パナソニックオープン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パナソニックオープン
ゴルフチャンピオンシップ
トーナメント情報
創設 2008年
(ただし、2014年・2015年は休止)
開催地 兵庫県(2023年)
開催コース 小野東洋ゴルフ倶楽部(2023年)
基準打数 Par72(2022年)[1]
ヤーデージ 7,113Yards(2022年)[1]
主催 パナソニックホールディングス株式会社
パナソニック
株式会社毎日放送
ツアー 日本ゴルフツアー機構
競技方法 ストロークプレー
賞金総額 1億円(2021年)
開催月 9月
最高記録
通算スコア -22 日本の旗 蟬川泰果(2022年)[2]
最新優勝者
日本の旗 大槻智春(2023年)
テンプレートを表示

パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ(Panasonic Open Golf Championship)(略称:パナソニックオープン)は、2008年から2013年、および2016年から開催されている男子プロゴルフトーナメントである。2008年から2013年までは日本ゴルフ協会、アジア太平洋ゴルフ連盟、パナソニック株式会社(2008年10月1日に松下電器産業から社名変更)の主催により毎年9月第4週に行われていた。かつての正式名称は「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ・パナソニックオープン」。

毎年近畿地方のゴルフコースを巡回して開催する「サーキット方式」を採用して行われていたが、主催者の一つであるパナソニックが業績不振を理由に2013年大会をもって終了することが2012年12月13日に発表され[3]、6回の歴史に一旦幕を閉じ、2014年以降はそれまで5月下旬に開催されていたダイヤモンドカップゴルフに統合されたが、2016年から時期を4月第3週から第4週に移行し、会場も千葉県野田市千葉カントリークラブ梅郷(うめさと)コースで復活した[4]。2018年は大阪府茨木市茨木カンツリー倶楽部西コースで開催された。2019年より開催時期が9月に変更されることになった。2021年現在、賞金総額1億円、優勝賞金2000万円。

概要[編集]

この大会はアジア太平洋ナンバーワンのプロゴルファー決定戦と位置づけてられていた。なお、2008年は日本ゴルフツアー機構(JGTO)初の海外興行として、アジアンツアーと共催したパインバレー北京オープンも開催された(2009年も開催予定だったが中止となりそのまま廃止された)。

歴代優勝者[編集]

アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ・パナソニックオープン
開催回 開催年 優勝者名 開催地 開催コース
第1回 2008年 日本の旗 谷原秀人 大阪府 茨木カンツリー倶楽部 西コース
第2回 2009年 日本の旗 丸山大輔 京都府 城陽カントリー倶楽部
東・西コース[5]
第3回 2010年[6] オーストラリアの旗 ブレンダン・ジョーンズ 兵庫県 六甲国際ゴルフ倶楽部東コース
第4回 2011年 日本の旗 平塚哲二 滋賀県 琵琶湖カントリー倶楽部
栗東/三上コース
第5回 2012年 日本の旗 小林正則 兵庫県 東広野ゴルフ倶楽部
第6回 2013年 日本の旗 川村昌弘英語版 大阪府 茨木カンツリー倶楽部 西コース
パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ
開催回 開催年 優勝者名 開催地 開催コース
第7回 2016年 日本の旗 池田勇太[7] 千葉県 千葉カントリークラブ 梅郷コース
第8回 2017年 日本の旗 久保谷健一[注 1][8][9]
第9回 2018年 インドの旗 ラヒル・ガンジー英語版[10] 大阪府 茨木カンツリー倶楽部 西コース
第10回 2019年 日本の旗 武藤俊憲[11] 兵庫県 東広野ゴルフ倶楽部
第11回 2021年[12] 日本の旗 中島啓太 (a)[1][13] 京都府 城陽カントリー倶楽部
東コース
第12回 2022年 日本の旗 蟬川泰果 (a)[2] 兵庫県 小野東洋ゴルフ倶楽部
第13回 2023年 日本の旗 大槻智春[14]
第14回 2024年 不明の旗 有馬ロイヤルGC

Panasonic SWING[編集]

  • この日本のパナソニックオープンを含む、アジア各国で行われる次の5つの大会について、パナソニックとアジアンツアーが2017年にパートナーシップ契約を結び、「Panasonic SWING」(パナソニック・スウィング)と題したシリーズを行っている[15]
  • 初回は2018年6月~2019年9月にかけて行われ、対象5大会のうち最低2大会(パナソニックオープンは必ず含むこと)は出場することが必要とされる。
  • 対象出場者の各大会の成績をポイント化して加算し、全大会終了後の上位3位までの選手には賞金を贈呈。さらにその中の総合優勝者にはヨーロピアンツアーの出場資格権利を贈呈する。

対象大会[編集]

2018年

2019年

テレビ中継[編集]

