、単発契約あるいは包括契約で所属するアーティストが綯い交ぜとなっている。
BabeStar
BabeStarレーベルでは、アーティストは通常のメジャーレーベルで行われるような期間単位での包括契約を行わず、1作品ごとに契約を行うのが大きな特徴である[3]。なお、基本方針としては、本レーベルで作品を発表した後にビクターレーベルやSPEEDSTAR RECORDSなどの主要レーベルへ移籍という過程を踏むようになっており[4]、ビクターエンタテインメントのレーベルの中では新人アーティストの登竜門的な位置付けとされている[5][6]。この方針に伴い、2005年に本レーベルからデビューしたSPECIAL OTHERSは、2006年に本レーベルからデビューしたアーティストとして初めて主要レーベルへ移籍した。また、CD価格を見直し、経費削減によってメインアイテムとなるフルアルバムを2,000円に設定するという価格破壊に成功している[3]。
BabeStarというレーベル名には、スナック菓子のベビースターラーメンに由来[4]しており、赤ちゃんと黒星を組み合わせたロゴマークとなっている。
FlyingStar
FlyingStarレーベルでは、BabeStarとは異なり、通常のメジャーレーベルで行う包括契約を行っている[1]。BabeStarレーベルにおけるアーティストの飽和状態を解消し、アーティストが大きく出て行くレーベル作りを目指して設立された[1]。
来歴
- 2004年
- 10月、ビクターエンタテインメント内のレーベルとして、当時常務取締役の高垣健が中心となって、前身となるBabeStar Labelを設立。
- 2005年
- 1月、ANATAKIKOUがBabeStar Label第1弾アーティストとしてデビュー。
- 2009年
- 4月1日、FlyingStarレーベルを設立。Babestar Labelを合併し、FlyingStar Recordsを新設。つしまみれがFlyingStar Records第1弾アーティストとしてデビュー。
所属アーティスト
2013年6月時点での所属アーティスト。
- アシガルユース
- アルカラ
- アンド
- EDEN
- エビメタ・バンド
- エレクトリックギュインズ
- 坂本龍馬(ALL THAT JAZZ)
- cali≠gari
- 木箱
- 児玉奈央
- 児玉奈央と青柳拓次
- GO!GO!7188
- サクラメリーメン
- XA-VAT
- すたーふらわー
- ソノダバンド
- 竹内電気
- DadaD
- ChesterCopperpot
- チリヌルヲワカ
- つしまみれ
- DJ 保坂壮彦
- トーンジュエル
- ハマザキコミネ
- Bahashishi
- BUZZ THE BEARS
- BLUE BIRD BEACH
- Plastic Tree
- MERRY
- Lovers Electro
- LUNKHEAD
- 瑠奈
- LAZYgunsBRISKY
かつて所属したアーティスト
- shango comedown above me(2005年、単発契約終了)
- ガガーリン(2006年、解散)
- ChesterCopperpot(2006年、単発契約終了)
- SPECIAL OTHERS(2006年、ビクターレーベルに移籍)
- yolis(2007年、単発契約終了)
- BAMBOO(2007年、単発契約終了)
- オトナモード(2008年、ビクターレーベルに移籍)
- Dew(2008年、ビクターレーベルに移籍)
- 倉橋ヨエコ(2008年、活動終了)
- ハマザキコミネ(浜崎貴司・コミネリサ、2008年、活動終了)
- サカナクション(2009年、ビクターレーベルに移籍)
- 山口リサ(2009年、plusGROUNDに移籍)
- D.L.P.(2009年、単発契約終了)
- 堀下さゆり(2009年、lemonbird Laboratoryに移籍)
- POMERANIANS(2009年、解散)
- マキ凛花(2009年、契約終了)
- GOATBED(2009年、活動終了)
- シュリスペイロフ(2010年、十一recordsに移籍)
- 坂上弘(2010年、契約終了)
- 9nine(2010年、SME RECORDSに移籍)
- ANATAKIKOU(2011年、P-VINE RECORDSに移籍)
- THEラブ人間(2011年、SPEEDSTAR RECORDSに移籍)
- 横山ルリカ(アイドリング!!!)(2014年、CJビクターエンタテインメントに移籍)
出典・脚注
- ^ a b c d “Musicman-NET SPECIAL REPORT ビクター新レーベル「FlyingStar Records」設立インタビュー”. F.B.Communications Inc. & Magnet Co.,Ltd.. 2009年6月4日閲覧。
- ^ 現在でもSPEEDSTAR RECORDS、flying DOG、Invitation等のビクターエンタテインメント傘下のレーベルは、全て社内分社状態となっている。
- ^ a b “Musicman-NET SPECIAL REPORT 「音楽の中身」以外の要素、ジャンル、年齢、一切関係なく音楽そのもので評価する”. F.B.Communications Inc. & Magnet Co.,Ltd.. 2009年1月4日閲覧。
- ^ a b “Musicman-NET SPECIAL REPORT あくまでメジャー流通でヒットを狙いたい”. F.B.Communications Inc. & Magnet Co.,Ltd.. 2009年1月4日閲覧。
- ^ ふくりゅう. “Yahoo!ミュージック - ミュージックマガジン - 「MINAMI WHEEL 2005」に注目!”. Yahoo!ミュージック. 2009年1月5日閲覧。
- ^ ビクターエンタテインメントでは同様の指針でこの他にも、配信専用レーベルとして、2006年にrookiestar labelを全社プロジェクトとして発足した。
外部リンク
- FlyingStar Records
- FlyingStar Records (@FS_victor) - X(旧Twitter)
- FlyingStar Records - Myspace