坂元駅
坂元駅 | |
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駅舎(2022年5月) | |
さかもと Sakamoto | |
(4.9 km) 山下► | |
所在地 | 宮城県亘理郡山元町坂元字町東[1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■常磐線 |
キロ程 | 321.1 km(日暮里起点) |
電報略号 | サモ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
213人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1897年(明治30年)11月10日[1][2] |
備考 | 業務委託駅 |
坂元駅(さかもとえき)は、宮城県亘理郡山元町坂元字町東[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線の駅である[2]。
常磐線における宮城県最南の駅であり、JR東日本東北本部の南端駅である。
歴史
[編集]- 1897年(明治30年)11月10日:日本鉄道の駅として開業[2][3]。
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化され、官設鉄道の所属となる[3]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称の制定により、常磐線の所属となる。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道が発足。
- 1962年(昭和37年)4月1日:貨物の取り扱いを廃止[3]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の扱いを廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる[3]。
- 2009年(平成21年)3月14日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[報道 1]。
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)3月5日:東日本旅客鉄道仙台支社が、震災前より山側に駅を移転させる計画を発表[報道 2]。
- 2014年(平成26年)春ごろ:移設復旧工事に着工[報道 3]。
- 2016年(平成28年)
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始[1][報道 6]。
駅構造
[編集]岩沼駅が管理し、JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅である。出札窓口、自動券売機、簡易Suica改札機が設置されている。当駅 - 岩沼駅間は東北本部管轄となる。国鉄時代は水戸鉄道管理局(東京圏運行本部)の管轄であった。
震災前は1面2線だったが、運転再開に伴って規模が縮小され、単式ホーム1面1線を有する高架駅となった(行違い設備はないが、増設する用地は確保されている)。改札口からホームへは階段とエレベーターで連絡している。ホーム上屋の柱は付近の橋梁に合わせ「あおぞら色」とされた[5]。
新駅舎は、旧駅舎から西方へ約1キロメートル離れた国道6号線坂元交差点の南東の位置(坂元字町東)に移設された。国道を挟んで西側の旧6号線(陸前浜街道)との間の一帯には、新駅舎の開業に合わせて災害公営住宅をはじめとする住宅地の整備が進められており、ロータリー・駐車場・駐輪場が設けられている。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■常磐線 | 下り | 岩沼・仙台方面[6] |
上り | 相馬・原ノ町方面[6] |
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改札口(2022年4月)
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待合室(2022年4月)
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ホーム(2022年4月)
東日本大震災発生前
[編集]旧駅舎は新駅舎からさらに東方の中浜部落にあった(坂元字二又1番地)。旧駅舎から国道6号まで一直線に道路(県道120号線)が伸びており、旧駅舎のすぐ東側を県道38号線(ストロベリーライン)が走っていた。
2011年(平成23年)3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)にともない発生した津波で駅の構内設備は消滅した。
島式ホーム1面2線を有する地上駅で[2]、ホームとは跨線橋で連絡していた。ホーム上には待合所が置かれていた。かつては相対式ホーム2面2線の構造であったが、近くの川が大雨のたびに氾濫したことから島式ホームに改良された。現在、旧駅周辺は更地になっている。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■常磐線 | 下り | 岩沼・仙台方面 |
2 | 上り | 相馬・原ノ町方面 |
鉄道復旧前は、常磐線代替バスが亘理駅 - 相馬駅間で運行されており、国道6号の停留所から乗り降りしていた。
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旧駅舎(2008年1月)
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旧駅構内。駅舎手前の通路を通り跨線橋を上りホームへと行く(2006年6月)
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東北地方太平洋沖地震による津波で被災した後の坂元駅。ホームはえぐれ、跨線橋とコンクリート造の公衆トイレ以外は流失した(2011年5月)
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震災後の旧駅構内。跨線橋は撤去され公衆トイレのみ残されている(2012年11月)
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国道6号沿いに設置された代行バスの坂元停留所。この周辺にも津波が到達しその痕跡が残る(2013年1月)
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旧駅舎跡地。周辺はほとんどが更地となっている(2016年7月)
利用状況
[編集]JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は213人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||
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年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 506 | [利用客数 2] | ||