  • 本大会の後援にTBSテレビが名を連ねており、テレビ放送はTBS系列で決勝ラウンドの2日間を全国ネットで中継していた(開催地であり、スポンサーであるパナソニックの本社が所在している大阪府毎日放送は大会協力団体・制作協力の形で参加)。またBSデジタル放送BS-TBSでは、全ラウンド(2008年は2日目以降)を録画中継していた(決勝ラウンド2日間については地上波のディレイ放送となっていた)。
  • 2016年大会から2019年大会まではBS-TBSで3日目及び最終日を生中継した。[16]
  • 2021年大会から8年ぶりに毎日放送(関西ローカル)で生中継を行うことになった。[17]2022年は、初日からGAORAが生中継し、毎日放送の公式YouTubeチャンネルでも同時ライブ配信を行った他、決勝ラウンドの2日間は毎日放送(関西ローカル)でも生中継を行った。

パナソニックオープンレディース[編集]

パナソニックオープンレディース
ゴルフトーナメント
トーナメント情報
創設 2016年
(2019年からJLPGAツアーに昇格)
開催地 千葉県(2021年)[18]
開催コース 浜野ゴルフクラブ(2021年)[18]
基準打数 Par72(2021年)[18]
ヤーデージ

6669Yards(2024年)[19]

-04-20
競技方法 {{{format}}}
テンプレートを表示

</ref>

| org = 株式会社テレビ東京
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ | tour = 日本女子プロゴルフ協会 | format = ストロークプレー | purse = 8000万円(2021年) | month_played = 5月 | defunct = | aggregate = 205 日本の旗 勝みなみ(2019年)[20] | to-par = -11 日本の旗 勝みなみ(2019年)[20] | Current Champion = 日本の旗 穴井詩(2023年)[21] }} パナソニックオープンレディースは2016年から毎年LPGAステップ・アップ・ツアーの一戦として開催されており、原則パナソニックオープンと同時期に開催されている。2021年現在、賞金総額8000万円、優勝賞金1440万円。2018年までは総額2000万円、優勝賞金は360万円で行われていた[22]。2019年はそれまで開催されていたサイバーエージェントレディスゴルフトーナメントに代わる大会として、LPGAツアーに昇格して開催された[23]。2021年大会以降優勝者には翌年のHSBC女子世界選手権の出場権が与えられる。

テレビ放送はテレビ東京系列6局で放送(BSテレ東での放送は原則として行わない[注 2])。また2021年はテレビ東京YouTube公式チャンネルにて大会3日間、ネット配信ライブ放送を実施した[24]

2020年は新型コロナウイルス感染拡大のため中止となった[25]

歴代優勝者[編集]

ステップ・アップ・ツアー時代
開催回 開催年 優勝者名 開催地 開催コース
第1回 2016年 大韓民国の旗 イ・ジウ 千葉県 千葉カントリークラブ 野田コース
第2回 2017年 日本の旗 野澤真央[26]
第3回 2018年 日本の旗 高木萌衣[27] 京都府 田辺カントリー倶楽部
JLPGAツアー昇格後
開催回 開催年 優勝者名 開催地 開催コース
第1回 2019年 日本の旗 勝みなみ[注 3] 千葉県 浜野ゴルフクラブ
第2回 2021年 日本の旗 上田桃子[注 4]
第3回 2022年 日本の旗 西郷真央[28]
第4回 2023年 日本の旗 穴井詩[21]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 日本の旗 宮本勝昌とのプレーオフを制す。
  2. ^ 但し、2019年の第1回大会最終日(5月5日)の競技に於いて天候不良による途中中断があったために進行が大幅に遅れる事態となり、テレビ東京は地上波で16時から17時20分まで試合を生中継したが、放送時間内に全選手がホールアウト出来ず、また優勝者も決まらなかったことから、地上波終了後の17時30分から優勝者が決定するまで急遽BSテレ東にて競技の生中継を行った。
  3. ^ 大韓民国の旗 全美貞とのプレーオフを制す[20]
  4. ^ 日本の旗 大里桃子とのプレーオフを制す[18]

出典[編集]

