eneloop
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eneloop(エネループ)は、三洋電機が開発し、2005年11月14日に発売されたニッケル・水素蓄電池の商品名で、同社の登録商標(日本第4947448号・日本第5062218号)である。また、同商品のコンセプトをベースに2006年以降展開されている商品群「eneloop universe(エネループ ユニバース)」シリーズにつけられたブランドでもある。
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[編集] 概要
従来のニッケル・水素蓄電池の、「自然放電が多く、充電した状態で販売することや、充電しておいて非常時の電源として用いることは現実的でなく、一次電池と比較して緊急時用途や、買い置きには不向き」「メモリー効果現象があり、乾電池のように気軽に使うことが難しい」といった欠点を改良。自然放電を極力抑え約1年放置しても約85%の残存率を持ち、メモリー効果を抑えている点が最大の特徴である。充電された状態で流通し、店頭に並べられ、二次電池でありながらも「買ってすぐ使え、継ぎ足し充電が可能」な乾電池として、アルカリマンガン乾電池など一次電池にかわる21世紀の新電池として発表された。2009年11月14日発売の新製品では本製品の製造出荷時の充電に太陽光発電による電力を使用しており、グリーン電力証書を取得している。
「使い捨てない電池」という開発コンセプトのもと環境にも配慮しており、外装パッケージは再生PETを使用、電池保管ケースとしても使用できるように考慮されている。また、すべての製造を日本国内で行う「純国産」製品である。なお、一部充電器にはMADE IN CHINAと記載されている。
発売当初は単3形のみで、2006年1月21日に単4形が発売され、単3形から単1・単2形として使用するスペーサー(プラスチックのケース。かつて発売していたニッケルカドミウム電池「カドニカ」でもこの手法が用いられていた)も発売された。
充電器は単品、および電池とのセットで販売されている。以前はコンセントに接続するタイプのみだったが、2007年5月21日にはUSB接続の充電器が発売された。
[編集] 長所
従来のニッケル・水素蓄電池と比べて、次のような長所がある。
- 長期放置時における自然放電や電圧低下が抑えられているため、充電された状態で販売されており、初回に充電することなく購入後すぐに使用可能
- メモリー効果が抑えられており、継ぎ足し充電が可能
- 充放電可能回数が、従来型は約500回であるのに対し、第1世代eneloopは約1000回可能で、2009年11月14日発売の第2世代では約1500回の充放電可能回数を実現している
- 低温環境下でも性能の低下が少ない
- ほとんどの従前の三洋製充電器に使用可能
- 外装には抗菌剤を添加
[編集] 短所
- 公称電圧は従来のニッケル水素蓄電池と同じ1.2Vで、一部機器では使用不可
- 従来のニッケル水素蓄電池・HR-3UGの公称容量が2700mAh(単3形)なのに対し、2000mAhと少ない
- 被覆カバーが厚く、通常の乾電池と比べて若干横幅が太いため、ミニ四駆などの電池ボックスのサイズが狭い機器では電池の取り付けがしづらい場合がある
- eneloopロゴの右下に登録商標®のマークがない初期型(写真)は、一般の乾電池と比較すると電池本体の縦幅が長く、電極の高さが短く設計されていたため、機器によっては電池が入れづらいことがあった
- 現在、登録商標マークありの後期型では改善が図られている。
[編集] 発売中の製品
2009年11月14日に第2世代の製品が発売され、第1世代は生産終了(流通在庫のみ販売)となった。
[編集] 生産終了品
[編集] 電池単体
- 単1形1本入 (HR-1UTG-1BP)
- 単2形1本入 (HR-2UTG-1BP)
- 単3形
- 2本入 (HR-3UTG-2BP)
- 4本入 (HR-3UTG-4BP)
- 8本入 (HR-3UTG-8BP)
- 12本入 (HR-3UTG-12BP)
- 単4形
- 2本入 (HR-4UTG-2BP)
- 4本入 (HR-4UTG-4BP)
- 8本入 (HR-4UTG-8BP)
[編集] 充電器単体
- ユニバーサル充電器 (NC-TGU01)
- 単3形・単4形兼用充電器 (NC-TG1)
[編集] 電池・充電器セット
- 電池・スペーサー付充電器セット (N-TG6SET)
- 単3形エネループ4個付残容量チェック機能付き急速充電器セット (N-MR58TGS)
- 単3形エネループ4個付 [倍速] 急速充電器セット (N-M58TGS)
- 単3形エネループ2個・単4形エネループ2個付充電器セット (N-TG104S)
- 単3形エネループ4個付充電器セット (N-TG1S)
- 単3形エネループ2個付急速充電器セット (N-MDR02S)
- 単4形エネループ2個付急速充電器セット (N-MDR0204S)
- USB専用充電器セット (N-MDU01S)
[編集] ゲーム機用
