COBALT HOUR

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COBALT HOUR
荒井由実スタジオ・アルバム
リリース
録音 1975年3月1日 - 4月25日
ジャンル J-POP
時間
レーベル EXPRESS
プロデュース 村井邦彦
川添象郎
チャート最高順位
  • 週間2位(オリコン
  • 1975年度年間31位(オリコン)
  • 1976年度年間5位(オリコン)
荒井由実 アルバム 年表
MISSLIM
1974年
COBALT HOUR
(1975年)
YUMING BRAND
1976年
『COBALT HOUR』収録のシングル
  1. ルージュの伝言
    リリース: 1975年2月20日
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COBALT HOUR』(コバルト・アワー)は、荒井由実(現:松任谷由実)の3枚目のオリジナルアルバム。オリジナルは1975年6月20日東芝EMIからリリースされた(LP:ETP-72071、CT:ZA-1555・ZT25-325)。

初期のカセット(ZA-1555)では、LPと別Mixと思われる収録曲があったが、再発版のカセットやCDではオリジナル(LPと同じ)音源が使用されており、現在では入手困難である。

一時期、音源の原盤権の都合でアルファレコードより発売されたこともある(CD:35XA-7・32XA-123・34A2-30・ALCA-465・ALCA-9031・ALCA-5243、LP:ALR-4004、CT:ALC-504)。

2000年4月26日LPのブックレットを復刻し、バーニー・グランドマンによるデジタルリマスタリングで音質が向上したリマスタリングCD(TOCT-10713)をリリース。

2005年3月10日よりPC配信された。

収録曲

CD

全作詞・作曲: 荒井由実、全編曲: 松任谷正隆。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.COBALT HOUR荒井由実荒井由実
2.卒業写真 -Graduation Photograph-[1]荒井由実荒井由実
3.花紀行 -Traveling Through Scatter Petals-荒井由実荒井由実
4.何もきかないで -Don't Ask Me Anything-荒井由実荒井由実
5.ルージュの伝言 -Lipstick Message-荒井由実荒井由実
6.航海日誌 -Logbook-荒井由実荒井由実
7.CHINESE SOUP荒井由実荒井由実
8.少しだけ片想い -I Love You More Than You Love Me-荒井由実荒井由実
9.雨のステイション -Rainy Station-荒井由実荒井由実
10.アフリカへ行きたい -Take Me To Africa-荒井由実荒井由実

楽曲解説

  1. COBALT HOUR
  2. 卒業写真
    • ハイ・ファイ・セットへの提供曲、現在では卒業ソングの定番曲の一つとなっているが、実際は卒業した後の事を歌っている。
    • カバー:(楽曲参照)
  3. 花紀行
  4. 何もきかないで
    • 5枚目のシングル「ルージュの伝言」B面。
    • カバー:岡崎友紀(1975年)、小野リサ(2013年)
  5. ルージュの伝言
  6. 航海日誌
    • 歌詞は航海日誌ではなく「後悔日誌」となっている。また本人曰く、死生観のようなものを曲に込めているとのこと。
    • カバー:ティン・パン・アレー(1977年)
  7. CHINESE SOUP
  8. 少しだけ片想い
  9. 雨のステイション
    • 著書『ルージュの伝言』によると[4][5]「ステイション」はJR青梅線西立川駅を歌っていて、西立川にはこの歌の記念碑も建てられ、2006年には駅の発車メロディにも採用された。本人曰く、この歌での雨は、どちらかというとシトシトした雨のイメージとのこと。
    • カバー:ハイ・ファイ・セット(1977年)、heaco(2000年)
  10. アフリカへ行きたい
    • 林立夫細野晴臣が、当初オーソドックスに演奏していたが、細野が「一拍目と三拍目をあべこべにしてみよう」と提案し、実際に三拍目から始めたらリズムがすごくおもしろくなったので、そのアイデアを採用した[6]
    • のちに本人はパリ・ダカールラリーを観戦した。ラストの飛行機のSEは1曲目の「COBALT HOUR」の冒頭に繋がる。

参加ミュージシャン

  • エレクトリック・ベース:細野晴臣
  • エレクトリック・ギター、アコースティックギター:鈴木茂
  • ドラム:林立夫
  • アコースティック・ピアノ、フェンダー・ローズ・ピアノ、クラヴィネット、モーグ・シンセサイザー、ハモンドオルガン:松任谷正隆
  • パーカッション:斉藤ノブ
  • ハーモニカ:松田幸一
  • フィドル:松任谷愛介
  • バリトン・サックス:原田忠幸
  • トランペット:福島てるよし、篠原国俊
  • トロンボーン:新井英治& his fellows
  • ストリングス:玉野嘉久& his fellows
  • フルート:山田やすひろ、早樫じゅんじ、相馬充
  • ハープ:今道美樹子
  • コーラス:ハイ・ファイ・セット吉田美奈子大貫妙子山下達郎伊集加代子

脚注

  1. ^ 配信を機に本人監修のもと全曲英語表記が公式に発表された。 https://itunes.apple.com/us/album/cobalt-hour/1436010473
  2. ^ 松任谷本人もコーラスで参加。
  3. ^ 「世田谷 由利子――あなたの為にチャイニーズスープ」が該当、双葉社刊)の調理シーン(カニバリズムを示唆
  4. ^ (各駅停話)西立川駅 ユーミンの歌詞に原風景 朝日新聞デジタル 2014年11月10日
  5. ^ 青梅線「西立川駅」の発車メロディー変更について JR東日本ニュース 2006年3月23日
  6. ^ 『僕の音楽キャリア全部話します』松任谷正隆、新潮社、2016年10月31日、ISBN-10: 4103504811、ISBN-13: 978-4103504818、71頁。

外部リンク

  • 松任谷由実オフィシャルサイトによる紹介ページ