  1. ^ a b c “中島啓太 涙の史上5人目アマV ミレニアム世代21歳がプレーオフ制した 1差4位から逆転”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. (2021年9月27日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/09/27/kiji/20210927s00043000122000c.html 2021年9月27日閲覧。 
  2. ^ a b “蝉川泰果が史上6人目の快挙 大会2年連続のアマチュアV”. ゴルフダイジェスト・オンライン. (2022年9月25日). https://news.golfdigest.co.jp/jgto/7562/article/150213/5/ 2022年9月25日閲覧。 
  3. ^ 遼、来季フリーも…パナソニックと契約終了(1/2ページ) - サンケイスポーツ(2012年12月14日、インターネットアーカイブによる)
  4. ^ パナソニックOP来季復活!女子下部ツアーと異例の“同時開催””. 報知新聞社 (2015年10月19日). 2015年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月21日閲覧。
  5. ^ 東コースの10番から18番をアウトコース、東コースの1番から4番、7番から9番、それに西コースの1番と18番をインコースとして使用。
  6. ^ 大会初日が悪天候によるコースコンディション不良のため中止。3日間54ホール競技に短縮。賞金ランク加算額も規定により75%に減額された。
  7. ^ “勇太、逆転で14勝目 永野は9位 パナソニックOP最終日”. スポニチアネックス. (2016年4月24日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/04/24/kiji/K20160424012463210.html 2016年4月25日閲覧。 
  8. ^ “「64」の久保谷健一が“おじさん対決”プレーオフ制し7勝目”. ゴルフダイジェスト・オンライン (ゴルフダイジェスト社). (2017年4月23日). http://news.golfdigest.co.jp/jgto/5729/article/68269/5/?car=top_nw_t02 2017年4月23日閲覧。 
  9. ^ “久保谷健一がツアー7勝目、宮本勝昌とのPO制す”. 日刊スポーツ. (2017年4月23日). https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/1812338.html 2017年4月23日閲覧。 
  10. ^ “ガンジー逆転V 日本勢は4位に今平周吾と川村昌弘”. 日刊スポーツ. (2018年4月22日). https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/201804220000518.html 2018年4月22日閲覧。 
  11. ^ “41歳武藤俊憲、4年ぶり優勝「逃げることなく攻めた」/国内男子”. サンケイスポーツ. 産経デジタル. (2019年9月29日). https://web.archive.org/web/20190929084015/https://www.sanspo.com/golf/news/20190929/jgt19092917090003-n1.html 2019年9月29日閲覧。 
  12. ^ “日亜男子ツアー「パナソニックオープン」中止 入国制限ネックに”. ゴルフダイジェスト・オンライン. (2020年7月31日). https://news.golfdigest.co.jp/news/jgto/article/124999/1/ 2020年7月31日閲覧。 
  13. ^ “中島啓太が史上5人目のアマチュア優勝”. ゴルフダイジェスト・オンライン. (2021年9月26日). https://news.golfdigest.co.jp/jgto/7338/article/140886/5/ 2021年9月26日閲覧。 
  14. ^ “大槻智春が今季初勝利、ツアー通算3勝目 副賞の家電一式に笑顔「ちょうど掃除機買おうと」”. 日刊スポーツ. (2023年9月24日). https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/202309240000861.html 2023年9月24日閲覧。 
  15. ^ Panasonic SWING
  16. ^ 2021年大会以降は、『噂の!東京マガジン』を極力優先するためBSの生中継は見送ることになった。
  17. ^ 2021年大会の最終日に限って、『パネルクイズ アタック25』最終回特番の裏番組として放送。
  18. ^ a b c d "上田桃子が史上初の「桃子対決」のプレーオフを制し今季初優勝 2年ぶりの通算16勝目". Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. 2 May 2021. 2021年5月2日閲覧
  19. ^ ladies/overview.html 大会概要”. パナソニックオープンレディース大会公式サイト. 2024年2月22日閲覧。
  20. ^ a b c “勝みなみ令和初戦V 全美貞とのPO制し通算3勝目”. nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社. (2019年5月5日). https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/201905050000735.html 2019年5月5日閲覧。 
  21. ^ a b “穴井詩が逃げ切りで今季2勝目 永峰咲希2位、川岸史果3位”. ALBA.net. ゼビオコミュニケーションネットワークス. (2023年4月30日). https://www.alba.co.jp/articles/category/tour/jlpga/post/2d-sdol86t-k/ 2023年4月30日閲覧。 
  22. ^ 大会概要”. パナソニックオープンレディース大会公式サイト. 2018年4月20日閲覧。
  23. ^ 日本女子ゴルフツアー来季1試合増で合計39試合に”. 日刊スポーツ新聞社. 2018年12月3日閲覧。
  24. ^ JLPGAツアー「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」開催 パナソニック 2021年4月26日
  25. ^ 「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」開催中止について』(プレスリリース)テレビ東京、博報堂DYメディアパートナーズ、一般社団法人日本女子プロゴルフ協会、2020年4月7日https://www.lpga.or.jp/news/info/397312020年4月7日閲覧 
  26. ^ ビューティフルカムバックウィン! 野澤真央がステップアップツアー初優勝”. 日本女子プロゴルフ協会 (2017年4月21日). 2017年4月23日閲覧。
  27. ^ “高木、通算6アンダー210で優勝/国内女子”. サンケイスポーツ. (2018年4月20日). http://www.sanspo.com/golf/news/20180420/jlp18042016240010-n1.html 2018年4月20日閲覧。 
  28. ^ “西郷真央が今季4勝目 15番イーグルで鮮やか逆転”. ALBA.net. ゼビオコミュニケーションネットワークス. (2022年5月1日). https://www.alba.co.jp/articles/category/tour/jlpga/post/182242/ 2022年5月1日閲覧。 

外部リンク[編集]