- Wiiリモコン専用無接点充電セット (N-WR01S、N-WR03S)
- この業界唯一の任天堂のライセンスを取得したWiiリモコン用充電池[1]。専用充電池と電池蓋が一体になった形となっている。無接点充電方式を採用しており、専用充電池やWiiリモコンジャケットをWiiリモコンから取り外さずに急速充電(約220分)が可能である。N-WR01SはACアダプタを、N-WR03SはUSBを使って充電する。ただし、Wiiモーションプラスを取り付けた状態のWiiリモコンに対応するのはN-WR03Sのみで、N-WR01Sは充電機に載せても物理的な位置が合わず、充電することが出来ないため、充電時はWiiモーションプラスを取り外す必要がある。
- パッケージも、Wiiを意識したパッケージになっている。三洋はかつてTOY CELLという任天堂ライセンス品の玩具向け充電乾電池を発売したことがあり、その後継ともいえる。
詳しい製品情報は、こちらを参照されたい。
[編集] eneloop universe
eneloop universeとは、eneloopのコンセプトを発展的に反映・展開した商品群のことである。これらは2007年度のグッドデザイン賞大賞(内閣総理大臣賞)を受賞した。
なお、製品名の末尾の●は、市販eneloop対応(出力対応も含む)、○は発熱機能によるマイコンメーター(過熱防止機能)搭載を指す。
[編集] 第1弾
- eneloop solar charger●
- 太陽光発電によってeneloopへと充電することを目的としたソーラーパネル付属の充電器である。2006年11月21日に発売された。もともとeneloopは環境に配慮する設計だが、従来の充電式電池同様にコンセントから充電する方法では、乾電池の廃棄量や電池の原材料を減少・節約するのみで、電池や電気生産時のエネルギー資源の節減までには至らない。商品コンセプトをより具現化するための商品とも言える。発売当初は注文販売方式だったが、現在はインターネットショッピングサイトなどですぐに購入することができる。なお、リチウムイオン電池が内蔵されており、夜間でも充電することができる。ただし、1週間程度太陽光に当てる必要がある。
- eneloop kairo○
- 約500回繰り返し使用できるリチウムイオン電池内蔵のカイロである。2006年12月1日に発売。摂氏約41℃の「弱」モードと、約43℃の「強」モードの2段階で温度を切り替えでき、「弱」で約6時間、「強」で約5時間の使用が可能。充電は付属のACアダプタを使用し、約5時間で完了する。
- eneloopy●
- 犬の形をしたeneloop専用の電池チェッカー。電池の残量に問題がなければ犬の鼻の部分が青く光る仕組み。2006年12月現在ノベルティとして作られており市販はされていない。
[編集] 第2弾
- eneloop kairo○
- 最新の充電式カイロ。これまで同様のデザインだが、カラーバリエーションにブラックとピンクを加えた。また、充電時間を約2時間ほど短縮しながら弱モードでは1時間の延長使用ができるようになった。さらに、電池残量をLEDで表示する機能を追加した。
- eneloop anka●
- 充電式ポータブルウォーマー。水を使用しない湯たんぽで、主にあんかとして使用できる。また過熱防止装置付きにより幅広い年齢層に使用ができる。なお、生活防水仕様(IPX4相当)となっている。
- eneloop mobile booster○
- USB出力付の充電器・リチウムイオンバッテリーセット。eneloopを使用して、外部デバイスへ電力を出力したり、外部デバイスから電力を受けて充電したりすることができる[2]。
[編集] 第3弾
- eneloop solar light●
- 太陽光エネルギーを使用したUSB出力・LEDライト付き製品。ライトアップできるほか、USB出力ソケットを搭載しているため、対応機器への出力が可能となっている。また、生活防災設計・非常信号発光機能が搭載されている。eneloop mobile boosterを併用することで、市販eneloop使用可。
- eneloop kairo●○
- 第2弾の製品を引き続き発売し、また新たなタイプも同時発売した。第三世代の製品は、これまで片面のみの発熱だったものを両面発熱に切り替え、電池もエネループ単三形を使用するものとなった。市販eneloopが使用できるのは第三世代のみ。
- eneloop soft warmer○
- 発熱型ひざ掛け。コードレスのため、外出時でも使用できるようになっている。
- eneloop air fresher
- ポータブル空気清浄器。三洋電機の空気清浄技術を取り入れ、かつ自動車内などでも使用できるよう小型化されている。内蔵充電式電池・AC電源・シガーライターソケットの3つの電源に対応している。
[編集] 小学校での利用
「三洋電機の環境教育 小学校ENERGY EVOLUTION PROJECT」と題した、環境教育を行っており、その教材としてeneloopが利用されている。子供たちに地球環境の大切さを教える目的で、三洋電機は全国の小学校にeneloopと充電器を寄贈する取り組みを進めている。