2001年(平成13年) | 484 | [利用客数 3] | ||
2002年(平成14年) | 486 | [利用客数 4] | ||
2003年(平成15年) | 466 | [利用客数 5] | ||
2004年(平成16年) | 433 | [利用客数 6] | ||
2005年(平成17年) | 427 | [利用客数 7] | ||
2006年(平成18年) | 419 | [利用客数 8] | ||
2007年(平成19年) | 403 | [利用客数 9] | ||
2008年(平成20年) | 383 | [利用客数 10] | ||
2009年(平成21年) | 356 | [利用客数 11] | ||
2010年(平成22年) | 331 | [利用客数 12] | ||
2011年(平成23年) | 非公表 | |||
2012年(平成24年) | 5 | 80 | 85 | [利用客数 13] |
2013年(平成25年) | 4 | 81 | 86 | [利用客数 14] |
2014年(平成26年) | 6 | 91 | 97 | [利用客数 15] |
2015年(平成27年) | 6 | 91 | 97 | [利用客数 16] |
2016年(平成28年) | 24 | 110 | 135 | [利用客数 17] |
2017年(平成29年) | 64 | 163 | 227 | [利用客数 18] |
2018年(平成30年) | 59 | 189 | 248 | [利用客数 19] |
2019年(令和元年) | 51 | 196 | 248 | [利用客数 20] |
2020年(令和 | 2年)33 | 159 | 192 | [利用客数 21] |
2021年(令和 | 3年)36 | 152 | 188 | [利用客数 22] |
2022年(令和 | 4年)43 | 148 | 192 | [利用客数 23] |
2023年(令和 | 5年)48 | 164 | 213 | [利用客数 1] |
駅周辺
[編集]- 福島県道・宮城県道38号相馬亘理線
- 宮城県道120号坂元停車場線
- 国道6号(陸前浜街道)
- 宮城県道44号角田山元線
- 坂元タクシー
- 亘理警察署坂元駐在所
- みやぎ亘理農業協同組合坂元支所
- やまもと夢いちごの郷
- 山元町役場坂元支所
- 坂元郵便局
- 宮城野ゴルフクラブ
- 坂元川
- 戸花川
- 一の沢川
- 谷中川
- 国立病院機構宮城病院
- 山元町立坂元中学校
隣の駅
[編集]脚注
[編集]記事本文
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “駅の情報(坂元駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月22日閲覧。
- ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 50号 郡山駅・会津若松駅・三春駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月4日、22頁。
- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、437頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “在来線の地上設備の主な被害状況について(これまでに確認できた被害)平成23年3月16日時点”. 経済産業研究所. 2024年7月17日閲覧。
- ^ JR東日本 常磐復興工事区 (2016年6月). “常磐線 駒ヶ嶺・浜吉田間鉄道復旧工事情報「つなげよう、常磐線!」第12号” (PDF). 山元町. 2016年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月15日閲覧。
- ^ a b “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(坂元駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年9月22日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ 『Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2008年12月22日。オリジナルの2020年5月24日時点におけるアーカイブ 。2020年5月25日閲覧。
- ^ 『常磐線の復旧について』(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、2012年3月5日。オリジナルの2013年6月19日時点におけるアーカイブ 。2012年3月7日閲覧。
- ^ 『常磐線(駒ヶ嶺〜浜吉田間)の復旧について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2012年9月27日。オリジナルの2014年11月29日時点におけるアーカイブ 。2012年9月29日閲覧。
- ^ 『常磐線相馬~浜吉田間の運転再開日の決定について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社/東日本旅客鉄道水戸支社、2016年7月28日。オリジナルの2016年8月3日時点におけるアーカイブ 。2016年7月28日閲覧。
- ^ 『常磐線相馬~浜吉田間運転再開に伴う営業キロの変更及び運賃の適用等について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社/東日本旅客鉄道水戸支社、2016年10月12日。オリジナルの2016年10月12日時点におけるアーカイブ 。2016年10月12日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月1日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ 「JR常磐線・新地駅の内陸移設を地元自治体が要望」『河北新報』河北新報社、2011年6月3日。オリジナルの2011年6月7日時点におけるアーカイブ。}
- ^ 「JR常磐線 宮城・山元町長、内陸迂回案に理解求める」『河北新報』2011年8月6日。
- ^ 「常磐線・駒ヶ嶺-浜吉田間 移設工事14年春着工」『河北新報』河北新報社、2012年9月28日。オリジナルの2012年10月8日時点におけるアーカイブ。2013年4月26日閲覧。
利用状況
[編集]- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月22日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月8日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月7日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(坂元駅):JR東日本